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暗黒時代《カーティス side》
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◇◆◇◆
────暗黒時代。
それは最も凄惨で、苛烈を極めた時代。
戦争が日常で、常時誰かの命日で、常に地獄絵図を繰り広げていた。
世界は混沌そのもので、収拾がつかない状態。
そのため、とうとう『世界が滅ぶのが先か、生物が全滅するのが先か』という局面を迎えていた。
もはや、手遅れと言ってもいい窮地に陥った時────世界はようやく動き出す。
そこで生まれたのが僕だった。
ある日、突然戦場に顕現した僕は世界の意志に突き動かされるまま力を奮う。
既に真っ赤な地面を更に血で染め上げ、幾人もの命を散らした。
そこに罪悪感はなく、ただの流れ作業のように淡々とこなしている。
世界を維持するためには、まず生命体の数を一気に減らさなせればならない。
皆で力を合わせないと、生活出来ないレベルになれば戦争どころではなくなるから。
『世界の存続』という大義名分のもと僕は人の首を刎ね、内臓を抉り、頭を叩き割った。
『これは必要な犠牲』と認識しているため、迷いや躊躇いなどない。
いや、そもそも────『殺していいのかな?』と悩む概念すらなかった。
ずっと頭がボーッとしていて、人を殺すことしか考えられないから。
「きゃっ……!?だ、誰か助けて……!」
「クソッ……!何なんだよ、こいつ!突然現れて、戦場を掻き回して……!」
「こ、降参するから見逃してくれ……!もう争うつもりはない!」
「お願い!子供だけでも……!私のことは好きにしていいから……!」
返り血に塗れた僕を前に、様々な種族の者達が命乞いする。
恐怖のあまり尿や糞を撒き散らす彼らは、懇願するような目でこちらを見つめた。
────が、僕は全く意に介さない。
何も言わずに右手を振り上げ、冷め切った瞳で彼らを見下ろした。
と同時に、手を下ろす。
「「「「っ……!?」」」」
手を動かした時の風圧で体が真っ二つになった彼らは、大量の血を流して息絶えた。
女・子供問わず殺したため、かなり大きな血溜まりが出来る。
それを無表情で踏みつけ、僕は次の戦場へと向かった。
こういったやり取りを何千何億と繰り返し、誰にも止められなかった戦いに終止符を打つ。
そして、自我が芽生えたのはちょうど大国の王を討ち取った時だった。
「────いやぁぁぁあああ!!お父様!!!」
耳を劈く悲鳴が木霊し、僕はハッと目を見開く。
これまでの無感情が嘘のように心を動かされ、思考も正常になった。
戸惑いながら顔を上げると、そこには王の亡骸に縋り付く少女の姿が……。
身なりからして、恐らくこの国の王女だろう。
「どうして……何でお父様がこんな目に!」
金切り声で泣き叫ぶ王女は怒りからか、悲しみからか顔を歪める。
身の内に秘めた感情を剥き出しにし、ひたすら理不尽だと嘆いた。
────かと思えば、こちらをキッと睨みつけ、ワナワナと震え上がる。
「全部アンタのせいよ、この化け物!殺してやる!」
明確な殺意を見せる王女は勢いよく立ち上がり、駆け出した。
────親の仇を取るために。
魔法で生み出した風を纏い、速度と威力を強化させると、素早く抜刀した。
万が一に備えて剣術の訓練でもしていたのか、太刀筋に迷いはない。
向かってくる脅威を前に、僕は────つい抵抗してしまった。
幾つもの戦場を渡り歩いた名残とでも言うべきか、殺傷が体に染み付いていて……考えるよりも先に手を出していたのだ。
「あっ……」
吐息のような小さな声を上げる僕は、目の前に広がる赤に戸惑う。
ゴトッと音を立てて倒れた……いや、落ちた王女の上半身を見つめ、固まった。
『やってしまった……』と後悔するより先に、今度は彼女の下半身が後ろへ倒れる。
と同時に────妙な空腹感と血の匂いでいっぱいになった。
さっきまで、何ともなかったのに……無性に────血を飲みたくなる。
『これが食欲?』と自問し、僕は王女の死体をじっと見つめる。
牙が疼く感覚を覚えながら、ゴクリと喉を鳴らした。
凄く美味しそう。食べたい……いや、ダメだ。
死体を貪り食うなんて、おぞましい……でも、僕の本能が食を求めて……嗚呼、違う!やめてくれ!これ以上、僕を────化け物にしないでくれ!
理性で食欲を抑える僕は、王女の死体から視線を外すように俯く。
『本能のまま動く獣とは違うだろう!』と自分に言い聞かせ、頭を振った。
────が、自分の行いを振り返り、矛盾に気づく。
だって、僕はつい先程まで────本能の赴くまま、生き物を殺していたから。
自分の意志を持たずに行動するなんて、それこそ獣と同じだ。いや、それ以下かもしれない。
「僕はどうして、あんな大量虐殺を……」
まるで何かに取り憑かれていたかのように殺戮を繰り返していた自分に、疑問が湧く。
いや、『世界を救うため』というのは分かっている。生まれた瞬間から、自分の使命を理解していたから。
でも────他の方法はなかったのか、と考えてしまう。
戦争する頭と武器を持っている者達を殺し回るのが、一番手っ取り早い方法であることは理解している……ただ、これは本当に────『世界を救った』と言えるのだろうか。
おもむろに後ろを振り返る僕は、真っ赤に染まった世界を見つめた。
数え切れないほどの死体と文明の欠片もない壊れた街、そして風の音すら聞こえない静寂……。
悲惨という言葉が似合いそうな光景を前に、僕は『誰も幸せになれない結末じゃないか』と考える。
辛うじて世界が残っただけで、多くのものを失ってしまった……いや、壊してしまった。それはもう取り返しがつかないほどに。
改めて自分の仕出かしたことの大きさを自覚し、絶望に打ちひしがれる。
でも、どれだけ後悔しても時間は巻き戻らないし、種族特性の関係で死ねない。
なら────生きて償うしかないだろう。
きっと、生き残った者達は生活を立て直すために今も奮闘している筈。
殺傷以外取り柄のない僕だけど、皆を守ることくらいは出来る。
護衛や警備に人員を割かずに済むとなれば、復興も早まるだろう。
『皆の負担だって減るだろうし』と考え、僕は今後の方針を定める。
そして、真っ直ぐに前を見据えた。
「そうと決まれば、行動あるのみだね」
────暗黒時代。
それは最も凄惨で、苛烈を極めた時代。
戦争が日常で、常時誰かの命日で、常に地獄絵図を繰り広げていた。
世界は混沌そのもので、収拾がつかない状態。
そのため、とうとう『世界が滅ぶのが先か、生物が全滅するのが先か』という局面を迎えていた。
もはや、手遅れと言ってもいい窮地に陥った時────世界はようやく動き出す。
そこで生まれたのが僕だった。
ある日、突然戦場に顕現した僕は世界の意志に突き動かされるまま力を奮う。
既に真っ赤な地面を更に血で染め上げ、幾人もの命を散らした。
そこに罪悪感はなく、ただの流れ作業のように淡々とこなしている。
世界を維持するためには、まず生命体の数を一気に減らさなせればならない。
皆で力を合わせないと、生活出来ないレベルになれば戦争どころではなくなるから。
『世界の存続』という大義名分のもと僕は人の首を刎ね、内臓を抉り、頭を叩き割った。
『これは必要な犠牲』と認識しているため、迷いや躊躇いなどない。
いや、そもそも────『殺していいのかな?』と悩む概念すらなかった。
ずっと頭がボーッとしていて、人を殺すことしか考えられないから。
「きゃっ……!?だ、誰か助けて……!」
「クソッ……!何なんだよ、こいつ!突然現れて、戦場を掻き回して……!」
「こ、降参するから見逃してくれ……!もう争うつもりはない!」
「お願い!子供だけでも……!私のことは好きにしていいから……!」
返り血に塗れた僕を前に、様々な種族の者達が命乞いする。
恐怖のあまり尿や糞を撒き散らす彼らは、懇願するような目でこちらを見つめた。
────が、僕は全く意に介さない。
何も言わずに右手を振り上げ、冷め切った瞳で彼らを見下ろした。
と同時に、手を下ろす。
「「「「っ……!?」」」」
手を動かした時の風圧で体が真っ二つになった彼らは、大量の血を流して息絶えた。
女・子供問わず殺したため、かなり大きな血溜まりが出来る。
それを無表情で踏みつけ、僕は次の戦場へと向かった。
こういったやり取りを何千何億と繰り返し、誰にも止められなかった戦いに終止符を打つ。
そして、自我が芽生えたのはちょうど大国の王を討ち取った時だった。
「────いやぁぁぁあああ!!お父様!!!」
耳を劈く悲鳴が木霊し、僕はハッと目を見開く。
これまでの無感情が嘘のように心を動かされ、思考も正常になった。
戸惑いながら顔を上げると、そこには王の亡骸に縋り付く少女の姿が……。
身なりからして、恐らくこの国の王女だろう。
「どうして……何でお父様がこんな目に!」
金切り声で泣き叫ぶ王女は怒りからか、悲しみからか顔を歪める。
身の内に秘めた感情を剥き出しにし、ひたすら理不尽だと嘆いた。
────かと思えば、こちらをキッと睨みつけ、ワナワナと震え上がる。
「全部アンタのせいよ、この化け物!殺してやる!」
明確な殺意を見せる王女は勢いよく立ち上がり、駆け出した。
────親の仇を取るために。
魔法で生み出した風を纏い、速度と威力を強化させると、素早く抜刀した。
万が一に備えて剣術の訓練でもしていたのか、太刀筋に迷いはない。
向かってくる脅威を前に、僕は────つい抵抗してしまった。
幾つもの戦場を渡り歩いた名残とでも言うべきか、殺傷が体に染み付いていて……考えるよりも先に手を出していたのだ。
「あっ……」
吐息のような小さな声を上げる僕は、目の前に広がる赤に戸惑う。
ゴトッと音を立てて倒れた……いや、落ちた王女の上半身を見つめ、固まった。
『やってしまった……』と後悔するより先に、今度は彼女の下半身が後ろへ倒れる。
と同時に────妙な空腹感と血の匂いでいっぱいになった。
さっきまで、何ともなかったのに……無性に────血を飲みたくなる。
『これが食欲?』と自問し、僕は王女の死体をじっと見つめる。
牙が疼く感覚を覚えながら、ゴクリと喉を鳴らした。
凄く美味しそう。食べたい……いや、ダメだ。
死体を貪り食うなんて、おぞましい……でも、僕の本能が食を求めて……嗚呼、違う!やめてくれ!これ以上、僕を────化け物にしないでくれ!
理性で食欲を抑える僕は、王女の死体から視線を外すように俯く。
『本能のまま動く獣とは違うだろう!』と自分に言い聞かせ、頭を振った。
────が、自分の行いを振り返り、矛盾に気づく。
だって、僕はつい先程まで────本能の赴くまま、生き物を殺していたから。
自分の意志を持たずに行動するなんて、それこそ獣と同じだ。いや、それ以下かもしれない。
「僕はどうして、あんな大量虐殺を……」
まるで何かに取り憑かれていたかのように殺戮を繰り返していた自分に、疑問が湧く。
いや、『世界を救うため』というのは分かっている。生まれた瞬間から、自分の使命を理解していたから。
でも────他の方法はなかったのか、と考えてしまう。
戦争する頭と武器を持っている者達を殺し回るのが、一番手っ取り早い方法であることは理解している……ただ、これは本当に────『世界を救った』と言えるのだろうか。
おもむろに後ろを振り返る僕は、真っ赤に染まった世界を見つめた。
数え切れないほどの死体と文明の欠片もない壊れた街、そして風の音すら聞こえない静寂……。
悲惨という言葉が似合いそうな光景を前に、僕は『誰も幸せになれない結末じゃないか』と考える。
辛うじて世界が残っただけで、多くのものを失ってしまった……いや、壊してしまった。それはもう取り返しがつかないほどに。
改めて自分の仕出かしたことの大きさを自覚し、絶望に打ちひしがれる。
でも、どれだけ後悔しても時間は巻き戻らないし、種族特性の関係で死ねない。
なら────生きて償うしかないだろう。
きっと、生き残った者達は生活を立て直すために今も奮闘している筈。
殺傷以外取り柄のない僕だけど、皆を守ることくらいは出来る。
護衛や警備に人員を割かずに済むとなれば、復興も早まるだろう。
『皆の負担だって減るだろうし』と考え、僕は今後の方針を定める。
そして、真っ直ぐに前を見据えた。
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