85 / 100
第三章
第85話『背負う覚悟』
しおりを挟む
自分で言うのもなんだが、俺は結構無理をしていると思う。出来もしないことを無理矢理やっているんだ。辛くないわけが無い。
俺は今まで己の弱さや甘さを何度も何度も殺してきた。
自分の精神に負担をかけながら、俺は人や魔物を殺めてきたんだ。だって、それしか方法が無かったから····。ウリエルを守り、救うにはそれしかなかった。
ウリエルのためなら、心を殺しても良いと思えたんだ。それで己の心が傷ついても····ウリエルが無事ならそれで良かった。
でも、心を殺す行為には限界がある。己を騙し続けられる時間も残り僅か····。
だから───────────俺は“死”を望む。
俺にとって、最高のハッピーエンドはウリエルを守り切って華々しく散っていくこと。これ以上のハッピーエンドは恐らくない。
俺に生き続けるという選択肢はなかった。
「な、なっ····!?オトハくん、君は死ぬつもりだったのかい!?」
「ああ。俺は自分の役割が終わったら、死ぬつもりだ。平和の国で育った俺に殺しは少し刺激が強すぎた····心を殺し続けるのにも限界がある」
「心を殺す·····。オトハはいつも自分の心を殺して、殺しをして来たって訳?」
「ああ。そうじゃなきゃ····弱い俺には殺しなんて出来なかった。自分の中の甘さを殺さなきゃ、ウリエルを守れないと思ったんだ」
「何で言ってくれなかったの!?言ってくれれば····相談してくれればオトハに無理なんかさせなかっ···」
「“俺に無理なんかさせなかった”?ハッ!何馬鹿なこと言ってやがる!アスモもよく分かってるだろ?無理しなきゃ、戦には勝てねぇーんだよ!人を殺さなきゃウリエルは守れないんだ!甘い戯れ言を吐いていられるほど、この戦いは甘くない!!」
俺だって、本当は人なんか殺したくない。なんなら、蟻んこ一匹だって殺したくなかった。
傷つけられる辛さや痛みを知っているからこそ、誰も傷付けたくなかったし、誰も傷ついて欲しくなかった。でも····この世界はそんな甘い戯れ言を吐いていられるほど、優しくはない。
弱肉強食が強く働くこの世界で、殺しを拒絶することは出来なかった。だって、戦わなければ殺されるから····自分も、仲間も。
例え、自分の心が『痛い』と悲鳴を上げようとも、俺はそれでも剣を持つ。奪う側の人間に回る。そうしなければ守れない命があるから。
ウリエルを守るためなら、心も体もどうでも良かった。
「俺はウリエルを守るために心を殺し、敵を斬り伏せる。そして、ウリエルを世界の危機から救えたなら····そこが俺の死に時だ」
もう死ぬ覚悟は出来ている。
俺はこの戦争に勝っても負けても、ここに戻ってくる気はなかった。人族の城で死に絶え、もう二度とここに戻ってくることは無い。
俺がそう決めたんだ。
揺るぎない覚悟を示す俺にこの場にいる誰もが固く口を閉ざす。が──────────ただ一人だけ、声を上げる者が居た。
「オトハ───────────だったら、私が敵を殺すよ。だから、もう心を殺さないで····『死ぬ』なんて言わないでっ·····!!」
「ウリ、エル····」
何でここにウリエルが·····!?
奥に座るルシファーの椅子の影から、ひょこっと姿を現したのは紫檀色の長髪幼女だった。額に小さな角を生やした少女はトタトタとこちらに駆け寄ってくる。紫結晶の瞳は不安げに揺らいでいた。
いつから、そこに····もしかして、最初から!?じゃあ、俺がウリエルの参加に反対してたのも全部見られていたのか····?
『嫌われたら、どうしよう』という感情が芽生える前に駆け寄ってきたウリエルが俺の手を掴んだ。
「私はね····正直人族を幾ら殺しても何とも思わない。人族は憎悪の対象で、殺すのが当たり前だったから····だから、オトハの気持ちは理解出来ない。でも、考えることは出来る。人殺しのない平和な世界で育ったオトハが殺しに対して、どう思ってるのか····抵抗は無いのか····本当は嫌なんじゃないかとか····。色々考えてみたけど、私の想像以上にオトハは辛い思いをしてたんだね····。ごめんね、気づいてあげられなくて····。ごめんねっ····!!嫌なことさせて····!!」
紫結晶の瞳に涙を浮かべたウリエルは今にも泣き出しそうな表情で俺を見つめた。懺悔にも似た、その謝罪は····泣きたくなるほど苦しい。
まだこんなにも小さい子に無理していることを悟られ、謝られる····なんて、情けない···。これは俺の問題で、ウリエルが謝るようなことじゃないのにっ····!元はと言えば、この世界に順応出来ない俺が悪いのに····!!
ウリエルを謝らせてしまった自分に嫌気がさした。
本当····自分が嫌になる。
俺の腕を掴んで目尻に涙を溜めるウリエルに····俺は何も出来ずに硬直する。己の不甲斐なさが嫌で嫌で仕方なかった。
「ねぇ、オトハ─────────私はオトハの剣になるよ!オトハがもう心を殺さなくて済むように····私が人を殺す。そして、オトハを連れて帰る!絶対に!」
「っ·····!!」
「だから、お願い!私を戦争に連れて行って!私はオトハの役に立ちたい!!」
俺を説得するため、必死に言葉を紡ぐウリエルはギュッと俺の腕を握った。
ウリエルが俺の剣、ね·····。
なるほどな。こりゃ、勝てないわ····ベルゼがウリエルの参加を許す訳だ。ここまで真っ直ぐに言葉をぶつけられたら、駄目なんて言えねぇーよ。
俺は『はぁ━━━━━━━』と息を吐き出すと、藤の瞳を潤ませるウリエルに笑いかけた。
「分かった──────────ウリエルの参加を許可する」
「本当!?」
「ああ。だが、ウリエルを俺の剣にするつもりはない」
「えっ!?どうして!?」
どうしてって····男の俺が女の子に守られるなんて、普通に考えて可笑しいだろ。俺は女に守られるほど、やわじゃねぇーよ。それに────────。
「背負う覚悟が出来たからな」
結局のところ、俺は殺しに対する罪悪感や後悔から逃げようとしていただけだ。背負い切れる自信がなくて····逃げたかったんだ。死んで楽になりたかった。
でも───────────それはもうやめた。
俺は生きる。罪悪感も後悔も全部背負っていくって、今決めたんだ。
こんな小さい子にあそこまで言わせたんだ。生き続けなきゃいけねぇーだろ?
俺はウリエルに掴まれている方とは逆の手で彼女の頭を撫でた。
「ウリエル、俺はもう逃げない。ちゃんと背負って生きていく。だから──────────俺の剣としてでは無く、俺の“相棒”として一緒に戦ってくれ」
そう言って、微笑み掛ければウリエルはポロポロと涙を流し始めた。ずっと我慢していた涙が滝のように一気に流れ出す。
「──────────はいっ!!」
嗚咽に混じって聞こえてきた返事は力強く、芯があった。涙で濡れた紫結晶の瞳には強くて純粋な光が宿っている。
涙でぐちゃぐちゃの顔でウリエルは笑っていた。ただ嬉しそうに····。
ウリエル、何度も泣かせてごめんな····。もう泣かせないから。そして──────────必ず守り抜くから。だから、俺の側にずっと居てくれ。
そう願う俺に──────────ウリエルはずっと笑い掛けてくれていた。
俺は今まで己の弱さや甘さを何度も何度も殺してきた。
自分の精神に負担をかけながら、俺は人や魔物を殺めてきたんだ。だって、それしか方法が無かったから····。ウリエルを守り、救うにはそれしかなかった。
ウリエルのためなら、心を殺しても良いと思えたんだ。それで己の心が傷ついても····ウリエルが無事ならそれで良かった。
でも、心を殺す行為には限界がある。己を騙し続けられる時間も残り僅か····。
だから───────────俺は“死”を望む。
俺にとって、最高のハッピーエンドはウリエルを守り切って華々しく散っていくこと。これ以上のハッピーエンドは恐らくない。
俺に生き続けるという選択肢はなかった。
「な、なっ····!?オトハくん、君は死ぬつもりだったのかい!?」
「ああ。俺は自分の役割が終わったら、死ぬつもりだ。平和の国で育った俺に殺しは少し刺激が強すぎた····心を殺し続けるのにも限界がある」
「心を殺す·····。オトハはいつも自分の心を殺して、殺しをして来たって訳?」
「ああ。そうじゃなきゃ····弱い俺には殺しなんて出来なかった。自分の中の甘さを殺さなきゃ、ウリエルを守れないと思ったんだ」
「何で言ってくれなかったの!?言ってくれれば····相談してくれればオトハに無理なんかさせなかっ···」
「“俺に無理なんかさせなかった”?ハッ!何馬鹿なこと言ってやがる!アスモもよく分かってるだろ?無理しなきゃ、戦には勝てねぇーんだよ!人を殺さなきゃウリエルは守れないんだ!甘い戯れ言を吐いていられるほど、この戦いは甘くない!!」
俺だって、本当は人なんか殺したくない。なんなら、蟻んこ一匹だって殺したくなかった。
傷つけられる辛さや痛みを知っているからこそ、誰も傷付けたくなかったし、誰も傷ついて欲しくなかった。でも····この世界はそんな甘い戯れ言を吐いていられるほど、優しくはない。
弱肉強食が強く働くこの世界で、殺しを拒絶することは出来なかった。だって、戦わなければ殺されるから····自分も、仲間も。
例え、自分の心が『痛い』と悲鳴を上げようとも、俺はそれでも剣を持つ。奪う側の人間に回る。そうしなければ守れない命があるから。
ウリエルを守るためなら、心も体もどうでも良かった。
「俺はウリエルを守るために心を殺し、敵を斬り伏せる。そして、ウリエルを世界の危機から救えたなら····そこが俺の死に時だ」
もう死ぬ覚悟は出来ている。
俺はこの戦争に勝っても負けても、ここに戻ってくる気はなかった。人族の城で死に絶え、もう二度とここに戻ってくることは無い。
俺がそう決めたんだ。
揺るぎない覚悟を示す俺にこの場にいる誰もが固く口を閉ざす。が──────────ただ一人だけ、声を上げる者が居た。
「オトハ───────────だったら、私が敵を殺すよ。だから、もう心を殺さないで····『死ぬ』なんて言わないでっ·····!!」
「ウリ、エル····」
何でここにウリエルが·····!?
奥に座るルシファーの椅子の影から、ひょこっと姿を現したのは紫檀色の長髪幼女だった。額に小さな角を生やした少女はトタトタとこちらに駆け寄ってくる。紫結晶の瞳は不安げに揺らいでいた。
いつから、そこに····もしかして、最初から!?じゃあ、俺がウリエルの参加に反対してたのも全部見られていたのか····?
『嫌われたら、どうしよう』という感情が芽生える前に駆け寄ってきたウリエルが俺の手を掴んだ。
「私はね····正直人族を幾ら殺しても何とも思わない。人族は憎悪の対象で、殺すのが当たり前だったから····だから、オトハの気持ちは理解出来ない。でも、考えることは出来る。人殺しのない平和な世界で育ったオトハが殺しに対して、どう思ってるのか····抵抗は無いのか····本当は嫌なんじゃないかとか····。色々考えてみたけど、私の想像以上にオトハは辛い思いをしてたんだね····。ごめんね、気づいてあげられなくて····。ごめんねっ····!!嫌なことさせて····!!」
紫結晶の瞳に涙を浮かべたウリエルは今にも泣き出しそうな表情で俺を見つめた。懺悔にも似た、その謝罪は····泣きたくなるほど苦しい。
まだこんなにも小さい子に無理していることを悟られ、謝られる····なんて、情けない···。これは俺の問題で、ウリエルが謝るようなことじゃないのにっ····!元はと言えば、この世界に順応出来ない俺が悪いのに····!!
ウリエルを謝らせてしまった自分に嫌気がさした。
本当····自分が嫌になる。
俺の腕を掴んで目尻に涙を溜めるウリエルに····俺は何も出来ずに硬直する。己の不甲斐なさが嫌で嫌で仕方なかった。
「ねぇ、オトハ─────────私はオトハの剣になるよ!オトハがもう心を殺さなくて済むように····私が人を殺す。そして、オトハを連れて帰る!絶対に!」
「っ·····!!」
「だから、お願い!私を戦争に連れて行って!私はオトハの役に立ちたい!!」
俺を説得するため、必死に言葉を紡ぐウリエルはギュッと俺の腕を握った。
ウリエルが俺の剣、ね·····。
なるほどな。こりゃ、勝てないわ····ベルゼがウリエルの参加を許す訳だ。ここまで真っ直ぐに言葉をぶつけられたら、駄目なんて言えねぇーよ。
俺は『はぁ━━━━━━━』と息を吐き出すと、藤の瞳を潤ませるウリエルに笑いかけた。
「分かった──────────ウリエルの参加を許可する」
「本当!?」
「ああ。だが、ウリエルを俺の剣にするつもりはない」
「えっ!?どうして!?」
どうしてって····男の俺が女の子に守られるなんて、普通に考えて可笑しいだろ。俺は女に守られるほど、やわじゃねぇーよ。それに────────。
「背負う覚悟が出来たからな」
結局のところ、俺は殺しに対する罪悪感や後悔から逃げようとしていただけだ。背負い切れる自信がなくて····逃げたかったんだ。死んで楽になりたかった。
でも───────────それはもうやめた。
俺は生きる。罪悪感も後悔も全部背負っていくって、今決めたんだ。
こんな小さい子にあそこまで言わせたんだ。生き続けなきゃいけねぇーだろ?
俺はウリエルに掴まれている方とは逆の手で彼女の頭を撫でた。
「ウリエル、俺はもう逃げない。ちゃんと背負って生きていく。だから──────────俺の剣としてでは無く、俺の“相棒”として一緒に戦ってくれ」
そう言って、微笑み掛ければウリエルはポロポロと涙を流し始めた。ずっと我慢していた涙が滝のように一気に流れ出す。
「──────────はいっ!!」
嗚咽に混じって聞こえてきた返事は力強く、芯があった。涙で濡れた紫結晶の瞳には強くて純粋な光が宿っている。
涙でぐちゃぐちゃの顔でウリエルは笑っていた。ただ嬉しそうに····。
ウリエル、何度も泣かせてごめんな····。もう泣かせないから。そして──────────必ず守り抜くから。だから、俺の側にずっと居てくれ。
そう願う俺に──────────ウリエルはずっと笑い掛けてくれていた。
0
お気に入りに追加
2,340
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる