218 / 315
第五章
第217話『ある意味、大惨事』
しおりを挟む
えっ?こ、ころっ……転んだ!?あの三人が!?敵の前で!?それも同時に……!?一体どうなっているの……!?
受け入れ難い現実を前に、私は地面に倒れる三人のランカーをまじまじと見つめた。
転んだ張本人である彼らもまだ現実を受け止めきれていないようで、パチパチと瞬きを繰り返す。
見事なアホ面を晒す彼らは『え?どういうこと?』と困惑していた。
間違いなく、途中までは順調だった……徳正さん達の動きに無駄はなかったし、汚れるのが嫌だからと手を抜く様子もなかった。
でも────人魚のすぐ傍まで近寄った瞬間、何の前触れもなく転けてしまった。
まるで、何かに滑ったみたいに……って、ん?滑った?それって、もしかして────。
「────人魚の粘液に滑って、転んだ……?」
何の気なしにそう呟けば、地面に倒れていた徳正さん達がハッとしたように顔を上げた。
そして、自身の体と地面を見下ろす。
私の予想通り、地面はフロアボスの粘液でツルツルになっており、転んだ彼らの体もまた粘液まみれになっていた。
うわぁ……これはある意味、大惨事かも……。
あまりの惨状に、思わず哀れみの視線を送ってしまう。
そして、粘液まみれになった張本人たちはと言うと……この世の終わりみたいな顔をしていた。
「ちょっ、何これ~!?気持ち悪い上、生臭~い!」
「滑りが良すぎて、立ち上がるのも一苦労だな……」
『ローションまみれになったような気分だ……』
生まれたての子鹿のようにプルプル足を震わせる彼らは何とか自力で立ち上がる。
へっぴり腰になりながら、ジリジリと後退する三人の姿はハッキリ言って、かなりシュールだった。
徳正さん達のこんな姿、初めて見たなぁ。今を逃したら、もう見れないかも……今の内にじっくり見ておこう。
助ける気皆無の私は彼らの醜態を目に焼きつけるように、瞬き一つせず凝視する。
シムナさん達への土産話が出来たと密かに喜んでいると────フロアボスが不意に動き出した。
「「『っ……!』」」
今の今まで一歩たりとも動かなかった人魚は地面を滑るように移動し、徳正さん達の前まで近づく。
そして、人一人飲み込めそうなほど大きく口を開けた。
狼のような鋭い牙がキラリと光る。
これは……少し不味いかもしれない。
チラッとニールさんの方を見れば、彼もこの状況は思わしくないと感じているようで、眉を顰めていた。
「────セト、スキルを使って彼らを守れ」
「は、はい!────《タンクスイッチ》!」
戸惑いながらもニールさんの指示に即座に応じた紺髪の美丈夫はタンク特有のスキルを発動する。
徳正さんと自分の位置を入れ替えたセトはラルカさんとリーダーを庇うように前へ出て、盾を構えた。
そして、次の瞬間────ガンッ!と勢いよく人魚の牙が盾に当たる。
ふぅ……まさに間一髪だった。
まあ、仮に噛み付かれたとしても、徳正さんなら問題なかっただろうけど……でも、無傷で済むに越したことはない。
「徳正さん、大丈夫ですか?」
「え?あっ、うん!大丈夫だよ~」
ヒラヒラと手を振る徳正さんは表情こそ笑顔だが、少しだけ苛立っているのが分かる。
恐らく、格下相手に遅れをとり、セトに助けられたことが許せないだろう。
彼はああ見えて、意外とプライドが高いから。
まあ、今は徳正さんのプライドにまで気を回す余裕はありませんが……。
私はアイテムボックスの中から、パーフェクトクリーンを取り出すと、それを黒衣の忍びに手渡した。
「これを使って、体についた粘液を除去してください」
「りょーかーい!ありがと~」
黒衣の忍びは笑顔でパーフェクトクリーンを受け取ると、即座にそれを発動させる。
パァッと白い光が徳正さんの体を包み込み、服や体の汚れを完全に落としてくれた。
私の読み通り、半魚人……じゃなくて、人魚の粘液も『汚れ』にカウントされるみたい。
これなら、ずっと粘液まみれという地獄を見ずに済む。
だけど────。
「────リーダー達には人魚を倒すまで、パーフェクトクリーンの使用は我慢してもらわないといけませんね……」
「え?何で~?」
私の独り言にピクリと反応した徳正さんは不思議そうに首を傾げた。
「パーフェクトクリーンを使えば、ラルカも主君もいつも通り動けるじゃん~。何で我慢する必要があるわけ~?」
「パーフェクトクリーンを使用しても直ぐに粘液まみれになる可能性があるからですよ。ほら、あそこを見てください」
そう言って、私はフロアボスの足元を指さした。
よく見てみないと分からないが、奴の足元……いや、足裏からは常に謎の粘液が放出されている。
そして、その液体はじわじわと……でも、確実に水溜まりの範囲を広げていた。
「パーフェクトクリーンを使って身綺麗にしても、ほとんど意味はありません。あのアイテムで綺麗に出来るのは自分自身と身につけている服だけですから。ラルカさん達が粘液の水溜まり範囲に居る限り、無駄になる可能性が非常に高いです」
「なるほどね~。てことは、最初全然動かなかったのは粘液の水溜まり範囲をある程度広げるため~?」
「恐らく……」
納得した様子で頷く徳正さんは想像以上に厄介な相手に、溜め息を零した。
私達がこうして頭を悩ませている間にも、人魚とセトの攻防戦は続いている。
今のところ、何とかセトが踏ん張っているが、この状況が長く続くとは思えなかった。
失敗した……徳正さん達が居るからと油断せず、さっさと片付ければ良かった。
これは完全に私のミスだ。リーダー達の存在に甘えて、気を緩めていた。
今一度、気を引き締めなければ……。
己の失敗を悔しみながら、私は『ふぅ……』と息を吐き出す。
今は反省や後悔よりも先にやるべきことがあった。
「ニールさんはこの状況をどうお考えですか?」
“戦場の支配者”と呼ばれる青髪の美丈夫に意見を仰げば、彼はチラッとこちらに視線を寄越してきた。
瑠璃色の瞳には僅かに焦りが見える。
彼も何とかこの状況を打破しようと思考を巡らせていたらしい。
三人寄れば文殊の知恵……とは少し違うけど、意見交換くらいはしておきたい。
「……私は当初の予定通り、リアムを主体とする遠距離攻撃型の作戦で片を付けた方がいいと思う。ただ、リアムの攻撃がどこまで通用するか分からん……数発で仕留められればいいが、そうでない場合、更に厳しい状況になるかもしれない」
「なるほど……」
ニールさんの考えはよく理解出来る。私も真っ先にその作戦を思いついたから。
でも、本人も言った通り、素早く倒せなければ、こっちが苦しくなる……。
一番最悪なのは今回の作戦の主体となる、リアムさんが襲われること……。彼に狙いを定められると、他に遠距離攻撃が可能なプレイヤーが居ないため、攻撃を仕掛けられなくなる……。
徳正さんの影魔法を使う手もあるけど……出来れば、それは温存しておきたい。
今後、更に厳しい状況になるかもしれないから……。
────となると、やっぱり……。
「……あの方法が一番確実ですね」
受け入れ難い現実を前に、私は地面に倒れる三人のランカーをまじまじと見つめた。
転んだ張本人である彼らもまだ現実を受け止めきれていないようで、パチパチと瞬きを繰り返す。
見事なアホ面を晒す彼らは『え?どういうこと?』と困惑していた。
間違いなく、途中までは順調だった……徳正さん達の動きに無駄はなかったし、汚れるのが嫌だからと手を抜く様子もなかった。
でも────人魚のすぐ傍まで近寄った瞬間、何の前触れもなく転けてしまった。
まるで、何かに滑ったみたいに……って、ん?滑った?それって、もしかして────。
「────人魚の粘液に滑って、転んだ……?」
何の気なしにそう呟けば、地面に倒れていた徳正さん達がハッとしたように顔を上げた。
そして、自身の体と地面を見下ろす。
私の予想通り、地面はフロアボスの粘液でツルツルになっており、転んだ彼らの体もまた粘液まみれになっていた。
うわぁ……これはある意味、大惨事かも……。
あまりの惨状に、思わず哀れみの視線を送ってしまう。
そして、粘液まみれになった張本人たちはと言うと……この世の終わりみたいな顔をしていた。
「ちょっ、何これ~!?気持ち悪い上、生臭~い!」
「滑りが良すぎて、立ち上がるのも一苦労だな……」
『ローションまみれになったような気分だ……』
生まれたての子鹿のようにプルプル足を震わせる彼らは何とか自力で立ち上がる。
へっぴり腰になりながら、ジリジリと後退する三人の姿はハッキリ言って、かなりシュールだった。
徳正さん達のこんな姿、初めて見たなぁ。今を逃したら、もう見れないかも……今の内にじっくり見ておこう。
助ける気皆無の私は彼らの醜態を目に焼きつけるように、瞬き一つせず凝視する。
シムナさん達への土産話が出来たと密かに喜んでいると────フロアボスが不意に動き出した。
「「『っ……!』」」
今の今まで一歩たりとも動かなかった人魚は地面を滑るように移動し、徳正さん達の前まで近づく。
そして、人一人飲み込めそうなほど大きく口を開けた。
狼のような鋭い牙がキラリと光る。
これは……少し不味いかもしれない。
チラッとニールさんの方を見れば、彼もこの状況は思わしくないと感じているようで、眉を顰めていた。
「────セト、スキルを使って彼らを守れ」
「は、はい!────《タンクスイッチ》!」
戸惑いながらもニールさんの指示に即座に応じた紺髪の美丈夫はタンク特有のスキルを発動する。
徳正さんと自分の位置を入れ替えたセトはラルカさんとリーダーを庇うように前へ出て、盾を構えた。
そして、次の瞬間────ガンッ!と勢いよく人魚の牙が盾に当たる。
ふぅ……まさに間一髪だった。
まあ、仮に噛み付かれたとしても、徳正さんなら問題なかっただろうけど……でも、無傷で済むに越したことはない。
「徳正さん、大丈夫ですか?」
「え?あっ、うん!大丈夫だよ~」
ヒラヒラと手を振る徳正さんは表情こそ笑顔だが、少しだけ苛立っているのが分かる。
恐らく、格下相手に遅れをとり、セトに助けられたことが許せないだろう。
彼はああ見えて、意外とプライドが高いから。
まあ、今は徳正さんのプライドにまで気を回す余裕はありませんが……。
私はアイテムボックスの中から、パーフェクトクリーンを取り出すと、それを黒衣の忍びに手渡した。
「これを使って、体についた粘液を除去してください」
「りょーかーい!ありがと~」
黒衣の忍びは笑顔でパーフェクトクリーンを受け取ると、即座にそれを発動させる。
パァッと白い光が徳正さんの体を包み込み、服や体の汚れを完全に落としてくれた。
私の読み通り、半魚人……じゃなくて、人魚の粘液も『汚れ』にカウントされるみたい。
これなら、ずっと粘液まみれという地獄を見ずに済む。
だけど────。
「────リーダー達には人魚を倒すまで、パーフェクトクリーンの使用は我慢してもらわないといけませんね……」
「え?何で~?」
私の独り言にピクリと反応した徳正さんは不思議そうに首を傾げた。
「パーフェクトクリーンを使えば、ラルカも主君もいつも通り動けるじゃん~。何で我慢する必要があるわけ~?」
「パーフェクトクリーンを使用しても直ぐに粘液まみれになる可能性があるからですよ。ほら、あそこを見てください」
そう言って、私はフロアボスの足元を指さした。
よく見てみないと分からないが、奴の足元……いや、足裏からは常に謎の粘液が放出されている。
そして、その液体はじわじわと……でも、確実に水溜まりの範囲を広げていた。
「パーフェクトクリーンを使って身綺麗にしても、ほとんど意味はありません。あのアイテムで綺麗に出来るのは自分自身と身につけている服だけですから。ラルカさん達が粘液の水溜まり範囲に居る限り、無駄になる可能性が非常に高いです」
「なるほどね~。てことは、最初全然動かなかったのは粘液の水溜まり範囲をある程度広げるため~?」
「恐らく……」
納得した様子で頷く徳正さんは想像以上に厄介な相手に、溜め息を零した。
私達がこうして頭を悩ませている間にも、人魚とセトの攻防戦は続いている。
今のところ、何とかセトが踏ん張っているが、この状況が長く続くとは思えなかった。
失敗した……徳正さん達が居るからと油断せず、さっさと片付ければ良かった。
これは完全に私のミスだ。リーダー達の存在に甘えて、気を緩めていた。
今一度、気を引き締めなければ……。
己の失敗を悔しみながら、私は『ふぅ……』と息を吐き出す。
今は反省や後悔よりも先にやるべきことがあった。
「ニールさんはこの状況をどうお考えですか?」
“戦場の支配者”と呼ばれる青髪の美丈夫に意見を仰げば、彼はチラッとこちらに視線を寄越してきた。
瑠璃色の瞳には僅かに焦りが見える。
彼も何とかこの状況を打破しようと思考を巡らせていたらしい。
三人寄れば文殊の知恵……とは少し違うけど、意見交換くらいはしておきたい。
「……私は当初の予定通り、リアムを主体とする遠距離攻撃型の作戦で片を付けた方がいいと思う。ただ、リアムの攻撃がどこまで通用するか分からん……数発で仕留められればいいが、そうでない場合、更に厳しい状況になるかもしれない」
「なるほど……」
ニールさんの考えはよく理解出来る。私も真っ先にその作戦を思いついたから。
でも、本人も言った通り、素早く倒せなければ、こっちが苦しくなる……。
一番最悪なのは今回の作戦の主体となる、リアムさんが襲われること……。彼に狙いを定められると、他に遠距離攻撃が可能なプレイヤーが居ないため、攻撃を仕掛けられなくなる……。
徳正さんの影魔法を使う手もあるけど……出来れば、それは温存しておきたい。
今後、更に厳しい状況になるかもしれないから……。
────となると、やっぱり……。
「……あの方法が一番確実ですね」
2
お気に入りに追加
378
あなたにおすすめの小説
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

【完結】公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~
大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」
唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。
そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。
「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」
「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」
一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。
これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。
※小説家になろう様でも連載しております。
2021/02/12日、完結しました。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる