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第3話 不毛の地で作物を育てる
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「……見事なまでに何もありませんね」
ティファリアはそう語る。
「そうだな……」
ひゅー。
という、風が吹いた。見事なまでに何もない。まともな草木一本すら生えていないような不毛の地だ。
「これから何をするんですか?」
「……そうだな」
ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
長い腹の音が聞こえた。断じて言うが俺のものではない。そしてこの場には俺とティファリアの二人しかいないのだ。
俺はティファリアの顔を見やる。すると彼女は恥ずかしそうに、顔を真っ赤に染めた。
「す、すみません……エルフの国から逃げ出してから、まともに飲まず食わずだったもので」
「……いや、恥ずかしがらなくても別にいい。食欲は根源的な欲求だ。人間だけではなく、エルフもドワーフも……アンデッドはそうではないかもしれないが。生物であれば誰もが持っている生きていく上で不可欠な欲だ」
「そう言って頂けるとありがたいです。グレン様に食い意地の張った女だとは思われたくはないですから……。でも、どうなさるのですか? この不毛な大地……何もないではありませんか。まともな動植物もいないのに、どうやって食料を得ればいいというのでしょう?」
「そんなのは簡単だ」
俺はスキル継承の儀で得た、【農耕】スキルを発動する。俺の手には種が握られる。
「……その種は、一体……」
「これは小麦の種だ。勿論、もっと作り出す事ができる」
「小麦ですか? 小麦から一体何を作れるのです?」
「パンの原料なんかになる。後は麦酒(ビール)とかの飲料もな」
「まあ……小麦はパンの原料になるのですか」
「……知らなかったのか? エルフはあまりパンを食べないのか?」
「いえ、そういう事ではないとは思うのですが……単に私に常識というものが欠けているだけです」
ティファリアはエルフの国の王女だと言っていた。大抵の場合、王族というのは箱入りなものだ。身の回りの事は使用人が何でもやってくれているという事も珍しくない。その為、浮世離れした常識を持っていたとしても何の不思議もなかった。
「それで、グレン様、その小麦の種をどうやって育てるのですか?」
「鍬を使って、大地を耕す。そして、小麦の種を埋める。それから大地に水をやり、小麦が育つ良い状態を維持するんだ。それから、数か月……やっとの事で小麦ができる」
「……そ、そんなに手間暇がかかるのですか」
ティファリアは深く項垂れた。
「と、いう事は小麦が育ち、パンが食べられるようになるまでには長い時間がかかりますね……それより前に、鍬を持ってきて大地を耕さないと。私にはもはやそんな事をする体力と気力は残っていないかもしれません。小麦の種を植えられるようになるまでに、餓死してしまうかもしれません」
「……嘆くのは早い。ティファリア。それは普通の方法だ。本当ならじっくりと小麦を育ててみたかったが、今はそうも言ってられない」
俺は無詠唱で魔法を発動する。もはやティファリアには俺が無詠唱で魔法を使う事が知られている。今更、隠す事もないだろう。
「ゴーレム生成!」
突如、地響きがした。
「わっ! なっ! なんですかっ! 地震ですかっ!」
ティファリアは大慌てをした。
『『『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』』』
土くれから巨大な巨人達が姿を現す。
「ひっ! モンスター! 私、食べられてしまいますっ!」
「安心しろ。ティファリア。こいつ等は俺の使い魔のようなものだ。俺が命じない限り、絶対に襲ったりはしない」
「ほっ……そ、そうですか。それは良かったです」
「このゴーレム達に大地を耕して貰おう。それじゃ、頼んだぞ」
ゴーレム達は頷く。男でが何十人もいて、何日もかかりそうな大仕事でも、ゴーレム達の手にかかれば一瞬の事であった。
瞬く間に荒れ果てた大地は耕され、立派な畑へと変化する。
「ま、まあ……凄いですっ! こんな一瞬の事で」
後は簡単だった。
「ティファリア、手伝ってくれ。この小麦の種を植えるんだ」
「は、はい!……わかりました」
俺達は小麦の種を植える。
「気候魔法」
「きゃ、雨が!」
「しばらく我慢していてくれ」
それから俺は天候操作の魔法で適量の雨を降らせた。この北の辺境はまともに雨も降らない。故に草木も枯れ果てているのだ。
俺は畑が十分に潤ったのを確認し、天候操作の魔法を止める。
「……た、確かにグレン様の魔法のおかげで農作業の作業効率は大幅に効率化されました。魔法がなければ、我々は鍬を調達してこなければならず、そして、あのゴーレム達がいなければ何日もかけて、鍬を振るい、畑を耕さなければなりませんでした。さらには水です。遠くにある側まで何日もかけて水を運び、土地に水を撒かなければならなかった事でしょう」
ティファリアはそう語る。
「ですが、致し方ありません。ここから小麦が育つまでは待つより他にないのです。それまではどうにか、食べ物を探してこないと、飢えて死んでしまいます」
ティファリアは悲しそうな顔で一筋の涙を流した。
「まあ……待て。勝手に絶望するな」
「絶望するな……? ここからまだ何か打てる手があるというのですか?」
「加速(ヘイスト)という魔法をしっているか?」
「加速(ヘイスト)ですか? あれですか、戦闘の最中、動きを早くする魔法」
「その見識は正しくもあるが、間違っている部分もある。あれは対象者の流れる時間を早くしているんだ。だから、その結果、加速(ヘイスト)の魔法をかけられた対象者の動きは、かかっていない者に対して速くなる。そういう、仕組みだ」
俺はそう説明した。
「はぁ……そうなのですか。そのような事が……」
「……こほん」
俺は咳払いをした。
「これから、俺はこの小麦の種を撒いた畑に加速(ヘイスト)の魔法をかける。そうするとどうなるか、わかるか?」
「小麦が普通よりも早く成長するという事ですか?」
「そうだ……その通りだ」
俺は手を掲げ、魔法を発動する。
「加速魔法(ヘイスト)」
俺は畑全体に流れる時間を加速した。膨大な魔力による加速速度は尋常ではなかった。小麦はすぐに実った。荒れ果てた北の辺境に、立派な小麦畑ができたのだ。
「まあ……凄いですっ! こんな一瞬で小麦畑ができるなんてっ!」
「……大袈裟だよ、ティファリア」
「いえ、大袈裟なものですか。こんな凄い魔法を使えるのは、きっとこの世界でグレン様ただ一人です。まるで伝説に訊いた、1000年前の勇者パーティーの一人。大賢者ウェイバー様のようでした」
ティファリアはそう語る。まさか、俺の前世がその賢者ウェイバーなのだと知ったら、彼女は一体、どう思うだろうか。きっと飛び跳ねて驚くに違いない。今はまだその事を伝える必要性を感じないから、敢えて真実を話す気にもならないが。
「それじゃあ、せめて収穫くらいは手作業でやろうか」
「はい。そうしましょう!」
こうして俺達は作物を収穫し、大量の小麦を手に入れたのだ。
ティファリアはそう語る。
「そうだな……」
ひゅー。
という、風が吹いた。見事なまでに何もない。まともな草木一本すら生えていないような不毛の地だ。
「これから何をするんですか?」
「……そうだな」
ぐーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。
長い腹の音が聞こえた。断じて言うが俺のものではない。そしてこの場には俺とティファリアの二人しかいないのだ。
俺はティファリアの顔を見やる。すると彼女は恥ずかしそうに、顔を真っ赤に染めた。
「す、すみません……エルフの国から逃げ出してから、まともに飲まず食わずだったもので」
「……いや、恥ずかしがらなくても別にいい。食欲は根源的な欲求だ。人間だけではなく、エルフもドワーフも……アンデッドはそうではないかもしれないが。生物であれば誰もが持っている生きていく上で不可欠な欲だ」
「そう言って頂けるとありがたいです。グレン様に食い意地の張った女だとは思われたくはないですから……。でも、どうなさるのですか? この不毛な大地……何もないではありませんか。まともな動植物もいないのに、どうやって食料を得ればいいというのでしょう?」
「そんなのは簡単だ」
俺はスキル継承の儀で得た、【農耕】スキルを発動する。俺の手には種が握られる。
「……その種は、一体……」
「これは小麦の種だ。勿論、もっと作り出す事ができる」
「小麦ですか? 小麦から一体何を作れるのです?」
「パンの原料なんかになる。後は麦酒(ビール)とかの飲料もな」
「まあ……小麦はパンの原料になるのですか」
「……知らなかったのか? エルフはあまりパンを食べないのか?」
「いえ、そういう事ではないとは思うのですが……単に私に常識というものが欠けているだけです」
ティファリアはエルフの国の王女だと言っていた。大抵の場合、王族というのは箱入りなものだ。身の回りの事は使用人が何でもやってくれているという事も珍しくない。その為、浮世離れした常識を持っていたとしても何の不思議もなかった。
「それで、グレン様、その小麦の種をどうやって育てるのですか?」
「鍬を使って、大地を耕す。そして、小麦の種を埋める。それから大地に水をやり、小麦が育つ良い状態を維持するんだ。それから、数か月……やっとの事で小麦ができる」
「……そ、そんなに手間暇がかかるのですか」
ティファリアは深く項垂れた。
「と、いう事は小麦が育ち、パンが食べられるようになるまでには長い時間がかかりますね……それより前に、鍬を持ってきて大地を耕さないと。私にはもはやそんな事をする体力と気力は残っていないかもしれません。小麦の種を植えられるようになるまでに、餓死してしまうかもしれません」
「……嘆くのは早い。ティファリア。それは普通の方法だ。本当ならじっくりと小麦を育ててみたかったが、今はそうも言ってられない」
俺は無詠唱で魔法を発動する。もはやティファリアには俺が無詠唱で魔法を使う事が知られている。今更、隠す事もないだろう。
「ゴーレム生成!」
突如、地響きがした。
「わっ! なっ! なんですかっ! 地震ですかっ!」
ティファリアは大慌てをした。
『『『グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!』』』
土くれから巨大な巨人達が姿を現す。
「ひっ! モンスター! 私、食べられてしまいますっ!」
「安心しろ。ティファリア。こいつ等は俺の使い魔のようなものだ。俺が命じない限り、絶対に襲ったりはしない」
「ほっ……そ、そうですか。それは良かったです」
「このゴーレム達に大地を耕して貰おう。それじゃ、頼んだぞ」
ゴーレム達は頷く。男でが何十人もいて、何日もかかりそうな大仕事でも、ゴーレム達の手にかかれば一瞬の事であった。
瞬く間に荒れ果てた大地は耕され、立派な畑へと変化する。
「ま、まあ……凄いですっ! こんな一瞬の事で」
後は簡単だった。
「ティファリア、手伝ってくれ。この小麦の種を植えるんだ」
「は、はい!……わかりました」
俺達は小麦の種を植える。
「気候魔法」
「きゃ、雨が!」
「しばらく我慢していてくれ」
それから俺は天候操作の魔法で適量の雨を降らせた。この北の辺境はまともに雨も降らない。故に草木も枯れ果てているのだ。
俺は畑が十分に潤ったのを確認し、天候操作の魔法を止める。
「……た、確かにグレン様の魔法のおかげで農作業の作業効率は大幅に効率化されました。魔法がなければ、我々は鍬を調達してこなければならず、そして、あのゴーレム達がいなければ何日もかけて、鍬を振るい、畑を耕さなければなりませんでした。さらには水です。遠くにある側まで何日もかけて水を運び、土地に水を撒かなければならなかった事でしょう」
ティファリアはそう語る。
「ですが、致し方ありません。ここから小麦が育つまでは待つより他にないのです。それまではどうにか、食べ物を探してこないと、飢えて死んでしまいます」
ティファリアは悲しそうな顔で一筋の涙を流した。
「まあ……待て。勝手に絶望するな」
「絶望するな……? ここからまだ何か打てる手があるというのですか?」
「加速(ヘイスト)という魔法をしっているか?」
「加速(ヘイスト)ですか? あれですか、戦闘の最中、動きを早くする魔法」
「その見識は正しくもあるが、間違っている部分もある。あれは対象者の流れる時間を早くしているんだ。だから、その結果、加速(ヘイスト)の魔法をかけられた対象者の動きは、かかっていない者に対して速くなる。そういう、仕組みだ」
俺はそう説明した。
「はぁ……そうなのですか。そのような事が……」
「……こほん」
俺は咳払いをした。
「これから、俺はこの小麦の種を撒いた畑に加速(ヘイスト)の魔法をかける。そうするとどうなるか、わかるか?」
「小麦が普通よりも早く成長するという事ですか?」
「そうだ……その通りだ」
俺は手を掲げ、魔法を発動する。
「加速魔法(ヘイスト)」
俺は畑全体に流れる時間を加速した。膨大な魔力による加速速度は尋常ではなかった。小麦はすぐに実った。荒れ果てた北の辺境に、立派な小麦畑ができたのだ。
「まあ……凄いですっ! こんな一瞬で小麦畑ができるなんてっ!」
「……大袈裟だよ、ティファリア」
「いえ、大袈裟なものですか。こんな凄い魔法を使えるのは、きっとこの世界でグレン様ただ一人です。まるで伝説に訊いた、1000年前の勇者パーティーの一人。大賢者ウェイバー様のようでした」
ティファリアはそう語る。まさか、俺の前世がその賢者ウェイバーなのだと知ったら、彼女は一体、どう思うだろうか。きっと飛び跳ねて驚くに違いない。今はまだその事を伝える必要性を感じないから、敢えて真実を話す気にもならないが。
「それじゃあ、せめて収穫くらいは手作業でやろうか」
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