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第一章
第31話『着替え』
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ワープゲートに飛び込んだ俺が真っ先に抱いた感想は『あっ、これ重力全く違う方向じゃん』だった。どうやら川の水面に繋がっていたワープゲートは木々が往々と生い茂る森に繋がっていたらしく、横幅5mほどの大木の表面─────つまり、木の幹が出口となっていた。川の表面にあるワープゲートが木の幹に繋がっていたのだ、当然重力の掛かり方は異なる。
まあ、簡単に言うとだな····ワープゲートを通った瞬間、真上から掛かっていた重力が突然真横になったって訳だ。おかげで、俺は顔面を強打する羽目に····。小脇に抱えたウリエルを庇おうと必死だったため、受身を取ることが出来なかったのだ。結果、地面と強烈なキスをすることになった、と···。ファーストキスが地面とか、やめて欲しいんだが···。
「いててて····ウリエル、大丈夫か?怪我は?」
空中に放り出された際、咄嗟にウリエルを両手で抱き抱えたため、怪我はしていないと思うが念の為確認をした。互いに地面から体を起こしながら、目を合わせる。紫結晶の瞳は相変わらず綺麗で、見ているだけで心が洗われる気がした。
強打した顔····特に鼻を押さえる俺にウリエルはフルフルと首を左右に振る。
「怪我ない。オトハが庇ってくれたから、平気。オトハは大丈夫····?」
「あ、ああ····平気だ」
顔面を強打した際、鼻があらぬ方向へ曲がったが、まあ····多分大丈夫だ。少し痛むが生活に支障がない程度なので問題ない。鼻血が出ないよう、鼻の付け根部分を押さえる俺にウリエルは眉尻を下げた。心配そうに顔を歪め、こちらをじっと見つめている。
何も言わず、ただこちらを見つめるウリエルの腕からポタッと水滴が流れ落ちた。
─────────あっ!着替え!
「ウリエル!そのままじゃ風邪を引く!今、バスタオルと替えの服を出してやるから、それに着替えろ!」
危ない危ない····!!ワープゲートと鼻の痛みに気を取られて、すっかり忘れていたがウリエルは川遊びの影響で服や体が濡れているんだった!!全身ずぶ濡れとまではいかなくても、ローブやワンピースの裾がかなり湿って···いや、濡れている。水を絞れるくらいには水分を含んでいた。
俺は背中に背負っていたマジックバッグから、今日購入したばかりのバスタオルとウリエル用のワンピースを取り出す。ついでに髪を梳かすための櫛も出しておいた。
ふかふかの白いタオルを広げ、バサリとウリエルに羽織らせる。
「とりあえず、服を脱い·····」
いや、待て。それは不味くないか?子供とは言え、ウリエルは嫁入り前の女の子。家族でもない俺に裸を見せるのは如何なものかと思われる。俺にロリコンの趣味はないが、だからと言って『幼体見てOK』にはならないだろう。ここは紳士に····ウリエルを一人の女として扱うべきだ。『子供だからセーフ』なんて言葉は俺の辞書に存在しない。
俺はタオルに触れている手を離し、くるりとウリエルに背を向けた。
「体を拭いてから、用意した服に着替えてくれ。ウリエルは一人で出来るよな?終わったら、声を掛けろよ」
「·····分かった」
ウリエルは大人しく俺の指示に従い、後ろで服を脱ぎ始める。シュルシュルと布が擦れる音がやけに大きく聞こえた。相手が子供とは言え、自分の真後ろで女の子が着替えている、この状況に心拍数が上がる。ロリコン趣味はないが、彼女居ない歴=年齢の俺にはかなり刺激が強い出来事のように思える。
落ち着け、俺····相手はウリエル。まあ、要するに幼女だ。子供の着替えごときに緊張してどうする!
『····音羽って、やっぱり····』
違う!俺にロリコン趣味はない!
ビアンカの言動がだんだん読めてきた俺は『やっぱり、ロリコンなんですね』と言われる前に反論した。何度も言うように俺に幼女趣味はない!
俺はドキドキと高鳴る胸を華麗にスルーし、自分も鎧を脱ぎ始めた。言っておくが、鎧の下にはきちんと服を着ている。ウリエルの前で裸体を晒すなんて、失態は犯さない。
手甲や鉄靴を脱ぎ捨て、マジックバッグに適当に突っ込んでいく。暑苦しい鎧から解放され、俺は『んー!』と大きく伸びをした。
鎧は内側に熱が籠るし、重いし、肩が凝るしで良いことがない。出来ればもう着用したくない。
残業終わりのサラリーマンのように肩に腕を回し、セルフ肩揉みを施す。この世界にマッサージ屋って、ないのかなぁ····?
「────────オトハ、着替え終わった!」
パタパタと濡れたローブや服を手にしたウリエルが俺の視界にひょこっと現れた。紺碧色の新品のワンピースを身に纏い、曇りなき眼でこちらを見上げるウリエルは目が合うなり、ニコリと笑う。ワンピースの上からバスタオルを羽織る少女は濡れたローブと服、それから手渡した櫛を俺に差し出してきた。
そういやぁ、濡れた服ってどうすれば良いんだ?このままマジックバッグに突っ込んでいいんだろうか?きちんと外干しして、乾かしてから仕舞った方が良いのか?
『そのままマジックバッグに仕舞って大丈夫だと思いますよ。以前にも説明しましたが、マジックバッグは保温・保冷機能はないので、放っておけばバッグ内で乾くと思います』
あっ、確かにそうだな。保温・保冷機能がないのは不便だと思っていたが、その不便さが役に立った。
俺はウリエルから濡れたローブと服を受け取り、マジックバッグへ適当に放り込む。そして、ウリエルの角や小さな翼を隠すための新品のローブを取り出しながら、何の気なしに彼女の髪の毛へ視線を移した。
あれ····?濡れてる?
川の水に触れていた足や手はきちんと拭いたみたいだが、髪の毛はまだ十分水分を含んでいる。上手く髪に含まれた水分を取ることが出来なかったらしい。タオルドライがきちんと出来ないのは子供にとってよくある事だ。大抵の家庭は親にやって貰う子供が多いからな。それにウリエルの場合、髪が極端に長いのでタオルドライが大変なのもある。
「ウリエル、おいで。きちんと髪を拭かないと風邪引くぞ」
俺は取り出したローブが汚れないよう、マジックバッグの上に置いてからウリエルを招き寄せる。髪の毛がきちんと乾いていない自覚がないのか、ウリエルはキョトンとした表情で俺に近づいた。俺に背を向けて、顔を真上にあげるウリエルにクスリと笑みを漏らし、俺は彼女の肩にかかったバスタオルを手に取る。ふかふかのバスタオルからは優しい香りがした。
川の水にがっつり浸かっていた毛先を中心に丁寧に紫檀色の髪の毛を拭いていく。毛先を柔らかいバスタオルで包み込み、トントンと優しく叩いた。クラスに居た美意識高い系女子の話を思い返しながら、丁寧に優しくウリエルの髪をタオルドライしていく。
確かタオルで擦るのはダメとか言ってたよな?そんで、髪に愛情を持って優しくトントンするとかなんとか····。
当時の俺はこの話を聞いて、『うわぁ····髪の手入れって面倒くさいんだなぁ』『髪長い女子って、毎日こんなことしてんのかよ』とか思ってたが、聞いておいてよかった。備えあれば憂いなし、とはちょっと違うが、あのとき適当に聞き流していた知識が今まさに役に立っている。
ウリエルの髪はくせ毛がちだが、凄く艶々で触り心地がいい。こんな綺麗な髪を適当に扱うことは出来ない。
あの美意識高い系女子には感謝だな。おかげでウリエルの艶やかな長髪が保たれる。
俺はお化粧ガッツリのケバケバ系女子の顔を思い浮かべながら、心の中で手を合わせた。
※挿絵について※
心の目で見てください( ˊᵕˋ*)大丈夫です、皆さんならあれが音羽に見えて来るはずです。良いですか?もう一度言いますよ?心の目で見てください( ◜ᴗ◝ )
まあ、簡単に言うとだな····ワープゲートを通った瞬間、真上から掛かっていた重力が突然真横になったって訳だ。おかげで、俺は顔面を強打する羽目に····。小脇に抱えたウリエルを庇おうと必死だったため、受身を取ることが出来なかったのだ。結果、地面と強烈なキスをすることになった、と···。ファーストキスが地面とか、やめて欲しいんだが···。
「いててて····ウリエル、大丈夫か?怪我は?」
空中に放り出された際、咄嗟にウリエルを両手で抱き抱えたため、怪我はしていないと思うが念の為確認をした。互いに地面から体を起こしながら、目を合わせる。紫結晶の瞳は相変わらず綺麗で、見ているだけで心が洗われる気がした。
強打した顔····特に鼻を押さえる俺にウリエルはフルフルと首を左右に振る。
「怪我ない。オトハが庇ってくれたから、平気。オトハは大丈夫····?」
「あ、ああ····平気だ」
顔面を強打した際、鼻があらぬ方向へ曲がったが、まあ····多分大丈夫だ。少し痛むが生活に支障がない程度なので問題ない。鼻血が出ないよう、鼻の付け根部分を押さえる俺にウリエルは眉尻を下げた。心配そうに顔を歪め、こちらをじっと見つめている。
何も言わず、ただこちらを見つめるウリエルの腕からポタッと水滴が流れ落ちた。
─────────あっ!着替え!
「ウリエル!そのままじゃ風邪を引く!今、バスタオルと替えの服を出してやるから、それに着替えろ!」
危ない危ない····!!ワープゲートと鼻の痛みに気を取られて、すっかり忘れていたがウリエルは川遊びの影響で服や体が濡れているんだった!!全身ずぶ濡れとまではいかなくても、ローブやワンピースの裾がかなり湿って···いや、濡れている。水を絞れるくらいには水分を含んでいた。
俺は背中に背負っていたマジックバッグから、今日購入したばかりのバスタオルとウリエル用のワンピースを取り出す。ついでに髪を梳かすための櫛も出しておいた。
ふかふかの白いタオルを広げ、バサリとウリエルに羽織らせる。
「とりあえず、服を脱い·····」
いや、待て。それは不味くないか?子供とは言え、ウリエルは嫁入り前の女の子。家族でもない俺に裸を見せるのは如何なものかと思われる。俺にロリコンの趣味はないが、だからと言って『幼体見てOK』にはならないだろう。ここは紳士に····ウリエルを一人の女として扱うべきだ。『子供だからセーフ』なんて言葉は俺の辞書に存在しない。
俺はタオルに触れている手を離し、くるりとウリエルに背を向けた。
「体を拭いてから、用意した服に着替えてくれ。ウリエルは一人で出来るよな?終わったら、声を掛けろよ」
「·····分かった」
ウリエルは大人しく俺の指示に従い、後ろで服を脱ぎ始める。シュルシュルと布が擦れる音がやけに大きく聞こえた。相手が子供とは言え、自分の真後ろで女の子が着替えている、この状況に心拍数が上がる。ロリコン趣味はないが、彼女居ない歴=年齢の俺にはかなり刺激が強い出来事のように思える。
落ち着け、俺····相手はウリエル。まあ、要するに幼女だ。子供の着替えごときに緊張してどうする!
『····音羽って、やっぱり····』
違う!俺にロリコン趣味はない!
ビアンカの言動がだんだん読めてきた俺は『やっぱり、ロリコンなんですね』と言われる前に反論した。何度も言うように俺に幼女趣味はない!
俺はドキドキと高鳴る胸を華麗にスルーし、自分も鎧を脱ぎ始めた。言っておくが、鎧の下にはきちんと服を着ている。ウリエルの前で裸体を晒すなんて、失態は犯さない。
手甲や鉄靴を脱ぎ捨て、マジックバッグに適当に突っ込んでいく。暑苦しい鎧から解放され、俺は『んー!』と大きく伸びをした。
鎧は内側に熱が籠るし、重いし、肩が凝るしで良いことがない。出来ればもう着用したくない。
残業終わりのサラリーマンのように肩に腕を回し、セルフ肩揉みを施す。この世界にマッサージ屋って、ないのかなぁ····?
「────────オトハ、着替え終わった!」
パタパタと濡れたローブや服を手にしたウリエルが俺の視界にひょこっと現れた。紺碧色の新品のワンピースを身に纏い、曇りなき眼でこちらを見上げるウリエルは目が合うなり、ニコリと笑う。ワンピースの上からバスタオルを羽織る少女は濡れたローブと服、それから手渡した櫛を俺に差し出してきた。
そういやぁ、濡れた服ってどうすれば良いんだ?このままマジックバッグに突っ込んでいいんだろうか?きちんと外干しして、乾かしてから仕舞った方が良いのか?
『そのままマジックバッグに仕舞って大丈夫だと思いますよ。以前にも説明しましたが、マジックバッグは保温・保冷機能はないので、放っておけばバッグ内で乾くと思います』
あっ、確かにそうだな。保温・保冷機能がないのは不便だと思っていたが、その不便さが役に立った。
俺はウリエルから濡れたローブと服を受け取り、マジックバッグへ適当に放り込む。そして、ウリエルの角や小さな翼を隠すための新品のローブを取り出しながら、何の気なしに彼女の髪の毛へ視線を移した。
あれ····?濡れてる?
川の水に触れていた足や手はきちんと拭いたみたいだが、髪の毛はまだ十分水分を含んでいる。上手く髪に含まれた水分を取ることが出来なかったらしい。タオルドライがきちんと出来ないのは子供にとってよくある事だ。大抵の家庭は親にやって貰う子供が多いからな。それにウリエルの場合、髪が極端に長いのでタオルドライが大変なのもある。
「ウリエル、おいで。きちんと髪を拭かないと風邪引くぞ」
俺は取り出したローブが汚れないよう、マジックバッグの上に置いてからウリエルを招き寄せる。髪の毛がきちんと乾いていない自覚がないのか、ウリエルはキョトンとした表情で俺に近づいた。俺に背を向けて、顔を真上にあげるウリエルにクスリと笑みを漏らし、俺は彼女の肩にかかったバスタオルを手に取る。ふかふかのバスタオルからは優しい香りがした。
川の水にがっつり浸かっていた毛先を中心に丁寧に紫檀色の髪の毛を拭いていく。毛先を柔らかいバスタオルで包み込み、トントンと優しく叩いた。クラスに居た美意識高い系女子の話を思い返しながら、丁寧に優しくウリエルの髪をタオルドライしていく。
確かタオルで擦るのはダメとか言ってたよな?そんで、髪に愛情を持って優しくトントンするとかなんとか····。
当時の俺はこの話を聞いて、『うわぁ····髪の手入れって面倒くさいんだなぁ』『髪長い女子って、毎日こんなことしてんのかよ』とか思ってたが、聞いておいてよかった。備えあれば憂いなし、とはちょっと違うが、あのとき適当に聞き流していた知識が今まさに役に立っている。
ウリエルの髪はくせ毛がちだが、凄く艶々で触り心地がいい。こんな綺麗な髪を適当に扱うことは出来ない。
あの美意識高い系女子には感謝だな。おかげでウリエルの艶やかな長髪が保たれる。
俺はお化粧ガッツリのケバケバ系女子の顔を思い浮かべながら、心の中で手を合わせた。
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心の目で見てください( ˊᵕˋ*)大丈夫です、皆さんならあれが音羽に見えて来るはずです。良いですか?もう一度言いますよ?心の目で見てください( ◜ᴗ◝ )
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