都合のいい男

美浪

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決戦へ向けて

空港

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毎月15日に政府管轄国の何処かに視察に行くと言う大元帥と元帥。

本日の会議はその話だ。

「リョウ。奴らは何に乗る?いや、建物の屋上?にこの前はヴァルヴァラ達は帰ってきただろ?」
ボスが尋ねた。

「あー。戦闘機3000Bは屋上やな。あれ滑走路がいらんねん。ヘリみたいな感じで離着陸する便利なやつ。それ以外は空港やで。」
博物館で戦闘機3000Aを破壊した後に出来たと言う3000B。視察には3000Bには乗って行かないと言った。

「ジ・パング空港?」
ボスの質問は続く。

「ジ・パング空港の国際線やねんけど。VIPは別棟や。専用機や戦闘機や何や色々ある所。」
ハーミット様はなるほどと言って地図をパソコン画面に出した。
G〇o〇leマップみたいな画面には空港の地図が載っていた。

「あ。別棟ここやで。そもそも政府管轄国に飛行機飛ばへんもんな。んでこの辺が専用滑走路。」
デカい空港の外れの方の建物。

「侵入はなあ。警備おるし。政府異能者しか入れないんやパスがいる。騒ぎを起こさんならこの建物の周りから見るか?一般の方から入って空港の滑走路から乗り込むのを見るか?」
リョウが地図を指差しながら説明してくれた。

兎に角、ボスが見ないと何も解らない。

政府機関から車に乗り空港へ。降りて直ぐに建物内に入るだろうし。
普通の空港内の滑走路って侵入は可能なの?
うーん?俺達なら可能っぽい。

「変装するかあ!」
ボスが笑いながらそう言った。

「変装?確かに今まで何もしないってのが不思議だったけど。」
顔もさらけ出しているし服装も自由だし。
それがカプリスでは当たり前だったけど。

「パッと見バレないくらいにやろうか。」

どんな感じになるのやら・・・。



数日後。
俺とウェンは政府機関の玄関口が見える建物に居る。商業施設の中だけど返って視線がバレなさそう。

「リョウが言うにはそろそろだよね。」
午前9時。
空港にはボスとシアンとリョウ、ハーミット様が居る。
もしもの為に残りのメンバーは駆除屋から転移できる様に待機中だ。

「出て来た。」
ウェンがボソッと呟いた。

あれが大元帥と元帥・・・。
パソコンの画面で見た通りだ。付き添いはアレンとヴァルヴァラか。
こりゃ、見付かったら大バトル。

ボスにメールを送った。

「ノルマ達成。ミナキ、行こう。」
「OK。」
俺達の任務はここまで。後はボス達を祈るのみだ。

   
          ・・・・・・・・・・・・・

「今、政府出たみたい。」

空港までは車で40分~1時間程度。渋滞次第だ。

「しかし、イメージちゃうね。」
リョウがそう言った。
そう、変装中。

ちなみに俺は茶髪のカツラ、メガネもかけて服装はラフな感じ。
シアンは黒髪のカツラ、リョウは帽子にメガネ。アルージャは元々目立つ格好では無いんだが。黒のパーカーのフードを被ってサングラス。

「髪の色だけでもだいぶね?」
「一瞬、バレなきゃ良いし。」
まだ一般の国際線の空港内に居る。

スタンバイは間もなくだ。

兎に角、見つからない事が第一。

1度、遠目からVIPターミナル玄関は見た。
車から降りて建物までは数メートル。

チャンスは1度だ。

しかし、もう少し異能の自由が効けばここまでしなくて良いんだが。
なるべく至近距離が理想。

遠目でも良いが全てみたい。

「強さは俺達も見たいね。」
「何かあれば直ぐに駆け付けるから安心して。」
アルージャは国際線ターミナル玄関口からVIPターミナルへ少し移動した所。まだ一般人も居て普通に立っていても怪しまれない位置。ギリギリ見える。

シアンは向かい側の駐車場から。ここも遠いが見える範囲。

リョウは特に見なくても良いので国際線ターミナルへ向かって車両が入る所から連絡を入れてもらう事にした。

そして、俺はVIPターミナルに向かって歩いて行く形を取る。

気配は一般人。

携帯電話をかけながらってフリで。

多分、間もなく。

電話のバイブ音が鳴った。

「行ったで。わかり易いリムジンや。」

「了解。」

1歩ずつ近づく。

リムジンが横を通った。


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