都合のいい男

美浪

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新時代の始まりと別れ

仕事が終わると抱きたくなる

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「お疲れ様。」
「うーん!!終わったー!」

政府庁舎のこの部屋は本当にホテルに近い作り。
しかも結構良い感じ。

「シアン。」
部屋に入るなり抱き締めたくなった。

「ランジャン。」
シアンもかなり疲れただろうけれど俺の気持ちに応える様にキスを強請った。

良かった。

勝てた事も嬉しいけれど。

誰も死ななかった。

シアンを生きてまた抱ける喜び。

仲間と笑える喜び。

自然と涙が溢れた。
「ランジャン?」
シアンは俺の頬をそっと撫でる。

「勝ててホッとした。そして改めて嬉しくてさ。」

好きだ。好きだ。シアンが大好きだ!
ホッとするとそんな思いが溢れてくる。
「シアン!大好きだ!」
ギュっと思いっきり抱き締める。
あぁ。生きてる。

「ランジャン。俺も。」
シアンもつられたのか涙が浮かんでいて愛しさが増す。

「どうした?」
「愛してるって気持ちが溢れるんだ。不思議だよね。」
シアンは優しく微笑む。

「俺も。溢れる。」

今までも。これからも。

キスをする。舌を絡めても絡めても。
足りない。

やっぱりシアンが欲しい。

「したい。」
「疲れていても。俺もしたい。」
お互い見詰めあうと欲情しているのが解る。

風呂は後で良いか。
ベッドは広くご丁寧にダブルベッド。
有難い。

「お風呂入らないの?」
「お前の匂い好き。」
沢山戦った後のシアンの匂い。

「実は俺もランジャンの匂い好きなんだよね。」
そう言ってシアンは胸に顔を埋めて俺の匂いを吸い込む様に嗅ぐ。
何か照れる・・・。

好きだ。

愛してる。

お前の心も身体も何もかも。

「沢山、可愛がるから。」

今日はじっくりと。
愛し合おう。

舐めて触れて。

「ランジャン・・・。もっ・・入れて・・・・・・。」
強請るくらいに。

「もう少しダメ。」
シアンは悶えながら早くと強請る。
でも、まだ可愛がり足りない。

グズグズになったシアンに漸く入れる。

「あっ・・・。」
待ちに待った様にシアンは入れただけで達した。

絞り取られそ。

「愛してる。シアン。」
「ん・・・。あっ・・・。俺・・も。」

可愛い。堪らなく可愛い。

俺だけのシアン。



「はあ。ドロドロ。」
「お互いな。」
疲れも吹っ飛ぶエロっぷり。

「浄化して寝ようか。」
シアンの提案に頷いた。
風呂入る元気が無い。

炭酸水を飲み干し再びベッドへダイブ。
「元気だね。」
シアンはクスクスと笑う。

「お前が居るからだよ。」
本当にそう。

「ねえ。ランジャン。結婚しようか。」
・・・。先に言うなよ。
でも。でも、シアンから結婚何て言葉が出るとは思わなかった。
縛られたくない殺人鬼。

嬉しい。これ程、嬉しくて愛しくて仕方ない事なんて無いな。

「うん。結婚しよう。」
何時までもお前と。

「俺が嫁かな?」
「そうだな。可愛い嫁だ。」
シアンはフフっと笑いながら抱きついてきた。

抱き締めて。抱き合って。

ずっと。

シアンと一緒に。

仲間と一緒に俺は生きていくんだ。
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