都合のいい男

美浪

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計画と実行

ディードとガブリエル

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冷食の炒飯を2人で食う。
後でボスにヴェガとガブリエル来てるって報告居るかなあ。いや?多分バレてるだろうな。冷やかされそ。

「ねぇ。ディードってさあ。新しい相手居ないよね?」
ガブリエルが突然、真面目な顔で聞いてきた。

「え?居ないけど?」
ホッとした顔をする。

「いや。新しく入ったミナキとか・・。違うかなって思ってしまって。うん。ごめん。」
そっか。駆除屋で会ったんだったな。

「ミナキと付き合ってるのってウェンだよ。」
これに関しては俺も最初びっくりした。
特に付き合う宣言をされた訳では無いけれど何時も一緒だし。今、ウェンの部屋に住んでるし。

何よりウェンが凄く変わった。

「え?ウェンって・・。あのちょっと怖そうな人だよね?」
「そうだよ。」
怖そうかあ。そうだねえ。あいつの殺る時の目は確かに怖いかも・・。
ウェンは俺と多分1歳しか変わらない。
だから会った時は全く話さない彼とどう接したら良いか解らなくて苦手だった。
しかも、俺より強かったし。今もだけど。

それでと言うか皆みたいに大人の対応が出来なくて。2年くらい打ち解けるのに時間がかかった。

だから今でもめちゃくちゃ仲良しでは無い。普通?かな。昔より喋るけど。

ちょっと会わせてみるか。これを機会に仲良くなれると俺も有難い。

「もしもし?ウェン。」
「何?」
ガブリエルが来てると言う話をすると

「あー。今、ジハードの部屋出た所。ミナキ?行く?」
「オッケー。」
とミナキの声もした。ジハードも呼んだのか。ヴェガもガブリエルも疑いまくりだったんだなあ。

2人はジハードの部屋からだったので直ぐに来た。

「こんばんはー。」
「今日は良く人の家に呼ばれる日だね。」
ミナキとウェンは相変わらず仲良さそうで。
ボスが言ってた。ウェンの心の氷を一気に溶かしたのはミナキだよって。
本当に彼は変わったと思う。

「こんばんは。お久しぶりです。」
ガブリエルはペコっと挨拶した。

「お久しぶりです。」
「確かに久々。」
ダイニングテーブルに向かい合って座って居たので俺の隣にウェン。ガブリエルの隣にミナキが座った。

「何か飲む?食べる?」
自分達は食事中だったのに何も出さないのも申し訳無い。

「今、珈琲飲んできた。」
「はい。だから大丈夫ですよ。」
そうかあ。取り敢えずさっさと食べるか。

「あの。お2人は付き合っているんですか?」
ガブリエルが恐る恐る聞く。そんなにウェンが怖いのか・・。

「そう。だから不安に思う事は無い。」
ウェンは無表情だけどキッパリ答えた。
「俺、小さいからやっぱり勘違いされるのかなあ。」
ミナキはムゥっとした顔で。確かにそう言う所が可愛いからかなあ。ガブリエルの嫉妬の対象になるのか。

「あのさあ。どっちから告白したの?」
俺もちょっと質問。

「それ、アルージャにも聞かれた。」
ウェンが無表情でそう答えた。やっぱり何か一線引かれている。

「俺!!ウェンに一目惚れ!だってウェンめちゃくちゃカッコいいし。」
ミナキが嬉しそうに答えた。
ウェンはそんなミナキを見詰めてフフっと笑う。
おー。ウェンが笑った。一目惚れか・・。

「俺もある意味そうかも。そもそも恋愛感情って言うものが解らなかったから少し時間かかったけどね。」
おお!凄い。ウェンがめっちゃ喋った。
そうだよなあ。ウェンは恋や愛とは無縁な感じだった。
友情や仲間って言うのも多分、最初は解らなかった筈だ。

「幸せそうだね。」
ガブリエルがニッコリと笑った。可愛い笑顔だ。

「ガブリエルさんとディードさんは・・・。そのー。ね?」
ミナキが確認する様に気にして俺の顔を見た。
「まだ考え中。」
俺は正直に答えた。ガブリエルも気不味そうな顔をしている。

「好きなのに何故?付き合わない?」
ウェンにそう言われてちょっと困惑した。

「好きだから嫉妬するじゃん。離れていたら不安だし。」
「ディード、カッコいいし。俺も何か何時も信じられなくて責めてた。」
ガブリエルも俺と同じ思いを悩み続けた。

「それ。解る。ずっと一緒に居たいよね。」
ウェンにそんな事言われる日が来るとは思わなかった・・・。
「うん。ずっと一緒に居たい。ウェンが羨ましい。」
心の声が思わず漏れる。

ミナキがそんな俺を見て
「でも。ディードさんが付き合いたいのはガブリエルさんだよね?俺やウェンや他のカプリスメンバーじゃない。」

俺は何かその発言にあれ?確かにと思えた。パチパチと瞬きをしてミナキを見詰めて返す。
「あっ。何か生意気言ってごめんなさい。何かお互い好きで誰でも良いって訳では無いのになって思えて。」

誰かと付き合いたいんじゃない。
ガブリエルと付き合いたい。
そうか。それが俺の気持ちの答えなのか。

「うん。俺はガブリエルが好きだ。」
俺がそう言うとウェンがクスクスと笑い出す。
「たまに駆除屋に行ってリオに行けば?直ぐに行けるし。」
ウェン・・・。お前、凄いな。その通りだ。
「確かに。元締めに金払えば行けるか。」
ガブリエルが嬉しそうに頷いた。

「良し!じゃ2人はまた付き合うという事で帰ろうか。ウェン!」
「そうだね。」
何か俺達・・。ミナキとウェンに纏められてしまった。

「あの。ありがとう。えーと、さあ。ミナキ、俺とガブリエルも呼び捨てで良いよ。さん付けなくてさ。」
もっとウェンとミナキと仲良くしたい。

「じゃ。ディード、ガブリエル。おやすみなさい!」
「うん。ディード、ガブリエル。今夜は・・・。仲良くね。」
プッとウェンが笑いながら出て行った。

ウェンが!?下ネタ?!衝撃的!!

「俺。ウェン怖くなくなった気がする。」
ガブリエルが驚いた様な顔で2人が出ていった玄関を見詰めていた。

「そうだなあ。元々、カプリスメンバーだけには笑顔を見せる奴だったけど。変わったな。」
恋の力って凄いんだ。

付き合うと決めるとびっくりするくらいムラムラするもので風呂まで一緒に入りイチャイチャした後にベッドへ。

「ガブリエル。」
この唇。何時までも塞ぎたい。

「ディード・・好き・・。」
俺をギュッと抱き付いてくるガブリエルが愛おしい。

「あっ・・・そんなに触ったら・・・。」
ガブリエルが切なそうな声を上げる。
久しぶりだから優しく解していく。

こう言うの仲直りエッチって言うのかな。

「もう。欲しい・・・。」
「俺も我慢の限界。」
ガブリエルは俺の上にゆっくりと腰を降ろした。
ズブっと・・・。この感触。持っていかれそうになる。

エロい。

下から突き上げると悶える様にガブリエルがイク。
搾り取られそう・・・。

ずっとこうしたかった。

ガブリエルの事を忘れられなかった。

「俺もイきそう。」
体位を変えてガブリエルを抱き締める。

深く挿入して中に勢いよく出した。

「ディード。まだしたい。」
甘える様にキスしてくるガブリエルと絡むようにキスをする。

俺もまだ元気過ぎる。

堪らん。ガブリエルが可愛い。

「また・・。イクぅ・・・。」
空イキしたガブリエルにまた締められて俺も果てた。

「寝るか。」
「うん。めちゃくちゃ幸せ。」
折角風呂入ったのにベタベタ。綺麗に浄化してやる。

ガブリエルが俺の隣でまた寝る日が来るなんてな。
今度、ウェンとミナキに感謝しないとなあ。何か奢ろう。

ガブリエルを抱き締める。
心地良い。何時までもこうしていたい。

そのままゆっくりと眠りに落ちた。
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