都合のいい男

美浪

文字の大きさ
上 下
145 / 180
それぞれの決戦前

ゼットとアルージャ

しおりを挟む
風呂上がりにソファに座っているゼット。 テレビを見ているんだか?いないんだか。

ソワソワしているゼットを見るとしたいんだろうなあ?と思う。

まだ・・してないんだよね。
ゼットからの告白後、直ぐにでも押し倒せば良かったのかなあ?
無理矢理、乗っても良かったんだけど何か流石に引かれそうだし。

嫌な事に此処に来て経験値と言うのが顕になってしまう。
あのソワソワ感と今でもキスしかして来ない所を見ると彼は初めてだ。
もしかしたら女はあるかもしれないが男は経験無いんだろう。

「ゼット?何か飲むか?」
俺も風呂上がり。身綺麗にして来ましたよ。
「うん。何時もの。」
ゼットは天然水が好きだ。

「ほい。水、好きだよなあ。」
俺は風呂上がりは炭酸かアイスコーヒー。

毎日、何となく誘っているのだが。
今日もそのつもりで隣に座った。

「ゼット。」
もっと距離を詰めてピッタリと寄り添ってみた。
「アルージャ・・。」
緊張した様にゼットは俺の手をそっと握った。

手・・握られただけでも幸せ。

「ゼット。好きだ。」
「うん。俺も好きだよ。」
ゼットの肩にもたれかかって手を繋いで。
両思いって甘い。甘くてフワフワ。

でも、もう1歩。俺は先に進みたいんだー!!!

「あ・・アルージャ?俺!」
決意した様に大きな声をゼットは出した。
「えっ!?」
立ち上がったゼットは俺を軽々とお姫様抱っこした。
「ちょっ!まじか!」

これは嬉しいような・・めちゃくちゃ恥ずかしい。
ミナキがウェンにされてるの見た事あるけれど。いざ自分がされると。

そのまま寝室に運ばれてゼットのベッドにそっと寝かされた。

「アルージャ・・。好き。」
ゼットが俺の上に乗って来て少しぎこち無いけれどチュッとキスをしてきた。

「ゼット・・・・・。」
堪らずにゼットを抱き締めて俺もキスのお返し。
もう我慢の限界。舌を絡ませる。
ずっとしたかった。

妄想の中では何度もしてたのに。本物の感触は桁違いに気持ち良い。
ゼットが俺の身体に触れる。

俺の性感帯を探る様に優しくそっと。

首筋は弱い・・。もうキスとそれだけで下半身は元気過ぎる。

チュッ・・チュッ・・・。身体中にキスされていく。
「あっ・・ゼット・・・。」

快感が高ぶる。気持ち良い。
ゼットの目が雄になってる。

甘く優しいのに捕食しそうな顔。

さっきまでソワソワしてた癖に・・。

急に獣になりやがって!って!
「あぅぅ・・・。はっ・・待って。」
情けない声が出る様に一気に責めたてられていく。
俺の下半身を咥えてジュルジュルと吸い出す。
「だっ・・ダメそんなしたら出るから。」

何もか考えられなくなる。ゼットがフェラしてくれて。

あっ・・。

「イク・・・!」
ビクビクと身体は震えてゼットの口の中に果てた。

「ごっごめん。」
「アルージャ。気持ち良かった?」
ニヤっと微笑みながら俺の髪を優しく撫でる。
うん。言葉にならないくらい。

「あっ・・・嘘・・・。ゼットっっ!」
舌が強引に割って入って来た。
まさか舐められるなんて。

やっ・・あっ・・。
グチュッグチュッと指が侵入して来てもうそれだけでまたイきそう。

「アルージャが気持ち良さそうで嬉しい。」
指を抜き差しさせながら乳首を転がすように舐めたり。
初めて・・・?だよねぇ?

何この本能の強さ。

「アルージャ。もう我慢出来ない。」
「うん。入れて・・・。」

ゼットのモノが少しずつ入ってくる。
やっぱり大きい。

こんな大きいの初めてだ。

身体が期待している。

俺に挿入してくるゼットの顔が気持ち良さそうで俺も幸せな心地。

ゆっくり慣らすように。

ズブリ・・・。あぁっ・・・それだけでイきそうになってしまった。

「入った。アルージャ、好き。大好き。」
挿入されてギュっと抱き締められて。

俺もやっとひとつになれた喜びが大きくて自然と涙が出ていた。
「アルージャとずっとこうしたかった。」
「俺も・・。ずっとこうしたかったよ。」

でも、これ。大きくて圧迫感が・・。奥までみっちり入ってて。ヤバい。動かれたら。

「あっっっ!!」
我慢出来ないと言わんばかりの激しさに一気に俺は上り詰めた。

「待ってぇ・・・。また・・イクからぁ。」

快楽の波が激しく何度も何度も襲ってくる。

体位を変えられて俺を抱き抱えて下から突き上げられる。
この体制ヤバっ・・・。
「うっ・・。やだぁ・・・・もうイき過ぎるって。」


ゼットがイクまで俺はもう何度も何度も。
 
「アルージャ・・。中に出させて?」
ズン!!と深く刺されて中に注ぎ込まれる。ビクビクと俺の身体も震えてまた達した。
ゼットのが出てるよぉ・・・。
長い射精で溢れるくらいだ。

「アルージャ。やっと出来た。」
ドロドロの俺の身体を躊躇もせずにギュっと抱き締めて。
優しく甘いキスをくれた。

「ゼット。激し過ぎ。」
イき過ぎたよ。

「良かった。上手く出来たかな?」
元の優しそうな目に戻っていた。

「最高です。」
俺も絡む様にキスをする。俺の経験値が完敗です。本能の勝利だ・・・。


「浄化しようか。」
身体、綺麗にしないと。


浄化したら一気に睡魔がやってきた。

「ゼット、好き。」
「アルージャ。今日は一緒に寝よう。」
勿論。

もう1つの夢だった。
ゼットの腕枕。

ゼットに抱き締められて眠る。
これからもずっと。ずっとね。

今日は快楽にて2人とも余韻に浸るよりも即、爆睡した様だった。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

王太子が護衛に組み敷かれるのは日常

ミクリ21 (新)
BL
王太子が護衛に抱かれる話。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス

R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。 そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。 最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。 そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。 ※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

処理中です...