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シアンを取り戻す
作戦確定
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ウェンの身体温かい。
目覚めると腕の中にしっかりと抱き締められていた。
オーラが見えるウェンにとってはこの1週間の俺のオーラを見るのは辛かっただろうと思う。浮気心は無いのだがシアンとボスの事しか考えていなかった。
「ミナキ。おはよ。」
「おはよう。」
俺もギュっと抱きついた。
「ごめん。昨日やり過ぎた・・。」
「いや。こちらこそ・・・。」
プッと笑って起き上がる。エッチし過ぎたー!でも、寝たから元気。
着替えてカップ麺を食べてハーミット様の部屋に向かう。
ピッキングして入るとハーミット様はまだ寝ていた。
昼集合11時30分じゃ早過ぎたか?
テーブルの上には海誠先生との連絡用の携帯と伝言があった。
この男は信用して良いかも。電話盗聴したが必死で探りを入れていた。メール読んで見て。と書かれていた。
ウェンと一緒に携帯のメールを読む。
ミナキ君へ。
政府へ移動になったリュートにシアンの事を聞いてみた。
普通に彼は政府機関で雑務を行っている。捕まえたこの世界の異能者を捉える拘束?と言う異能を使って牢に閉じ込めたり牢の見張り番をやらされている様だ。
もし、シアンを政府機関へ探しに侵入するなら彼は牢獄だと思う。俺が聞き出せる情報はこの程度だ。すまない。検討を祈る。
「結構、良い情報だね。」
ウェンがうんうんと横で頷いた。
「政府機関も広いだろうしね。」
俺はありがとうございました。また宜しくお願いします。と返事を打った。
「おはよう。寝過ぎたか。」
ハーミット様が眠そうな顔でベッドから起き上がる。
丁度起きた頃に皆もゾロゾロと部屋に入って来た。
ワンルームにこの人数はやっぱり狭い。
最後にジハードが昼ご飯持参でやって来た。
「コンビニ弁当にしたよ。」
全員集合。テーブルとソファと床に座ってご飯食べながら会議開始だ。
「海誠先生からのメールを読みますね。」
俺は食べながらメールを読み上げた。
「牢獄の番人か。なるほど。」
ボスはシアンの無事が解って嬉しそうに微笑んだ。
「じゃ。ヴァルヴァラの話。聞きたいだろ?」
ハーミット様がボスにパソコン画面を見せながら語り出した。
ヴァルヴァラの異能は人の無生物化からその無生物に変えた人を自分の従者として戻す。
その限度は2人。
あの日ヴァルヴァラが死んだと言っていた2人の名前が消され現在はシアンと書かれていた。
戦闘中見境なく異能を発動する癖あり。味方を従者にしてしまう事が多々ある為、組む際は要注意。
ヴァルヴァラの意思で従者解除は出来ない。
しかし、新しく光弾に当たった者が出たら更新され従者解除される。
「これは?新たに2名の光弾の犠牲者が出たらシアンの洗脳は解除されると言う事か?」
ボスがハーミット様の顔をまじまじと見た。
「そうだね。」
ハーミット様は頷いた。
「だから。解除されて政府に気づかれて捕まる前にシアンを捕まえる必要がある。」
ハーミット様がそう言うとボスはニヤっと笑った。
「必ず捕まえる。」
「ねえ。ヴァルヴァラがプエル・トリコに戦闘に行ったらどうなるのかしら?シアンも着いていくの?」
バニラさんが難しい顔をした。
俺もそれは思った。
当初のヴェガさんの予定では決戦はプエル・トリコだった。
「漫画家先生にメールしろ。」
グッ・・・そう来たか。
ちょっと待って下さい。
海誠先生の部屋を遠隔透視。1人。寝てる。そうか、時差12時間だもんな。
起きるかなあ。話があります。とメールをした。
数分後に電話がかかってきた。
「ごめん。寝てた。どうしたの?何か聞きたい事?」
メールのお礼を述べて話を始めた。
「今度の戦争の事。やっぱり聞いて下さい。」
沈黙が流れた。
「うーん。マフィア側の作戦あるのかな?いいよ。」
海誠先生がちょっと浮かない声でそう言った。
「政府管轄国に先ず攻撃が入ります。その後にジ・パングに攻撃します。」
海誠先生は、なるほどね。敵も考えるねー。と言った。
「シアンとヴァルヴァラが行くかジ・パングに残るか。それが俺達には重要なんです。」
うーん。と言う唸り声が聞こえた。
「二手に分かれるとか?」
海誠先生に言われて俺も唸る。うーん。二手に分かれたら絶対厳しい。
「シアンがジ・パングにいたら大丈夫なのかな?」
「取り敢えず優先はシアンの居所ですね。」
そう言うと海誠先生は暫く沈黙した。
「もうここまで聞いたら決行日を教えてくれるかい?前日くらいからリュートの密着取材とでも偽って政府機関に侵入させて貰うから。」
「良いんですか!?」
情報流してくれるなら有難い。
「怪しまれるから合図を決めよう。ジ・パングに滞在ならワン切り。別の国なら2コール。」
本当に過度な期待はしないでくれよと念を押されて俺は決行日を知らせた。
再びお礼を言って電話を切った。
「良いスパイが誕生したじゃないか。」
ハーミット様が満足そう。
「ヴェガから連絡。プエル・トリコにエンバスター家の連中は潜水艇で侵入。決行日変更無し。時刻は12時。ジ・パングは夜中の12時くらいだと。」
メールを読み上げた。あくまで優先はジ・パングそれを知らされていないマフィア達は気の毒だ。
俺達も知らなければそうなる予定だったのかもしれない・・。
カプリスは駆除屋に滞在しエンバスター家の子飼いのイーヴェンデルタ達の侵入と海誠先生からの連絡を待って行動する事にした。
目覚めると腕の中にしっかりと抱き締められていた。
オーラが見えるウェンにとってはこの1週間の俺のオーラを見るのは辛かっただろうと思う。浮気心は無いのだがシアンとボスの事しか考えていなかった。
「ミナキ。おはよ。」
「おはよう。」
俺もギュっと抱きついた。
「ごめん。昨日やり過ぎた・・。」
「いや。こちらこそ・・・。」
プッと笑って起き上がる。エッチし過ぎたー!でも、寝たから元気。
着替えてカップ麺を食べてハーミット様の部屋に向かう。
ピッキングして入るとハーミット様はまだ寝ていた。
昼集合11時30分じゃ早過ぎたか?
テーブルの上には海誠先生との連絡用の携帯と伝言があった。
この男は信用して良いかも。電話盗聴したが必死で探りを入れていた。メール読んで見て。と書かれていた。
ウェンと一緒に携帯のメールを読む。
ミナキ君へ。
政府へ移動になったリュートにシアンの事を聞いてみた。
普通に彼は政府機関で雑務を行っている。捕まえたこの世界の異能者を捉える拘束?と言う異能を使って牢に閉じ込めたり牢の見張り番をやらされている様だ。
もし、シアンを政府機関へ探しに侵入するなら彼は牢獄だと思う。俺が聞き出せる情報はこの程度だ。すまない。検討を祈る。
「結構、良い情報だね。」
ウェンがうんうんと横で頷いた。
「政府機関も広いだろうしね。」
俺はありがとうございました。また宜しくお願いします。と返事を打った。
「おはよう。寝過ぎたか。」
ハーミット様が眠そうな顔でベッドから起き上がる。
丁度起きた頃に皆もゾロゾロと部屋に入って来た。
ワンルームにこの人数はやっぱり狭い。
最後にジハードが昼ご飯持参でやって来た。
「コンビニ弁当にしたよ。」
全員集合。テーブルとソファと床に座ってご飯食べながら会議開始だ。
「海誠先生からのメールを読みますね。」
俺は食べながらメールを読み上げた。
「牢獄の番人か。なるほど。」
ボスはシアンの無事が解って嬉しそうに微笑んだ。
「じゃ。ヴァルヴァラの話。聞きたいだろ?」
ハーミット様がボスにパソコン画面を見せながら語り出した。
ヴァルヴァラの異能は人の無生物化からその無生物に変えた人を自分の従者として戻す。
その限度は2人。
あの日ヴァルヴァラが死んだと言っていた2人の名前が消され現在はシアンと書かれていた。
戦闘中見境なく異能を発動する癖あり。味方を従者にしてしまう事が多々ある為、組む際は要注意。
ヴァルヴァラの意思で従者解除は出来ない。
しかし、新しく光弾に当たった者が出たら更新され従者解除される。
「これは?新たに2名の光弾の犠牲者が出たらシアンの洗脳は解除されると言う事か?」
ボスがハーミット様の顔をまじまじと見た。
「そうだね。」
ハーミット様は頷いた。
「だから。解除されて政府に気づかれて捕まる前にシアンを捕まえる必要がある。」
ハーミット様がそう言うとボスはニヤっと笑った。
「必ず捕まえる。」
「ねえ。ヴァルヴァラがプエル・トリコに戦闘に行ったらどうなるのかしら?シアンも着いていくの?」
バニラさんが難しい顔をした。
俺もそれは思った。
当初のヴェガさんの予定では決戦はプエル・トリコだった。
「漫画家先生にメールしろ。」
グッ・・・そう来たか。
ちょっと待って下さい。
海誠先生の部屋を遠隔透視。1人。寝てる。そうか、時差12時間だもんな。
起きるかなあ。話があります。とメールをした。
数分後に電話がかかってきた。
「ごめん。寝てた。どうしたの?何か聞きたい事?」
メールのお礼を述べて話を始めた。
「今度の戦争の事。やっぱり聞いて下さい。」
沈黙が流れた。
「うーん。マフィア側の作戦あるのかな?いいよ。」
海誠先生がちょっと浮かない声でそう言った。
「政府管轄国に先ず攻撃が入ります。その後にジ・パングに攻撃します。」
海誠先生は、なるほどね。敵も考えるねー。と言った。
「シアンとヴァルヴァラが行くかジ・パングに残るか。それが俺達には重要なんです。」
うーん。と言う唸り声が聞こえた。
「二手に分かれるとか?」
海誠先生に言われて俺も唸る。うーん。二手に分かれたら絶対厳しい。
「シアンがジ・パングにいたら大丈夫なのかな?」
「取り敢えず優先はシアンの居所ですね。」
そう言うと海誠先生は暫く沈黙した。
「もうここまで聞いたら決行日を教えてくれるかい?前日くらいからリュートの密着取材とでも偽って政府機関に侵入させて貰うから。」
「良いんですか!?」
情報流してくれるなら有難い。
「怪しまれるから合図を決めよう。ジ・パングに滞在ならワン切り。別の国なら2コール。」
本当に過度な期待はしないでくれよと念を押されて俺は決行日を知らせた。
再びお礼を言って電話を切った。
「良いスパイが誕生したじゃないか。」
ハーミット様が満足そう。
「ヴェガから連絡。プエル・トリコにエンバスター家の連中は潜水艇で侵入。決行日変更無し。時刻は12時。ジ・パングは夜中の12時くらいだと。」
メールを読み上げた。あくまで優先はジ・パングそれを知らされていないマフィア達は気の毒だ。
俺達も知らなければそうなる予定だったのかもしれない・・。
カプリスは駆除屋に滞在しエンバスター家の子飼いのイーヴェンデルタ達の侵入と海誠先生からの連絡を待って行動する事にした。
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