27 / 51
竜王バハムートを探しに向かう
しおりを挟む
竜人四姉妹を治した私達は竜王バハムートを探し、飛び立つ。私達は白竜となったヴァイスに乗り込み、天空を飛ぶ。その他の竜人は竜に変化(トランス)をし、自在に空を飛んでいた。
「見てください。シオン様」
「ん? 何かありましたか?」
「あの場所です。もの凄く地形が荒れ果てています。自然災害によるものと思えません」
「本当です。それいよく見ると人のような影が見えます」
「降り立って見てみましょう」
「「「「はい」」」」
様々な色の竜が降り立っていく。
◇
「うっ、ううっ」
地表にいたのは竜人の青年であったようだ。見た目ではわからないが、何となくヴァイス達の表情や態度で察する事ができた。
その体はボロボロである。全身傷だらけで満身創痍だった。
ヴァイス達は駆け寄っていく。
一瞬にして人の形に戻る。便利なものであった竜人は。
「し、しっかりしてくださいっ!」
「一体何が?」
聞くまでもない質問だったかもしれない。
「……バ、バハムート様だ」
「やはり」
私は呟く。状況的にそれしかありえないだろう。竜人を持ってしても御せない相手などそう多くはない。
竜王バハムートはその数少ない存在の一人なのだろう。
「俺達捜索隊はバハムート様を発見し、接触したんだ。そうしたらいきなりバハムート様が攻撃をしてきたんだ。やむなく交戦をしたんだけど、それはもうコテンパンでこの様だよ」
「やはり予想通りバハムート様は狂竜病にかかっているようです」
「間違いありませんね……お母様はやはり我を失っているのです」
ヴァイスは嘆く。
「それでバハムート様はどこにいったのです?」
狂化し、これから自分達の敵になるであろう存在を様つけするのもおかしな話である。
だがどうなったしても彼女が自分達の王であるという事に違いはないのだ。
竜人にとって彼女は今でも王なのである。
「我々を撃退したバハムート様は北へと向かいました」
「北ですか。そちらへ向かいましょう」
「「「「はい!」」」」
漠然とした指針ではあったがないよりはマシである。目標には前よりも近づいているのだ。今は一歩前に進めた事を喜びたいと考えている。
◇
「はぁ……はぁ……疲れたよ」
「しっかりしなさいよフレイム!」
「だって病み上がりなんだよ! 何時間飛んでると思ってるんだよ!」
他の者も口には出さないが疲労しているのは明白であった。
既に夜を迎えそうだ。これ以上の飛翔は危険か。無理をさせるわけにもいかない。無理をするだけで全て解決するわけではない。
私もまた最近、その事を学んだばかりではないか。
「少し地表に降りて休憩しましょう」
私は提案する。
「はい。シオン様に従います。皆の者、地表へ降りますよ」
「「「「はい!」」」
合計五匹の竜が地表へ降り立つ。
◇
私達は森の中に着陸する。
「今日はもう遅いです。このあたりで一晩夜を明かしましょう」
「「「「はい!」」」」
「申し訳ありません。私が仕切るような真似をして。本来はヴァイスさんがするべきなのでしょうが」
「いえ、構いません。シオン先生は私達の体調の変化にすぐ気づかれました。あのままでは疲弊し、飛ぶことも適わなかったでしょう」
「でも夜の森ですよ。寒くないですか?」
緊急の為テントなど持ってはいない。聊かキャンプをするには準備不足と言える。
「じゃ、じゃーん! 炎(ファイア)」
フレイムは適当に集めた木材に口から火を吐いて着火させた。
「さ、流石は竜人です! 口から火が吐けるなんて」
「どんなもんよ!」
「エ、エアロだって! そおれっ!」
「きゃっ!」
風の竜人であるエアロが暴風を繰り出す。ユエル及びヴァイスのスカートが捲れあがり、中身が見えたが無視をしよう。
今はそれどころではないのだ。嬉しくなかったといえばそうではないが。こほん。
「わっ! 馬鹿! 何で風を起こすんだよエアロ!」
「火を強くしようと思って! 後フレイムばかり目立つの癪だったからエアロも目立ちたかった!」
「目立ちたかっただけだろ! 見ろ! 炎が舞い上がって、森に燃え移っているだろう!」
「あっ、本当だ!?」
「今更気づいたのか!?」
このままでは山火事になる。
「仕方ありませんねぇ」
水の竜人であるアクアは溜息をついた。
指からぴゅーっと水流を吹き出す。
「これで鎮火です」
「ありがとうだぜ、アクア!」
「いえいえ。いつもの事です。アクア達姉妹はいつもトラブルが絶えませんので」
こういう事には慣れている様子だった。
「ぐぬぬっ! 皆ばかり目立ってずるいっ! ティータも目立ちたいっ! えいっ!」
地の竜人であるティータは地震(クエイク)を発生させた。地震で地面が揺れる。
グラグラグラグラ。木々が大きく揺れた。
「やめろっ! 馬鹿ティータ! エアロ以上になんで能力発揮したかったかわからないだろ!」
「ティータも目立ちたかったのだ! 皆目立ってるのにずるいのだ!」
「それだけだろ、もう!」
「それはそうとお腹減った」
「餌取ってこようぜ」
ぜ、とは女の子らしくないがフレイムの言である。私ではない。私はそんな口調はしない。
「森の動物とか魚、誰が一番獲れるか競争だぜ!」
「ええ、いいですわ!」
「望むところなんだ!」
「やってやるのだ!」
「よーい!」
「「「「ドン」」」」
「ははは……」
「全くあの姉妹は賑やかですね」
ヴァイスは嘆く。
「楽しくていいではないですか。退屈しませんよ」
◇
「よし! 大量! 大量!」
竜人四姉妹は大量の動物、および魚を抱え戻ってきた。森の熊や狼、イノシシ。巨大な魚までバラエティに富んでいる。
「結局誰が勝ったんですか?」
「引き分け!」
それはもう仲がよろしい事で。
「では料理をしましょうか。料理といっても大層な事はできませんが」
「大丈夫だぜ! フレイム達は生でも食べられるんだぜ!」
「実に女の子らしさも優雅さの欠片もありませんが食べるだけなら調理せずとも」
「食べられるのだ!」
竜人四姉妹はガツガツと生肉や生魚を口に放り込む。
「そうなのですか……ではヴァイスさんも」
「う、ううっ……先生、幻滅しましたか?」
「いえ、別にしていません。何でも食べられるのでしたらそれに越した事はありません」
「そうですか……ではわたしもお腹が減っていまうので食事を取らせて貰います」
ヴァイスは口を開け、平気で熊にかじりついた。竜が熊を捕食していると考えれば自然だが、美少女が熊をまるかじりしているのはシュールでもあった。
「どうかしましたか? シオン先生」
「なんでもありません。私は調理させて頂きます。ユエルさんは生肉派ですか?」
「そんなわたしを獣(けだもの)みたく言わないでくださいっ!」
こうしてに賑やかな晩御飯を終えたのである。
「見てください。シオン様」
「ん? 何かありましたか?」
「あの場所です。もの凄く地形が荒れ果てています。自然災害によるものと思えません」
「本当です。それいよく見ると人のような影が見えます」
「降り立って見てみましょう」
「「「「はい」」」」
様々な色の竜が降り立っていく。
◇
「うっ、ううっ」
地表にいたのは竜人の青年であったようだ。見た目ではわからないが、何となくヴァイス達の表情や態度で察する事ができた。
その体はボロボロである。全身傷だらけで満身創痍だった。
ヴァイス達は駆け寄っていく。
一瞬にして人の形に戻る。便利なものであった竜人は。
「し、しっかりしてくださいっ!」
「一体何が?」
聞くまでもない質問だったかもしれない。
「……バ、バハムート様だ」
「やはり」
私は呟く。状況的にそれしかありえないだろう。竜人を持ってしても御せない相手などそう多くはない。
竜王バハムートはその数少ない存在の一人なのだろう。
「俺達捜索隊はバハムート様を発見し、接触したんだ。そうしたらいきなりバハムート様が攻撃をしてきたんだ。やむなく交戦をしたんだけど、それはもうコテンパンでこの様だよ」
「やはり予想通りバハムート様は狂竜病にかかっているようです」
「間違いありませんね……お母様はやはり我を失っているのです」
ヴァイスは嘆く。
「それでバハムート様はどこにいったのです?」
狂化し、これから自分達の敵になるであろう存在を様つけするのもおかしな話である。
だがどうなったしても彼女が自分達の王であるという事に違いはないのだ。
竜人にとって彼女は今でも王なのである。
「我々を撃退したバハムート様は北へと向かいました」
「北ですか。そちらへ向かいましょう」
「「「「はい!」」」」
漠然とした指針ではあったがないよりはマシである。目標には前よりも近づいているのだ。今は一歩前に進めた事を喜びたいと考えている。
◇
「はぁ……はぁ……疲れたよ」
「しっかりしなさいよフレイム!」
「だって病み上がりなんだよ! 何時間飛んでると思ってるんだよ!」
他の者も口には出さないが疲労しているのは明白であった。
既に夜を迎えそうだ。これ以上の飛翔は危険か。無理をさせるわけにもいかない。無理をするだけで全て解決するわけではない。
私もまた最近、その事を学んだばかりではないか。
「少し地表に降りて休憩しましょう」
私は提案する。
「はい。シオン様に従います。皆の者、地表へ降りますよ」
「「「「はい!」」」
合計五匹の竜が地表へ降り立つ。
◇
私達は森の中に着陸する。
「今日はもう遅いです。このあたりで一晩夜を明かしましょう」
「「「「はい!」」」」
「申し訳ありません。私が仕切るような真似をして。本来はヴァイスさんがするべきなのでしょうが」
「いえ、構いません。シオン先生は私達の体調の変化にすぐ気づかれました。あのままでは疲弊し、飛ぶことも適わなかったでしょう」
「でも夜の森ですよ。寒くないですか?」
緊急の為テントなど持ってはいない。聊かキャンプをするには準備不足と言える。
「じゃ、じゃーん! 炎(ファイア)」
フレイムは適当に集めた木材に口から火を吐いて着火させた。
「さ、流石は竜人です! 口から火が吐けるなんて」
「どんなもんよ!」
「エ、エアロだって! そおれっ!」
「きゃっ!」
風の竜人であるエアロが暴風を繰り出す。ユエル及びヴァイスのスカートが捲れあがり、中身が見えたが無視をしよう。
今はそれどころではないのだ。嬉しくなかったといえばそうではないが。こほん。
「わっ! 馬鹿! 何で風を起こすんだよエアロ!」
「火を強くしようと思って! 後フレイムばかり目立つの癪だったからエアロも目立ちたかった!」
「目立ちたかっただけだろ! 見ろ! 炎が舞い上がって、森に燃え移っているだろう!」
「あっ、本当だ!?」
「今更気づいたのか!?」
このままでは山火事になる。
「仕方ありませんねぇ」
水の竜人であるアクアは溜息をついた。
指からぴゅーっと水流を吹き出す。
「これで鎮火です」
「ありがとうだぜ、アクア!」
「いえいえ。いつもの事です。アクア達姉妹はいつもトラブルが絶えませんので」
こういう事には慣れている様子だった。
「ぐぬぬっ! 皆ばかり目立ってずるいっ! ティータも目立ちたいっ! えいっ!」
地の竜人であるティータは地震(クエイク)を発生させた。地震で地面が揺れる。
グラグラグラグラ。木々が大きく揺れた。
「やめろっ! 馬鹿ティータ! エアロ以上になんで能力発揮したかったかわからないだろ!」
「ティータも目立ちたかったのだ! 皆目立ってるのにずるいのだ!」
「それだけだろ、もう!」
「それはそうとお腹減った」
「餌取ってこようぜ」
ぜ、とは女の子らしくないがフレイムの言である。私ではない。私はそんな口調はしない。
「森の動物とか魚、誰が一番獲れるか競争だぜ!」
「ええ、いいですわ!」
「望むところなんだ!」
「やってやるのだ!」
「よーい!」
「「「「ドン」」」」
「ははは……」
「全くあの姉妹は賑やかですね」
ヴァイスは嘆く。
「楽しくていいではないですか。退屈しませんよ」
◇
「よし! 大量! 大量!」
竜人四姉妹は大量の動物、および魚を抱え戻ってきた。森の熊や狼、イノシシ。巨大な魚までバラエティに富んでいる。
「結局誰が勝ったんですか?」
「引き分け!」
それはもう仲がよろしい事で。
「では料理をしましょうか。料理といっても大層な事はできませんが」
「大丈夫だぜ! フレイム達は生でも食べられるんだぜ!」
「実に女の子らしさも優雅さの欠片もありませんが食べるだけなら調理せずとも」
「食べられるのだ!」
竜人四姉妹はガツガツと生肉や生魚を口に放り込む。
「そうなのですか……ではヴァイスさんも」
「う、ううっ……先生、幻滅しましたか?」
「いえ、別にしていません。何でも食べられるのでしたらそれに越した事はありません」
「そうですか……ではわたしもお腹が減っていまうので食事を取らせて貰います」
ヴァイスは口を開け、平気で熊にかじりついた。竜が熊を捕食していると考えれば自然だが、美少女が熊をまるかじりしているのはシュールでもあった。
「どうかしましたか? シオン先生」
「なんでもありません。私は調理させて頂きます。ユエルさんは生肉派ですか?」
「そんなわたしを獣(けだもの)みたく言わないでくださいっ!」
こうしてに賑やかな晩御飯を終えたのである。
0
完結しました。お読みいただいた方々ありがとうございました。
お気に入りに追加
2,600
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

ド底辺から始める下克上! 〜神に嫌われ無能力となった男。街を追放された末、理を外れた【超越】魔法に覚醒し、一大領主へ成り上がる。
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
この世界では、18の歳になると、創造神・ミーネより皆に魔力が授けられる。
捨て子だったハイネは教会に拾われたこともあり、どれだけ辛いことがあっても、ミーネを信奉し日々拝んできたが………
魔力付与式当日。
なぜかハイネにだけ、魔力が与えられることはなかった。日々の努力や信仰は全く報われなかったのだ。
ハイネは、大人たちの都合により、身体に『悪魔』を封印された忌み子でもあった。
そのため、
「能力を与えられなかったのは、呪われているからだ」
と決めつけられ、領主であるマルテ伯爵に街を追放されてしまう。
その夜、山で魔物に襲われ死にかけるハイネ。
そのとき、『悪魔』を封印していた首輪が切れ、身体に眠る力が目覚めた。
実は、封印されていたのは悪魔ではなく、別世界を司る女神だったのだ。
今は、ハイネと完全に同化していると言う。
ハイネはその女神の力を使い、この世には本来存在しない魔法・『超越』魔法で窮地を切り抜ける。
さらに、この『超越』魔法の規格外っぷりは恐ろしく……
戦闘で並外れた魔法を発動できるのはもちろん、生産面でも、この世の常識を飛び越えたアイテムを量産できるのだ。
この力を使い、まずは小さな村を悪徳代官たちから救うハイネ。
本人は気づくよしもない。
それが、元底辺聖職者の一大両者は成り上がる第一歩だとは。
◇
一方、そんなハイネを追放した街では……。
領主であるマルテ伯爵が、窮地に追い込まれていた。
彼は、ハイネを『呪われた底辺聖職者』と厄介者扱いしていたが、実はそのハイネの作る護符により街は魔物の侵略を免れていたのだ。
また、マルテ伯爵の娘は、ハイネに密かな思いを寄せており……
父に愛想を尽かし、家を出奔し、ハイネを探す旅に出てしまう。
そうして、民や娘からの信頼を失い続けた伯爵は、人生崩壊の一途を辿るのであった。
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる