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第一章
第27話『検問』
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翌朝の早朝。
街道近くの土手で夜を明かした俺はウリエルと共に門の側まで来ていた。目的はただ一つ····この王都から抜け出すためである。昼間は人の出入りが多いため、早朝を狙って門に来た訳だが···ここで一つ問題が····。それは····門番による検問である。これをどうにかしてパスしなければならない。
王都は360度高い防壁に囲まれており、門を通る以外の手段で出るのは不可能···。一応ウリエルがドラゴン化して防壁を飛び越える作戦を考えてみたが、ビアンカに即反対された。『見張りに見つかって、袋叩きにされますよ』と一蹴されたのは記憶に新しい。
だから、わざわざ早起きしてウリエルの荷物を揃え、門の側まで来たのだが····臆病な俺はこの大切な第一歩を踏み出せずにいた。
『はぁ····音羽は意気地無しですね。ただ王家のブローチを見せて、威張り散らせば済む話なのに····大抵の門番なら、何かを察して検問なしで通してくれますよ』
んな大雑把な作戦、聞いたことないわ!!つーか、本当に成功するのかよ!?不安しかねぇーんだけど!?
自信満々にいい加減過ぎる作戦内容を言ってのけるビアンカに俺は不信感を募らせる。幾らなんでも、その作戦は大雑把過ぎるだろ。そんなふざけた作戦が通じるのかよ!?
検問をパス出来なければ俺らは即お陀仏だ。検問をパス出来ないってことはウリエルの正体がバレるってことだからな。王族関係者と言えど、魔族を連れた怪しい男を門番が見逃す筈がない。だから、どうしても検問をパスする必要があった。
門の近くに位置する草むらに身を潜め、俺は悶々と考え込む。
ビアンカは俺のサポート要員だ。俺を陥れようとは思っていないだろう。それにビアンカは何度も俺の異世界生活を手伝って来てくれた。まだ異世界生活三日目だが、実績があるのは確かだ。だから、ビアンカのことを信じて彼女の作戦を決行すべきなんだろうが····作戦内容が大雑把且ついい加減過ぎて、不安でしかない。なんだよ、王家のブローチを見せて威張り散らすって····。そんな馬鹿げた作戦内容があるか?いや、ないな。これは即答出来る。
『はぁ····黙って聞いていれば大雑把だの、いい加減だのって····じゃあ、他に何か良い作戦があるんですか!?相手の意見を否定する前にまずは自分の意見を考えたら、どうですかね?大した意見も無いくせに相手の意見を否定するのって、どうかと思うんですが···!』
ぐっ····!それはその····否定出来ない。
ビアンカの口から正論を叩き込まれ、俺はぐぅの音も出なかった。正直その通りだと思うし···。
相手の意見を否定する前にまず、自分の意見を出す。この考えは間違っちゃいない。代案を考えた上で相手の意見を指摘し、否定する····これが普通だ。大した案も無いくせに他の人が出した案や意見を否定するのは····ちょっと違うよな。
俺はマイナス思考を追い出すかのように『ふぅ···』と大きく息を吐き出した。
一旦冷静になろう。ここであれこれ文句を言ってたって仕方ない。
ビアンカの案は大雑把だし、大胆だが成功率が0という訳では無い。権力が強く働くこの時代で、王族関係者を下手には扱えないだろうし、命令口調で強気に行けば検問突破も難しくはないだろう。問題は····俺の演技力だな。
言っておくが、演劇なんてやったことがない俺は演技力0だ。劇なんて小学生の頃、大木の役をやったくらいである。ただ突っ立っているだけの役に演技もくそもないがな···。中学時代の文化祭でも劇をやる機会はあったが、当然ながら俺は裏方。しかも、毎日のように誰かから雑用を頼まれ、大道具から小道具、衣装に至るまでほとんど俺が作っていた。まあ、そのおかげで多少手先が器用になったが····。女性役のドレスを何着も頼まれた時は本気で布をビリビリに破こうかと思ったぜ····。
と、まあ····長々と話したが、俺に演技力がないのは理解して貰えたと思う。生まれてこの方、まともに演技をしたことがない俺はド素人同然だった。
そんな俺に威張り散らす演技が出来るかどうか····。正直、威張り散らすより威張り散らされてヘコヘコする方が慣れてるんだけどなぁ···。
『····それは慣れちゃいけない類いのものだと思いますが····』
どこか気まずそうに····哀れみを含んだ声色でそう零すビアンカは珍しく俺に嫌味を言うことはなかった。
慣れちゃいけないって言われてもなぁ····もう慣れちまったし。約十年間ずっと虐め続けられれば嫌でも慣れる。自分で言ってて悲しいが、まあ····事実は事実だしな。
とりあえず、威張り散らす演技を練習····って、そんな時間はないか。
大分日も高くなり、街にちらほら人が出入りしている。あと30分もすれば、昨日の昼間のような賑わいを見せることだろう。あまり悠長にもしてられないか···。日程を明日や明後日に移す方法もあるが、人攫いが多発する王都内にこれ以上ウリエルを居させる訳にはいかない····。何より、早くお師匠様のところへ帰してやりたいからな。出来れば、さっさと王都を出てウリエルを魔族領へ届ける旅を始めたいところ···。
『男は度胸ですよ!音羽!』
あぁ、そうだな!ここでウジウジしてても何も変わらない!当たって砕けろ精神で行くしかないだろう。無鉄砲、ノープラン、無考え····俺の思考を読んだ者なら誰もが真っ先に思い浮かべるであろう単語だ。
俺が今からやろうとしている事は賭けに近い。無謀な賭けではないが、失敗する確率が0とは言い切れなかった。まあ、逆に言えば成功する確率も0じゃないってことだが····。
今のところ、確率は五分五分と言ったところだろうか···。
まあ、いざとなれば強行突破だな。荒業に頼ることになるが、状況次第ではやむを得ない···。
「ウリエル、行くぞ。フードをしっかり被れよ」
「うん」
紫檀色の長髪幼女はローブの中に髪の毛を押し込み、フードを深く被る。深く被りすぎて、きちんと前が見えているのか不安だが、手を繋ぐので転けることはないだろう。躓いても俺が支えてやれば良い話だからな。
───────いや、今はそれよりも·····。
「本当にそのローブで良かったのか?さっき買った紺色のローブを羽織って良いんだぞ?」
そう、実は先程の買い物でウリエル用の小さいローブを購入したのだが、彼女は頑としてそのローブを身につけなかった。急ごしらえ同然の俺が仕立てた不格好なローブを身に纏うウリエル。正直糸のほつれが酷いから、新品のローブを着て欲しいんだが···。
ウリエルはフード部分をギュッと強く握り締め、離すまいとしている。
ローブを無理矢理取り上げる気はないから、そう警戒しないで欲しいんだが····。
苦笑いを零す俺の横でウリエルはフードを押えたまま、フイッと逸らした。拗ねてしまったんだろうか?
「····私はこれがいいの。オトハが私のために作ってくれた“これ”が良い」
「····俺が作った、から···?」
「····うん」
そっぽを向いたままコクンと大きく頷くウリエルはまだちょっと拗ねているらしい。
新品のローブよりも、俺が作った不格好なローブの方が良いって言ってるのか····?それはなんて言うか····素直に嬉しい。冗談抜きで普通に嬉しかった。
ウリエルの保護者を名乗るなら、新品のローブを着せるべきなんだろうが····男ってもんは単純だ。承認欲求を満たされれば大抵の事は許してしまう。保護者としての立場とか、役割とか····そういうのがどうでも良くなるんだ。
俺は緩む頬を必死に片手で押さえながら、もう一方の手をウリエルに差し出した。
「そうか····。ウリエルの着たい方を着ればいい。とりあえず、門を突破するぞ」
「うんっ!」
元気よく返事を返したウリエルは桃色の唇に緩やかな弧を描き、勢いよく立ち上がった。俺の差し出した手に自身の手を重ねる。小さくて柔らかい手は相変わらずだった。
鼻から上がフードに隠れて見えないが、きっとウリエルは今、満面の笑みを浮かべていることだろう。知り合って一週間も経たないが、少しずつウリエルのことが分かってきた。ウリエルのことを理解すればするほど、家へ帰してあげたい気持ちが強くなる。
そのためにはまず、検問をパスしないとな!
「よし────────行くぞ!」
街道近くの土手で夜を明かした俺はウリエルと共に門の側まで来ていた。目的はただ一つ····この王都から抜け出すためである。昼間は人の出入りが多いため、早朝を狙って門に来た訳だが···ここで一つ問題が····。それは····門番による検問である。これをどうにかしてパスしなければならない。
王都は360度高い防壁に囲まれており、門を通る以外の手段で出るのは不可能···。一応ウリエルがドラゴン化して防壁を飛び越える作戦を考えてみたが、ビアンカに即反対された。『見張りに見つかって、袋叩きにされますよ』と一蹴されたのは記憶に新しい。
だから、わざわざ早起きしてウリエルの荷物を揃え、門の側まで来たのだが····臆病な俺はこの大切な第一歩を踏み出せずにいた。
『はぁ····音羽は意気地無しですね。ただ王家のブローチを見せて、威張り散らせば済む話なのに····大抵の門番なら、何かを察して検問なしで通してくれますよ』
んな大雑把な作戦、聞いたことないわ!!つーか、本当に成功するのかよ!?不安しかねぇーんだけど!?
自信満々にいい加減過ぎる作戦内容を言ってのけるビアンカに俺は不信感を募らせる。幾らなんでも、その作戦は大雑把過ぎるだろ。そんなふざけた作戦が通じるのかよ!?
検問をパス出来なければ俺らは即お陀仏だ。検問をパス出来ないってことはウリエルの正体がバレるってことだからな。王族関係者と言えど、魔族を連れた怪しい男を門番が見逃す筈がない。だから、どうしても検問をパスする必要があった。
門の近くに位置する草むらに身を潜め、俺は悶々と考え込む。
ビアンカは俺のサポート要員だ。俺を陥れようとは思っていないだろう。それにビアンカは何度も俺の異世界生活を手伝って来てくれた。まだ異世界生活三日目だが、実績があるのは確かだ。だから、ビアンカのことを信じて彼女の作戦を決行すべきなんだろうが····作戦内容が大雑把且ついい加減過ぎて、不安でしかない。なんだよ、王家のブローチを見せて威張り散らすって····。そんな馬鹿げた作戦内容があるか?いや、ないな。これは即答出来る。
『はぁ····黙って聞いていれば大雑把だの、いい加減だのって····じゃあ、他に何か良い作戦があるんですか!?相手の意見を否定する前にまずは自分の意見を考えたら、どうですかね?大した意見も無いくせに相手の意見を否定するのって、どうかと思うんですが···!』
ぐっ····!それはその····否定出来ない。
ビアンカの口から正論を叩き込まれ、俺はぐぅの音も出なかった。正直その通りだと思うし···。
相手の意見を否定する前にまず、自分の意見を出す。この考えは間違っちゃいない。代案を考えた上で相手の意見を指摘し、否定する····これが普通だ。大した案も無いくせに他の人が出した案や意見を否定するのは····ちょっと違うよな。
俺はマイナス思考を追い出すかのように『ふぅ···』と大きく息を吐き出した。
一旦冷静になろう。ここであれこれ文句を言ってたって仕方ない。
ビアンカの案は大雑把だし、大胆だが成功率が0という訳では無い。権力が強く働くこの時代で、王族関係者を下手には扱えないだろうし、命令口調で強気に行けば検問突破も難しくはないだろう。問題は····俺の演技力だな。
言っておくが、演劇なんてやったことがない俺は演技力0だ。劇なんて小学生の頃、大木の役をやったくらいである。ただ突っ立っているだけの役に演技もくそもないがな···。中学時代の文化祭でも劇をやる機会はあったが、当然ながら俺は裏方。しかも、毎日のように誰かから雑用を頼まれ、大道具から小道具、衣装に至るまでほとんど俺が作っていた。まあ、そのおかげで多少手先が器用になったが····。女性役のドレスを何着も頼まれた時は本気で布をビリビリに破こうかと思ったぜ····。
と、まあ····長々と話したが、俺に演技力がないのは理解して貰えたと思う。生まれてこの方、まともに演技をしたことがない俺はド素人同然だった。
そんな俺に威張り散らす演技が出来るかどうか····。正直、威張り散らすより威張り散らされてヘコヘコする方が慣れてるんだけどなぁ···。
『····それは慣れちゃいけない類いのものだと思いますが····』
どこか気まずそうに····哀れみを含んだ声色でそう零すビアンカは珍しく俺に嫌味を言うことはなかった。
慣れちゃいけないって言われてもなぁ····もう慣れちまったし。約十年間ずっと虐め続けられれば嫌でも慣れる。自分で言ってて悲しいが、まあ····事実は事実だしな。
とりあえず、威張り散らす演技を練習····って、そんな時間はないか。
大分日も高くなり、街にちらほら人が出入りしている。あと30分もすれば、昨日の昼間のような賑わいを見せることだろう。あまり悠長にもしてられないか···。日程を明日や明後日に移す方法もあるが、人攫いが多発する王都内にこれ以上ウリエルを居させる訳にはいかない····。何より、早くお師匠様のところへ帰してやりたいからな。出来れば、さっさと王都を出てウリエルを魔族領へ届ける旅を始めたいところ···。
『男は度胸ですよ!音羽!』
あぁ、そうだな!ここでウジウジしてても何も変わらない!当たって砕けろ精神で行くしかないだろう。無鉄砲、ノープラン、無考え····俺の思考を読んだ者なら誰もが真っ先に思い浮かべるであろう単語だ。
俺が今からやろうとしている事は賭けに近い。無謀な賭けではないが、失敗する確率が0とは言い切れなかった。まあ、逆に言えば成功する確率も0じゃないってことだが····。
今のところ、確率は五分五分と言ったところだろうか···。
まあ、いざとなれば強行突破だな。荒業に頼ることになるが、状況次第ではやむを得ない···。
「ウリエル、行くぞ。フードをしっかり被れよ」
「うん」
紫檀色の長髪幼女はローブの中に髪の毛を押し込み、フードを深く被る。深く被りすぎて、きちんと前が見えているのか不安だが、手を繋ぐので転けることはないだろう。躓いても俺が支えてやれば良い話だからな。
───────いや、今はそれよりも·····。
「本当にそのローブで良かったのか?さっき買った紺色のローブを羽織って良いんだぞ?」
そう、実は先程の買い物でウリエル用の小さいローブを購入したのだが、彼女は頑としてそのローブを身につけなかった。急ごしらえ同然の俺が仕立てた不格好なローブを身に纏うウリエル。正直糸のほつれが酷いから、新品のローブを着て欲しいんだが···。
ウリエルはフード部分をギュッと強く握り締め、離すまいとしている。
ローブを無理矢理取り上げる気はないから、そう警戒しないで欲しいんだが····。
苦笑いを零す俺の横でウリエルはフードを押えたまま、フイッと逸らした。拗ねてしまったんだろうか?
「····私はこれがいいの。オトハが私のために作ってくれた“これ”が良い」
「····俺が作った、から···?」
「····うん」
そっぽを向いたままコクンと大きく頷くウリエルはまだちょっと拗ねているらしい。
新品のローブよりも、俺が作った不格好なローブの方が良いって言ってるのか····?それはなんて言うか····素直に嬉しい。冗談抜きで普通に嬉しかった。
ウリエルの保護者を名乗るなら、新品のローブを着せるべきなんだろうが····男ってもんは単純だ。承認欲求を満たされれば大抵の事は許してしまう。保護者としての立場とか、役割とか····そういうのがどうでも良くなるんだ。
俺は緩む頬を必死に片手で押さえながら、もう一方の手をウリエルに差し出した。
「そうか····。ウリエルの着たい方を着ればいい。とりあえず、門を突破するぞ」
「うんっ!」
元気よく返事を返したウリエルは桃色の唇に緩やかな弧を描き、勢いよく立ち上がった。俺の差し出した手に自身の手を重ねる。小さくて柔らかい手は相変わらずだった。
鼻から上がフードに隠れて見えないが、きっとウリエルは今、満面の笑みを浮かべていることだろう。知り合って一週間も経たないが、少しずつウリエルのことが分かってきた。ウリエルのことを理解すればするほど、家へ帰してあげたい気持ちが強くなる。
そのためにはまず、検問をパスしないとな!
「よし────────行くぞ!」
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