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重病の王妃を一瞬で治療する
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『流行病に侵された王妃を治療する』
「着きました。ここが獣人の国『ブリュンヒルデ』です」
長旅の末に私達は馬車を降りた。
「ここが獣人の国ですか」
獣人の国ブリュンヒルデの空気は明らかに重かった。
「ごほっ、ごほっ!」
「げほっ! げほっ!」
道行く人が咳き込んでいる。ただの風邪ではないようだ。流行病。まだ原因を特定したわけではないが、命に関わるような重病の気配がする。
「私の父も亡くなっているんです。原因はわかりませんでした。ただ、母も父と同じような症状が出ていますので、同じ病だった可能性は高いと思います」
推測に過ぎない。だが可能性はあるだろう。
「ひとまずはユエル様のお母様に会わせては頂けないでしょうか?」
「はい。シオン様。王城はこちらにあります。ですが、お願いがあります」
「お願い?」
「こちらはシオン様をお呼びしている立場であります。ですのでわたしの事はユエルと呼び捨てにして欲しいのです」
「それはなりません。ユエル様は獣人の国の王女、人の身で呼び捨てにするなど憚られます。そうですね。ユエルさんがせいぜいと言ったところでしょうか」
「でしたらそれで構いません」
「私からもお願いです。シオン様は些か度が過ぎています。シオン先生とでも呼んでください。私は医者(ドクター)ですから」
「はい。では、シオン先生。王城はこちらです。こちらに来てください」
ユエルに案内され、私は王城へと向かった。
◆◆◆
「こちらが母のいる部屋です」
私はユエルに案内をされてその部屋に入った。
「ごほっ、ごほっ……」
床に伏せていたのは美しい女性であった。ユエルの母であるのも頷ける。美女の遺伝子というものはやはり子に遺伝するものだった。母という説明がなければ姉と違和感なく受け取れる程、彼女は若々しかった。
だが、普段ならば太陽のように輝いているであろうその表情は明らかに曇っていた。体調が悪いのだろう。何らかの病に毒されている事は間違いが無かった。
「お母様! お医者様を連れてきたよ」
「お医者様」
「初めまして。ユエルさんのお母様。私の名はシオン。シオン・キサラギと申します。医者(ドクター)をやっている者です」
「そ、そうなのですか。私の名はミシェル。ミシェル・ブリュンヒルデと申します。この獣人の国の王妃です」
「お母さん! シオン先生はすっごいお医者様なの。きっとお母様の病気も治してくれるわ!」
「……そうなのですか。そうなったら良いのですが」
ミシェルの表情はどこか諦めていた様子だった。厳しい現実を突きつけられてきたのだろう。そんな時、人は勿論獣人もまた諦めてしまうものだ。その方が心が軽くなるからだ。
「ユエルさん。王妃様の診察をしてよろしいでしょうか?」
「はい。お願いします。その為にシオン先生をお呼びしたのです」
「わかりました。では王妃様、よろしいでしょうか?」
「はい……是非お願いします」
「ではこれより診察を始めます」
私は聴診器を耳につけた。
「はい……」
察したミシェルは自らは上着を脱いだ。ユエルという大きな子供はいるがそれでもまだミシェルは若々しかった。人間でいえばまだ10代でも通用する程だ。獣人族は年をとっても見た目は差ほど変わらないらしい。
ぷるん。
想像していたよりも立派なものをお持ちだった。
「いかがされましたか? シオン先生」
「いえ。何でもありません」
胸が大きすぎて、聴診器を宛て辛い。
「失礼します」
仕方なく左胸を持ち上げ、聴診器を当てる。確かな質感があった。柔らかい。
「息をゆっくり吸ってください……」
「すうぅ……」
「ゆっくり吐いてください」
「はぁ……」
心音は確かに速い。この様子は恐らく。だが、断言はできない。もっと原因を特定しなければならない。
「触診(スキャン)を行います」
「触診ですか?」
「ええ……触診です」
これは医療行為である。決して立場を利用してミシェルの身体を好き放題したいのではない。診察(スキャン)は見ただけで相手の弱点を理解できるスキルであるが、医療行為の際はそれだけでは不十分だ。病気や怪我の元を理解しなければならない。私の触診は患部に触れるだけでそれを正確に理解する事ができる。
「では、触診を始めます」
私は触診を始めた。決して立場を利用して胸を触っているわけではない。揉んでいるわけではない。これは医療行為である。
「あっ……」
ミシェルは色っぽい声をあげる。私はミシェルの身体を丹念に触診した。決して嫌らしい目的で行っているのではない。あくまでも医療行為だ。
「……これは」
「どうなされましたか? シオン先生」
「これは死肺炎です」
「死肺炎?」
「はい。通常は起こりえない病です。普通の肺炎ではない。ゾンビやグールなどのアンデッドの腐肉が灰となって空気中に霧散する事で起こりうる事もあります」
「どうして、我が国にそんなものが?」
「わかりません。ですが今は王妃様を治療するのが先です」
私のスキル【ドクター】を発動する。私の手はいかなる病も治す『神の手(ゴッドハンド)』となる。ヒーラーと異なり、患部に直接手を当てる事で直に癒すのだ。
「失礼します」
「えっ?」
胸の中にスッと手を差し込む。
大きな胸に沈んでいく手……隣りにいたユエルの顔が赤くなったのが見えた。
だがこれはれっきとした治療だ。その証拠に……。
「これは……!?」
「心配しないで。根本の治療のためにはこうして、身体に直接干渉する必要があるのです」
見つけた。肺に潜む元凶をしっかりと捉え、ミシェルの体から手を離す。
それは一瞬の事であった。だが彼女の顔に活力が戻ってきているのを感じた。
「どうやら完治したようですね」
私は笑みを漏らした。
「う、嘘。あんなに苦しんでいた病気が嘘のように一瞬で。あ、ありがとうございます! 先生!」
ミシェルは私に抱きついてきた。心地よい感触が胸板に伝わってくる。
「お気持ちは大変嬉しいのですが王妃様」
「はい」
「服を着ては頂けないでしょうか?」
「す、すみません。シオン先生」
ミシェルは慌てて服を着る。
「いえ。構いません」
内心気持ちよかったのでこちらの方こそありがとうございました、とはとても言える雰囲気ではない。言葉に出さずに秘めておこう。
「ありがとうございます! シオン先生」
ユエルは涙を流していた。
「やはり人に感謝されるというのは心地よい。やりがいのある仕事ですよ。医者(ドクター)は」
私は笑みを漏らした。
「着きました。ここが獣人の国『ブリュンヒルデ』です」
長旅の末に私達は馬車を降りた。
「ここが獣人の国ですか」
獣人の国ブリュンヒルデの空気は明らかに重かった。
「ごほっ、ごほっ!」
「げほっ! げほっ!」
道行く人が咳き込んでいる。ただの風邪ではないようだ。流行病。まだ原因を特定したわけではないが、命に関わるような重病の気配がする。
「私の父も亡くなっているんです。原因はわかりませんでした。ただ、母も父と同じような症状が出ていますので、同じ病だった可能性は高いと思います」
推測に過ぎない。だが可能性はあるだろう。
「ひとまずはユエル様のお母様に会わせては頂けないでしょうか?」
「はい。シオン様。王城はこちらにあります。ですが、お願いがあります」
「お願い?」
「こちらはシオン様をお呼びしている立場であります。ですのでわたしの事はユエルと呼び捨てにして欲しいのです」
「それはなりません。ユエル様は獣人の国の王女、人の身で呼び捨てにするなど憚られます。そうですね。ユエルさんがせいぜいと言ったところでしょうか」
「でしたらそれで構いません」
「私からもお願いです。シオン様は些か度が過ぎています。シオン先生とでも呼んでください。私は医者(ドクター)ですから」
「はい。では、シオン先生。王城はこちらです。こちらに来てください」
ユエルに案内され、私は王城へと向かった。
◆◆◆
「こちらが母のいる部屋です」
私はユエルに案内をされてその部屋に入った。
「ごほっ、ごほっ……」
床に伏せていたのは美しい女性であった。ユエルの母であるのも頷ける。美女の遺伝子というものはやはり子に遺伝するものだった。母という説明がなければ姉と違和感なく受け取れる程、彼女は若々しかった。
だが、普段ならば太陽のように輝いているであろうその表情は明らかに曇っていた。体調が悪いのだろう。何らかの病に毒されている事は間違いが無かった。
「お母様! お医者様を連れてきたよ」
「お医者様」
「初めまして。ユエルさんのお母様。私の名はシオン。シオン・キサラギと申します。医者(ドクター)をやっている者です」
「そ、そうなのですか。私の名はミシェル。ミシェル・ブリュンヒルデと申します。この獣人の国の王妃です」
「お母さん! シオン先生はすっごいお医者様なの。きっとお母様の病気も治してくれるわ!」
「……そうなのですか。そうなったら良いのですが」
ミシェルの表情はどこか諦めていた様子だった。厳しい現実を突きつけられてきたのだろう。そんな時、人は勿論獣人もまた諦めてしまうものだ。その方が心が軽くなるからだ。
「ユエルさん。王妃様の診察をしてよろしいでしょうか?」
「はい。お願いします。その為にシオン先生をお呼びしたのです」
「わかりました。では王妃様、よろしいでしょうか?」
「はい……是非お願いします」
「ではこれより診察を始めます」
私は聴診器を耳につけた。
「はい……」
察したミシェルは自らは上着を脱いだ。ユエルという大きな子供はいるがそれでもまだミシェルは若々しかった。人間でいえばまだ10代でも通用する程だ。獣人族は年をとっても見た目は差ほど変わらないらしい。
ぷるん。
想像していたよりも立派なものをお持ちだった。
「いかがされましたか? シオン先生」
「いえ。何でもありません」
胸が大きすぎて、聴診器を宛て辛い。
「失礼します」
仕方なく左胸を持ち上げ、聴診器を当てる。確かな質感があった。柔らかい。
「息をゆっくり吸ってください……」
「すうぅ……」
「ゆっくり吐いてください」
「はぁ……」
心音は確かに速い。この様子は恐らく。だが、断言はできない。もっと原因を特定しなければならない。
「触診(スキャン)を行います」
「触診ですか?」
「ええ……触診です」
これは医療行為である。決して立場を利用してミシェルの身体を好き放題したいのではない。診察(スキャン)は見ただけで相手の弱点を理解できるスキルであるが、医療行為の際はそれだけでは不十分だ。病気や怪我の元を理解しなければならない。私の触診は患部に触れるだけでそれを正確に理解する事ができる。
「では、触診を始めます」
私は触診を始めた。決して立場を利用して胸を触っているわけではない。揉んでいるわけではない。これは医療行為である。
「あっ……」
ミシェルは色っぽい声をあげる。私はミシェルの身体を丹念に触診した。決して嫌らしい目的で行っているのではない。あくまでも医療行為だ。
「……これは」
「どうなされましたか? シオン先生」
「これは死肺炎です」
「死肺炎?」
「はい。通常は起こりえない病です。普通の肺炎ではない。ゾンビやグールなどのアンデッドの腐肉が灰となって空気中に霧散する事で起こりうる事もあります」
「どうして、我が国にそんなものが?」
「わかりません。ですが今は王妃様を治療するのが先です」
私のスキル【ドクター】を発動する。私の手はいかなる病も治す『神の手(ゴッドハンド)』となる。ヒーラーと異なり、患部に直接手を当てる事で直に癒すのだ。
「失礼します」
「えっ?」
胸の中にスッと手を差し込む。
大きな胸に沈んでいく手……隣りにいたユエルの顔が赤くなったのが見えた。
だがこれはれっきとした治療だ。その証拠に……。
「これは……!?」
「心配しないで。根本の治療のためにはこうして、身体に直接干渉する必要があるのです」
見つけた。肺に潜む元凶をしっかりと捉え、ミシェルの体から手を離す。
それは一瞬の事であった。だが彼女の顔に活力が戻ってきているのを感じた。
「どうやら完治したようですね」
私は笑みを漏らした。
「う、嘘。あんなに苦しんでいた病気が嘘のように一瞬で。あ、ありがとうございます! 先生!」
ミシェルは私に抱きついてきた。心地よい感触が胸板に伝わってくる。
「お気持ちは大変嬉しいのですが王妃様」
「はい」
「服を着ては頂けないでしょうか?」
「す、すみません。シオン先生」
ミシェルは慌てて服を着る。
「いえ。構いません」
内心気持ちよかったのでこちらの方こそありがとうございました、とはとても言える雰囲気ではない。言葉に出さずに秘めておこう。
「ありがとうございます! シオン先生」
ユエルは涙を流していた。
「やはり人に感謝されるというのは心地よい。やりがいのある仕事ですよ。医者(ドクター)は」
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完結しました。お読みいただいた方々ありがとうございました。
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