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第24話 ハーデスとの闘い
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キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ!
この地下迷宮(ダンジョン)の名を冠するラストボスの『ハーデス』が不気味な奇声を上げつつ、宙を舞う。
「気を付けろ! メルティ!」
俺は叫んだ。
『ハーデス』は青白い無数の霊魂を飛ばしてきた。霊魂が俺達に襲い掛かってくる。
「は、はい! ロキ様!」
霊魂を防ぎ切ろうにも、高速な上に数が多いのだ。霊魂はメルティに接触すると、軽い爆発を起こす。
「きゃっ!」
メルティは短い悲鳴を上げた。霊魂の爆発によるダメージ自体は特別大したダメージではない。
だが、『ハーデス』の本命は別にあった。
突如として、『ハーデス』が姿を現す。暗闇に紛れているので非常に見づらく、対応が遅れた。
『ハーデス』はまるで死神のような大鎌を持っていた。そして、メルティの首を刎ねようと振り下ろしてくる。
「くっ! させるかっ!」
キィン! 俺は慌てて、『アダマンタイトブレード』でその攻撃を防ごうとする。甲高い音が響いた。
咄嗟の対応だった為、剣を十分に握れていなかったようだ。俺は『ハーデス』の一撃に押されて、『アダマンタイトブレード』を手放してしまう。
カラカラと音を立て、剣が転がっていく。そして、奈落の底へと落ちっていったのだ。当然のように、もはや回収など出来ない事だろう。
「ロキ様!」
メルティが駆け寄ってきた。
「も、申し訳ありません、ロキ様。私が不甲斐ないばかりに……」
「気にするな……メルティ。別にお前のせいじゃない」
問題なのは武器を失ってしまった事だ。『ハーデス』はとても素手で相手が出来るような怪物(モンスター)ではないのだ。
「……どうすればいいんだ。武器もなくなって……とても勝てるような相手じゃないぞ」
前に作った数ランク下がる武器ならあるが、そんなものではもはや殆ど素手と変わらないような相手だ。
「ロキ様。武器ならあります」
メルティは告げる。
「えっ?」
ああ……そうだったな。俺は何を呆けていたんだ。メルティはただの普通の女の子じゃない。魔剣レーヴァテインの成り代わりなのだ。今の姿は当然のように本来の姿ではない。
「私を使ってください。ロキ様。私はあなたの剣です。ですから剣として扱ってください」
「……そうだったな。メルティ。頼めるか? 俺に力を貸してくれ。一緒にあの『ハーデス』を倒そう」
「はい! ロキ様!」
メルティが輝かしい光を放つ。そして、全身を紅蓮の炎で纏い始めた。メルティは人間の姿を捨てたのだ。そして新しい姿になる。彼女が持つ、本来の姿に。
真紅の色をした、紅蓮の剣。それが伝説級の魔剣『レーヴァテイン』。メルティの本当の姿だ。
=====================================
魔剣レーヴァテイン。攻撃力+100
紅蓮の炎が敵を焼き尽くす、炎属性最強の魔剣である。また、自由意志を持っていて使い手を選ぶ事でも知られる。
=====================================
俺はその剣を手に持つ。初めて実戦で使うはずだが、なぜかずっと手に馴染んだ。一瞬抱いた不安はすぐに消し飛んだ。やはり姿は変わってもメルティはメルティだった。通じるものはあるのだろう。
「……行くぞ! メルティ!」
『はい!』
念話(テレパシー)のように、魔剣レーヴァテインとなったメルティの声が聞こえてくる。
キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ!
『ハーデス』が奇声を上げる。先ほどと同じ攻撃パターンだ。周囲を纏う無数の青白い霊魂。それが俺達に向かって襲い掛かってくる。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
しかし、今、俺が手に持っている剣は普通の剣ではない。炎属性最強の魔剣であるレーヴァテインだ。
故に『ハーデス』が放った攻撃を防ぐ手段も持ちえた。俺が剣を振るうと、紅蓮の炎が波のようになり、襲い掛かる。
面のような攻撃は霊魂を飲み込み、一瞬にして焼失させた。
そして。『ハーデス』の本命とも言える、鎌の振り下ろし攻撃にも十二分に対応するだけの猶予を得る事ができたのだ。
ハーデスが大鎌を振り下ろしてくる。
キィン! 俺は剣でその攻撃を受け止めた。今度は弾かれる事もなかった。そして反撃に転じる事が出来たのだ。大振りな攻撃は受け止めたられた時の隙もまた大きい。
反撃の剣が『ハーデス』の皮膚を斬り裂き、同時に焼き尽くした。
キケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!
ハーデスが断末魔を上げて、果てた。
「……はぁ……何とかなったか」
俺はほっと胸を撫で下ろす。魔剣レーヴァテインは元の姿に戻る。
「ロキ様、あれを見てください」
「なんだ?」
「さっき倒した『ハーデス』が何かをドロップしました」
俺はハーデスが落としたアイテムを拾う。
「こ、これは……」
「何でしょうか?」
真っ黒に染まったネックレスだった。
「『冥府の護り』ってレア装備だ……恐らく」
「へー……それはどんな装備ですか?」
「『ハーデス』はありとあらゆる状態異常変化を受け付けないって特性があるんだ。それを引き継いだアクセサリだよ。伝説級の装備の一つだ」
「良かったじゃないですか」
「ああ。これは掘り出しものだ」
俺はアイテムポーチに『冥府の護り』を入れる。
======================================
『冥府の護り』
『ハーデス』がドロップしたアクセサリ。伝説級の装備の一つ。
効果としては毒や睡眠、洗脳などのありとあらゆる状態異常変化の無効化である
======================================
このままこれで終わればとても良かったのだが。そうはいかなかったようだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
突如、地響きが聞こえてきた。
「きゃっ! な、なんですか! これは! 地震ですか!」
メルティが耳を塞ぐ。
「これは地震じゃない……『ハーデス』は倒した、だけどそれだけで終わりじゃなかったんだ」
この地下迷宮(ダンジョン)の最後の仕掛け――。
それは『ハーデス』を倒すと発動する。この地下迷宮(ダンジョン)が崩壊し、冒険者を亡き者にしようとする罠だ。
「逃げるぞ! メルティ!」
「は、はいっ! ロキ様っ!」
こうして俺達は崩壊していく地下迷宮(ダンジョン)から逃げ出していったのだ。
この地下迷宮(ダンジョン)の名を冠するラストボスの『ハーデス』が不気味な奇声を上げつつ、宙を舞う。
「気を付けろ! メルティ!」
俺は叫んだ。
『ハーデス』は青白い無数の霊魂を飛ばしてきた。霊魂が俺達に襲い掛かってくる。
「は、はい! ロキ様!」
霊魂を防ぎ切ろうにも、高速な上に数が多いのだ。霊魂はメルティに接触すると、軽い爆発を起こす。
「きゃっ!」
メルティは短い悲鳴を上げた。霊魂の爆発によるダメージ自体は特別大したダメージではない。
だが、『ハーデス』の本命は別にあった。
突如として、『ハーデス』が姿を現す。暗闇に紛れているので非常に見づらく、対応が遅れた。
『ハーデス』はまるで死神のような大鎌を持っていた。そして、メルティの首を刎ねようと振り下ろしてくる。
「くっ! させるかっ!」
キィン! 俺は慌てて、『アダマンタイトブレード』でその攻撃を防ごうとする。甲高い音が響いた。
咄嗟の対応だった為、剣を十分に握れていなかったようだ。俺は『ハーデス』の一撃に押されて、『アダマンタイトブレード』を手放してしまう。
カラカラと音を立て、剣が転がっていく。そして、奈落の底へと落ちっていったのだ。当然のように、もはや回収など出来ない事だろう。
「ロキ様!」
メルティが駆け寄ってきた。
「も、申し訳ありません、ロキ様。私が不甲斐ないばかりに……」
「気にするな……メルティ。別にお前のせいじゃない」
問題なのは武器を失ってしまった事だ。『ハーデス』はとても素手で相手が出来るような怪物(モンスター)ではないのだ。
「……どうすればいいんだ。武器もなくなって……とても勝てるような相手じゃないぞ」
前に作った数ランク下がる武器ならあるが、そんなものではもはや殆ど素手と変わらないような相手だ。
「ロキ様。武器ならあります」
メルティは告げる。
「えっ?」
ああ……そうだったな。俺は何を呆けていたんだ。メルティはただの普通の女の子じゃない。魔剣レーヴァテインの成り代わりなのだ。今の姿は当然のように本来の姿ではない。
「私を使ってください。ロキ様。私はあなたの剣です。ですから剣として扱ってください」
「……そうだったな。メルティ。頼めるか? 俺に力を貸してくれ。一緒にあの『ハーデス』を倒そう」
「はい! ロキ様!」
メルティが輝かしい光を放つ。そして、全身を紅蓮の炎で纏い始めた。メルティは人間の姿を捨てたのだ。そして新しい姿になる。彼女が持つ、本来の姿に。
真紅の色をした、紅蓮の剣。それが伝説級の魔剣『レーヴァテイン』。メルティの本当の姿だ。
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魔剣レーヴァテイン。攻撃力+100
紅蓮の炎が敵を焼き尽くす、炎属性最強の魔剣である。また、自由意志を持っていて使い手を選ぶ事でも知られる。
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俺はその剣を手に持つ。初めて実戦で使うはずだが、なぜかずっと手に馴染んだ。一瞬抱いた不安はすぐに消し飛んだ。やはり姿は変わってもメルティはメルティだった。通じるものはあるのだろう。
「……行くぞ! メルティ!」
『はい!』
念話(テレパシー)のように、魔剣レーヴァテインとなったメルティの声が聞こえてくる。
キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ! キケケケケケ!
『ハーデス』が奇声を上げる。先ほどと同じ攻撃パターンだ。周囲を纏う無数の青白い霊魂。それが俺達に向かって襲い掛かってくる。
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
しかし、今、俺が手に持っている剣は普通の剣ではない。炎属性最強の魔剣であるレーヴァテインだ。
故に『ハーデス』が放った攻撃を防ぐ手段も持ちえた。俺が剣を振るうと、紅蓮の炎が波のようになり、襲い掛かる。
面のような攻撃は霊魂を飲み込み、一瞬にして焼失させた。
そして。『ハーデス』の本命とも言える、鎌の振り下ろし攻撃にも十二分に対応するだけの猶予を得る事ができたのだ。
ハーデスが大鎌を振り下ろしてくる。
キィン! 俺は剣でその攻撃を受け止めた。今度は弾かれる事もなかった。そして反撃に転じる事が出来たのだ。大振りな攻撃は受け止めたられた時の隙もまた大きい。
反撃の剣が『ハーデス』の皮膚を斬り裂き、同時に焼き尽くした。
キケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!
ハーデスが断末魔を上げて、果てた。
「……はぁ……何とかなったか」
俺はほっと胸を撫で下ろす。魔剣レーヴァテインは元の姿に戻る。
「ロキ様、あれを見てください」
「なんだ?」
「さっき倒した『ハーデス』が何かをドロップしました」
俺はハーデスが落としたアイテムを拾う。
「こ、これは……」
「何でしょうか?」
真っ黒に染まったネックレスだった。
「『冥府の護り』ってレア装備だ……恐らく」
「へー……それはどんな装備ですか?」
「『ハーデス』はありとあらゆる状態異常変化を受け付けないって特性があるんだ。それを引き継いだアクセサリだよ。伝説級の装備の一つだ」
「良かったじゃないですか」
「ああ。これは掘り出しものだ」
俺はアイテムポーチに『冥府の護り』を入れる。
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『冥府の護り』
『ハーデス』がドロップしたアクセサリ。伝説級の装備の一つ。
効果としては毒や睡眠、洗脳などのありとあらゆる状態異常変化の無効化である
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このままこれで終わればとても良かったのだが。そうはいかなかったようだ。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
突如、地響きが聞こえてきた。
「きゃっ! な、なんですか! これは! 地震ですか!」
メルティが耳を塞ぐ。
「これは地震じゃない……『ハーデス』は倒した、だけどそれだけで終わりじゃなかったんだ」
この地下迷宮(ダンジョン)の最後の仕掛け――。
それは『ハーデス』を倒すと発動する。この地下迷宮(ダンジョン)が崩壊し、冒険者を亡き者にしようとする罠だ。
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