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ソフィアの恋愛相談
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「シャロ!」
「なんですか? お姉さま」
「フェ、フェイ様にくっつきすぎなのよ」
「それはもう。私を初めて倒したお方なのですから。お慕いしているのは当然であります」
俺の隣にはシャロがいた。吐息が肌に触れる程度には距離が近い。また腕には心地よい弾力も伝わってくる。
「あなた、人間は嫌いだとか。エルフの国にはエルフ以外不要だとか。色々と言っていなかった?」
「お姉さまはそういった主義は良くないとし、改めろと言っておりました。ですから改めたまでです」
「くっ。ああいえばこういう。確かに、私はそう言っていたけど」
この時、俺はそのやり取りを隅から見ているひとりの少女の姿に気づいていなかった。
◆◆◆
「……相談?」
ソフィアは同じくメイドをしているマリアに会っていった。マリアはソフィアがフェイの専属メイドとなった時、色々と教えを乞うた人物である。栗色の髪をした美しい少女ではあるが、どこか悪戯っぽいところがあり。真面目なソフィアをからかって楽しんでいる節があった。
「ええ」
「どんな?」
「あるお方は大変異性に人気のある方です。そのお方が女性に囲まれているとやるせない気持ちになるのです」
「フェイ様の事ね」
「なぜわかるのですか!? 驚きました」
「これほど簡単な問題もないわよ。要するに恋愛相談なの?」
「恋愛? やはりこの気持ちは恋というものなのでしょうか。その方を見ていたらドキドキとしたり、胸がキューっとするのです。気になってしまい夜も寝付けない時があります」
「あー。それは完全に恋ね」
「そうなのですか。これが噂に言う恋なのですか」
「そうそう。恋よ。間違いないわ!」
「ですが、この感情が恋だとしても。どうする事もできません」
「何で?」
「身分が違いすぎます。フェイ様は国賓として扱われております。しかし私はしがないメイドです。その恋は決して実る事はないのです」
「最初から諦めてどうするのよ! ソフィア!」
「え?」
「やるだけの事をやってからでいいじゃないの? 諦めるにしても! その方がダメだったらとしても気持ちの整理がつくものよ」
「確かに、そうですね。一理あります。流石はマリアです。しかし、
私は何をしたらいいかわかりません」
「私に任せなさいソフィア!」
マリアは胸を叩いた。
「私が何とかしてみせるわ!」
「ありがとうございますマリア! やはり持つべきものは友なのですね!」
ソフィアはマリアの手を握る。
(こんな面白い事見逃せるはずがないじゃない。くっくっく)
しかしその時ソフィアはマリアの表情の下にある、少々意地悪な笑みを見抜けずにいた。純朴で真面目なソフィアは少々マリアのいう事をうのみにしてしまうきらいがあるのである。
「それで何をすればいいのでしょうか?」
「まずは目的の確認よ。ソフィア、あなたはフェイ様とどうなりたいの?」
「どうとは?」
「だから一番好きになって欲しいとか、結婚したいとか! 手をつなぎたいとか、キスしたいとか、色々とあるでしょう!」
「そんな、滅相もありません。私とフェイ様では身分が違いすぎます!」
「だからそんな身分の違いを言っていたら始まらないって。まあ、ユース姫とシャロ姫が相手では些か分が悪いのは確かだけど、いつかフェイ様がエルフの国王になったら、妾くらいにはしてくれるかもしれないじゃん!」
「妾……ですか」
「そうそう。三番手狙いよ。それでもきっと今よりも裕福な生活が送れるわよ! 何不自由ない生活! メイドをしているあなたが今度は逆にメイドを従えるようになるのよ!」
「私はそれを望んでいるわけではないですが」
「フェイ様と関係を持つっていう事を最終的にはそういう事なのよ!」
「はぁ……そうですか」
「それで具体的な作戦なんだけど」
「作戦?」
マリアはソフィアに耳打ちをする。ソフィアの顔が赤くなる。
「……ま、まあ。そんな事を」
「男なんてこれでいちころだって……」
「そんな破廉恥な」
「いいからやるのよ! わかった!! ソフィア!」
「は、はい。わかりました」
渋々、ソフィアは頷いた。
◆◆◆
「フェイ様」
俺が部屋にいた時の事だった。
「どうしたの? ソフィア?」
「部屋のお掃除をしに参りました」
「そう。よろしくね」
「はい」
ソフィアが俺の部屋の掃除を始めた。
「よっと」
高台に乗って掃き掃除をしていた時の事だった。俺が座っている位置だと、角度的にスカートの下の下着が見えてしまう事になる。
や、やばいっ。俺はそう思った。だが、下着は見えなかった。
えっ? 今確かに。見えたのは下着ではなく、尻だった。
「フェイ様? どうかされましたか?」
「い、いや。なんでもない」
俺は見間違いだと思った。俺の邪な情念がそう錯覚させたに違いない。それだけの事だった。
それになんか、えらいゆさゆさと胸が揺れている気がするんだけど、それも俺の心が邪だからだろうか。なんかノーブラな気がするんだけど。
「フェイ様、肩が凝っていませんか?」
「別に凝っていませんけど」
「そうですか。これは困りましたね」
なんだ。俺が肩を凝ってないと困る事でもあるのか。
「い、いや。勘違いだった。俺すげー肩凝ってるんだ。やっぱり鍛錬とかの仕事って結構座ってる事も多くて」
「そうですか。それは良かった。肩をお揉みしますね」
「ああ。ありがとう」
俺は肩を揉まれる。その時だった。首筋に柔らかい感触が走る。ソフィアの豊満な乳房が首筋に当たっていたのだ。それだけならまだいい。だが、えらく柔らかかった。
「ソ、ソフィア、胸。胸当たっている」
「も、申し訳ありません。ご不快でしたか?」
「い、いや。気持ちよかったからいいんだけど」
「そうですか。それは何よりです」
今日のソフィアはえらくおかしかった。
「きゃっ!」
「え?」
ソフィアが俺にぶつかる。体勢が崩れた。押し倒すような恰好になる。
「……フェ、フェイ様。い、いけません!」
ソフィアは顔を真っ赤にする。口ではそう言っているが拒んでいるような感じは全くない。受け入れているようだった。
「な、なんでこうなった」
というか、今の弾みでスカートがまくれあがっていた。やはり思ったようにノーパンだったようだ。
「ソフィア」
「なんですか? フェイ様」
「何かあったの?」
「何もありません」
「嘘だよ。今日のソフィアはなんかおかしい、いつものソフィアと違う」
「流石フェイ様です。なんでもお見通しなんですね。実は……」
ソフィアは語り始めた。
「はぁ……」
俺はため息をつく。そして理解をした。
「そういう事なんだ」
俺は理解した。ソフィアがたまにする突飛な行動。それを教えていた人物が背後にいた事は何となく想像ができていた。マリアというメイドが教えていたのだ。
「マリアは教えてくれました。男の方にこうすれば、勝手に盛りがついてくれて。それで既成事実という奴ができれば私の勝ちであると」
「間違ってはないけどそれは極端な見解だよ」
「そうなのですか。私はあまり知識も経験もないので、ついマリアの言う事を信じてしまいます」
「ともかく、俺はそういう事をソフィアにするつもりはない。俺はまだまだ鍛冶師としてこのエルフの国を発展させていかなきゃならないんだ。色欲に溺れるわけにはいかない」
「真面目なのですね、フェイ様。そしてこのエルフの国の事をそうまで考えていらっしゃる。私利私欲で動いた自分が恥ずかしくなります。微力ながら今後とも、お手伝いさせて頂ければと思います」
「そうか……お手伝いは嬉しいんだけど。ソフィア」
「なんでしょう?」
「とりあえず下着は身につけてね」
「はい。わかりました」
こうして、マリアに唆されたソフィアの一騒動は終結を遂げた。
「なんですか? お姉さま」
「フェ、フェイ様にくっつきすぎなのよ」
「それはもう。私を初めて倒したお方なのですから。お慕いしているのは当然であります」
俺の隣にはシャロがいた。吐息が肌に触れる程度には距離が近い。また腕には心地よい弾力も伝わってくる。
「あなた、人間は嫌いだとか。エルフの国にはエルフ以外不要だとか。色々と言っていなかった?」
「お姉さまはそういった主義は良くないとし、改めろと言っておりました。ですから改めたまでです」
「くっ。ああいえばこういう。確かに、私はそう言っていたけど」
この時、俺はそのやり取りを隅から見ているひとりの少女の姿に気づいていなかった。
◆◆◆
「……相談?」
ソフィアは同じくメイドをしているマリアに会っていった。マリアはソフィアがフェイの専属メイドとなった時、色々と教えを乞うた人物である。栗色の髪をした美しい少女ではあるが、どこか悪戯っぽいところがあり。真面目なソフィアをからかって楽しんでいる節があった。
「ええ」
「どんな?」
「あるお方は大変異性に人気のある方です。そのお方が女性に囲まれているとやるせない気持ちになるのです」
「フェイ様の事ね」
「なぜわかるのですか!? 驚きました」
「これほど簡単な問題もないわよ。要するに恋愛相談なの?」
「恋愛? やはりこの気持ちは恋というものなのでしょうか。その方を見ていたらドキドキとしたり、胸がキューっとするのです。気になってしまい夜も寝付けない時があります」
「あー。それは完全に恋ね」
「そうなのですか。これが噂に言う恋なのですか」
「そうそう。恋よ。間違いないわ!」
「ですが、この感情が恋だとしても。どうする事もできません」
「何で?」
「身分が違いすぎます。フェイ様は国賓として扱われております。しかし私はしがないメイドです。その恋は決して実る事はないのです」
「最初から諦めてどうするのよ! ソフィア!」
「え?」
「やるだけの事をやってからでいいじゃないの? 諦めるにしても! その方がダメだったらとしても気持ちの整理がつくものよ」
「確かに、そうですね。一理あります。流石はマリアです。しかし、
私は何をしたらいいかわかりません」
「私に任せなさいソフィア!」
マリアは胸を叩いた。
「私が何とかしてみせるわ!」
「ありがとうございますマリア! やはり持つべきものは友なのですね!」
ソフィアはマリアの手を握る。
(こんな面白い事見逃せるはずがないじゃない。くっくっく)
しかしその時ソフィアはマリアの表情の下にある、少々意地悪な笑みを見抜けずにいた。純朴で真面目なソフィアは少々マリアのいう事をうのみにしてしまうきらいがあるのである。
「それで何をすればいいのでしょうか?」
「まずは目的の確認よ。ソフィア、あなたはフェイ様とどうなりたいの?」
「どうとは?」
「だから一番好きになって欲しいとか、結婚したいとか! 手をつなぎたいとか、キスしたいとか、色々とあるでしょう!」
「そんな、滅相もありません。私とフェイ様では身分が違いすぎます!」
「だからそんな身分の違いを言っていたら始まらないって。まあ、ユース姫とシャロ姫が相手では些か分が悪いのは確かだけど、いつかフェイ様がエルフの国王になったら、妾くらいにはしてくれるかもしれないじゃん!」
「妾……ですか」
「そうそう。三番手狙いよ。それでもきっと今よりも裕福な生活が送れるわよ! 何不自由ない生活! メイドをしているあなたが今度は逆にメイドを従えるようになるのよ!」
「私はそれを望んでいるわけではないですが」
「フェイ様と関係を持つっていう事を最終的にはそういう事なのよ!」
「はぁ……そうですか」
「それで具体的な作戦なんだけど」
「作戦?」
マリアはソフィアに耳打ちをする。ソフィアの顔が赤くなる。
「……ま、まあ。そんな事を」
「男なんてこれでいちころだって……」
「そんな破廉恥な」
「いいからやるのよ! わかった!! ソフィア!」
「は、はい。わかりました」
渋々、ソフィアは頷いた。
◆◆◆
「フェイ様」
俺が部屋にいた時の事だった。
「どうしたの? ソフィア?」
「部屋のお掃除をしに参りました」
「そう。よろしくね」
「はい」
ソフィアが俺の部屋の掃除を始めた。
「よっと」
高台に乗って掃き掃除をしていた時の事だった。俺が座っている位置だと、角度的にスカートの下の下着が見えてしまう事になる。
や、やばいっ。俺はそう思った。だが、下着は見えなかった。
えっ? 今確かに。見えたのは下着ではなく、尻だった。
「フェイ様? どうかされましたか?」
「い、いや。なんでもない」
俺は見間違いだと思った。俺の邪な情念がそう錯覚させたに違いない。それだけの事だった。
それになんか、えらいゆさゆさと胸が揺れている気がするんだけど、それも俺の心が邪だからだろうか。なんかノーブラな気がするんだけど。
「フェイ様、肩が凝っていませんか?」
「別に凝っていませんけど」
「そうですか。これは困りましたね」
なんだ。俺が肩を凝ってないと困る事でもあるのか。
「い、いや。勘違いだった。俺すげー肩凝ってるんだ。やっぱり鍛錬とかの仕事って結構座ってる事も多くて」
「そうですか。それは良かった。肩をお揉みしますね」
「ああ。ありがとう」
俺は肩を揉まれる。その時だった。首筋に柔らかい感触が走る。ソフィアの豊満な乳房が首筋に当たっていたのだ。それだけならまだいい。だが、えらく柔らかかった。
「ソ、ソフィア、胸。胸当たっている」
「も、申し訳ありません。ご不快でしたか?」
「い、いや。気持ちよかったからいいんだけど」
「そうですか。それは何よりです」
今日のソフィアはえらくおかしかった。
「きゃっ!」
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ソフィアが俺にぶつかる。体勢が崩れた。押し倒すような恰好になる。
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ソフィアは語り始めた。
「はぁ……」
俺はため息をつく。そして理解をした。
「そういう事なんだ」
俺は理解した。ソフィアがたまにする突飛な行動。それを教えていた人物が背後にいた事は何となく想像ができていた。マリアというメイドが教えていたのだ。
「マリアは教えてくれました。男の方にこうすれば、勝手に盛りがついてくれて。それで既成事実という奴ができれば私の勝ちであると」
「間違ってはないけどそれは極端な見解だよ」
「そうなのですか。私はあまり知識も経験もないので、ついマリアの言う事を信じてしまいます」
「ともかく、俺はそういう事をソフィアにするつもりはない。俺はまだまだ鍛冶師としてこのエルフの国を発展させていかなきゃならないんだ。色欲に溺れるわけにはいかない」
「真面目なのですね、フェイ様。そしてこのエルフの国の事をそうまで考えていらっしゃる。私利私欲で動いた自分が恥ずかしくなります。微力ながら今後とも、お手伝いさせて頂ければと思います」
「そうか……お手伝いは嬉しいんだけど。ソフィア」
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