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第三章
第90話『戦争の幕開け』
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眩い光に包まれ、俺とウリエルが転移した先は王城と別棟を繋ぐ長い廊下だった。
ヘラの恩恵を閉じ込めた依代は特別棟と呼ばれる別棟にあり、強力な結界と選りすぐりの兵士で守りが固められている。この棟に張られた結界は物理・魔法を弾く特殊なもので、転移魔法で中に侵入することは出来ない。だから、俺達の転移場所がこの廊下だった訳だ。
確かこの結界魔法はスターリ国随一の魔法使いマージョリーカが構築したもの。アスモの話によると、マージョリーカは死霊使いのロイドと同じく長く生き長らえてきた人族で、かなり強力な敵らしい。魔族の襲撃を幾度となく退けてきたその実力は凄まじく、幹部メンバーであるアスモでも簡単に倒せない相手だとか····。人族がここまで依代を守り通せたのもマージョリーカの結界あってのことである。
その強力な結界さえ無ければ、依代のある部屋に直接出向くことが出来るもんな。ルシファー達が手こずる訳だ。
「オトハ、行こう!師匠達が暴れ出した!」
そうウリエルが言い終えるなり、外からドラゴンの怒声が轟いた。魔力が乗った雄叫びはズシッと腹に響く。
おっ?始まったか。
てことはルシファーも今頃、城内で大暴れしている頃かな?
今回の戦力配置は以下の通りである。
竜化したベルゼが王城の上空から外に居る警備兵を攻撃し、ルシファーが城内の敵を片づける。そして、アスモとマモンはそれぞれ周辺国の牽制だ。
スターリ国の周辺には資源豊富なフェンガロフォス国と技術の最先端を行くセレスティア王国がある。これらの国はスターリ国と同盟を結んでおり、交流も深い。スターリ国がピンチとなれば真っ先に飛んでくるだろう。それもヘラの恩恵が閉じ込められた依代が破壊されるとなれば尚のこと。
だから、アスモとマモンはそれぞれ国境付近に待機し、他国から送られてくる兵力を牽制する役目を請け負っている。早い話が足止めと時間稼ぎだな。
で、俺とウリエルは皆が兵士の足止めをしている隙に依代の破壊に向かうって訳だ。
この特別棟には常時厳重な警備体制が敷かれているため、戦闘を回避することは不可能だが、ルシファー達のおかげで増援が送られてくる心配はない。
ルシファー達の突然の襲撃で人族が混乱している今がチャンスだ!
「ああ、行こう!ルシファー達が必死に時間稼ぎをしてくれている間に!」
「うんっ!」
俺は窓越しに見える黒炎竜を一瞥し、ウリエルと共に特別棟に向かって走り出した。時々建物が崩れ落ちる音や凄まじい破壊音が聞こえてくるが、俺達は気にせず走る。
これはもう時間との勝負だ。
人族が体制を立て直すのが早いか、俺達が依代を破壊する方が先か····!!
数ではどう頑張っても勝てないからな。
さっさと依代をぶち壊して、ヘラの恩恵を消し去る必要がある。職業能力が消え去れば、人族は全体的に弱体化する筈だ。そうすれば、ルシファー達が殺される危険性も減る。
全ての鍵を握るのは───────────俺とウリエル。
俺達の活躍とスピードによって、戦況は大きく変化する。良くも悪くも、な。
「オトハ、扉。警備の人は····居ないみたい」
「ああ────────外は、な」
特別棟の外の警備に当たっていた連中は恐らく竜化したベルゼにビビって逃げ出したか、加勢しに行ったかだな。まあ、どちらにせよ、ここに居ないことには変わりない。
でも────────────。
『中には大量の警備兵が配置されているみたいですね』
だな。
ベルゼの猛特訓のおかげで人の気配を自力で感じ取ることが出来るようになった俺はビアンカの指摘に大きく頷いた。
気配が多すぎて数え切れないが、相当な数の兵士が中に居る。出入口付近の警備なんて、ガチガチに固められていた。
このまま、普通に扉を開けるのは得策じゃないな。
『そうですね。外の騒ぎに勘づいた兵士の何人かが扉の方に銃口を向けていますし···。このまま普通に扉を開けて入室すれば多方向から撃たれて、ジ・エンドです』
マジかよ····それは困るな。
俺一人なら、銃弾なんてスイスイ避けられるがウリエルも一緒となれば話は別だ。ウリエルはブレスという最強の攻撃手段を持っているが、相手の攻撃を回避する圧倒的スピードや結界魔法などの防御方法を持っていない。
出来れば手荒な真似はしたくなかったが····今回ばかりはしょうがない。
「ウリエル、この扉を──────────ブレスで吹き飛ばせ!」
普通に入室すれば多方向から攻撃を受ける。ならば、どうすればいいのか。
答えは簡単──────────普通じゃない入室方法を取ればいい。
相手が予想していないような····それでいてインパクトの大きい方法だ。人は限度を超える衝撃を受けた時、必ず身動きが止まる。個人差はあるが、どんなに訓練された兵士でも予想外の展開を目の当たりにすれば一瞬動きが止まるんだ。
俺にはその“一瞬”があれば良い。それだけあれば十分だ。
腰に巻いたホルスターから魔力銃を取り出し、俺はそれを構える。あのボロボロのローブを身に纏うウリエルは俺の隣で静かに頷いた。
「オトハ、行くよ」
「おう。ぶちかませ!」
ウリエルは俺のエールに小さく頷くと、『スゥー』と大きく息を吸い込んだ。俺は数歩下がり、ウリエルの斜め後ろで待機する。
ここからは時間との勝負だ。敵の吹き飛んだ意識が元に戻る前に仕留めないといけない。
今更だが責任重大だな、俺····!!
緊張で震える手を諌める俺の前でウリエルは吸い込んだ息を一瞬止めると────────────次の瞬間、一気にそれを吐き出した。
吐き出したそれは当然ながら二酸化炭素などではなく、彼岸花を連想させる紅蓮色の炎だ。ウリエルの背後に居る俺のところまで伝わってくる熱気。ブレスの勢いは凄まじく、相変わらずの威力だった。
高熱を含むブレスは一瞬で鉄の扉を吹っ飛ばし、中を火の海にしてしまう──────────が、ウリエルは直ぐにブレスを止めた。
さすがにこれ以上やれば余計な死傷者が出ると判断したんだろう。
まあ、既に何人かは黒焦げになってるみたいだが····多分あれは死んでるな。
ドラゴンが放つブレスの威力に苦笑をしつつ、俺は風のように一瞬で棟内に侵入した。
狙うのは腕。関節付近だと尚よし!
俺は察しのいい銃を持った奥の敵に銃弾を二発浴びせ、次に手前に居た敵を鞘から引き抜いた短剣で片腕を切り落とす。俺が撃った二発の銃弾は敵の両腕に直撃し、男は痛みのあまり銃を手放してしまった。片腕を切り落とされた男は痛みに喘ぎながら、その場に蹲る。
痛みに悶絶する仲間の声にハッと意識を取り戻した男達は侵入してきた俺とウリエルに武器を向けた。だが、その手は少し震えている。訓練された兵士を一瞬で二人も戦闘不能にさせた俺を怖がっているようだった。誰かの口から『化け物っ····!!』と俺に向けた暴言が零れる。
そうか、化け物か·····くっくっ!あははははっ!!いや、化け物と呼ばれるのもそこまで悪くないな。強くなったって実感が湧いて非常に気分がいい。
普段俺の周りに居る奴らがキチガイ且つ異次元すぎて忘れそうになるが───────────俺も十分化け物だったわ。
ニィーッと白い歯を見せて笑う俺に兵士たちは更に恐れと怯えを露にした。
訓練された兵士って言っても、こんなもんか····。期待外れだな。もっと強いと思っていたんだが····それは間違いだったようだ。
「ウリエル下がってろ。直ぐに終わらせる」
俺は愛する少女にそれだけ言い残すと、俺達を取り囲む敵陣営に突っ込んだ。
ヘラの恩恵を閉じ込めた依代は特別棟と呼ばれる別棟にあり、強力な結界と選りすぐりの兵士で守りが固められている。この棟に張られた結界は物理・魔法を弾く特殊なもので、転移魔法で中に侵入することは出来ない。だから、俺達の転移場所がこの廊下だった訳だ。
確かこの結界魔法はスターリ国随一の魔法使いマージョリーカが構築したもの。アスモの話によると、マージョリーカは死霊使いのロイドと同じく長く生き長らえてきた人族で、かなり強力な敵らしい。魔族の襲撃を幾度となく退けてきたその実力は凄まじく、幹部メンバーであるアスモでも簡単に倒せない相手だとか····。人族がここまで依代を守り通せたのもマージョリーカの結界あってのことである。
その強力な結界さえ無ければ、依代のある部屋に直接出向くことが出来るもんな。ルシファー達が手こずる訳だ。
「オトハ、行こう!師匠達が暴れ出した!」
そうウリエルが言い終えるなり、外からドラゴンの怒声が轟いた。魔力が乗った雄叫びはズシッと腹に響く。
おっ?始まったか。
てことはルシファーも今頃、城内で大暴れしている頃かな?
今回の戦力配置は以下の通りである。
竜化したベルゼが王城の上空から外に居る警備兵を攻撃し、ルシファーが城内の敵を片づける。そして、アスモとマモンはそれぞれ周辺国の牽制だ。
スターリ国の周辺には資源豊富なフェンガロフォス国と技術の最先端を行くセレスティア王国がある。これらの国はスターリ国と同盟を結んでおり、交流も深い。スターリ国がピンチとなれば真っ先に飛んでくるだろう。それもヘラの恩恵が閉じ込められた依代が破壊されるとなれば尚のこと。
だから、アスモとマモンはそれぞれ国境付近に待機し、他国から送られてくる兵力を牽制する役目を請け負っている。早い話が足止めと時間稼ぎだな。
で、俺とウリエルは皆が兵士の足止めをしている隙に依代の破壊に向かうって訳だ。
この特別棟には常時厳重な警備体制が敷かれているため、戦闘を回避することは不可能だが、ルシファー達のおかげで増援が送られてくる心配はない。
ルシファー達の突然の襲撃で人族が混乱している今がチャンスだ!
「ああ、行こう!ルシファー達が必死に時間稼ぎをしてくれている間に!」
「うんっ!」
俺は窓越しに見える黒炎竜を一瞥し、ウリエルと共に特別棟に向かって走り出した。時々建物が崩れ落ちる音や凄まじい破壊音が聞こえてくるが、俺達は気にせず走る。
これはもう時間との勝負だ。
人族が体制を立て直すのが早いか、俺達が依代を破壊する方が先か····!!
数ではどう頑張っても勝てないからな。
さっさと依代をぶち壊して、ヘラの恩恵を消し去る必要がある。職業能力が消え去れば、人族は全体的に弱体化する筈だ。そうすれば、ルシファー達が殺される危険性も減る。
全ての鍵を握るのは───────────俺とウリエル。
俺達の活躍とスピードによって、戦況は大きく変化する。良くも悪くも、な。
「オトハ、扉。警備の人は····居ないみたい」
「ああ────────外は、な」
特別棟の外の警備に当たっていた連中は恐らく竜化したベルゼにビビって逃げ出したか、加勢しに行ったかだな。まあ、どちらにせよ、ここに居ないことには変わりない。
でも────────────。
『中には大量の警備兵が配置されているみたいですね』
だな。
ベルゼの猛特訓のおかげで人の気配を自力で感じ取ることが出来るようになった俺はビアンカの指摘に大きく頷いた。
気配が多すぎて数え切れないが、相当な数の兵士が中に居る。出入口付近の警備なんて、ガチガチに固められていた。
このまま、普通に扉を開けるのは得策じゃないな。
『そうですね。外の騒ぎに勘づいた兵士の何人かが扉の方に銃口を向けていますし···。このまま普通に扉を開けて入室すれば多方向から撃たれて、ジ・エンドです』
マジかよ····それは困るな。
俺一人なら、銃弾なんてスイスイ避けられるがウリエルも一緒となれば話は別だ。ウリエルはブレスという最強の攻撃手段を持っているが、相手の攻撃を回避する圧倒的スピードや結界魔法などの防御方法を持っていない。
出来れば手荒な真似はしたくなかったが····今回ばかりはしょうがない。
「ウリエル、この扉を──────────ブレスで吹き飛ばせ!」
普通に入室すれば多方向から攻撃を受ける。ならば、どうすればいいのか。
答えは簡単──────────普通じゃない入室方法を取ればいい。
相手が予想していないような····それでいてインパクトの大きい方法だ。人は限度を超える衝撃を受けた時、必ず身動きが止まる。個人差はあるが、どんなに訓練された兵士でも予想外の展開を目の当たりにすれば一瞬動きが止まるんだ。
俺にはその“一瞬”があれば良い。それだけあれば十分だ。
腰に巻いたホルスターから魔力銃を取り出し、俺はそれを構える。あのボロボロのローブを身に纏うウリエルは俺の隣で静かに頷いた。
「オトハ、行くよ」
「おう。ぶちかませ!」
ウリエルは俺のエールに小さく頷くと、『スゥー』と大きく息を吸い込んだ。俺は数歩下がり、ウリエルの斜め後ろで待機する。
ここからは時間との勝負だ。敵の吹き飛んだ意識が元に戻る前に仕留めないといけない。
今更だが責任重大だな、俺····!!
緊張で震える手を諌める俺の前でウリエルは吸い込んだ息を一瞬止めると────────────次の瞬間、一気にそれを吐き出した。
吐き出したそれは当然ながら二酸化炭素などではなく、彼岸花を連想させる紅蓮色の炎だ。ウリエルの背後に居る俺のところまで伝わってくる熱気。ブレスの勢いは凄まじく、相変わらずの威力だった。
高熱を含むブレスは一瞬で鉄の扉を吹っ飛ばし、中を火の海にしてしまう──────────が、ウリエルは直ぐにブレスを止めた。
さすがにこれ以上やれば余計な死傷者が出ると判断したんだろう。
まあ、既に何人かは黒焦げになってるみたいだが····多分あれは死んでるな。
ドラゴンが放つブレスの威力に苦笑をしつつ、俺は風のように一瞬で棟内に侵入した。
狙うのは腕。関節付近だと尚よし!
俺は察しのいい銃を持った奥の敵に銃弾を二発浴びせ、次に手前に居た敵を鞘から引き抜いた短剣で片腕を切り落とす。俺が撃った二発の銃弾は敵の両腕に直撃し、男は痛みのあまり銃を手放してしまった。片腕を切り落とされた男は痛みに喘ぎながら、その場に蹲る。
痛みに悶絶する仲間の声にハッと意識を取り戻した男達は侵入してきた俺とウリエルに武器を向けた。だが、その手は少し震えている。訓練された兵士を一瞬で二人も戦闘不能にさせた俺を怖がっているようだった。誰かの口から『化け物っ····!!』と俺に向けた暴言が零れる。
そうか、化け物か·····くっくっ!あははははっ!!いや、化け物と呼ばれるのもそこまで悪くないな。強くなったって実感が湧いて非常に気分がいい。
普段俺の周りに居る奴らがキチガイ且つ異次元すぎて忘れそうになるが───────────俺も十分化け物だったわ。
ニィーッと白い歯を見せて笑う俺に兵士たちは更に恐れと怯えを露にした。
訓練された兵士って言っても、こんなもんか····。期待外れだな。もっと強いと思っていたんだが····それは間違いだったようだ。
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俺は愛する少女にそれだけ言い残すと、俺達を取り囲む敵陣営に突っ込んだ。
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