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本編
兄弟の絆《フェリクス side》②
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「そうだね。君の言う通りだよ」
何か知っているのか、はたまたシャノン皇太子殿下が手を回した張本人なのか、同意する。
何の躊躇いもなく。
「シャノン皇太子殿下は何かご存知なのですか?」
この違和感のある判決をなかなか受け止められず、僕は思い切って質問を投げ掛けた。
おもむろに席を立ってあちらへ向き直る僕に対し、シャノン皇太子殿下は小さく肩を竦める。
「さあ、どうだろうね」
「はぐらかすおつもりですか?」
「クライアントに口止めされているんだよ」
暗に『一枚噛んでいる』と言ってのけ、シャノン皇太子殿下は苦笑を漏らした。
恐らく、これが今の彼に出来る精一杯の答えなのだろう。
クライアントの存在を匂わせたことから、多分シャノン皇太子殿下は協力者という立ち位置。
僕の刑を軽くしようと画策した人間では、ない。
ただ、シャノン皇太子殿下を動かせる人物なんて限られているから……自ずと候補は絞れる。
脳裏に銀髪赤眼の美丈夫を思い浮かべ、僕は額に手を当てる。
釈然としない気持ちを抱えながら。
「シャノン皇太子殿下、そのクライアントとは────兄さんのことですか?」
正直、心情的には有り得ないと思うものの……状況的にはそれが一番妥当なので、確認を取った。
が、シャノン皇太子殿下は
「そうかもしれないね」
と、曖昧に笑って誤魔化すだけ。
でも……だからこそ、クライアントは兄だと確信を持てた。
間違っているなら、即座に否定する筈のため。
「兄さんはどうして、僕のことを……」
お世辞にも良かったと言えない兄弟仲や自分の仕出かした罪を思い返し、僕は困惑する。
血も繋がっていない以上、こちらを助ける義理などないだろうから。
『もしかして、何かメリットでも?』と思案していると、シャノン皇太子殿下が自身の唇に人差し指を当てる。
「多分、君が────ラニット公爵の弟だからだよ」
何か知っているのか、はたまたシャノン皇太子殿下が手を回した張本人なのか、同意する。
何の躊躇いもなく。
「シャノン皇太子殿下は何かご存知なのですか?」
この違和感のある判決をなかなか受け止められず、僕は思い切って質問を投げ掛けた。
おもむろに席を立ってあちらへ向き直る僕に対し、シャノン皇太子殿下は小さく肩を竦める。
「さあ、どうだろうね」
「はぐらかすおつもりですか?」
「クライアントに口止めされているんだよ」
暗に『一枚噛んでいる』と言ってのけ、シャノン皇太子殿下は苦笑を漏らした。
恐らく、これが今の彼に出来る精一杯の答えなのだろう。
クライアントの存在を匂わせたことから、多分シャノン皇太子殿下は協力者という立ち位置。
僕の刑を軽くしようと画策した人間では、ない。
ただ、シャノン皇太子殿下を動かせる人物なんて限られているから……自ずと候補は絞れる。
脳裏に銀髪赤眼の美丈夫を思い浮かべ、僕は額に手を当てる。
釈然としない気持ちを抱えながら。
「シャノン皇太子殿下、そのクライアントとは────兄さんのことですか?」
正直、心情的には有り得ないと思うものの……状況的にはそれが一番妥当なので、確認を取った。
が、シャノン皇太子殿下は
「そうかもしれないね」
と、曖昧に笑って誤魔化すだけ。
でも……だからこそ、クライアントは兄だと確信を持てた。
間違っているなら、即座に否定する筈のため。
「兄さんはどうして、僕のことを……」
お世辞にも良かったと言えない兄弟仲や自分の仕出かした罪を思い返し、僕は困惑する。
血も繋がっていない以上、こちらを助ける義理などないだろうから。
『もしかして、何かメリットでも?』と思案していると、シャノン皇太子殿下が自身の唇に人差し指を当てる。
「多分、君が────ラニット公爵の弟だからだよ」
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