2 / 33
第一章 その魔女はコーンスープが苦手
突撃魔女エリア
しおりを挟む
「ハル君。これ、地図ね。とりあえず今日の分の荷物はまとめてあるから、持ってちゃって」
荷物管理を完了したアルカが俺を呼ぶ。
確か三つ上の先輩である彼女は、小柄な体格に見合わぬ大荷物を片手に引き下げて、自分の配達に向かっていった。
受け取った地図を確認して、俺は誰もいない事務所でため息をつく。
「この区域、人がほとんどいないせいで仕事量は少ないけど……」
町はずれの湖近くの区域は、人の住む住宅を示す記号が異様に少なかった。
それもそのはずだろう。なんたってそこには魔女が住んでいる。
魔女。それは職業の一つである。
高い魔力と干渉力が確約されるうえに魔法スキルも取り放題なのだとか。
それだけ聞けば魔女という職業はとても魅力的に聞こえるが……。
魔女とはいわゆる、外れ職というものなのだ。
その職に就いているだけで何かと不便なことの多い「外れ職」だが、なぜこれだけメリットの多そうな魔女がそこにくくられてしまうのか。
その理由は魔女が持つ危険性にあった。
有り余る魔力と干渉力により、感情をきっかけに周囲に際限なく変化を起こす様子から、つけられた別名は「人間兵器」。
「昔魔女狩りなんて文化があったのも納得だな……」
自分の中にある魔女についての知識を掘り起こしながら、俺は思う。
職業のせいで急に手に入れた力を制御するなんて簡単なことではないから、転んでひざを擦りむいただけで魔力暴走を起こし、周辺一帯を更地にするような事態もあったという。そんな危険因子、気軽に放置はできないのだろう。
そんな危険に突っ込んで行って、無事帰ってこれるのか……?
アルカに聞いた話では、先輩たちにも死者はいないという。そう、死者は。
「歓迎会でも、みんな元気だったでしょ?」
とは彼女の談。
怪我くらい、覚悟しないといけないな。
最近じゃ職業差別も厳しく処罰されるようになった。
魔女だから荷物を届けないなんて言ったら上が何て言うか。
綺麗ごと語ってないで自分でやれって話なのだが。
★
カラカラと硬い音のなる謎の荷物をカバンに入れて荷台に積み込み、足漕ぎタイプの運搬車にまたがる。
魔女エリアに近づくにつれて、人気は目に見えて減っていった。
職業を理由に隔離することは基本できないが、周りから人が立ち退くのは自由だ。家はあるのに人の気配がさっぱりしないのは、つまりそういう事なのだろう。
魔女も人間だ。寂しいという感情はあるのだろうが。
俺も近所に住んでる身だったら、引っ越しを考えてしまうだろうな……。
しばらく進んだ道のど真ん中に、木製の立て札を見つけた。
砂色が目立つ地面に刺さった白のそれは良く目立つ。そこには警告を思わせる黄色の文字で【ここから先、魔女の最大干渉域】と、まるで農村にある【洪水の時の水の到達点】のような指標があった。
「願わくばご加護を」
簡略化した幸運のおまじないを唱えると一呼吸。
ゆっくりと慎重に、俺は魔女の領域へと踏み込んだ。
「これは酷いな……」
先ほどまでの寂しいだけの街並みとは違い、ここには明らかな「破壊の痕跡」が見受けられる。
半壊した家は一部が焼け焦げていながらも見慣れぬ植物をまとっている。極彩色の花を咲かせたそのつた植物は、辺りに点々と確認できた。
不気味と幻想的の情景を反復横跳びするかのような光景は見ていて飽きない。噂に聞いていた景色とはまた違うが、これも魔女の影響が頻繁に更新されるという裏付けなのだろう。
明日また来た時にここら一帯が氷漬けになっている可能性も否定できないのが魔女の恐ろしさなのだ。
なだらかな丘を越えると、見下ろす形となっていながらも尚向こう岸の見えない大きな湖が見えてくる。その湖のそばに、魔女は住んでいるのだというが……。
「見えねえよ。広いし、花ばっか生えてるし」
湖のほとりには、これでもかというほど大量の、大きな花が咲いていた。
これだけ離れていて花弁の一枚一枚がはっきり見えるのだから、実際の大きさは身の丈を軽く超え、花弁一つが布団程度あってもおかしくはない。
近くによらなくても感じ取れる甘い匂いは、若干の眠気を誘った。
「……微睡んでる場合じゃないだろ」
ここは危険な場所なんだ。
こうして近づいて、ただただでかいだけに見える花たちも、隙を見せたら大口開いて噛みついてくるかもしれない。
頬を張り、気を引き締めたところで、ようやくそれは見えてきた。
「家ってより、城じゃないか」
黒みがかった木で作られた、小さくもセンスの良いつくりの城だった。
バラに彩られた門の前には小さく表札がかけられている。
金属製のプレートに「ラトナ・フレイア」とだけ書かれた簡素な表札ではあったが、手作りなのか温かみを感じられた。
昨日の内に聞いた話だと、魔女の家だけは特例で、荷物を家の前の物置に置いてきていいとのことだった。本来は受け取りの確認をする必要があるのだか、不安定な魔女相手にそれは危険すぎるとか。
そんなんもう、魔女の家まで貨物列車でも通しましょうよ。
そんなことを考えながら荷物を置く場所を探せば、ご丁寧に屋根のついた物置場が用意されていた。
魔女側も俺らサイドへの気遣いはしてくれているようだ。
そこへ荷物を置いたら任務は完了。何も起きないことが確約されているなら楽な仕事なんだけどな。
「ん?メモと、葉っぱ?」
手に取って確認すると、やはり葉っぱであった。透明な小瓶に詰められた赤色のハーブと、小さなメモだった。
メモにはかわいらしい文字で【いつもありがとうございます。疲労に効くハーブです。お使いください】と書かれていた。
「案外、良い奴なのかもな」
危険であることに変わりはないが。と内心で捕捉する。
とにかく、今日の仕事は終わりだ……。
せっかくお土産をもらったのだからと、大切にしまい込んだところでそれは聞こえてきた。
「きゃっ!」
小さな、しかしながら確かな悲鳴と。
パキュン!!という甲高い破裂音。
すぐそばの窓の向こう側から聞こえてきたその音に、俺は思わず反応してしまっていた。
「おい、大丈夫か!?」
思わず駆け寄って覗き込んだ窓の中。
視界を真っ赤に染める赤が、俺が最後に見た景色だった。
荷物管理を完了したアルカが俺を呼ぶ。
確か三つ上の先輩である彼女は、小柄な体格に見合わぬ大荷物を片手に引き下げて、自分の配達に向かっていった。
受け取った地図を確認して、俺は誰もいない事務所でため息をつく。
「この区域、人がほとんどいないせいで仕事量は少ないけど……」
町はずれの湖近くの区域は、人の住む住宅を示す記号が異様に少なかった。
それもそのはずだろう。なんたってそこには魔女が住んでいる。
魔女。それは職業の一つである。
高い魔力と干渉力が確約されるうえに魔法スキルも取り放題なのだとか。
それだけ聞けば魔女という職業はとても魅力的に聞こえるが……。
魔女とはいわゆる、外れ職というものなのだ。
その職に就いているだけで何かと不便なことの多い「外れ職」だが、なぜこれだけメリットの多そうな魔女がそこにくくられてしまうのか。
その理由は魔女が持つ危険性にあった。
有り余る魔力と干渉力により、感情をきっかけに周囲に際限なく変化を起こす様子から、つけられた別名は「人間兵器」。
「昔魔女狩りなんて文化があったのも納得だな……」
自分の中にある魔女についての知識を掘り起こしながら、俺は思う。
職業のせいで急に手に入れた力を制御するなんて簡単なことではないから、転んでひざを擦りむいただけで魔力暴走を起こし、周辺一帯を更地にするような事態もあったという。そんな危険因子、気軽に放置はできないのだろう。
そんな危険に突っ込んで行って、無事帰ってこれるのか……?
アルカに聞いた話では、先輩たちにも死者はいないという。そう、死者は。
「歓迎会でも、みんな元気だったでしょ?」
とは彼女の談。
怪我くらい、覚悟しないといけないな。
最近じゃ職業差別も厳しく処罰されるようになった。
魔女だから荷物を届けないなんて言ったら上が何て言うか。
綺麗ごと語ってないで自分でやれって話なのだが。
★
カラカラと硬い音のなる謎の荷物をカバンに入れて荷台に積み込み、足漕ぎタイプの運搬車にまたがる。
魔女エリアに近づくにつれて、人気は目に見えて減っていった。
職業を理由に隔離することは基本できないが、周りから人が立ち退くのは自由だ。家はあるのに人の気配がさっぱりしないのは、つまりそういう事なのだろう。
魔女も人間だ。寂しいという感情はあるのだろうが。
俺も近所に住んでる身だったら、引っ越しを考えてしまうだろうな……。
しばらく進んだ道のど真ん中に、木製の立て札を見つけた。
砂色が目立つ地面に刺さった白のそれは良く目立つ。そこには警告を思わせる黄色の文字で【ここから先、魔女の最大干渉域】と、まるで農村にある【洪水の時の水の到達点】のような指標があった。
「願わくばご加護を」
簡略化した幸運のおまじないを唱えると一呼吸。
ゆっくりと慎重に、俺は魔女の領域へと踏み込んだ。
「これは酷いな……」
先ほどまでの寂しいだけの街並みとは違い、ここには明らかな「破壊の痕跡」が見受けられる。
半壊した家は一部が焼け焦げていながらも見慣れぬ植物をまとっている。極彩色の花を咲かせたそのつた植物は、辺りに点々と確認できた。
不気味と幻想的の情景を反復横跳びするかのような光景は見ていて飽きない。噂に聞いていた景色とはまた違うが、これも魔女の影響が頻繁に更新されるという裏付けなのだろう。
明日また来た時にここら一帯が氷漬けになっている可能性も否定できないのが魔女の恐ろしさなのだ。
なだらかな丘を越えると、見下ろす形となっていながらも尚向こう岸の見えない大きな湖が見えてくる。その湖のそばに、魔女は住んでいるのだというが……。
「見えねえよ。広いし、花ばっか生えてるし」
湖のほとりには、これでもかというほど大量の、大きな花が咲いていた。
これだけ離れていて花弁の一枚一枚がはっきり見えるのだから、実際の大きさは身の丈を軽く超え、花弁一つが布団程度あってもおかしくはない。
近くによらなくても感じ取れる甘い匂いは、若干の眠気を誘った。
「……微睡んでる場合じゃないだろ」
ここは危険な場所なんだ。
こうして近づいて、ただただでかいだけに見える花たちも、隙を見せたら大口開いて噛みついてくるかもしれない。
頬を張り、気を引き締めたところで、ようやくそれは見えてきた。
「家ってより、城じゃないか」
黒みがかった木で作られた、小さくもセンスの良いつくりの城だった。
バラに彩られた門の前には小さく表札がかけられている。
金属製のプレートに「ラトナ・フレイア」とだけ書かれた簡素な表札ではあったが、手作りなのか温かみを感じられた。
昨日の内に聞いた話だと、魔女の家だけは特例で、荷物を家の前の物置に置いてきていいとのことだった。本来は受け取りの確認をする必要があるのだか、不安定な魔女相手にそれは危険すぎるとか。
そんなんもう、魔女の家まで貨物列車でも通しましょうよ。
そんなことを考えながら荷物を置く場所を探せば、ご丁寧に屋根のついた物置場が用意されていた。
魔女側も俺らサイドへの気遣いはしてくれているようだ。
そこへ荷物を置いたら任務は完了。何も起きないことが確約されているなら楽な仕事なんだけどな。
「ん?メモと、葉っぱ?」
手に取って確認すると、やはり葉っぱであった。透明な小瓶に詰められた赤色のハーブと、小さなメモだった。
メモにはかわいらしい文字で【いつもありがとうございます。疲労に効くハーブです。お使いください】と書かれていた。
「案外、良い奴なのかもな」
危険であることに変わりはないが。と内心で捕捉する。
とにかく、今日の仕事は終わりだ……。
せっかくお土産をもらったのだからと、大切にしまい込んだところでそれは聞こえてきた。
「きゃっ!」
小さな、しかしながら確かな悲鳴と。
パキュン!!という甲高い破裂音。
すぐそばの窓の向こう側から聞こえてきたその音に、俺は思わず反応してしまっていた。
「おい、大丈夫か!?」
思わず駆け寄って覗き込んだ窓の中。
視界を真っ赤に染める赤が、俺が最後に見た景色だった。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
追放された美少女を助けた底辺おっさんが、実は元”特級冒険者”だった件について。
いちまる
ファンタジー
【毎週木曜日更新!】
採取クエストしか受けない地味なおっさん冒険者、ダンテ。
ある日彼は、ひょんなことからA級冒険者のパーティーを追放された猫耳族の少女、セレナとリンの面倒を見る羽目になってしまう。
最初は乗り気でなかったダンテだが、ふたりの夢を聞き、彼女達の力になると決意した。
――そして、『特級冒険者』としての実力を隠すのをやめた。
おっさんの正体は戦闘と殺戮のプロ!
しかも猫耳少女達も実は才能の塊だった!?
モンスターと悪党を物理でぶちのめす、王道冒険譚が始まる――!
※本作はカクヨム、小説家になろうでも掲載しています。
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!
ゴミアイテムを変換して無限レベルアップ!
桜井正宗
ファンタジー
辺境の村出身のレイジは文字通り、ゴミ製造スキルしか持っておらず馬鹿にされていた。少しでも強くなろうと帝国兵に志願。お前のような無能は雑兵なら雇ってやると言われ、レイジは日々努力した。
そんな努力もついに報われる日が。
ゴミ製造スキルが【経験値製造スキル】となっていたのだ。
日々、優秀な帝国兵が倒したモンスターのドロップアイテムを廃棄所に捨てていく。それを拾って【経験値クリスタル】へ変換して経験値を獲得。レベルアップ出来る事を知ったレイジは、この漁夫の利を使い、一気にレベルアップしていく。
仲間に加えた聖女とメイドと共にレベルを上げていくと、経験値テーブルすら操れるようになっていた。その力を使い、やがてレイジは帝国最強の皇剣となり、王の座につく――。
※HOTランキング1位ありがとうございます!
※ファンタジー7位ありがとうございます!
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる