60 / 100
第二章
第60話『弱い』
しおりを挟む
「─────────って、言うのが僕のフィアンセのお話。ねぇ、面白かった?」
何の感情も窺えない空っぽの笑みで俺に『面白かった?』と問うマモンは人形のようで····見ていられない。
魔族のみに現れる破壊衝動····。人族で言う思春期みたいなもの、か····。それが原因で最愛の女性を失ったマモンは一体どういう気持ちで····俺にそれを話したんだろうか?マモンは何が目的で····俺に何を言って欲しくて、それを話したんだ?
無表情と大差ない空っぽの笑みになんて言えば良いのか分からず、俺はただ口を閉ざすしかなかった。
「ハハッ!お兄さんって、やっぱり小心者だね~。それでいて、臆病だ。思ったことを口にすれば良いだけなのに相手の言って欲しい言葉を探すなんて····弱いね、お兄さんは」
カラカラ笑うマモンは作り物じみた笑い声を上げる。何が面白いのか分からないが、マモンはただひたすら笑い続けた。
小心者、臆病、弱い····。
それらの言葉は確かに今の俺に当てはまる。
今の俺は格上の相手にビビって本音を話せない小心者だし、相手の気持ちばかり考えてしまう臆病者だ。戦闘面だけでなく、俺は心も弱い。打たれ強くはなったが、それが心の強さに直結する訳ではないのだ。
そう、俺は弱い。支えてくれる誰かが居ないとすぐに壊れる欠落品だ。
でも───────────『弱い』なんて、お前にだけは言われたくない。
俺は目の前で狂ったように笑い続ける少年の胸ぐらを掴み寄せた。
「お前がそんなに俺の本音を聞きたいなら、教えてやる」
俺は激情に促されるままマモンの足を払い、宙に浮いた子供の体を地面に叩きつけた。ガンッ!と鈍い音が響き、マモンが背中を強打する。が、彼は痛がる素振りを一切見せない。不老不死のヴァンパイアだから、痛覚が鈍っているのかもしれないな。
宝石のように美しいマゼンダの瞳は俺を見据えたまま、にっこり微笑んだ。憎たらしいほど美しい笑みに俺は眉を顰める。
「なあ、マモン。お前は俺を弱いと言ったが、お前も大概だろう?」
「ふふっ。僕が弱い?お兄さんって、面白いこと言うんだね」
「そうだな。弱いって自覚のないお前からすれば、俺の発言は面白いかもしれないな」
「あははっ!言うねぇ~。じゃあ、逆に聞くけどお兄さんは僕の何を持って弱いと言っているの?理由と根拠は?」
マモンの何を持って弱いと言っているのか、ねぇ···。そんなのお前が一番分かってるだろ?マモン。
俺はさっき『自覚がない』と言ったが、それは間違いだ。お前は確かに弱いという自覚がある。ただお前はそれを────────認めようとしないだけだ。
「じゃあ、何でフィアンセを殺したあとお前は『ねぇ、レヴィ。君が望めば僕はどこまでも君と一緒に·····逃げ続けたよっ····!!』って言ったんだ?」
「······」
「何故フィアンセに判断を委ねた!?何故自分で決めようとしない!?」
「っ·····!そ、れは····レヴィにも選ぶ権利が···」
「それはただの言い訳だ!!お前は自分で物事を決めることが出来ない弱虫だから、判断を全てフィアンセに任せたんだろうが!お前は最愛の女に全ての決断を丸投げしたんだよ!」
「っ·····!!」
相手の意志を尊重したと言えば聞こえはいいが、実際のところそれは違う。彼女を愛していたなら···大切だと心が叫ぶなら····例え、彼女の意志に反しようともお前はフィアンセの手を取って逃げるべきだった。それで彼女と対立するなら、話し合えば良い。互いの意見をぶつけ合って、喧嘩をすればいい。自分の本音を相手に告げればいい。
道は少ないように見えて、案外多くあるものだぞ?マモン。
でも、まあ───────────全部今更だけどな。
結局のところ、全部今更なんだ。あのとき、ああしていれば良かったとか、こうしていれば良かったとか····そんなこと思ったところで過去は変わらない。
今更、マモンがフィアンセを連れて逃げれば良かったと思っても、もう遅いのだ。
過去とは────────変えようのない現実であり、確固たる事実である。だから、昔のことを悔いたところであまり意味は無い。
でも──────────過去から様々な教訓を得ることは出来る。
人も魔族も失敗してから学ぶ生き物だ。その失敗が例え取り返しのつかないものであったとしても····。
失敗したなら、学べ。改善点を見つけ出せ。反省や後悔はその後でいい。全てを糧とし、己の成長に役立てよ。
昔、どこかで見たポスターにそう書いてあった。
「マモン、お前が過去のことを失敗だと思うなら、その失敗から学べ。そして、もう二度と同じ失敗をしないよう、強くなるんだ」
「·····僕より、年下のくせに偉そうに····」
「俺はただ思ったことを言っただけだ。そこに年齢は関係ないだろ。そもそも、俺の本音を望んだのはお前だ」
俺に正論を返されたマモンはぐうの音も出ないのか、ツンッと唇を突き出した。拗ねた子供のような表情に苦笑が漏れる。これのどこが歳上なんだよ···歳上なら、もっと歳上らしくしろよな。
「ま、お兄さんの話は分かったよ。納得もした。貴重な意見をどうもありがとう」
フイッと視線を逸らしたマモンは早口出捲し立てるようにそう述べると、胸ぐらを掴む俺の手を払い除けて立ち上がる。まだその表情は曇っているが、さっきよりはマシになった。
ま、俺の話一つで解決するほど簡単なもんだいじゃないからな。俺の話を聞いたくらいで解決出来る問題なら、とっくに解決してる。
相変わらず、ダボダボの白衣を身に纏うマモンは服についた砂を払い落とし、こちらを振り返った。
蝶のようにフワフワしていた雰囲気は消え去り、凛としたオーラを放つ青髪の少年。
「オトハ、僕は────────弱い?」
確認するように問うてくるマモンは凛とした表情で俺を見つめた。この質問に一体どんな意味があるのか分からないが、何故だか答えないといけない気がする。
俺もマモンのように砂を払いながら、立ち上がると青髪の少年を見下ろした。ルビーの瞳は嫌ってほど真っ直ぐこちらを見据えている。
「──────────ああ、弱い」
「そっか。ありがとう」
マモンは泣き笑いにも似た切なげな表情を浮かべると、何も言わずに歩き出した。
何の感情も窺えない空っぽの笑みで俺に『面白かった?』と問うマモンは人形のようで····見ていられない。
魔族のみに現れる破壊衝動····。人族で言う思春期みたいなもの、か····。それが原因で最愛の女性を失ったマモンは一体どういう気持ちで····俺にそれを話したんだろうか?マモンは何が目的で····俺に何を言って欲しくて、それを話したんだ?
無表情と大差ない空っぽの笑みになんて言えば良いのか分からず、俺はただ口を閉ざすしかなかった。
「ハハッ!お兄さんって、やっぱり小心者だね~。それでいて、臆病だ。思ったことを口にすれば良いだけなのに相手の言って欲しい言葉を探すなんて····弱いね、お兄さんは」
カラカラ笑うマモンは作り物じみた笑い声を上げる。何が面白いのか分からないが、マモンはただひたすら笑い続けた。
小心者、臆病、弱い····。
それらの言葉は確かに今の俺に当てはまる。
今の俺は格上の相手にビビって本音を話せない小心者だし、相手の気持ちばかり考えてしまう臆病者だ。戦闘面だけでなく、俺は心も弱い。打たれ強くはなったが、それが心の強さに直結する訳ではないのだ。
そう、俺は弱い。支えてくれる誰かが居ないとすぐに壊れる欠落品だ。
でも───────────『弱い』なんて、お前にだけは言われたくない。
俺は目の前で狂ったように笑い続ける少年の胸ぐらを掴み寄せた。
「お前がそんなに俺の本音を聞きたいなら、教えてやる」
俺は激情に促されるままマモンの足を払い、宙に浮いた子供の体を地面に叩きつけた。ガンッ!と鈍い音が響き、マモンが背中を強打する。が、彼は痛がる素振りを一切見せない。不老不死のヴァンパイアだから、痛覚が鈍っているのかもしれないな。
宝石のように美しいマゼンダの瞳は俺を見据えたまま、にっこり微笑んだ。憎たらしいほど美しい笑みに俺は眉を顰める。
「なあ、マモン。お前は俺を弱いと言ったが、お前も大概だろう?」
「ふふっ。僕が弱い?お兄さんって、面白いこと言うんだね」
「そうだな。弱いって自覚のないお前からすれば、俺の発言は面白いかもしれないな」
「あははっ!言うねぇ~。じゃあ、逆に聞くけどお兄さんは僕の何を持って弱いと言っているの?理由と根拠は?」
マモンの何を持って弱いと言っているのか、ねぇ···。そんなのお前が一番分かってるだろ?マモン。
俺はさっき『自覚がない』と言ったが、それは間違いだ。お前は確かに弱いという自覚がある。ただお前はそれを────────認めようとしないだけだ。
「じゃあ、何でフィアンセを殺したあとお前は『ねぇ、レヴィ。君が望めば僕はどこまでも君と一緒に·····逃げ続けたよっ····!!』って言ったんだ?」
「······」
「何故フィアンセに判断を委ねた!?何故自分で決めようとしない!?」
「っ·····!そ、れは····レヴィにも選ぶ権利が···」
「それはただの言い訳だ!!お前は自分で物事を決めることが出来ない弱虫だから、判断を全てフィアンセに任せたんだろうが!お前は最愛の女に全ての決断を丸投げしたんだよ!」
「っ·····!!」
相手の意志を尊重したと言えば聞こえはいいが、実際のところそれは違う。彼女を愛していたなら···大切だと心が叫ぶなら····例え、彼女の意志に反しようともお前はフィアンセの手を取って逃げるべきだった。それで彼女と対立するなら、話し合えば良い。互いの意見をぶつけ合って、喧嘩をすればいい。自分の本音を相手に告げればいい。
道は少ないように見えて、案外多くあるものだぞ?マモン。
でも、まあ───────────全部今更だけどな。
結局のところ、全部今更なんだ。あのとき、ああしていれば良かったとか、こうしていれば良かったとか····そんなこと思ったところで過去は変わらない。
今更、マモンがフィアンセを連れて逃げれば良かったと思っても、もう遅いのだ。
過去とは────────変えようのない現実であり、確固たる事実である。だから、昔のことを悔いたところであまり意味は無い。
でも──────────過去から様々な教訓を得ることは出来る。
人も魔族も失敗してから学ぶ生き物だ。その失敗が例え取り返しのつかないものであったとしても····。
失敗したなら、学べ。改善点を見つけ出せ。反省や後悔はその後でいい。全てを糧とし、己の成長に役立てよ。
昔、どこかで見たポスターにそう書いてあった。
「マモン、お前が過去のことを失敗だと思うなら、その失敗から学べ。そして、もう二度と同じ失敗をしないよう、強くなるんだ」
「·····僕より、年下のくせに偉そうに····」
「俺はただ思ったことを言っただけだ。そこに年齢は関係ないだろ。そもそも、俺の本音を望んだのはお前だ」
俺に正論を返されたマモンはぐうの音も出ないのか、ツンッと唇を突き出した。拗ねた子供のような表情に苦笑が漏れる。これのどこが歳上なんだよ···歳上なら、もっと歳上らしくしろよな。
「ま、お兄さんの話は分かったよ。納得もした。貴重な意見をどうもありがとう」
フイッと視線を逸らしたマモンは早口出捲し立てるようにそう述べると、胸ぐらを掴む俺の手を払い除けて立ち上がる。まだその表情は曇っているが、さっきよりはマシになった。
ま、俺の話一つで解決するほど簡単なもんだいじゃないからな。俺の話を聞いたくらいで解決出来る問題なら、とっくに解決してる。
相変わらず、ダボダボの白衣を身に纏うマモンは服についた砂を払い落とし、こちらを振り返った。
蝶のようにフワフワしていた雰囲気は消え去り、凛としたオーラを放つ青髪の少年。
「オトハ、僕は────────弱い?」
確認するように問うてくるマモンは凛とした表情で俺を見つめた。この質問に一体どんな意味があるのか分からないが、何故だか答えないといけない気がする。
俺もマモンのように砂を払いながら、立ち上がると青髪の少年を見下ろした。ルビーの瞳は嫌ってほど真っ直ぐこちらを見据えている。
「──────────ああ、弱い」
「そっか。ありがとう」
マモンは泣き笑いにも似た切なげな表情を浮かべると、何も言わずに歩き出した。
10
お気に入りに追加
2,340
あなたにおすすめの小説

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる