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断章Ⅰ〜アローサル:ラークシャサ・ラージャー〜
変化し行く日常
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これから先、どうなるだろうか。もう魔法は封印されるだろう。
戦う必要はない。
私たちはその新しい世界から爪弾きにされるのではないか、と不安の気持ちが大きいが。
人類は、衰退するのか……?
それとも、何らかの方法をとり進化するのか……?
……まあ、そんな事実際の彼らには問題ではなく。
それよりも大きな問題が。
「私たち、どう生きればいいの?」
*◆*◆*◆*◆
———あれから、魔王との決着から1ヶ月。
俺たちは、とりあえず王都に建てた家にて暮らしていた。
しかし、当然の疑問。
もはや争いなど必要としなくなった世界で。
戦いを、争いを仕事としていた俺たち勇者はどう生きればいいかというのが一番の問題であって。
とりあえず今のところは、王都の復興作業に勤しんではいるけれど、この後はどうすればいいのか、と。
……実のところ、あまりにも退屈すぎるのである。
ただただひたすら、寝て働いて食って寝てを繰り返す日常。
サナは……まんざらでもなさそうだが、暇そうにしてる俺は時たまイデア……兄さんに呼ばれて組み手に付き合わされたり。
……ただただ、その生活を繰り返しているのみ。……はたして、それは生きていると言えるのだろうか?
人間は「目標」があってこそ、初めて動く生き物だ。
……がしかし、その人間から「目標」がなくなれば?
生きる意味がなくなったも同義、という事である。
思い返せば、魔王軍と戦ってた時の俺の方が、どうしても生き生きとしていたな、と思い出す。
ひたすら戦って。ひたすら斬って。
それでも、毎日変化し続けてゆく日常が、楽しくないと思った事は一度もなかった。
贖罪だって———もう、ありったけのことで償えたって思えたんだ。
……もちろん、不快な感情は混じっていたのだが。
だからこそ。
「……って事で、俺、黒のところに戻るわ」
「……はい??」
サナは驚き、目を細める。
「少しだけ、気になる事があってな。だから黒のところに……」
「暇なんでしょ」
「……っ?!」
今の現状をここぞとばかりにサナに言い当てられ、思わずドキッとしてしまう。
……あと、より少女らしく……腰を曲げこちらを覗くその姿に。
「———はあ、男って戦ってないと生きていけないのかしら。……はい、これ」
サナは引き出しから何かの紙を取り出す。
えーと、『魔武道大会』??
「ほら、最近、魔術とか武道とかが競技として広まってるでしょ? これはその大会。優勝したら賞金ももらえる」
「……いや、魔王討伐の報酬で十分食ってけるだろ、俺ら」
「だーかーら、暇なんでしょ!!!! だったらその大会に向けて準備すればいいじゃないのって事よ! いきなり家ぞ———パーティメンバーにいなくなられてもこっちが気まずいのよ!」
「つまり賞金が欲しい、と」
「…………違うっての」
「……なんか言ったか?」
「何も言ってないっっっっ!!!!」
な———なんなんだよ、急にキレて……
「じゃあ……サナも出るか? バトルロイヤル……って事は場外に出なければいいんだろ? だったらみんなで出て賞金を獲得した方が……」
「あーはいはい、出ます出ますよ出ればいいんでしょ?!」
……そう、この第1回魔武道大会、魔術アリ武器アリのなんでもアリバトルロイヤルなのだ。
選手はある程度薄い魔力障壁を纏った鎧を身につけ、その鎧の魔力障壁が割れる=消滅するか、場外に行けば失格、殺人も失格という極めて平和かつ簡単なルールである。
(ちなみに殺人行為、戦意を喪失した者、魔力障壁の割れた者に対して意図的に危害を加えた場合は死罪に処されるらしい。怖すぎる)
……だからこそ、おそらくこの世界随一の魔術の達人、サナに出てもらえば優勝はほぼ間違いなし、という事だ。
……まあ、そんな大会ともなると、当然アイツも出る訳で。
「アレン! 大会まで特訓だ!」
世界を救ったパーティの1人のくせに、どこで住んでるのか分からないほどボロボロの服を羽織る、戦闘狂にして俺の兄であった。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「それで、気分はどうです……か?」
「ああっ、そこ! そこですそ……ああああっ!! イイ……!」
「……その声、出すのやめれないんですか……?」
西大陸最西端。
大破した魔王城にて、機巧天使コックの修復をしていたセンは、この作業に明け暮れていた。
……それも、コックはクラッシャーとの戦いに続き、魔王軍との攻防戦と、ここ最近、いや1ヶ月前に魔力を使い過ぎたが為に、その身体機能の一部……大部分が損傷していた。
魔王場に残された魔力回路の残滓は、活動などに魔力を必要とするコックの修復のためには、これ以上ない最高の土地条件だったからこそ、僕……たちは、ここでコックの修理をすることを決めた。
概念法術で彼女の魂の形、そして魔力の形を覗き見る機会ができたのだが、思えば、コックの魔力———その形は、なぜかだがどことなくあの人———サナさんに似ていた。
……なぜかは分からない。このコックとサナさんに、なんらかの血縁関係があったのか……そもそも機巧天使なんだから、血縁関係……なんてものもおかしな話なんだ。
それにそのそもそも論で行くのなら、コックに魂があること自体がおかしい。
一体コレは誰の魂なのだろうか、コック自体はほぼ無機質で構成されているというのに、概念法術上では確かにそこに魂があり、そしてそこには『セラ・グレイフォーバス』が刻まれている。
……概念法術で覗いているんだ、明らかに彼女たちにはなんらかの共通点があってもおかしくないはずなのに、それがいつまで経っても見えてこない。
……聞いた話によれば、サナさんはただの養子だったそうだ。『グレイフォーバス家』、その養子。なぜだか拾われた孤児。
だが、そんな人とコックに、なんらかの関係がある……というのなら、苗字という名称上で繋がっているとしか思えないんだ。
世界の根源。大戦時に巡って争われたソレは、ヒトの真名———名称をも全て記録しているという。
だからこそ、『グレイフォーバス』と名付けられたサナさんとコックに、なんらかの繋がりがあったりするのだろうか———。
……なんてことも妄想してみたりしながら、僕はこの作業をし続ける。
崩れた瓦礫に挟まれた数多の配線に、まるで操り人形のようにして吊るされたコック。
そのふくよかな肌は剥がれ、中から灰色のコードが露出していた。
……で、そのコードを触ったらこのザマである。
「誰ですか、こんなところ触ったらそんな声が出るように仕組んだの」
「建造当初からの機能ですので……えっ……!……恐らく前マスターかと……っ!」
ホントにふざけた機能だなあ……!
「センさん、作業は順調でヤンスか? 持ってきて欲しいものはあるでヤンスか?」
「ああないよ、ありがとう、ヤンス」
……この子は、ドワーフのヤンス。語尾が特徴的で、名前がないとか言ってたから、ヤンス。めちゃくちゃシンプルな命名だ。
茶色の肌に、少し丸っこい体型で、四肢は細い、とか言う、人間とはかけ離れた体型だがそれもまた愛嬌だろう。
……魔王が倒されて、戦わされてた魔族及び民間人扱いのただの魔族は、多少差別が残っているものの受け入れられはした。このヤンスもその1人。
ガイア・コンソール亜種によって地上は完全に焼き払われた、と思われたが、魔王城付近は特に被害もなく、ヤンスはその辺出身だ。
「英雄」と呼ばれたパーティ、『ワンダー・ショウタイム』の中でも、特に影の薄かった僕。
ただ、このヤンスは、僕がガイア・コンソール亜種を撃ち落とした狙撃手であると知っており、僕に何の才能もないのを承知しながらも、「その勇気が才能でヤンス」だとか綺麗事を口にして僕についてきた……1人目の親友。
……あと、その体型がかわいいので、個人的にかなり目の保養になっている。
「ヤンス、ここのショート部分、魔術で直せたりする? それとも概念法術でやった方がいいの?」
「あ~ここは~概念法術を使うべきでヤンスね、奥の芯から壊れてやがるでヤンス」
「ああっ! とても……イイ……!」
なんだかんだ、これはこれで楽しい気もしてきたしな……この生活も、別に悪くはないと、そう思えてもきた……のだが。
これから先、どうなるだろうか。もう魔法は封印されるだろう。
戦う必要はない。
私たちはその新しい世界から爪弾きにされるのではないか、と不安の気持ちが大きいが。
人類は、衰退するのか……?
それとも、何らかの方法をとり進化するのか……?
……まあ、そんな事実際の彼らには問題ではなく。
それよりも大きな問題が。
「私たち、どう生きればいいの?」
*◆*◆*◆*◆
———あれから、魔王との決着から1ヶ月。
俺たちは、とりあえず王都に建てた家にて暮らしていた。
しかし、当然の疑問。
もはや争いなど必要としなくなった世界で。
戦いを、争いを仕事としていた俺たち勇者はどう生きればいいかというのが一番の問題であって。
とりあえず今のところは、王都の復興作業に勤しんではいるけれど、この後はどうすればいいのか、と。
……実のところ、あまりにも退屈すぎるのである。
ただただひたすら、寝て働いて食って寝てを繰り返す日常。
サナは……まんざらでもなさそうだが、暇そうにしてる俺は時たまイデア……兄さんに呼ばれて組み手に付き合わされたり。
……ただただ、その生活を繰り返しているのみ。……はたして、それは生きていると言えるのだろうか?
人間は「目標」があってこそ、初めて動く生き物だ。
……がしかし、その人間から「目標」がなくなれば?
生きる意味がなくなったも同義、という事である。
思い返せば、魔王軍と戦ってた時の俺の方が、どうしても生き生きとしていたな、と思い出す。
ひたすら戦って。ひたすら斬って。
それでも、毎日変化し続けてゆく日常が、楽しくないと思った事は一度もなかった。
贖罪だって———もう、ありったけのことで償えたって思えたんだ。
……もちろん、不快な感情は混じっていたのだが。
だからこそ。
「……って事で、俺、黒のところに戻るわ」
「……はい??」
サナは驚き、目を細める。
「少しだけ、気になる事があってな。だから黒のところに……」
「暇なんでしょ」
「……っ?!」
今の現状をここぞとばかりにサナに言い当てられ、思わずドキッとしてしまう。
……あと、より少女らしく……腰を曲げこちらを覗くその姿に。
「———はあ、男って戦ってないと生きていけないのかしら。……はい、これ」
サナは引き出しから何かの紙を取り出す。
えーと、『魔武道大会』??
「ほら、最近、魔術とか武道とかが競技として広まってるでしょ? これはその大会。優勝したら賞金ももらえる」
「……いや、魔王討伐の報酬で十分食ってけるだろ、俺ら」
「だーかーら、暇なんでしょ!!!! だったらその大会に向けて準備すればいいじゃないのって事よ! いきなり家ぞ———パーティメンバーにいなくなられてもこっちが気まずいのよ!」
「つまり賞金が欲しい、と」
「…………違うっての」
「……なんか言ったか?」
「何も言ってないっっっっ!!!!」
な———なんなんだよ、急にキレて……
「じゃあ……サナも出るか? バトルロイヤル……って事は場外に出なければいいんだろ? だったらみんなで出て賞金を獲得した方が……」
「あーはいはい、出ます出ますよ出ればいいんでしょ?!」
……そう、この第1回魔武道大会、魔術アリ武器アリのなんでもアリバトルロイヤルなのだ。
選手はある程度薄い魔力障壁を纏った鎧を身につけ、その鎧の魔力障壁が割れる=消滅するか、場外に行けば失格、殺人も失格という極めて平和かつ簡単なルールである。
(ちなみに殺人行為、戦意を喪失した者、魔力障壁の割れた者に対して意図的に危害を加えた場合は死罪に処されるらしい。怖すぎる)
……だからこそ、おそらくこの世界随一の魔術の達人、サナに出てもらえば優勝はほぼ間違いなし、という事だ。
……まあ、そんな大会ともなると、当然アイツも出る訳で。
「アレン! 大会まで特訓だ!」
世界を救ったパーティの1人のくせに、どこで住んでるのか分からないほどボロボロの服を羽織る、戦闘狂にして俺の兄であった。
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「それで、気分はどうです……か?」
「ああっ、そこ! そこですそ……ああああっ!! イイ……!」
「……その声、出すのやめれないんですか……?」
西大陸最西端。
大破した魔王城にて、機巧天使コックの修復をしていたセンは、この作業に明け暮れていた。
……それも、コックはクラッシャーとの戦いに続き、魔王軍との攻防戦と、ここ最近、いや1ヶ月前に魔力を使い過ぎたが為に、その身体機能の一部……大部分が損傷していた。
魔王場に残された魔力回路の残滓は、活動などに魔力を必要とするコックの修復のためには、これ以上ない最高の土地条件だったからこそ、僕……たちは、ここでコックの修理をすることを決めた。
概念法術で彼女の魂の形、そして魔力の形を覗き見る機会ができたのだが、思えば、コックの魔力———その形は、なぜかだがどことなくあの人———サナさんに似ていた。
……なぜかは分からない。このコックとサナさんに、なんらかの血縁関係があったのか……そもそも機巧天使なんだから、血縁関係……なんてものもおかしな話なんだ。
それにそのそもそも論で行くのなら、コックに魂があること自体がおかしい。
一体コレは誰の魂なのだろうか、コック自体はほぼ無機質で構成されているというのに、概念法術上では確かにそこに魂があり、そしてそこには『セラ・グレイフォーバス』が刻まれている。
……概念法術で覗いているんだ、明らかに彼女たちにはなんらかの共通点があってもおかしくないはずなのに、それがいつまで経っても見えてこない。
……聞いた話によれば、サナさんはただの養子だったそうだ。『グレイフォーバス家』、その養子。なぜだか拾われた孤児。
だが、そんな人とコックに、なんらかの関係がある……というのなら、苗字という名称上で繋がっているとしか思えないんだ。
世界の根源。大戦時に巡って争われたソレは、ヒトの真名———名称をも全て記録しているという。
だからこそ、『グレイフォーバス』と名付けられたサナさんとコックに、なんらかの繋がりがあったりするのだろうか———。
……なんてことも妄想してみたりしながら、僕はこの作業をし続ける。
崩れた瓦礫に挟まれた数多の配線に、まるで操り人形のようにして吊るされたコック。
そのふくよかな肌は剥がれ、中から灰色のコードが露出していた。
……で、そのコードを触ったらこのザマである。
「誰ですか、こんなところ触ったらそんな声が出るように仕組んだの」
「建造当初からの機能ですので……えっ……!……恐らく前マスターかと……っ!」
ホントにふざけた機能だなあ……!
「センさん、作業は順調でヤンスか? 持ってきて欲しいものはあるでヤンスか?」
「ああないよ、ありがとう、ヤンス」
……この子は、ドワーフのヤンス。語尾が特徴的で、名前がないとか言ってたから、ヤンス。めちゃくちゃシンプルな命名だ。
茶色の肌に、少し丸っこい体型で、四肢は細い、とか言う、人間とはかけ離れた体型だがそれもまた愛嬌だろう。
……魔王が倒されて、戦わされてた魔族及び民間人扱いのただの魔族は、多少差別が残っているものの受け入れられはした。このヤンスもその1人。
ガイア・コンソール亜種によって地上は完全に焼き払われた、と思われたが、魔王城付近は特に被害もなく、ヤンスはその辺出身だ。
「英雄」と呼ばれたパーティ、『ワンダー・ショウタイム』の中でも、特に影の薄かった僕。
ただ、このヤンスは、僕がガイア・コンソール亜種を撃ち落とした狙撃手であると知っており、僕に何の才能もないのを承知しながらも、「その勇気が才能でヤンス」だとか綺麗事を口にして僕についてきた……1人目の親友。
……あと、その体型がかわいいので、個人的にかなり目の保養になっている。
「ヤンス、ここのショート部分、魔術で直せたりする? それとも概念法術でやった方がいいの?」
「あ~ここは~概念法術を使うべきでヤンスね、奥の芯から壊れてやがるでヤンス」
「ああっ! とても……イイ……!」
なんだかんだ、これはこれで楽しい気もしてきたしな……この生活も、別に悪くはないと、そう思えてもきた……のだが。
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