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決戦まで後〇〇日・・・
リュートとオーガの新生活
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「家具使って良いから。冷蔵庫の中身はコーヒーと炭酸水だけは持って行こうかな?後の洋服とかは明日取りに来るよ。」
殺人鬼として有名で、その後はカプリスに入ったシアン。美術館では俺と激しいバトルをした彼が優しく微笑んで部屋を貸してくれた。
何か・・不思議。皆、凄く優しいし。
これが普通の人間だよな?って脳内チップが抜けて初めて思い出した。
「めっちゃ綺麗な部屋だー!」
シアンの使っていたベッドまで浄化されて貰えた?いや借りたのかな。
そっか。俺達、元の世界に帰るんだしな!
「オーガ!交代でソファとベッドで寝るよな?」
オーガとの2人暮らし。元々、一緒に仕事してたから此奴との暮らしは楽しみ。
「勿論、1日交代しようよ!」
・・・うーん?脳内チップのせいかなあ。
「ねえ。オーガってさあ。もうちょい俺様系だったよね?」
冷蔵庫の中を物色していたオーガがプッ!!と吹き出した。
「あー。それな。」
オーガは冷蔵庫にあった甘そうなカフェオレを持ってソファに座った。
「俺さあ。小学生の頃いじめられっ子だったんだよね。」
その発言は超意外だった。想像付かないって言うか。
「そんでめっちゃ勉強した訳よ。イジメてる奴らと同じ学校行きたくなかったし。地元から離れて他県の寮のある中学に無事に合格!」
オーガは自慢げにニヤっと笑った。
「で、俺は中学デビュー成功。俺様系な性格はデビュー後だね。元の性格は真面目だし良く泣いてた。」
ゲラゲラ笑いながら俺でもちゃんと一般常識あるんだぜ?と言う。
「脳内チップ入ってる時は常識からかけ離れてた気がするけど。元々はちゃんと年上に敬語使えるし。」
うんうん。何か納得。
俺TUEEEE!!ってオーガも結構好きだったけど。やっぱりこの感じが普通の17歳だよ。
「お前は?」
と聞かれて。改めて自己紹介し合うか!となった。
記憶無かったからお互いの日本での事とか知らないし。
「俺は親父が刑事なんだよね。」
と言うとマジかー!って反応。
「で、小さい頃から柔道と剣道やらされてて。だから異能も身体強化型なのかな?」
やっぱり、そうだろうなあ。
「あー。じゃあ俺の破棄の異能はイジメられてた影響からだろうなあ。」
オーガは苦笑い。自分への攻撃が効かない異能。そうか何か解る。
「イジメる奴ってまじ最低だよ。」
俺がそう言うとマジで正義感!と笑われる。
俺は結構、ずっとこんな性格かも。
「俺も何か飲も。」
冷蔵庫物色しよう。
冷蔵庫も綺麗であまり使われて無い感じ。
自炊しないのかな。
冷蔵庫から紅茶のペットボトルをチョイス。
「炊飯器とか無いや。電子レンジとポットしか無いかも。」
キッチンからオーガに話し掛ける。
「米は食いたい。何かインスタントじゃないご飯食いたい。」
「それ、俺も思った!」
急に母親の顔とか思い出されてちょっとウルっときてしまった。
親の作った御飯が食べたい・・。
「どうした?リュート?」
「んー。何か鬱陶しかったけど親の作った飯って美味かったなーって。」
オーガも俺の顔を見てうんうんと頷く。
「なあ?無事に戻れたとするじゃん?」
オーガが真顔で首を傾げる。
「うん?戻れたとすると?」
「俺達って行方不明者?それとも死んだ事になってる?」
考えもしなかった!
俺もオーガもこの世界に来て2年ちょっと。少しオーガが召喚されたのが早かった。
「それさあ。100パー、捜索願い出されているよね?考えもしなかったぁ!俺の親父、刑事だよ?ヤバい!マジで何て言い訳しよう!」
誘拐?家出?
誘拐なら捜査し出すだろうし。家出なら半端なく怒られる・・。
「リュート。決戦の日までに考えよう。かなり良い言い訳考えよう。マコトさんにも相談するか。」
オーガは溜息ついた。
「高校も行ってないし。どうしよう。通信高校とかに行くかなあ。」
そう言うとオーガは今度はムッとした顔で俺の顔を見た。
「まじ!本当に絶対!政府許せん!」
ムカつくー!中学受験めっちゃ頑張ったのにー!
そうブツブツ言ってるし。
本当に俺も元の世界には帰れないと信じ込まされて進学や今後の将来に大事な時期に働かされていたと考えると滅茶苦茶腹立ってきた。
「オーガ!絶対にエメリヒを倒そうな!」
「当たり前!必ずスキルアップしてやる!俺はオーガ様だぞ?」
2人でガッチリと握手をかわす。
「プッ!オーガ様って。あははは。」
「笑うな!何かお前に乗せられただけだし!」
俺も頑張ろう。カプリスに入れて良かった。
助けて貰えて良かった!
オーガとマコトさんとリョウさんと俺とで必ず日本に帰るんだ!!
ペットボトルで誓いの乾杯してその後はテレビ見たり風呂に入ったり。
こんなに寛いだの久しぶり。
「なあ?リョウさんの関西弁って何で翻訳機使っても関西弁なのかなあ?」
テレビを見ながらふと思ってオーガに聞いて見た。
「解らねー。俺はなるべく標準語話す様にしてるけど?」
あー。それは俺もそうかも。
「オーガは何県民?東京?俺は名古屋。」
割と都会人だと思っている。
「俺は博多っ子だ!」
「えー?まじ?全然、方言じゃないから解らなかった!」
やっぱりリョウさん以外は標準語話す様にしてるのかもなあ。
今日はじゃんけんで俺がベッド。オーガがソファで寝る。
ベッド買おうかなあ。勿体ないかなあ?
何て考えてたら睡魔・・・。
俺、明日から体術特訓頑張ろ。
おやすみなさい。
殺人鬼として有名で、その後はカプリスに入ったシアン。美術館では俺と激しいバトルをした彼が優しく微笑んで部屋を貸してくれた。
何か・・不思議。皆、凄く優しいし。
これが普通の人間だよな?って脳内チップが抜けて初めて思い出した。
「めっちゃ綺麗な部屋だー!」
シアンの使っていたベッドまで浄化されて貰えた?いや借りたのかな。
そっか。俺達、元の世界に帰るんだしな!
「オーガ!交代でソファとベッドで寝るよな?」
オーガとの2人暮らし。元々、一緒に仕事してたから此奴との暮らしは楽しみ。
「勿論、1日交代しようよ!」
・・・うーん?脳内チップのせいかなあ。
「ねえ。オーガってさあ。もうちょい俺様系だったよね?」
冷蔵庫の中を物色していたオーガがプッ!!と吹き出した。
「あー。それな。」
オーガは冷蔵庫にあった甘そうなカフェオレを持ってソファに座った。
「俺さあ。小学生の頃いじめられっ子だったんだよね。」
その発言は超意外だった。想像付かないって言うか。
「そんでめっちゃ勉強した訳よ。イジメてる奴らと同じ学校行きたくなかったし。地元から離れて他県の寮のある中学に無事に合格!」
オーガは自慢げにニヤっと笑った。
「で、俺は中学デビュー成功。俺様系な性格はデビュー後だね。元の性格は真面目だし良く泣いてた。」
ゲラゲラ笑いながら俺でもちゃんと一般常識あるんだぜ?と言う。
「脳内チップ入ってる時は常識からかけ離れてた気がするけど。元々はちゃんと年上に敬語使えるし。」
うんうん。何か納得。
俺TUEEEE!!ってオーガも結構好きだったけど。やっぱりこの感じが普通の17歳だよ。
「お前は?」
と聞かれて。改めて自己紹介し合うか!となった。
記憶無かったからお互いの日本での事とか知らないし。
「俺は親父が刑事なんだよね。」
と言うとマジかー!って反応。
「で、小さい頃から柔道と剣道やらされてて。だから異能も身体強化型なのかな?」
やっぱり、そうだろうなあ。
「あー。じゃあ俺の破棄の異能はイジメられてた影響からだろうなあ。」
オーガは苦笑い。自分への攻撃が効かない異能。そうか何か解る。
「イジメる奴ってまじ最低だよ。」
俺がそう言うとマジで正義感!と笑われる。
俺は結構、ずっとこんな性格かも。
「俺も何か飲も。」
冷蔵庫物色しよう。
冷蔵庫も綺麗であまり使われて無い感じ。
自炊しないのかな。
冷蔵庫から紅茶のペットボトルをチョイス。
「炊飯器とか無いや。電子レンジとポットしか無いかも。」
キッチンからオーガに話し掛ける。
「米は食いたい。何かインスタントじゃないご飯食いたい。」
「それ、俺も思った!」
急に母親の顔とか思い出されてちょっとウルっときてしまった。
親の作った御飯が食べたい・・。
「どうした?リュート?」
「んー。何か鬱陶しかったけど親の作った飯って美味かったなーって。」
オーガも俺の顔を見てうんうんと頷く。
「なあ?無事に戻れたとするじゃん?」
オーガが真顔で首を傾げる。
「うん?戻れたとすると?」
「俺達って行方不明者?それとも死んだ事になってる?」
考えもしなかった!
俺もオーガもこの世界に来て2年ちょっと。少しオーガが召喚されたのが早かった。
「それさあ。100パー、捜索願い出されているよね?考えもしなかったぁ!俺の親父、刑事だよ?ヤバい!マジで何て言い訳しよう!」
誘拐?家出?
誘拐なら捜査し出すだろうし。家出なら半端なく怒られる・・。
「リュート。決戦の日までに考えよう。かなり良い言い訳考えよう。マコトさんにも相談するか。」
オーガは溜息ついた。
「高校も行ってないし。どうしよう。通信高校とかに行くかなあ。」
そう言うとオーガは今度はムッとした顔で俺の顔を見た。
「まじ!本当に絶対!政府許せん!」
ムカつくー!中学受験めっちゃ頑張ったのにー!
そうブツブツ言ってるし。
本当に俺も元の世界には帰れないと信じ込まされて進学や今後の将来に大事な時期に働かされていたと考えると滅茶苦茶腹立ってきた。
「オーガ!絶対にエメリヒを倒そうな!」
「当たり前!必ずスキルアップしてやる!俺はオーガ様だぞ?」
2人でガッチリと握手をかわす。
「プッ!オーガ様って。あははは。」
「笑うな!何かお前に乗せられただけだし!」
俺も頑張ろう。カプリスに入れて良かった。
助けて貰えて良かった!
オーガとマコトさんとリョウさんと俺とで必ず日本に帰るんだ!!
ペットボトルで誓いの乾杯してその後はテレビ見たり風呂に入ったり。
こんなに寛いだの久しぶり。
「なあ?リョウさんの関西弁って何で翻訳機使っても関西弁なのかなあ?」
テレビを見ながらふと思ってオーガに聞いて見た。
「解らねー。俺はなるべく標準語話す様にしてるけど?」
あー。それは俺もそうかも。
「オーガは何県民?東京?俺は名古屋。」
割と都会人だと思っている。
「俺は博多っ子だ!」
「えー?まじ?全然、方言じゃないから解らなかった!」
やっぱりリョウさん以外は標準語話す様にしてるのかもなあ。
今日はじゃんけんで俺がベッド。オーガがソファで寝る。
ベッド買おうかなあ。勿体ないかなあ?
何て考えてたら睡魔・・・。
俺、明日から体術特訓頑張ろ。
おやすみなさい。
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