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番外編
これはなんだろう
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これはなんだろう。
【CLUB Butterfly 愛里 tel待ってます 】
私の目の前にあるこのカラフルな名刺。明らかに会社の取引先では……ない……と思う。しかも裏に手書きで携帯の番号も。
「…………」
柊さんのスーツをクリーニングに出そうと思って、ポケットの中を探っていたら出てきたのだ。
思い当たる日は、あれだ。部署毎に忘年会やるって言って、私も柊さんも帰宅が深夜になった日があった。
私が帰宅してだいぶ後に柊さんが帰宅して。かなり飲まされたらしくて柊さんが帰宅するなり具合悪そうに「マジ最悪……」と言っていたあの日。
これは、どう対応すべきなんだろうか。
美香ちゃんに聞いてみた。
「そりゃー、笹森さんくらいになるとこんなのは仕方無いんじゃないですかね。何もしてなくても女が寄ってきちゃうお人ですからねぇ。ここは余裕ある感じで何も言わず様子見た方がいいんじゃないですか?」
……そうか、余裕ある感じね……。まぁここで私が何かして柊さんの機嫌を損ねてもいけないしな。この名刺以外に柊さん自身に変化は全くないわけだし。
念のため吉村さんにも聞いてみようかな。
「横家さん……もしこれが浮気の第一歩としたら最初が肝心よ。しっかり牽制するなりしておかないと、『こいつ気付いてない!このままなら浮気してもバレないな』みたいに思われたら陰で浮気されて、最後に泣くのは貴女よ!」
え……そ、そうなの?そういうものなの?
でも……浮気されてたらショックだよね……。柊さんに捨てられたら私どうしたらいいんだろう。実家に帰って地元でお見合いして再婚とかするしかないのかな……いや、それ以前にもう結婚なんてできないかも……うわー考えたら凹むー
あっ、そうだ!部署の飲み会だったから三上くんなら何か知ってるかも!
「ああ、あの夜は最初居酒屋で飲んでたんですけど、その後俺ら若手はカラオケで、笹森さんと部長達は別の場所でまた飲んでたらしいんですよね。場所は部長の行きつけだってことくらいしか分からないんですけど……えっ、キャバクラ??……いやーちょっと分かんないです……すみませんお力になれなくて。でも笹森さんは横家さん一途ですから、浮気なんかしないと思いますよ!」
……部長達と飲みに行ったのは間違いないんだな……
……気になる……気になる……。あ、あの人そういう店に詳しそうだな。えーと確か前にもらった名刺に連絡先が書いてあったはず……
とある人に聞いてみた。
「はぁ? 珍しい奴がいきなり連絡してきたと思ったらソレ? ……まーね、店は色々知ってるけど。……Butterfly? ああ、知ってるよ。うちの会社の人間がよく利用してる店だな。まぁ、キャバクラだ。お姉ちゃんのレベルの高さには定評があるんだよあの店は。聞き上手話上手でさ。もちろん美人揃いだし。俺のお気に入りは凛ちゃんっていう……」
はい、綿貫さんありがとうございました。
やっぱりキャバクラだった……! しかもお姉ちゃんのレベル高いって!!
レベル高いお姉ちゃんになんて私敵わないかも……!
名刺を目の前に思わず床に突っ伏した。
……っ柊さん……。レベルの高いお姉ちゃんとどこまでいっちゃったんですか……。あれですか、私より美人で胸がでかくて、色気が駄々漏れ……ってあれ? 柊さんは色気が駄々漏れの女性は苦手じゃなかったっけ?
……じゃあきっと色気控えめの知的美人だ……そうにちがいない……
柊さんと経済の話なんかで盛り上がっちゃったりして。私なんて株価が上がった下がったとか、あの会社の優待はこんなんで……みたいな話しかしないからきっとつまんないんだ。しかも優待だって食べ物ばっかり狙ってて、多い月は宅配便で大量の食べ物が届いて私ばっかり喜んじゃって、柊さんは段ボールの山を見て呆然としてるし、完全に柊さん置いてきぼり……
あーん!! どうしようどうしよう!!
「ただいまー……って未散、何してんだ?」
柊さん!!
「柊さん!! 捨てちゃイヤーーー!!」
床に這いつくばっていた私を見てポカーンとしている、帰ってきたばかりの柊さんに勢いよく抱きついた。
「な、何の話……あれ、その名刺……」
「スーツのポケットに入ってたんです~~!しゅ、柊さん……知的で美人なお姉ちゃんとどこまで行ったんですかぁ~~!!」
「………………なんだそれは」
「だって……」
柊さんはずずず、と鼻をすすりつつべそをかいている私を見てブフッと吹き出した。
「お前、この名刺一枚からどんだけ妄想を広げてんだよ。相変わらず面白い奴だな」
「……あれ? じゃあ……」
「まぁ、部長達に連れられてキャバクラに行ったのは間違いないんだけど、俺は飲んで同僚と話してただけだよ。確かに隣には女性いたけど、俺だいぶ飲んで具合悪くなってきたから途中で帰ってきたんだ。多分トイレに行った隙にでもジャケットに入れられたんだろうけど……こんなのは知らん」
「ほ、ほんとに……?」
「本当」
にっこり笑った柊さんを見て、やっと落ち着いてきた。我ながら取り乱し過ぎて恥ずかしい……
「お騒がせしてごめんなさい……」
「いいよ。キャバクラ行ったこと言うの忘れてた俺も悪かったし。……でもお前、ヤキモチ妬いたんだろ? 嬉しいね」
と、柊さんが私の唇にちゅっ、と軽くキスをした。
「……柊さん、もっとして……」
「……おお?」
柊さんの首に手を伸ばし、私の方に引き寄せ唇を押し付けると、柊さんの手が私の腰に回り、キスが深くなった。
「……んっ、ふ……」
「……今日の未散は積極的だな」
「だって……」
「気が変わらないうちに、ベッド行こうか」
と言うや否や柊さんが私をいわゆるお姫様抱っこで持ち上げて、ベッドルームに連れていかれた。
ベッドに私を腰かけさせると、柊さんは自分のネクタイを緩めてしゅるりと抜き去りつつ、私の唇を食むようなキス繰り返す。
「あんな名刺見ただけで、俺が浮気したって思ったの?」
キスをしながら柊さんが器用に私の服を一枚一枚脱がしにかかる。
「……だって、色々聞いたらなんだか不安になっちゃって……」
ニットを脱がせたところで柊さんの手の動きがピタリと止まった。
「色々って……誰に何を聞いたの」
「え?美香ちゃんと吉村さんと三上君と綿貫さんにこんな場合の対処法などなどを」
一瞬キョトンとした柊さんががっくりと項垂れた。
「……聞きすぎだ……。風祭さんや吉村さんはまだしも、なんで三上とよりによって綿貫?!」
「だっ、だって!不安になっちゃったんだから仕方ないじゃないですか。私こういった場合の対処法よくわからないし……」
「あのなぁ……間違っても浮気なんかしないから安心しろ。……それともこんなに愛してるのにまだ足りないのか?」
「え?何が……」
「俺の愛がさ」
柊さんに真顔で言われ、一瞬フリーズした。
「あ、愛?……いや、足りてると思いますけど……」
フン、と鼻で笑った柊さんが再び私の服に手をかけると手際よく脱がされて、あっという間に上はキャミソールだけ、下はショーツだけにされた。
「……私だけ脱がされてるって、なんかズルくないですか?」
「俺の愛を疑った罰だね。……でもさっきの『捨てちゃイヤー』なかなかよかったなあ。もう一回言ってみて?」
私の乳房をやわやわと揉みながら、柊さんがにっこり笑って要求する。
「う……す、捨てちゃイヤです……」
「ふっ。捨てるわけないじゃん、こんな面白いうちの奥さんを」
そう言うと、キャミソールの上から胸の先端を食まれ、思わず背中が反ってしまう。
「あっ!」
「あ、電話といえば……昼間兄貴から携帯に着信あったな。忙しくて返すの忘れたけど」
「え……、そうなんですか……あんっ……連絡しなくていいんですかっ……」
柊さんは喋りながらも私の胸の先端を常に弄り続けているので、普通に喋りたいのに喋れない。
「……仕方ない、連絡してみるか」
と言って私から離れると、寝室を出て行った。
「……」
なんとも中途半端な……ま、いいけどさ……
乱れたキャミソールを直して、パジャマにでも着替えようかなーとチェストの引き出しを漁っていたら、リビングの方から「はあ??」と柊さんの声が聞こえてきた。
「…………?」
何だろう。と思っていたら少し慌て気味で柊さんが寝室に戻ってきた。
「未散、早く服着ろ。兄貴が下に来てる」
「……ええっ!?急にどうしたんですか?」
「知らんけど、今連絡したら丁度このマンションに着いたところだって」
困惑気味の柊さんがそう言い終えたところで丁度インターホンが鳴った。
「来た――!」
と言って再びリビングに戻っていく柊さん。その隙に慌ただしく服を着る私。
数分後。
「や――、悪いね!! 夜分にお邪魔して」
困惑気味の私と柊さんを置き去りに、ニコニコしながら両手に手土産を携えてお義兄さんの輝さんはやってきた。
「何なんだよ急に。ひょっとして昼間の電話ってこれ?」
「うんまあね。実はさー、操と喧嘩しちゃってさー。家に居づらいから今晩泊めてよ」
「はあ? マジかよ……。喧嘩って何が原因で?」
「それがさー、先週飲み会の二次会でお姉ちゃんがいる店に行ったのがバレちゃってさー。あ、俺が行こうって言ったんじゃないよ? なんとなく断りづらくて仕方なく行ったんだけどさ、操が怒っちゃって話聞いてくんないのよ。そんなわけでさー頼むよー。って、あれ? 二人とも何で変な顔してんの?」
「…………」
「似た者兄弟……ですね……」
【CLUB Butterfly 愛里 tel待ってます 】
私の目の前にあるこのカラフルな名刺。明らかに会社の取引先では……ない……と思う。しかも裏に手書きで携帯の番号も。
「…………」
柊さんのスーツをクリーニングに出そうと思って、ポケットの中を探っていたら出てきたのだ。
思い当たる日は、あれだ。部署毎に忘年会やるって言って、私も柊さんも帰宅が深夜になった日があった。
私が帰宅してだいぶ後に柊さんが帰宅して。かなり飲まされたらしくて柊さんが帰宅するなり具合悪そうに「マジ最悪……」と言っていたあの日。
これは、どう対応すべきなんだろうか。
美香ちゃんに聞いてみた。
「そりゃー、笹森さんくらいになるとこんなのは仕方無いんじゃないですかね。何もしてなくても女が寄ってきちゃうお人ですからねぇ。ここは余裕ある感じで何も言わず様子見た方がいいんじゃないですか?」
……そうか、余裕ある感じね……。まぁここで私が何かして柊さんの機嫌を損ねてもいけないしな。この名刺以外に柊さん自身に変化は全くないわけだし。
念のため吉村さんにも聞いてみようかな。
「横家さん……もしこれが浮気の第一歩としたら最初が肝心よ。しっかり牽制するなりしておかないと、『こいつ気付いてない!このままなら浮気してもバレないな』みたいに思われたら陰で浮気されて、最後に泣くのは貴女よ!」
え……そ、そうなの?そういうものなの?
でも……浮気されてたらショックだよね……。柊さんに捨てられたら私どうしたらいいんだろう。実家に帰って地元でお見合いして再婚とかするしかないのかな……いや、それ以前にもう結婚なんてできないかも……うわー考えたら凹むー
あっ、そうだ!部署の飲み会だったから三上くんなら何か知ってるかも!
「ああ、あの夜は最初居酒屋で飲んでたんですけど、その後俺ら若手はカラオケで、笹森さんと部長達は別の場所でまた飲んでたらしいんですよね。場所は部長の行きつけだってことくらいしか分からないんですけど……えっ、キャバクラ??……いやーちょっと分かんないです……すみませんお力になれなくて。でも笹森さんは横家さん一途ですから、浮気なんかしないと思いますよ!」
……部長達と飲みに行ったのは間違いないんだな……
……気になる……気になる……。あ、あの人そういう店に詳しそうだな。えーと確か前にもらった名刺に連絡先が書いてあったはず……
とある人に聞いてみた。
「はぁ? 珍しい奴がいきなり連絡してきたと思ったらソレ? ……まーね、店は色々知ってるけど。……Butterfly? ああ、知ってるよ。うちの会社の人間がよく利用してる店だな。まぁ、キャバクラだ。お姉ちゃんのレベルの高さには定評があるんだよあの店は。聞き上手話上手でさ。もちろん美人揃いだし。俺のお気に入りは凛ちゃんっていう……」
はい、綿貫さんありがとうございました。
やっぱりキャバクラだった……! しかもお姉ちゃんのレベル高いって!!
レベル高いお姉ちゃんになんて私敵わないかも……!
名刺を目の前に思わず床に突っ伏した。
……っ柊さん……。レベルの高いお姉ちゃんとどこまでいっちゃったんですか……。あれですか、私より美人で胸がでかくて、色気が駄々漏れ……ってあれ? 柊さんは色気が駄々漏れの女性は苦手じゃなかったっけ?
……じゃあきっと色気控えめの知的美人だ……そうにちがいない……
柊さんと経済の話なんかで盛り上がっちゃったりして。私なんて株価が上がった下がったとか、あの会社の優待はこんなんで……みたいな話しかしないからきっとつまんないんだ。しかも優待だって食べ物ばっかり狙ってて、多い月は宅配便で大量の食べ物が届いて私ばっかり喜んじゃって、柊さんは段ボールの山を見て呆然としてるし、完全に柊さん置いてきぼり……
あーん!! どうしようどうしよう!!
「ただいまー……って未散、何してんだ?」
柊さん!!
「柊さん!! 捨てちゃイヤーーー!!」
床に這いつくばっていた私を見てポカーンとしている、帰ってきたばかりの柊さんに勢いよく抱きついた。
「な、何の話……あれ、その名刺……」
「スーツのポケットに入ってたんです~~!しゅ、柊さん……知的で美人なお姉ちゃんとどこまで行ったんですかぁ~~!!」
「………………なんだそれは」
「だって……」
柊さんはずずず、と鼻をすすりつつべそをかいている私を見てブフッと吹き出した。
「お前、この名刺一枚からどんだけ妄想を広げてんだよ。相変わらず面白い奴だな」
「……あれ? じゃあ……」
「まぁ、部長達に連れられてキャバクラに行ったのは間違いないんだけど、俺は飲んで同僚と話してただけだよ。確かに隣には女性いたけど、俺だいぶ飲んで具合悪くなってきたから途中で帰ってきたんだ。多分トイレに行った隙にでもジャケットに入れられたんだろうけど……こんなのは知らん」
「ほ、ほんとに……?」
「本当」
にっこり笑った柊さんを見て、やっと落ち着いてきた。我ながら取り乱し過ぎて恥ずかしい……
「お騒がせしてごめんなさい……」
「いいよ。キャバクラ行ったこと言うの忘れてた俺も悪かったし。……でもお前、ヤキモチ妬いたんだろ? 嬉しいね」
と、柊さんが私の唇にちゅっ、と軽くキスをした。
「……柊さん、もっとして……」
「……おお?」
柊さんの首に手を伸ばし、私の方に引き寄せ唇を押し付けると、柊さんの手が私の腰に回り、キスが深くなった。
「……んっ、ふ……」
「……今日の未散は積極的だな」
「だって……」
「気が変わらないうちに、ベッド行こうか」
と言うや否や柊さんが私をいわゆるお姫様抱っこで持ち上げて、ベッドルームに連れていかれた。
ベッドに私を腰かけさせると、柊さんは自分のネクタイを緩めてしゅるりと抜き去りつつ、私の唇を食むようなキス繰り返す。
「あんな名刺見ただけで、俺が浮気したって思ったの?」
キスをしながら柊さんが器用に私の服を一枚一枚脱がしにかかる。
「……だって、色々聞いたらなんだか不安になっちゃって……」
ニットを脱がせたところで柊さんの手の動きがピタリと止まった。
「色々って……誰に何を聞いたの」
「え?美香ちゃんと吉村さんと三上君と綿貫さんにこんな場合の対処法などなどを」
一瞬キョトンとした柊さんががっくりと項垂れた。
「……聞きすぎだ……。風祭さんや吉村さんはまだしも、なんで三上とよりによって綿貫?!」
「だっ、だって!不安になっちゃったんだから仕方ないじゃないですか。私こういった場合の対処法よくわからないし……」
「あのなぁ……間違っても浮気なんかしないから安心しろ。……それともこんなに愛してるのにまだ足りないのか?」
「え?何が……」
「俺の愛がさ」
柊さんに真顔で言われ、一瞬フリーズした。
「あ、愛?……いや、足りてると思いますけど……」
フン、と鼻で笑った柊さんが再び私の服に手をかけると手際よく脱がされて、あっという間に上はキャミソールだけ、下はショーツだけにされた。
「……私だけ脱がされてるって、なんかズルくないですか?」
「俺の愛を疑った罰だね。……でもさっきの『捨てちゃイヤー』なかなかよかったなあ。もう一回言ってみて?」
私の乳房をやわやわと揉みながら、柊さんがにっこり笑って要求する。
「う……す、捨てちゃイヤです……」
「ふっ。捨てるわけないじゃん、こんな面白いうちの奥さんを」
そう言うと、キャミソールの上から胸の先端を食まれ、思わず背中が反ってしまう。
「あっ!」
「あ、電話といえば……昼間兄貴から携帯に着信あったな。忙しくて返すの忘れたけど」
「え……、そうなんですか……あんっ……連絡しなくていいんですかっ……」
柊さんは喋りながらも私の胸の先端を常に弄り続けているので、普通に喋りたいのに喋れない。
「……仕方ない、連絡してみるか」
と言って私から離れると、寝室を出て行った。
「……」
なんとも中途半端な……ま、いいけどさ……
乱れたキャミソールを直して、パジャマにでも着替えようかなーとチェストの引き出しを漁っていたら、リビングの方から「はあ??」と柊さんの声が聞こえてきた。
「…………?」
何だろう。と思っていたら少し慌て気味で柊さんが寝室に戻ってきた。
「未散、早く服着ろ。兄貴が下に来てる」
「……ええっ!?急にどうしたんですか?」
「知らんけど、今連絡したら丁度このマンションに着いたところだって」
困惑気味の柊さんがそう言い終えたところで丁度インターホンが鳴った。
「来た――!」
と言って再びリビングに戻っていく柊さん。その隙に慌ただしく服を着る私。
数分後。
「や――、悪いね!! 夜分にお邪魔して」
困惑気味の私と柊さんを置き去りに、ニコニコしながら両手に手土産を携えてお義兄さんの輝さんはやってきた。
「何なんだよ急に。ひょっとして昼間の電話ってこれ?」
「うんまあね。実はさー、操と喧嘩しちゃってさー。家に居づらいから今晩泊めてよ」
「はあ? マジかよ……。喧嘩って何が原因で?」
「それがさー、先週飲み会の二次会でお姉ちゃんがいる店に行ったのがバレちゃってさー。あ、俺が行こうって言ったんじゃないよ? なんとなく断りづらくて仕方なく行ったんだけどさ、操が怒っちゃって話聞いてくんないのよ。そんなわけでさー頼むよー。って、あれ? 二人とも何で変な顔してんの?」
「…………」
「似た者兄弟……ですね……」
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