7 / 51
暗殺者の襲撃
しおりを挟む
「やれやれ。色々な事がここ数日で起きすぎて気が動転しそうです」
私は与えられた部屋で床につく。一人で住むには些か広すぎる部屋だ。
それは深夜2時になろうとしていた時だ。人間の睡眠がもっとも深くなる時間帯だった。
――その襲撃は突然やってきた。刃物が光る。
私は【ドクター】スキルで作り出した執刀(メス)で刃物の襲撃を防いだ。
キィン!
金属同士がぶつかり合い、けたたましい音を奏でた。
「なんですか。あなたは人を睡眠中に襲ってくるなど。命を狙われる程の恨みを買った覚えはありませんよ」
黒づくめの上に黒い被り物をしたその男。明らかにプロの暗殺者のようだった。
「ちっ!」
男は一目散にその場を逃げ出していった。
「あなたは……」
私の診察(スキャン)の結果。その襲撃者が誰かわかった。彼は以前私が勤めていたギルド。『ブラック・リベリオン』に所属する暗殺者だ。
「待ちなさい!」
待てと言われて待つ襲撃者がいるわけもなかった。暗殺者は一目散に逃げ出す。
私の中にある疑念が湧き上がってきた。
「なぜ? 『ブラック・リベリオン』に所属する暗殺者が獣人の国にいる私を?」
この獣人の国には何かがありそうだった。私の中であるいくつかの疑惑、そしてその関連性が結びついてくる。
「どうやら獣人の国と『ブラック・リベリオン』は裏でつながっているようです。獣人国で死肺炎が流行している事にも一枚噛んでいると思った方がいいでしょう」
前途多難であった。だがやるより他になかった。医者(ドクター)である私は命を救うために奮闘するのが使命なのだ。
◆◆◆
「シオン先生! 今日は何をするんですか!?」
「そうですねぇ……段々とですが患者様を入れて行きましょうか」
「はい!」
考えた末に暗殺者に命を狙われた事をユエルとミシェルには話さない事にした。無用な心配をかけたくないと考えたからである。
廊下を歩いていた時の事だった。一人の男とすれ違う。高級そうな召し物をしている事から、城の使用人などではなく、高貴な身分である事を知れた。美青年ではあるが、どこか人を寄せ付けないような雰囲気を持っていた。
「レイドールさん」
「レイドールさん?」
「はい。獣人の国の貴族の方なんです」
「へー」
「ユエル姫。そちらの方は?」
「はい! 獣人の国に来てくれたドクターの先生、シオン先生です!」
「……そうですか。あなたが」
「レイドールさん。シオンと申します。何卒よろしくお願いします」
「ええ。こちらこそよろしくお願いしますよ。それでは私は用事がありますので」
そう言ってレイドールはその場を去って行った。何となくその時、私は彼から良くない気配を感じ取っていた。
だが確証はない。確証もないのに人を疑うのは良くない事だ。この疑念がただの杞憂であればよいと切に願う。
「どうかしましたか? シオン先生」
「いえ、何でもありません。行きましょうか。ユエルさん」
「はい!」
◆◆◆
薄暗い空間にレイドールは居た。通話ができる魔晶石を使用し、さらに盗聴用の結界を張っている。
「計画はどうなっているのだ? レイドール殿」
映っているのは人間であった。アルバート・ロマネスク。ギルド『ブラック・リベリオン』のギルド長である。
「計画は順調でした」
貴族レイドールとブラックギルドである『ブラック・リベリオン』は裏で繋がっていた。アンデッドの灰をまき、死肺炎を獣人の国に流行らせたのは彼等の所業である。
大きな理由のひとつはこうだ。病をわざと流行らせる事で『ブラック・リベリオン』は治療薬やヒーラーの治療などを言い値で売りつける事ができ、そして膨大な利益を得る事ができる。そして病に見せかけ、国王を毒殺したレイドールが国王に成り代わる。
こうして両者は膨大な利益を貪る事を計画していたのだ。いわばやっている事はマッチポンプと言えた。自分で火をつけ、自分で消す。そうやって利益を貪ろうとしていたのだ。
「ですが余計な邪魔が入りました」
「ほう?」
「シオンという人間です。なんでも【ドクター】だとか言っていました。あやつが来てから風向きが変わりました」
「シオンか……、あやつ、獣人の国などにいたのか!?」
アルバートは感情を露わにする。
「お知り合いなのですか?」
「ああ、ちょっとな」
アルバートは語る。
「何にせよあの人間は我々の計画には邪魔な存在です」
火消し役は一人でいい。独占しなければ意味がない。獣人の命を牛耳るのは自分達でなければならない。命を握られた獣人は何でも言う事を聞く従順な存在となる。当然金だって言い値で渡さざるを得ない。払えない場合、家の娘を売り渡す事もあるだろう。そうなればそれが奴隷となり、奴隷商としての利益を貪る事ができる。
レイドールと『ブラック・リベリオン』の両者だけがただただ利益をあげる、彼らにとって都合の良い国の完成だった。
「そうだな……くっ。クビにするだけではなく、ちゃんと始末するんだった」
「深夜にギルドから借り受けた暗殺者を派遣しましたが失敗しました。彼は相当な手練れなようです」
「そうか……我々の犯行だとバレてはいないだろうな?」
「はい。問題なく逃げ延びたそうです」
「そうか。それはよかった」
実際にはバレていたのだが、シオンを見くびっている彼らにその事はわからなかったようだ。
「ですが次は失敗しません。入念な準備を経て、奴を。あのシオンとかいう【ドクター】を必ず始末します」
レイドールは笑った。
「そうか。期待してるぞ」
アルバートも笑みを浮かべる。
こうしてその日の通信会話は終わったのである。
私は与えられた部屋で床につく。一人で住むには些か広すぎる部屋だ。
それは深夜2時になろうとしていた時だ。人間の睡眠がもっとも深くなる時間帯だった。
――その襲撃は突然やってきた。刃物が光る。
私は【ドクター】スキルで作り出した執刀(メス)で刃物の襲撃を防いだ。
キィン!
金属同士がぶつかり合い、けたたましい音を奏でた。
「なんですか。あなたは人を睡眠中に襲ってくるなど。命を狙われる程の恨みを買った覚えはありませんよ」
黒づくめの上に黒い被り物をしたその男。明らかにプロの暗殺者のようだった。
「ちっ!」
男は一目散にその場を逃げ出していった。
「あなたは……」
私の診察(スキャン)の結果。その襲撃者が誰かわかった。彼は以前私が勤めていたギルド。『ブラック・リベリオン』に所属する暗殺者だ。
「待ちなさい!」
待てと言われて待つ襲撃者がいるわけもなかった。暗殺者は一目散に逃げ出す。
私の中にある疑念が湧き上がってきた。
「なぜ? 『ブラック・リベリオン』に所属する暗殺者が獣人の国にいる私を?」
この獣人の国には何かがありそうだった。私の中であるいくつかの疑惑、そしてその関連性が結びついてくる。
「どうやら獣人の国と『ブラック・リベリオン』は裏でつながっているようです。獣人国で死肺炎が流行している事にも一枚噛んでいると思った方がいいでしょう」
前途多難であった。だがやるより他になかった。医者(ドクター)である私は命を救うために奮闘するのが使命なのだ。
◆◆◆
「シオン先生! 今日は何をするんですか!?」
「そうですねぇ……段々とですが患者様を入れて行きましょうか」
「はい!」
考えた末に暗殺者に命を狙われた事をユエルとミシェルには話さない事にした。無用な心配をかけたくないと考えたからである。
廊下を歩いていた時の事だった。一人の男とすれ違う。高級そうな召し物をしている事から、城の使用人などではなく、高貴な身分である事を知れた。美青年ではあるが、どこか人を寄せ付けないような雰囲気を持っていた。
「レイドールさん」
「レイドールさん?」
「はい。獣人の国の貴族の方なんです」
「へー」
「ユエル姫。そちらの方は?」
「はい! 獣人の国に来てくれたドクターの先生、シオン先生です!」
「……そうですか。あなたが」
「レイドールさん。シオンと申します。何卒よろしくお願いします」
「ええ。こちらこそよろしくお願いしますよ。それでは私は用事がありますので」
そう言ってレイドールはその場を去って行った。何となくその時、私は彼から良くない気配を感じ取っていた。
だが確証はない。確証もないのに人を疑うのは良くない事だ。この疑念がただの杞憂であればよいと切に願う。
「どうかしましたか? シオン先生」
「いえ、何でもありません。行きましょうか。ユエルさん」
「はい!」
◆◆◆
薄暗い空間にレイドールは居た。通話ができる魔晶石を使用し、さらに盗聴用の結界を張っている。
「計画はどうなっているのだ? レイドール殿」
映っているのは人間であった。アルバート・ロマネスク。ギルド『ブラック・リベリオン』のギルド長である。
「計画は順調でした」
貴族レイドールとブラックギルドである『ブラック・リベリオン』は裏で繋がっていた。アンデッドの灰をまき、死肺炎を獣人の国に流行らせたのは彼等の所業である。
大きな理由のひとつはこうだ。病をわざと流行らせる事で『ブラック・リベリオン』は治療薬やヒーラーの治療などを言い値で売りつける事ができ、そして膨大な利益を得る事ができる。そして病に見せかけ、国王を毒殺したレイドールが国王に成り代わる。
こうして両者は膨大な利益を貪る事を計画していたのだ。いわばやっている事はマッチポンプと言えた。自分で火をつけ、自分で消す。そうやって利益を貪ろうとしていたのだ。
「ですが余計な邪魔が入りました」
「ほう?」
「シオンという人間です。なんでも【ドクター】だとか言っていました。あやつが来てから風向きが変わりました」
「シオンか……、あやつ、獣人の国などにいたのか!?」
アルバートは感情を露わにする。
「お知り合いなのですか?」
「ああ、ちょっとな」
アルバートは語る。
「何にせよあの人間は我々の計画には邪魔な存在です」
火消し役は一人でいい。独占しなければ意味がない。獣人の命を牛耳るのは自分達でなければならない。命を握られた獣人は何でも言う事を聞く従順な存在となる。当然金だって言い値で渡さざるを得ない。払えない場合、家の娘を売り渡す事もあるだろう。そうなればそれが奴隷となり、奴隷商としての利益を貪る事ができる。
レイドールと『ブラック・リベリオン』の両者だけがただただ利益をあげる、彼らにとって都合の良い国の完成だった。
「そうだな……くっ。クビにするだけではなく、ちゃんと始末するんだった」
「深夜にギルドから借り受けた暗殺者を派遣しましたが失敗しました。彼は相当な手練れなようです」
「そうか……我々の犯行だとバレてはいないだろうな?」
「はい。問題なく逃げ延びたそうです」
「そうか。それはよかった」
実際にはバレていたのだが、シオンを見くびっている彼らにその事はわからなかったようだ。
「ですが次は失敗しません。入念な準備を経て、奴を。あのシオンとかいう【ドクター】を必ず始末します」
レイドールは笑った。
「そうか。期待してるぞ」
アルバートも笑みを浮かべる。
こうしてその日の通信会話は終わったのである。
0
完結しました。お読みいただいた方々ありがとうございました。
お気に入りに追加
2,600
あなたにおすすめの小説
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる