聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い!

つくも/九十九弐式

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竜人の国へ

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王国アーガスに巣くっていた魔物王を倒したエルク達はエルフの国を訪れていた。
何でも用があるらしい事を使者から聞いたのであった。

「お久しぶりです。皆様。エルク様、お会いしたかったです」
「お会いしたかったですぞ。黄金の原石の皆さま方」
 
 エルフの国で国王シンと王女システィアと再会する事になる。

「皆さまのご武勇聞いております。なんでも王国アーガスに巣くう魔物を討伐したとの事。あなた達の活躍のおかげで世界がまたひとつ平和となりました」
「その言葉を頂ける事。ありがたき幸せだと感じております」

 エルクは頭を下げる。

「して御用とは」
「実は、先日宝物庫である書物が発見されたのです。恐らくは2000年前に、勇者パーティーが残したとされる書物です」

 恐らくはイシスの実家にあった魔導書と同じものであろう。

「読ませて頂けてよろしいでしょうか?」
「無論です。読ませるどころか差し上げる予定です。こんな事くらいでしかお役に立てませんが、皆さまのお役に立てれば幸いであります」
「ありがたき幸せであります」

 こうしてエルク達は二冊目の魔導書を手に入れた。

「先生」
「なんですか?」

 エルフの国を出たエルクは早速魔導書を読みふけっていた。

「何が書かれているんですか?」
「今解析中です。解析しました」
「はやっ! 流石先生です! 早い! 私なら1ページ読んだだけで眠くなって寝ちゃいます!」

 リーネは驚いた。

「リーネさんは睡眠薬いらずですね」
「また先生に褒められちゃいました!」

 リーネは笑みを浮かべる。

「ひ、皮肉を理解できていない!」
「ある意味幸せかも」
「それで先生、内容はどうなっているんですか?」
「二つ目の塔は東にいったところにある国、その向こうにあります。ですがその国は人間の国ではありません」
「どんな国ですか? エルフみたいな亜人の国ですか?」
「ええ。そこは竜人の住む国です」

 エルクはそう告げる。

「竜人ですか!」

 竜人とは竜に変身する事ができる種族の事だ。人に似た形を保ちながらも竜に変化する事ができるため、大変強力な種族である。
 竜が行う事が出来る強力な魔法、ブレス、爪や牙による攻撃。はたまた鋼鉄のような皮膚をもっている。
 その戦闘力は人間の比ではなかった。

「ええ。ともかく行ってみなければわかりません。ひとまずはその竜人の国を目指すとしましょうか」
「はい! 先生! そうしましょう」
「「はい! 先生!」」
 
 こうして四人は新たな目的地として竜人の国を目指す事となった。


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