136 / 180
決戦まで後〇〇日・・・
総帥
しおりを挟む
右手に剣を構え左手は扉へ。
知りたい。
ウェンの顔を見ると目線で頷いた。良く状況を理解してくれている。
光る玉以外は何も無い空間。
今まで色々なコンピューターに潜入したがこんな異質な雰囲気の空間は初めて見た。
『その異能は?私が最後に召喚した異能者の能力だね?』
光る玉はそう言った。
「最後に召喚した?」
誰を?何の異能?何の話だ?
疑問は沢山あったがこちらの情報は話さない。光る玉とも沢山話す気は無いしまだ警戒している。
『君と君の仲間が政府異能コンピューターをハッキングしシャットダウンしたお陰で私は自分の意思で召喚する事が出来た。この姿になってそれが出来たのはあの1回だけ。』
クルクルと光る玉は回る。
それは嬉しそうな様子にも見えた。
『エメリヒやトールに対抗する力。倒す力を持つ者達を護る能力を持つ異世界人。』
護る能力者って・・?
ミナキ?
でも、俺達が政府を脱出したのはミナキに会った時で10年立って居た。
今はもう11年前になるぞ?
『少し。シャットダウン直前だったから。召喚が狂ったか。時間軸がズレた様だ。』
『本来はあの時点に召喚したかったのだが。適応者を見つけ上手く召喚したつもりだったが。あれから10年後になったのか。』
心読まれてる?そう思えるくらい疑問に正確に答えられて少し警戒を強めた。
時間軸のズレ。
ミナキは召喚エラーだと言っていた。
有り得なく無い。
ミナキは俺達の手でこの世界に招いたって事?
『君達には感謝している。同時に期待している。政府に捕まり脱出した子供達よ。そして今も私にハッキングする君に。』
期待か・・・。
ウェンは心得ているのか無言のまま警戒を解かない。
勿論、俺も。
『エメリヒを倒して欲しい。そして・・召喚された異世界人達を出来る限り元の世界へ帰してくれ。』
「随分と調子の良い話だ。最初に召喚を始めたのはお前だろう?」
軽い挑発。
そして逃げる体制。
『後悔している。』
本当に調子の良い話だ。浅はかな行動でこの世界は狂っていったのに。
『だから。この異能コンピューター。私の事も破壊して欲しい。そうすれば、もう異世界人が召喚される事は無くなるだろう。』
・・・。
そろそろ出るか。
『ここまで辿り着いた御褒美だ。見せてやろう。』
光る玉が更に回転を速めた。
シュルルと高速回転を始め・・・空間が歪む。
「何かヤバそうだ!ウェン!逃げるぞ!」
「OK。」
光る玉を見たまま扉に手をかけていた左手に力を込めた。
仕舞った・・扉が無い?
「扉は?!」
振り返ると光る玉も無く・・・。
何も無かった空間に映し出されていたのは?
此処は何処だ?部屋?
誰かいる。
そこには窓の外を見る1人の男性の後ろ姿があった。顔は良く見えないが背の高い茶にブロンドが混ざった毛色の若い男性に見える。
「殺す・・・。この世界の全てを壊す。この世界生まれの異能者全て・・殺す。」
ブツブツとその男性はそう言っていた。
俺とウェンは剣を構えた。
誰?何?
「また。病んでいるんですか?エメリヒ。」
背後から男性の声がして振り返った。
男性は俺達をすり抜けて窓の外を見ていた男性の元へ。
俺達が見えて居ない?ホログラム?
「エメリヒ。お母様が亡くなられたのは貴方の責任では無いですよ。」
その黒髪の男はその男の事をエメリヒと呼んだ。
大元帥?
じゃあ、この黒髪の男は?トール元帥か?
「トール。アインシュタインの調子はどうだ?」
エメリヒが振り返ってそう尋ねた。
やはり見た目が若い。
「良いですよ。きちんと異能コンピューターとして働いてくれています。まだ少し抵抗しているけれど。そのうち本当にただの機械になります。」
過去?
キョロキョロと部屋を見回した。
監視カメラ!あった!じゃあ記録映像?!
アインシュタインの記憶と言うか記録だ。
「結局、総帥を倒して元の世界に戻っても私には居場所は無かった・・・。」
エメリヒの頬には涙が流れていた。
「私もですよ。愛した人は結婚していましたし。年月が経過し過ぎていましたね。」
エメリヒとトールはそう言っていた。
「元の世界へ戻る意味が無いならやる事は1つだ。なあ?トール。」
「そうですね?滅ぼしましょう。」
2人はそう言って再び窓の外を見た・・。
グニャリ・・・。空間が歪む・・。
やはり記録映像だったか。少しずつ部屋の様子は元に戻り元の何も無い明るい部屋に戻った。
光る玉はゆっくりと回転している。
「エメリヒとトールの過去か?」
そう聞いた。
『私がコンピューターになった直後の映像。2人は1度、元の世界へ戻って行った。だが・・。辛いだけの現実だった。』
そうさせたのは総帥。
自業自得だ。
「本当に憎むべきなのは総帥、あんたなのかもな?」
また煽ってしまった。
『世界統治と言うのは私には荷が重過ぎた。異世界人達が居なくなればまた世界は荒れるかもしれない。だが自由は生まれる。』
確かに。そうなるだろう。総帥にもエメリヒ達にも同情の余地は無い。
『さあ、もう帰りなさい。』
光る玉は優しくそう言った。
「そうだな。」
ウェンは静かに頷いた。
『もし・・可能なら・・・。私の息子が1人生きている筈だ。』
扉に手を掛け開いた時にそう聞こえた。
『名前は・・・・・・。』
俺もウェンも光る玉の話には返事はせずに扉を閉めた。
また独裁政治の総帥を作るって言うのは反対だし。見つけ出す暇も余裕も無い。
そもそも全ての諸悪の根源の息子って言うのがな。
「ウェン、帰りは戻りたいと言う意識を集中させて。」
「了解。」
ゆっくり目を開けた。
身体が重い。異能の使い過ぎ。
「ウェン!ハーミット様!」
ミナキが嬉しそうな顔で俺達の顔を見た。
「凄い消費・・。腹減った。」
ウェンも疲労困憊といったところだ。
ミナキが用意してくれたラーメンを無言でズルズル。ズルズル。
凄く聞きたそうな顔をしているミナキ。
今は腹を満たす!!
「おかわり!!」
「俺も。」
まだ食える。食ったら軽く昼寝しよう。
「簡単に言うと最奥まで行けた。」
ミナキにそう言うと嬉しそうな顔をした。
「最奥に居たのは光る玉。総帥って言ってた。」
それから2杯目のラーメンを啜りながら召喚エラーの話をした。時間軸にズレがある事。
「俺はボス達に呼ばれたんだね?」
ミナキはちょっと興奮気味。
「まー。俺達の責任だな。総帥が俺達の味方を召喚したってニュアンスで俺は解釈した。」
「俺もそうかな?と思った。」
ウェンも同じ意見か。
多分、エメリヒを倒す力か。倒す力を持つ者を護る力。
「嬉しい!!何かめちゃくちゃ嬉しい!俺、やっぱりカプリスに入る為にこの世界に来たんだ!」
ミナキは満面の笑みでテンションが高い。
エメリヒとトールの話は夜にアジトで皆に報告するとしよう。
「ウェン。昼寝して夜集合しようか。メールはしておくから。」
「同感。思ったより消費してる。」
疲れた。ウェンとミナキが部屋に戻って行った後で一斉メールを打ち。
ベッドへダイブ!!
寝る!まじで眠い・・・。
知りたい。
ウェンの顔を見ると目線で頷いた。良く状況を理解してくれている。
光る玉以外は何も無い空間。
今まで色々なコンピューターに潜入したがこんな異質な雰囲気の空間は初めて見た。
『その異能は?私が最後に召喚した異能者の能力だね?』
光る玉はそう言った。
「最後に召喚した?」
誰を?何の異能?何の話だ?
疑問は沢山あったがこちらの情報は話さない。光る玉とも沢山話す気は無いしまだ警戒している。
『君と君の仲間が政府異能コンピューターをハッキングしシャットダウンしたお陰で私は自分の意思で召喚する事が出来た。この姿になってそれが出来たのはあの1回だけ。』
クルクルと光る玉は回る。
それは嬉しそうな様子にも見えた。
『エメリヒやトールに対抗する力。倒す力を持つ者達を護る能力を持つ異世界人。』
護る能力者って・・?
ミナキ?
でも、俺達が政府を脱出したのはミナキに会った時で10年立って居た。
今はもう11年前になるぞ?
『少し。シャットダウン直前だったから。召喚が狂ったか。時間軸がズレた様だ。』
『本来はあの時点に召喚したかったのだが。適応者を見つけ上手く召喚したつもりだったが。あれから10年後になったのか。』
心読まれてる?そう思えるくらい疑問に正確に答えられて少し警戒を強めた。
時間軸のズレ。
ミナキは召喚エラーだと言っていた。
有り得なく無い。
ミナキは俺達の手でこの世界に招いたって事?
『君達には感謝している。同時に期待している。政府に捕まり脱出した子供達よ。そして今も私にハッキングする君に。』
期待か・・・。
ウェンは心得ているのか無言のまま警戒を解かない。
勿論、俺も。
『エメリヒを倒して欲しい。そして・・召喚された異世界人達を出来る限り元の世界へ帰してくれ。』
「随分と調子の良い話だ。最初に召喚を始めたのはお前だろう?」
軽い挑発。
そして逃げる体制。
『後悔している。』
本当に調子の良い話だ。浅はかな行動でこの世界は狂っていったのに。
『だから。この異能コンピューター。私の事も破壊して欲しい。そうすれば、もう異世界人が召喚される事は無くなるだろう。』
・・・。
そろそろ出るか。
『ここまで辿り着いた御褒美だ。見せてやろう。』
光る玉が更に回転を速めた。
シュルルと高速回転を始め・・・空間が歪む。
「何かヤバそうだ!ウェン!逃げるぞ!」
「OK。」
光る玉を見たまま扉に手をかけていた左手に力を込めた。
仕舞った・・扉が無い?
「扉は?!」
振り返ると光る玉も無く・・・。
何も無かった空間に映し出されていたのは?
此処は何処だ?部屋?
誰かいる。
そこには窓の外を見る1人の男性の後ろ姿があった。顔は良く見えないが背の高い茶にブロンドが混ざった毛色の若い男性に見える。
「殺す・・・。この世界の全てを壊す。この世界生まれの異能者全て・・殺す。」
ブツブツとその男性はそう言っていた。
俺とウェンは剣を構えた。
誰?何?
「また。病んでいるんですか?エメリヒ。」
背後から男性の声がして振り返った。
男性は俺達をすり抜けて窓の外を見ていた男性の元へ。
俺達が見えて居ない?ホログラム?
「エメリヒ。お母様が亡くなられたのは貴方の責任では無いですよ。」
その黒髪の男はその男の事をエメリヒと呼んだ。
大元帥?
じゃあ、この黒髪の男は?トール元帥か?
「トール。アインシュタインの調子はどうだ?」
エメリヒが振り返ってそう尋ねた。
やはり見た目が若い。
「良いですよ。きちんと異能コンピューターとして働いてくれています。まだ少し抵抗しているけれど。そのうち本当にただの機械になります。」
過去?
キョロキョロと部屋を見回した。
監視カメラ!あった!じゃあ記録映像?!
アインシュタインの記憶と言うか記録だ。
「結局、総帥を倒して元の世界に戻っても私には居場所は無かった・・・。」
エメリヒの頬には涙が流れていた。
「私もですよ。愛した人は結婚していましたし。年月が経過し過ぎていましたね。」
エメリヒとトールはそう言っていた。
「元の世界へ戻る意味が無いならやる事は1つだ。なあ?トール。」
「そうですね?滅ぼしましょう。」
2人はそう言って再び窓の外を見た・・。
グニャリ・・・。空間が歪む・・。
やはり記録映像だったか。少しずつ部屋の様子は元に戻り元の何も無い明るい部屋に戻った。
光る玉はゆっくりと回転している。
「エメリヒとトールの過去か?」
そう聞いた。
『私がコンピューターになった直後の映像。2人は1度、元の世界へ戻って行った。だが・・。辛いだけの現実だった。』
そうさせたのは総帥。
自業自得だ。
「本当に憎むべきなのは総帥、あんたなのかもな?」
また煽ってしまった。
『世界統治と言うのは私には荷が重過ぎた。異世界人達が居なくなればまた世界は荒れるかもしれない。だが自由は生まれる。』
確かに。そうなるだろう。総帥にもエメリヒ達にも同情の余地は無い。
『さあ、もう帰りなさい。』
光る玉は優しくそう言った。
「そうだな。」
ウェンは静かに頷いた。
『もし・・可能なら・・・。私の息子が1人生きている筈だ。』
扉に手を掛け開いた時にそう聞こえた。
『名前は・・・・・・。』
俺もウェンも光る玉の話には返事はせずに扉を閉めた。
また独裁政治の総帥を作るって言うのは反対だし。見つけ出す暇も余裕も無い。
そもそも全ての諸悪の根源の息子って言うのがな。
「ウェン、帰りは戻りたいと言う意識を集中させて。」
「了解。」
ゆっくり目を開けた。
身体が重い。異能の使い過ぎ。
「ウェン!ハーミット様!」
ミナキが嬉しそうな顔で俺達の顔を見た。
「凄い消費・・。腹減った。」
ウェンも疲労困憊といったところだ。
ミナキが用意してくれたラーメンを無言でズルズル。ズルズル。
凄く聞きたそうな顔をしているミナキ。
今は腹を満たす!!
「おかわり!!」
「俺も。」
まだ食える。食ったら軽く昼寝しよう。
「簡単に言うと最奥まで行けた。」
ミナキにそう言うと嬉しそうな顔をした。
「最奥に居たのは光る玉。総帥って言ってた。」
それから2杯目のラーメンを啜りながら召喚エラーの話をした。時間軸にズレがある事。
「俺はボス達に呼ばれたんだね?」
ミナキはちょっと興奮気味。
「まー。俺達の責任だな。総帥が俺達の味方を召喚したってニュアンスで俺は解釈した。」
「俺もそうかな?と思った。」
ウェンも同じ意見か。
多分、エメリヒを倒す力か。倒す力を持つ者を護る力。
「嬉しい!!何かめちゃくちゃ嬉しい!俺、やっぱりカプリスに入る為にこの世界に来たんだ!」
ミナキは満面の笑みでテンションが高い。
エメリヒとトールの話は夜にアジトで皆に報告するとしよう。
「ウェン。昼寝して夜集合しようか。メールはしておくから。」
「同感。思ったより消費してる。」
疲れた。ウェンとミナキが部屋に戻って行った後で一斉メールを打ち。
ベッドへダイブ!!
寝る!まじで眠い・・・。
0
お気に入りに追加
113
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる