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最後の賭け
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「フェイ様、何を作られるおつもりなのですか?」
ソフィアは聞いてくる。俺達は工房にいた。鑑定士のゴンさんもそこにいた。
「盾だ」
俺はありったけのアダマンタイトとオリハルコンを使用して鍛造を始める。
「巨大な盾を作る。あの魔道カノンに対抗できるくらいの強大な盾を」
「あんな砲台に対抗できるだけの盾、ですか。想像もつきません」
「できるかわからない。だけど、やるしかないんだ」
俺はひたすらに鍛錬をする。一心不乱にハンマーを振り下ろす。アダマンタイトとオリハルコンを特殊加工で融合させ、より強力な金属を作る。そしてその形を整えていく。
その作業は丸一日にも及んだ。
「すごい。フェイ様。フェイ様の熱量が伝わってきます」
「それだけ彼も必死なのだろう。エルフ国の危機じゃ。ユース様だけではない。彼の腕にソフィア殿やわしらの命もかかっている。自分自身の命もじゃ。それゆえに必死にもなろう」
カンカン! キンキン!
甲高い音が響き続けた。
◆◆◆
「できた……」
真っ白な巨大な盾ができた。この工房を覆いつくす程巨大な。20~30人程度守れそうな程大きい盾。
「ゴンさん、この盾の鑑定をしてください」
「うむ。鑑定スキル発動! う、うむっ! これはまさしくイージスの盾じゃぁ!」
「イージスの盾? なんですかそれは?」
ソフィアは聞く。
「その効果は。蓋を開けてのお楽しみじゃ」
「ええーーーーーーーーーーーーーーー!」
期待していたソフィアはずっこけた。
「フェイ殿。わしも戦地へ連れて行ってくれぬか?」
「え? ゴンさんが?」
「これほどの世紀の見世物を鑑定士として見ぬわけにはいかぬ。最強の矛と最強の盾の一本勝負。果たしてどちらが勝つか見物じゃろうて」
「でも。危険ですよ。死ぬかもしれません」
「どうせもう長い命ではない。それに攻め落とされたら結局同じ結末じゃろうて。最後のその時までおぬしたちの雄姿を見ながら死ぬのも悪くはない」
「……そうですか」
「フェイ様」
「ソフィア、皆を集めてくれ。この盾を皆で運ぼう。そして挑むんだ。あの魔道カノンに」
俺はソフィアに伝えた。
「はい。フェイ様」
◆◆◆
「なんだ、これ。すっげー馬鹿でかい盾じゃねぇか」
レオは感想を述べた。
「本当にゃ! 凄い大きな盾にゃ!」
「これであの魔道カノンを防ごうっていうのか」
「そうなる。作戦としては簡単だ。あの魔道カノンは恐らく連射はできない。あれだけのエネルギーを放っているんだ。下手したら丸一日くらいはクールダウンが必要だ。だから一回防げれば、相手は無防備になる。その隙に相手を叩く事ができる」
「もし防げなかったらどうなるんや? 間違いなく死ぬやろ。あんなもの食ろうたら」
「それは、確かにそうです」
「なんやそれ。一かバチかのギャンブルやん。試してみる機会もないやろ。そんなの」
バハムートさんの言っている事は最もだった。
「うちらに命まで張れっていうん?」
「そんなつもりはありません。そこまでの義理はない。あなた達亜人族は援軍にきてくれたというだけで十分です」
「そや。命かけるだけの義理はうちら持ち合わせおらんで」
「だから無理にとは言えません。この作戦には俺達だけで動きます。命をかけられる者だけが参加する。それでいいと思います」
「……そうや。そうしな」
「俺は行く。この作戦の立案者でもあるし。この盾を作った責任もある」
「私も行きます」
シャロは名乗り出る。
「いいのか? シャロ」
「どうせ降伏してもろくな運命は辿れません。でしたら失敗してそのまま死んだほうが楽かもしれません」
「……そうか。他に行く者は」
「俺達もいくだ!」
ドワーフ王が名乗り出た。
「ドワーフ王、いいんですか?」
「お前達には国民の命を助けられただ。それだけじゃねぇ。おらはあんな卑劣な連中を許せないだ! このハンマーを脳天にぶち込んでやりたいだ!」
「そうですか。ありがとうございます!」
「俺もいくぜ!」
レオは言った。
「……いいんですか?」
「ああ。あいつ等は危険な連中だ。今叩いておかないと、必ず近い将来俺達獣人の国にも攻め入ってくる。そんな気がするんだ」
「バハムート様」
「なんや?」
「私達も手伝わなくていいんですか?」そうフレイムが聞いてくる。
「そこまでする義理ないやん、うちら」
「でもいくら竜人でも、あんな連中放っておいたらまずいんじゃないですか?」
「まあまずいっていえばまずいわ。あいつ等は身体弱いくせに考える事だけは悪魔的やん。人間って怖いわ」
「バハムート様は怖いんですか?」
「怖いわけあるかっ! 人間なんてタダの肉塊や! 懐入れたらズタボロにして、ひき肉にして、それで腹ン中収めてやるわ! ……ええわ。乗りかかった船やし。最後まで乗らせてもらうわ。まあええ。これは賭けや。乗ったるわ。お兄やんの賭けに」
「ありがとうございます。皆、俺の賭けに乗ってくれて。時間がない。出発はすぐです」
俺は皆にそう伝える。
「行ってくるよ。ユース」
「ええ。お気をつけて。吉報をお待ちしております。幸運をお祈りしております。何も力になれず歯がゆい気持ちではありますが」
「何を言ってるんだ。ユースがいるってだけで俺は頑張れるんだ」
「フェイ様……生きて、生きて帰ってきてくださいませ」
「ああ。必ず帰ってくる」
「フェイ様」
「ユース」
俺達は見つめあう。
「もう、ぶちゅーーーーーーーーーーーーーーーーってしてしまえばいいにゃ!」
ミーシャはにやにやしながら言ってくる。
「お熱いのだ! フレイム火竜で火も平気なのに、なんだか体が恥ずかしくて熱くなってきたのだ」
「放っておき。今生の別れかもしれんもんで。気持ちが昂るのもわかるわ。うちらおらんかったらすぐにでも交尾を始めるんちゃうん?」
「わ、私達は見世物じゃありません!」
「それじゃあ、ユース改めて行ってくる。心配しないで。必ず生きて帰ってくるから」
「はい。お待ちしております、フェイ様」
俺達は向かった。迎え打つは大帝国フィン。そしてあの強大な砲台。魔道カノンだ。
ソフィアは聞いてくる。俺達は工房にいた。鑑定士のゴンさんもそこにいた。
「盾だ」
俺はありったけのアダマンタイトとオリハルコンを使用して鍛造を始める。
「巨大な盾を作る。あの魔道カノンに対抗できるくらいの強大な盾を」
「あんな砲台に対抗できるだけの盾、ですか。想像もつきません」
「できるかわからない。だけど、やるしかないんだ」
俺はひたすらに鍛錬をする。一心不乱にハンマーを振り下ろす。アダマンタイトとオリハルコンを特殊加工で融合させ、より強力な金属を作る。そしてその形を整えていく。
その作業は丸一日にも及んだ。
「すごい。フェイ様。フェイ様の熱量が伝わってきます」
「それだけ彼も必死なのだろう。エルフ国の危機じゃ。ユース様だけではない。彼の腕にソフィア殿やわしらの命もかかっている。自分自身の命もじゃ。それゆえに必死にもなろう」
カンカン! キンキン!
甲高い音が響き続けた。
◆◆◆
「できた……」
真っ白な巨大な盾ができた。この工房を覆いつくす程巨大な。20~30人程度守れそうな程大きい盾。
「ゴンさん、この盾の鑑定をしてください」
「うむ。鑑定スキル発動! う、うむっ! これはまさしくイージスの盾じゃぁ!」
「イージスの盾? なんですかそれは?」
ソフィアは聞く。
「その効果は。蓋を開けてのお楽しみじゃ」
「ええーーーーーーーーーーーーーーー!」
期待していたソフィアはずっこけた。
「フェイ殿。わしも戦地へ連れて行ってくれぬか?」
「え? ゴンさんが?」
「これほどの世紀の見世物を鑑定士として見ぬわけにはいかぬ。最強の矛と最強の盾の一本勝負。果たしてどちらが勝つか見物じゃろうて」
「でも。危険ですよ。死ぬかもしれません」
「どうせもう長い命ではない。それに攻め落とされたら結局同じ結末じゃろうて。最後のその時までおぬしたちの雄姿を見ながら死ぬのも悪くはない」
「……そうですか」
「フェイ様」
「ソフィア、皆を集めてくれ。この盾を皆で運ぼう。そして挑むんだ。あの魔道カノンに」
俺はソフィアに伝えた。
「はい。フェイ様」
◆◆◆
「なんだ、これ。すっげー馬鹿でかい盾じゃねぇか」
レオは感想を述べた。
「本当にゃ! 凄い大きな盾にゃ!」
「これであの魔道カノンを防ごうっていうのか」
「そうなる。作戦としては簡単だ。あの魔道カノンは恐らく連射はできない。あれだけのエネルギーを放っているんだ。下手したら丸一日くらいはクールダウンが必要だ。だから一回防げれば、相手は無防備になる。その隙に相手を叩く事ができる」
「もし防げなかったらどうなるんや? 間違いなく死ぬやろ。あんなもの食ろうたら」
「それは、確かにそうです」
「なんやそれ。一かバチかのギャンブルやん。試してみる機会もないやろ。そんなの」
バハムートさんの言っている事は最もだった。
「うちらに命まで張れっていうん?」
「そんなつもりはありません。そこまでの義理はない。あなた達亜人族は援軍にきてくれたというだけで十分です」
「そや。命かけるだけの義理はうちら持ち合わせおらんで」
「だから無理にとは言えません。この作戦には俺達だけで動きます。命をかけられる者だけが参加する。それでいいと思います」
「……そうや。そうしな」
「俺は行く。この作戦の立案者でもあるし。この盾を作った責任もある」
「私も行きます」
シャロは名乗り出る。
「いいのか? シャロ」
「どうせ降伏してもろくな運命は辿れません。でしたら失敗してそのまま死んだほうが楽かもしれません」
「……そうか。他に行く者は」
「俺達もいくだ!」
ドワーフ王が名乗り出た。
「ドワーフ王、いいんですか?」
「お前達には国民の命を助けられただ。それだけじゃねぇ。おらはあんな卑劣な連中を許せないだ! このハンマーを脳天にぶち込んでやりたいだ!」
「そうですか。ありがとうございます!」
「俺もいくぜ!」
レオは言った。
「……いいんですか?」
「ああ。あいつ等は危険な連中だ。今叩いておかないと、必ず近い将来俺達獣人の国にも攻め入ってくる。そんな気がするんだ」
「バハムート様」
「なんや?」
「私達も手伝わなくていいんですか?」そうフレイムが聞いてくる。
「そこまでする義理ないやん、うちら」
「でもいくら竜人でも、あんな連中放っておいたらまずいんじゃないですか?」
「まあまずいっていえばまずいわ。あいつ等は身体弱いくせに考える事だけは悪魔的やん。人間って怖いわ」
「バハムート様は怖いんですか?」
「怖いわけあるかっ! 人間なんてタダの肉塊や! 懐入れたらズタボロにして、ひき肉にして、それで腹ン中収めてやるわ! ……ええわ。乗りかかった船やし。最後まで乗らせてもらうわ。まあええ。これは賭けや。乗ったるわ。お兄やんの賭けに」
「ありがとうございます。皆、俺の賭けに乗ってくれて。時間がない。出発はすぐです」
俺は皆にそう伝える。
「行ってくるよ。ユース」
「ええ。お気をつけて。吉報をお待ちしております。幸運をお祈りしております。何も力になれず歯がゆい気持ちではありますが」
「何を言ってるんだ。ユースがいるってだけで俺は頑張れるんだ」
「フェイ様……生きて、生きて帰ってきてくださいませ」
「ああ。必ず帰ってくる」
「フェイ様」
「ユース」
俺達は見つめあう。
「もう、ぶちゅーーーーーーーーーーーーーーーーってしてしまえばいいにゃ!」
ミーシャはにやにやしながら言ってくる。
「お熱いのだ! フレイム火竜で火も平気なのに、なんだか体が恥ずかしくて熱くなってきたのだ」
「放っておき。今生の別れかもしれんもんで。気持ちが昂るのもわかるわ。うちらおらんかったらすぐにでも交尾を始めるんちゃうん?」
「わ、私達は見世物じゃありません!」
「それじゃあ、ユース改めて行ってくる。心配しないで。必ず生きて帰ってくるから」
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