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番外編
年下の彼氏
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『マジシャン・レイ』は女性ファンが大半で当時の俺は女性にモテまくりだった。あしらうの得意だし。
女性と付き合うのは御免だが女嫌いでは無い。ファンは大事。
だが・・・俺は実は隠れゲイ。
テレビに出る様になってから辛かったが誰とも付き合わず本当にスキャンダルとは無縁生活。
人気が無くなって来ただけじゃなくてそれもストレスの1つだったのかもなあと今となってはそう思う。
ちなみに当時は不眠だけで無く、性欲も無くなってたなあ。
ユウヤ達が帰って行った。
もう!俺も自由の身かな?
ミナキの様にオープンな性格に慣れなかった俺はひた隠しにしてきた。
特にユウヤは上司だったし同僚のリョウやベイクには知られたくなかった。
これでも小心者・・なんだよ。
今日から!!
彼氏作るぞー!!
ハッテン場みたいな所、あるのかな?
贅沢は言えない。セフレでも良いかな。
一先ず今日の晩御飯は皆で食べるそうだしそこで初暴露しようかな。
カプリスと新総帥、ヴェガ、ガブリエル、ビクター、元締めと。何時ものメンバーに俺も入れて貰っている。
この人達と一緒に居るのはとても居心地が良い。
だからと言って誰か好みのタイプが居るかと言うと・・・居ないなあ。
強いて言うなら?ラズ、元締めの顔は好きだな。
残念だけど2人は付き合っているし。
等と1人考えながら明日からの仕事の話を聞きながらご飯を食べる。
「俺もこのメンバーに入って良いんだよね?」
「勿論だよ。何ならカプリス風に苗字も変えるかい?」
ボスに変えるなら魔術師確定だね?と笑われながらそれもまた良いなと思った。
話もある程度終わった様だし。良し暴露だな!
「あの。ミナキ。ちょっと尋ねたい事があるんだ。」
「ん?何ですか?」
説明はミナキに任せようと先ずは彼に話を振った。
「ハッテン場みたいな所知らない?後は新宿二丁目みたいな所。行きたいんだよね。」
ミナキの目は驚きに満ちてた。そりゃあそうだろうなあ。
「え?レイもそっち?」
そうそう。と頷く。
えー!!!と思いっきり叫ばれてそこからはミナキが何?と質問されてた。
「ちょっと待って。決戦の時にバニラとエルーカに愛想振りまいてたよね?」
ディードがツッコミをくれた。
「あー。癖かな。女性ファン多かったし。女性に対しては優しく。」
「まじか!全然見えなかった!」
そうだろうね。
で、結局の所、普通のバーとかで探すしかないみたい。
仕事しながらゆっくり探すかなとその日は解散となった。
夜はSランク異能者フロアの自室で寝る。
このフロアも俺、1人になってしまった。
バレない様に生活するのも大変だったが誰も居ないってのも寂しいものだな。
風呂上がりぐらいの頃だった。
部屋をノックする音。
ん?こんな時間に誰だ?
他の異能者はまだ入れない設定にしているし来るとしたらカプリスの誰か?
そう思いながらドアの外の気配を確認。
「ん?ビクター?」
ドアを開けた。
「ごめん。夜遅くに。」
「いや?まだ寝ないし。どうしたの?」
部屋に招き入れる。
あんまり話した事は無かったけれど歓迎。
「珈琲で良いかな?」
ビクターは頷いた。
何歳くらいかな?20代前半?
綺麗な顔立ち。身長は俺より少し高いくらいかな。
カプリスと言いこのマフィアの子達も皆さんイケメン揃いだよなあ。
「座りなよ。」
モジモジと立っているビクターを促した。
「どうぞ。」
アイスコーヒーにした。風呂上がりは冷たい物が飲みたいし。
「あの!!レイ!」
ちょっと真剣な顔。あっ。これは。直ぐにピンときてしまった。
「もし良かったら。付き合いませんか?」
やっぱり!そうきたか。
「うーん?まだ君の事良く知らないし。」
と返事した。
「決戦の時にカッコイイなあって思って。それでノーマルな人だと思っていて遠慮していたんですけど。」
「まー。そう言う素振り見せて無かったしね。それに、俺、今年30歳だよ?」
「年は大丈夫です!!」
そうか。どうしようかなあ。外国人とは付き合った事無いし。
この世界に来て多国籍な顔ぶれには慣れたけど。
何となく好みはアジア系の顔。性格は昔の日本人的な人が好き。
「先ずはお友達からで。お互いの事何も知らないでしょ?」
「はい!よろしくお願いします!」
ビクターは可愛い笑顔を見せた。
その日から・・・熱烈アプローチが始まった。
マーシェルファミリーってリオが拠点だったしブラジル系なのかな。
まあ、積極的だ。
控えめな日本男児はタジタジです。
「レイ。今日も素敵だね。」
会うとそっと横に寄ってくる。手を取る。触る。そんな日常。
「あっ。ありがとう。ビクターもな。」
うー。照れる。
また別の日も。
「レイ。カッコイイね。好きだよ。」
隙あらば触ってくるし。
お陰でムラムラする。でも、良い世界だ。大っぴらにイチャつける。
しかし、待て・・。こいつ年下だし可愛いし。俺がタチ?
しまった久しぶり過ぎてそんな基本的な事を聞いてなかった。
「あのさあ?ビクターってどっち?」
「どっちって?」
いや、抱く方?抱かれる方?
「レイは?」
俺が聞いてるのに。
「出来れば抱かれる方だけど?」
ビクターは凄く嬉しそうな顔で抱きついてきた。
「良かったー!俺も聞いてなくてドキドキしました。ネコもいけるけど。」
と言いつつ嬉しそう。
抱き締められた腕が心地良い。
久しぶりで本当に甘えたくなるじゃないか・・・。
「そっかあ。」
って、何で安心してるんだよ!俺!
年下の攻め?
わー。まじか。ちょっと未体験。
その後も狙った様に各国への視察もビクターと組む事が増えた。
毎日、口説かれると絆されてくるものだ。
外国人の過度な愛情表現やスキンシップを受け入れて嬉しく思えてきた。と言うよりこんなに好き好き言われたの初めてで。
嬉しい・・・。
性格も合う。気遣いも出来る。
「レイ。お疲れ様。帰ろうか。」
今日の視察も終わりビクターは優しく俺をエスコートする。
「そうだな。なあ?お前の部屋行って良い?」
ずっと誘われてきたが断り続けていた。
「え!?良いの?勿論だよ!」
ビクターは本当に嬉しそうで。
俺もそろそろ焦らし過ぎかと思ってきたし。
「行くよ。泊めてくれ。」
ちょっと照れる。
部屋は綺麗でシンプル。
俺好み。
さっとパスタ何か作ってくれるし。
やばい。惚れそう。
いや、もう惚れてるんだろうな。
一緒に視察行かない時とか寂しいし。
毎日、顔を合わせたくなると思っている時点でもう・・・。
「美味いよ。」
そう言うとビクターは嬉しそう。
この後は俺が食べられるのか?等と想像してしまったり。
食事のお礼に洗い物をしていると、
「レイ。好きだよ。」
背後からお決まりの様にバックハグ。
これ、されるの昔から好き。
キュンキュンしてしまう。
「俺も。」
照れてあまりハッキリ言えなかった。
「本当に?!」
「うん。まあ、そう。」
だー!照れる!!
「レイ。」
顔が近い。
キスされるんだ・・・。
唇柔らかい。
心が一気に満たされた。長年凝り固まった心。
ゲイバレしない様にしてきた。
かなり無理して来た俺の人生、生き方全てが溶ける・・・。
「ビクターもっとしたい。」
1度タガが外れると止まらない。
「レイ。可愛い。」
久しぶりの俺の身体を優しく愛撫されて。
俺は乱れまくってしまった。
朝、誰かの腕の中で目覚める幸せ。
忘れていた満たされる心。
「ビクター。改めてよろしく。」
目覚めのキスは俺からした。
「レイ。愛してる。」
昨日は可愛い過ぎたよ。
そう言って抱き締めて来る。
まだ・・・この甘さに慣れるのに時間はかかりそうだ。
女性と付き合うのは御免だが女嫌いでは無い。ファンは大事。
だが・・・俺は実は隠れゲイ。
テレビに出る様になってから辛かったが誰とも付き合わず本当にスキャンダルとは無縁生活。
人気が無くなって来ただけじゃなくてそれもストレスの1つだったのかもなあと今となってはそう思う。
ちなみに当時は不眠だけで無く、性欲も無くなってたなあ。
ユウヤ達が帰って行った。
もう!俺も自由の身かな?
ミナキの様にオープンな性格に慣れなかった俺はひた隠しにしてきた。
特にユウヤは上司だったし同僚のリョウやベイクには知られたくなかった。
これでも小心者・・なんだよ。
今日から!!
彼氏作るぞー!!
ハッテン場みたいな所、あるのかな?
贅沢は言えない。セフレでも良いかな。
一先ず今日の晩御飯は皆で食べるそうだしそこで初暴露しようかな。
カプリスと新総帥、ヴェガ、ガブリエル、ビクター、元締めと。何時ものメンバーに俺も入れて貰っている。
この人達と一緒に居るのはとても居心地が良い。
だからと言って誰か好みのタイプが居るかと言うと・・・居ないなあ。
強いて言うなら?ラズ、元締めの顔は好きだな。
残念だけど2人は付き合っているし。
等と1人考えながら明日からの仕事の話を聞きながらご飯を食べる。
「俺もこのメンバーに入って良いんだよね?」
「勿論だよ。何ならカプリス風に苗字も変えるかい?」
ボスに変えるなら魔術師確定だね?と笑われながらそれもまた良いなと思った。
話もある程度終わった様だし。良し暴露だな!
「あの。ミナキ。ちょっと尋ねたい事があるんだ。」
「ん?何ですか?」
説明はミナキに任せようと先ずは彼に話を振った。
「ハッテン場みたいな所知らない?後は新宿二丁目みたいな所。行きたいんだよね。」
ミナキの目は驚きに満ちてた。そりゃあそうだろうなあ。
「え?レイもそっち?」
そうそう。と頷く。
えー!!!と思いっきり叫ばれてそこからはミナキが何?と質問されてた。
「ちょっと待って。決戦の時にバニラとエルーカに愛想振りまいてたよね?」
ディードがツッコミをくれた。
「あー。癖かな。女性ファン多かったし。女性に対しては優しく。」
「まじか!全然見えなかった!」
そうだろうね。
で、結局の所、普通のバーとかで探すしかないみたい。
仕事しながらゆっくり探すかなとその日は解散となった。
夜はSランク異能者フロアの自室で寝る。
このフロアも俺、1人になってしまった。
バレない様に生活するのも大変だったが誰も居ないってのも寂しいものだな。
風呂上がりぐらいの頃だった。
部屋をノックする音。
ん?こんな時間に誰だ?
他の異能者はまだ入れない設定にしているし来るとしたらカプリスの誰か?
そう思いながらドアの外の気配を確認。
「ん?ビクター?」
ドアを開けた。
「ごめん。夜遅くに。」
「いや?まだ寝ないし。どうしたの?」
部屋に招き入れる。
あんまり話した事は無かったけれど歓迎。
「珈琲で良いかな?」
ビクターは頷いた。
何歳くらいかな?20代前半?
綺麗な顔立ち。身長は俺より少し高いくらいかな。
カプリスと言いこのマフィアの子達も皆さんイケメン揃いだよなあ。
「座りなよ。」
モジモジと立っているビクターを促した。
「どうぞ。」
アイスコーヒーにした。風呂上がりは冷たい物が飲みたいし。
「あの!!レイ!」
ちょっと真剣な顔。あっ。これは。直ぐにピンときてしまった。
「もし良かったら。付き合いませんか?」
やっぱり!そうきたか。
「うーん?まだ君の事良く知らないし。」
と返事した。
「決戦の時にカッコイイなあって思って。それでノーマルな人だと思っていて遠慮していたんですけど。」
「まー。そう言う素振り見せて無かったしね。それに、俺、今年30歳だよ?」
「年は大丈夫です!!」
そうか。どうしようかなあ。外国人とは付き合った事無いし。
この世界に来て多国籍な顔ぶれには慣れたけど。
何となく好みはアジア系の顔。性格は昔の日本人的な人が好き。
「先ずはお友達からで。お互いの事何も知らないでしょ?」
「はい!よろしくお願いします!」
ビクターは可愛い笑顔を見せた。
その日から・・・熱烈アプローチが始まった。
マーシェルファミリーってリオが拠点だったしブラジル系なのかな。
まあ、積極的だ。
控えめな日本男児はタジタジです。
「レイ。今日も素敵だね。」
会うとそっと横に寄ってくる。手を取る。触る。そんな日常。
「あっ。ありがとう。ビクターもな。」
うー。照れる。
また別の日も。
「レイ。カッコイイね。好きだよ。」
隙あらば触ってくるし。
お陰でムラムラする。でも、良い世界だ。大っぴらにイチャつける。
しかし、待て・・。こいつ年下だし可愛いし。俺がタチ?
しまった久しぶり過ぎてそんな基本的な事を聞いてなかった。
「あのさあ?ビクターってどっち?」
「どっちって?」
いや、抱く方?抱かれる方?
「レイは?」
俺が聞いてるのに。
「出来れば抱かれる方だけど?」
ビクターは凄く嬉しそうな顔で抱きついてきた。
「良かったー!俺も聞いてなくてドキドキしました。ネコもいけるけど。」
と言いつつ嬉しそう。
抱き締められた腕が心地良い。
久しぶりで本当に甘えたくなるじゃないか・・・。
「そっかあ。」
って、何で安心してるんだよ!俺!
年下の攻め?
わー。まじか。ちょっと未体験。
その後も狙った様に各国への視察もビクターと組む事が増えた。
毎日、口説かれると絆されてくるものだ。
外国人の過度な愛情表現やスキンシップを受け入れて嬉しく思えてきた。と言うよりこんなに好き好き言われたの初めてで。
嬉しい・・・。
性格も合う。気遣いも出来る。
「レイ。お疲れ様。帰ろうか。」
今日の視察も終わりビクターは優しく俺をエスコートする。
「そうだな。なあ?お前の部屋行って良い?」
ずっと誘われてきたが断り続けていた。
「え!?良いの?勿論だよ!」
ビクターは本当に嬉しそうで。
俺もそろそろ焦らし過ぎかと思ってきたし。
「行くよ。泊めてくれ。」
ちょっと照れる。
部屋は綺麗でシンプル。
俺好み。
さっとパスタ何か作ってくれるし。
やばい。惚れそう。
いや、もう惚れてるんだろうな。
一緒に視察行かない時とか寂しいし。
毎日、顔を合わせたくなると思っている時点でもう・・・。
「美味いよ。」
そう言うとビクターは嬉しそう。
この後は俺が食べられるのか?等と想像してしまったり。
食事のお礼に洗い物をしていると、
「レイ。好きだよ。」
背後からお決まりの様にバックハグ。
これ、されるの昔から好き。
キュンキュンしてしまう。
「俺も。」
照れてあまりハッキリ言えなかった。
「本当に?!」
「うん。まあ、そう。」
だー!照れる!!
「レイ。」
顔が近い。
キスされるんだ・・・。
唇柔らかい。
心が一気に満たされた。長年凝り固まった心。
ゲイバレしない様にしてきた。
かなり無理して来た俺の人生、生き方全てが溶ける・・・。
「ビクターもっとしたい。」
1度タガが外れると止まらない。
「レイ。可愛い。」
久しぶりの俺の身体を優しく愛撫されて。
俺は乱れまくってしまった。
朝、誰かの腕の中で目覚める幸せ。
忘れていた満たされる心。
「ビクター。改めてよろしく。」
目覚めのキスは俺からした。
「レイ。愛してる。」
昨日は可愛い過ぎたよ。
そう言って抱き締めて来る。
まだ・・・この甘さに慣れるのに時間はかかりそうだ。
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