私には相応しくない

ROSE

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14 想定とかけ離れた次元

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 ベラの生まれ育った家というのは犬小屋の方がまだ立派に見えると言えるほどみすぼらしい空間だった。おそらくは修繕さえ自分たちで行っているのだろう。壁の色すら斑で、天井にはただ板を打って穴を塞いだというような痕跡がいくつも目に入る。そのくせに妙な生活感と言うべきか、壊れかけの箒や縁の欠けた食器なども目に入る。
「お前をこんな場所に置いておきたくはない」
 思わずベラにそう声をかけてしまうほど悲惨な状況に見えた。
 魔力を流し込んで痛みを誤魔化してはいるが、やはり時々苦しそうな様子を見せる。これ以上魔力を流せば、きっとベラも耐えられないだろう。
 ベラの手を握り、兄だという男を待つ。道具の用意と言っていたが、既に数分経っている。
「遅い。グロリア、お前の兄はなにをしている」
 苛立ちをぶつけるように唸るような声で問えば、グロリアは驚いたように飛び上がった。
「兄って、クロードのこと? それともトム?」
「ベラと目元が似ている、大きい方だ」
 グロリアから見れば、他の男兄弟は全員兄だ。ややこしい。
「大きい方ならクロードね。薬の調合に時間が掛かるって言ってたじゃない」
 グロリアはあまり心配はしていない様子だ。兄の腕を信用しているのだろう。
「ベラはどこが悪いの? ずっと寝ているわ」
 グロリアは図々しくも寝台の上によじ登り、ベラの顔を覗き込む。
「……お顔、怪我してるの? ベラ、化け物に襲われたの?」
 ここでようやく心配そうな様子を見せる。どうやら状況を把握出来ていなかっただけのようだ。
のろいを受けた。起きていられないほどの激しい頭痛があるらしい。それに、まだ熱が続いている」
 そう口にして、なにもしてやれない自分に腹が立つ。
 スチュアートに出来ることと言えば魔力を流し込んで痛みを少しの間誤魔化してやることくらいだ。
「氷嚢がいるかしら? 首の下に入れるといいって、あたしが熱を出すとベラがいつもしてくれるの」
 グロリアはそう言って部屋を出て行く。
 やはり種族が違えば症状に対する対処法も違うらしい。
「氷が必要ならいくらでも出してやる。だが……寒がっている。どうすればいい?」
 温石を抱かせても小刻みに震えている。
「暖めてやりたいが、加減がわからぬ」
 適温も種族によって違う。加減を間違えれば余計に悪化させてしまうだろう。
 愛する女ひとりの体調管理すら出来ないとは情けない。
 なにもできずに悩んでいると、氷嚢を抱えたグロリアが戻ってくる。
「スチュアート、あなた、玉なんて持ってない? 魔力のある玉が必要なんだって」
 グロリアはよくわかっていないという様子で言う。
「玉?」
「薬の材料に足りないみたい。今から手に入れるには一月は掛かるってクロードが頭を抱えているの」
 ありえない。スチュアートは耳を疑う。玉なんてものは祖国ではそこら辺に転がっていると言ってもいいほどありふれたものだ。
「どれだけ足りないのだ? 色は?」
 ベラの手を温石の上に重ね、立ち上がる。
「クロードに訊いてよ」
 グロリアは不満そうに頬を膨らませた。
 これ以上この娘に訊ねても無駄だ。
「表の馬車からアビゲイルという女を呼んでこい」
「アビゲイル?」
「ベラの世話を命じている。栄養のあるものを食べさせなくては弱っていく一方だ」
 食べさせると言った瞬間、アビゲイルの目の色が変わる。
「食べ物があるの?」
 姉の体調よりも食べ物の方が大事だと言わんばかりの様子に呆れる。
「ベラに食わせるためだ。お前ではない」
 まったく、ベッキーといい、小さい女というのは食べることしか考えていないのだろうか。ベラのように痩せ細ってからものを言えと言いたくもなってしまう。
 苛立ちが伝わったのか、グロリアは慌てて外に出る。
「ベラ、アビゲイルが来る。少しの間お前のことはアビゲイルに任せるが、決してお前を手放したりはしない。心配するな」
 額に口づけ、まだ震えているベラに毛皮の上着を掛けてやる。
「スチュアート様、果物をいくつかと食材を購入しましたが、まだ固形物を食べるのはお辛いかと」
 二人分の足音と共に、声が響く。すぐに大きな袋を抱えたアビゲイルが現れた。
「遅い。時間が掛かりすぎだ。買い物にどれだけ時間が掛かる」
「申し訳ございません。両替商が見当たらず、金貨で買い物するとなると釣りがないという店ばかりで」
「釣りなどくれてやれ」
 貧乏くさい。ベラと兄妹たちの他に使用人全員を一生贅沢させても有り余るだけの金があるというのに、露店の買い物で釣りを気にするはずがないだろう。
 困惑するアビゲイルは袋を床に置き、水筒のようなものを取り出す。
「摺り下ろした林檎です。露店で用意して貰いました」
「目が覚めたら少しでも食わせろ。これ以上痩せては命に関わる」
 そう言い残し、ベラをアビゲイルに任せ、クロードを探す。
「足りないものを全て言え」
「玉と、いくつかの薬草が……薬草はコリンが戻れば手に入ると思うが……玉を買う金がない」
 クロードは頭を抱えている。貧しいのは知っているが、よほど困窮している家のようだ。
「玉の種類は?」
「赤い方がいいが、そこまで贅沢も言えないだろう。魔力が少しでも残っていれば御の字だ」
 初め言葉を交わしたときは人形のような男だと思ったが、ベラのこととなると、随分と心を乱すように見える。一番、魔力が近いせいだろうか。少し気に入らないが、ベラを治すにはこの男が必要だ。
「魔力が高い玉……まだ必要か?」
 両手から溢れるほどの量の大小様々な玉を机の上に落とせば、クロードは目を丸くする。
「十分すぎる……しかしどうやってこの量を」
「俺の領地でいくらでも出る。足りるのならさっさとベラを治せ」
 国が変われば物の価値も変わる。しかし、そんな理由でベラを失うわけにはいかない。
 クロードはいくつかの玉を見比べ、ある程度魔力含有量の多い粒を一つ選ぶ。
「まさか、その一粒がお前たちには買えない程の値なのか?」
「これ一粒で家族の二年分の食費になる」
 ベラが痩せていたのも納得できる。貧しいがスチュアートの想定とかけ離れた次元だった。
 ベラ以外がどうなろうがどうでもいい。しかし、家族の生活がよくなるのであれば、ベラも喜ぶだろう。
「残りはくれてやる。売るなり使うなり好きにしろ。足りなければこれもやる」
 懐から加工した石の入った革袋を取りだし、机に放り投げる。
「こんなには必要ない。貧しさを憐れんだ施しなら受けない。ベラの治療に必要な分だけ貰う」
 クロードは冷たい目で言う。
 ベラと似ていると思ったが、彼は冷たい印象だ。ベラから感じる柔らかさや温かさ、儚さなんてものは微塵も感じない。クロードはただ、冷たくて硬質な印象だ。しかし、美しさという点ではいくつかの共通点があるだろう。あの生意気な妹よりもずっとベラと近いと感じる。
 それでか。普段ならば考えもしないだろうに、この男になら施しても良いと感じたのだろう。
「薬草が足りぬのであれば……ここから抜き取れ」
 指を鳴らし、薬草図鑑を呼び出す。この図鑑は本物が収納されている。蒐集品のひとつではあったが有事の際に役立つ品だ。
「抜き取るって……まさか」
 クロードは硬直している。
「ベラを治す為なら俺はなんだってする。さっさと動け」
「この図鑑、国宝級じゃ……」
 本当に、ベラと似ているらしい。価格を気にして悩んでいる。
「俺はお前たち兄妹が想像しているよりずっと金がある。気にするな。それより、ベラが治らなければ家族全員始末するぞ」
 さっさとしろと脅せば、クロードは慌てて図鑑をめくる。
 問題は、素材が揃ったところでこの男の腕がどの程度かというところだ。
 魔力は申し分ない。ベラにあれだけの傷を残したとなるとベラと同格かそれ以上の魔力を持っている。だが、掛けることはできても解くことができない魔術師は圧倒的に多い。
 見張っていたいと思う気持ちと、少しでもベラの側に居たいと思う気持ちが釣り合わずに揺らいでいる。
「クロード、外でコリンがさっきのおじさんと揉めてる」
 痩せた子供が困ったような様子で兄を頼る。
「原因はなんだ」
「わからない。けど、ロンがどうとかって」
 子供は首を傾げる。
 アダムにコリンという男が突っかかっているのだろう。
「俺の使用人に文句があるのなら俺に言え」
 面倒事を増やすな。
 これはまとめて黙らせるしかなさそうだ。
「おい、しくじるなよ」
 クロードに釘を刺し、外に出る。
 馬車の前で、確かに若い男とアダムがなにかを言い合っているように見える。
「アダム、何事だ」
 訊ねれば、アダムは溜息を吐く。
「いえ、こちらの方が、我々の客人を出せと」
「……ああ、あの廃棄物か。俺は不要だが、クロードが邪魔になるからもう少し捕獲していろと」
 そう、口にすると若い男はスチュアートに視線を向ける。
「あんた、人間じゃない。なんでうちに居るんだ」
 とても警戒しているらしく、手が短剣に伸びている。
「クロードにベラの治療をさせている」
 男はベラやクロードとも、あのロンという男とも似ていない。更に言うと幼い弟妹とさえ似ていないように見える。栗毛でややそばかすが目立つ。兄妹の中で最も容姿に恵まれなかったのだろうと感じられた。
「治療? あんた、ベラを攫った魔物じゃないのか?」
 攫った? 人聞きの悪い。
 ベラの家族は随分と思い込みが強い。
「攫われて売られていたのを買い取っただけだ」
 そもそもスチュアートが買い取らなければあのバラデュールに売られた先でどんなに酷い目に遭っていたか想像すらしたくない。惨たらしい扱いを受けたに違いない。
「尚悪いじゃないか! ベラを物扱いしているということだろう」
 男は敵意を向けてくる。
「俺が買い取らなければ今頃肉の塊にされていたか骨も残っていないか、剥製にされていたかというところだろうな」
 見た目や匂いに惹かれて欲しくなったのは事実だが、金のある者の権利ではないだろうか。
「ベラは好きなだけ贅沢をさせてやると言ってもそれを喜ばない妙な女だが、そういうところも含めて気に入っている」
 時折笑みを見せられるだけでどんなに満たされるか、この男に説明しても無駄だろう。
「スチュアート様、ここは素直に奥様に一目惚れして他に買われることを阻止したと告げるべきです」
 アダムが口を挟む。
「……一目惚れ? バラデュールがあんな上玉を隠し持っていたことが気に入らなかっただけだ」
 一目惚れ? なんだそれは。ただ、本能が求める相手がたまたまベラだっただけだ。それだけに過ぎない。
 反論しようとして、言葉を選びきれずに居ると、男が不思議そうに首を傾げていた。
「バラデュール?」
 その名に反応した。
「バラデュールがベラを売った?」
「知っているのか?」
 あの男は神出鬼没でどこにでも現れる。あらゆる場所のあらゆる物を売買している。不思議ではない。魔術師の品を仕入れているかもしれない。
「父の取引相手だ。それに……」
 男は一瞬黙り込む。これから口にする言葉を認めたくないという様子だ。
「バラデュールは……父のいとこだ」
 バラデュール違いだろうか。同じ名の他の男がいても驚かない。
「ニタニタと卑しい顔の男か?」
「道化の化粧の男だ」
 仮面の下にはさほど興味がなかったが、仮面の下に更に化粧までしているのだろうか。記憶に残っていない。そもそもあの卑しい男の容姿を記憶に留めたくない。
「あの男、魔族ではないのか?」
「一族のどこかに魔族が居るって話は聞いたことがあるけど……本当だとしたらクロードは先祖返りだろうな。あいつ、人の心がないみたいだし」
 男はそう口にして、馬車を見る。
「ロンを解放しろ」
「クロードの仕事が終わるまで待て」
 暴れられたら面倒だ。それに、これ以上ベラを悪化させるわけにはいかない。
「それにしても……バラデュールはなにを考えている? 俺が……ベラを買うとわかっていてあの場に連れ出したのか?」
 ベラのあの外観が好みでないはずがない。ただ、それをバラデュールに把握されていたかどうかまではわからない。ただ、スチュアートの性格を考えれば、一度欲しいと思えばどんなにつり上がっても金を出すだろうということは容易に予測できる。
「利用されたようで気に入らん」
「しかし、奥様と出会えたことは幸運です」
 アダムは言うが、もし、ベラがスチュアートのつがいになるべき存在であれば、バラデュールが行動しなくとも、スチュアートはベラを探し出しただろう。
「それでも気に入らん。俺の苛立ちを消し去れるのはベラだけだ」
 抱きしめたい。あの香りに包まれれば多少のことは忘れられる。
「いつになれば、あの美しい唇が再び俺の名を紡いでくれるのだ?」
 旅の間もずっと魘されていた。時折意識を戻しても、痛みで呻く姿ばかり目にしたように思える。
 少し戸惑う表情も、遠慮がちな笑みも、縋るような表情さえ、全て愛おしい。
 せめて、あの少し暗い瞳が、スチュアートを映してはくれないだろうか。
「あんたがベラを操っていないとどう証明できる?」
 本当にベラの兄妹は思い込みが激しい。
「お前なんぞに俺のベラの声を聞かせるのは惜しいが、疑うのであれば本人に訊け」
 そう答え、すぐに不安になる。
 家族の元に戻ったベラは、それでもまだ、スチュアートに愛を向けてくれるだろうか。
 あのうさぎさえ視界に入らない今となっては彼女の香りだけが頼りだ。
 少しでも、側に居るべきか、これ以上邪魔が入らないように外で待つべきか少し悩み、再び中へ戻る。
 クロードがまだ鍋の中身に苦戦しているらしいことだけは把握できた。








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