都合のいい男

美浪

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計画と実行

会議の後は・・・

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「さて。ミナキも1週間でここまで成長したし少し報告会でもしようか?」
ボスが全員に珈琲を入れてくれて席についた。

「じゃ、肝心のマフィアの動きから報告しようかな。」
ハーミット様が手を挙げた。

「アブルファミリーと反政府組織百獣会が現在抗争中。デカい戦争になりそう。」

「後はねー。薬の売人組織キラービーが新しいクスリ売り出した。こっちが警察的には取り締まりたいかもね。」
いっぱい色んな組織があるんだなあ。

ボスはハーミット様の話に頷きながら
「キラービーのデカい取引日が解ればそこに合わせるのがベストかもな。」

「なかなか取り締まれない最悪組織ですものね。この情報は売れそうよね?」
エルーカさんが苦笑しながら頷いた。

日程の照準はキラービーに合わせる事に決まりそうだ。

エンバスター家にはボスが連絡をすると言っている。詳しい日程は勿論、エンバスター家にも知らせない。情報は何処から漏れても困るからだ。

「ミナキは1度マコト・ソトメに連絡をしてみようか?携帯はアルージャの携帯を使ってくれ。」
急に情報暴露よりワンクッション置いて様子を伺えと念の入れようだ。
ハーミット様の携帯は位置情報特定不可能の特殊加工品らしい。

「後はミナキの危険察知能力を見てみたいなぁ。ジハードは見たんだろ?」
ボスはニヤニヤと俺の顔を見る。

「普通の人の危険察知能力とは全然違うんだけど。じゃあボスも一緒に外の様子を確認して下さい。」
ボスはOKと言ってワクワクした顔をした。

「朱雀!偵察!」
頭上の朱雀がクルっと回ってビルを突き抜けて飛び立つ。

見える。 外の様子。

「歩行者無しですね。後は・・。」
朱雀は飛び回る。

「向こうのコンビニの前には2人。一般人。」
ボスは関心する様に頷いた。

「すげーじゃねーかー!」
バックスレーさんに背中をバシっと叩かれた。痛い。

朱雀戻れ。飛び回っていた朱雀は俺の頭上に戻った。

「うん。ミナキの危険察知は完全に異能だね。」
ボスはそう言った。
「これは偵察スカウトって異能。」
修行次第で数キロ先まで飛ぶようになるらしい。

「もう少し成長したら偵察班やってみようか?」
ボスは勝手に納得して俺はそのうち偵察班をさせられそうだ。
でも、朱雀がバレなければ確かに偵察にめちゃくちゃ向いている。

その後は駆除屋での話や他の人も修行の話等の雑談。

「ミナキは明日夜にでもアルージャの部屋からマコト・ソトメに電話ね。後は数日以内に決行日は決める。」
そう言って解散。

「あー!言い忘れ!バニラとエルーカは体術の訓練をミナキにしてあげてくれ。」
バニラさんとエルーカさんと?

「いいわよ。やりましょ。」
「うん。OK!」
本気でやり合うなら現在の俺のレベルは彼女達より少し弱いくらいらしい。
まだまだ男性陣の足元にも及ばないとの事だ・・・。やっぱり。

「じゃあ、明日から宜しくお願いします。」
バニラさん、エルーカさんに頭を下げてアジトを出た。


            ・・・・・・・・・・・・


アジト解散となり自室へミナキと戻った。

何となくソファに座りテレビを付ける。

「俺がミナキと修行したいんだけど。」
まだそう言うレベルじゃないのは解る。自分の修行にならない。それに相当、手加減する。

でも、ちょっと1週間離れた事で四六時中一緒に居たい気持ちが高ぶって仕方ない。

「ウェン。俺もそうしたい。でも、俺はまだ弱いから。」
ミナキも解ってる。
「うん・・。」
小さく頷いた。

「ウェン・・・。可愛い過ぎ。好き過ぎる!」
ミナキがそう言って抱き着いてきた。
いや、可愛い過ぎるのはそっち。

抱き着いたミナキの頭を優しく撫でる。

可愛い過ぎて愛し過ぎて爆発しそう。
抱きたい。脳内はそう言う気分。

「もう抱く。」
まじまじとミナキを見詰める。
「ウェンってこういう時何時も直球だよね。」
うん。その通り。
照れるミナキにキスをする。

唇美味しい。
今日も沢山、可愛がる。

「おいで。」
頬を赤らめてポワんとなった可愛いミナキの手を引いて寝室へ。

「脱がせるね。」
ああ。綺麗な肌だ。俺のミナキ。

全身舐めたい・・・。

俺って変態かな・・・。
でも、そうしたいくらい好き。

キスをして押し倒す。可愛い。

耳も首も乳首もミナキは弱い。

ほら、もう呼吸が荒くなってきた。
俺も興奮する。

「ん・・・。」
我慢しようとする声が堪らない。
少しずつ舐めて下へおりていく。もっと喘がせたい。

下半身はもう元気なんだけど。少し焦らそう。

今日はココだけでイかせたいな。

下も脱がして。
「指入れるよ。」
ミナキは頷いた。

ローションは冷たいから温めて。軽く気を与えると温まる。

グチュ・・・。

「あっ・・・。」
ミナキが少し抵抗する。優しくゆっくり解す。
指は1本ずつゆっくりゆっくり。

前立腺。さあ、気持ち良くなってね。

「あっ・・・。ウェン・・・。」
ミナキの声が心地よい。
悶える身体。フルフルと震える。

もっと良くしてあげる。

グチュ・・・グチュ・・・。
いやらしい音が寝室に響く。

「もうダメ・・・。」
ミナキの身体がガクガクと震えて達した。

「可愛い。」
堪らずキスをする。
「ウェン。好き。」
俺も大好き。あぁ。何時までもキスしていたい。
でも・・入れたい。

「大丈夫?ゆっくり入れるからね。」
ん・・・。気持ち良い。
締め付けがキツい。
入口を慣らす様に・・。

ん・・・。あっ・・・。
はぁはぁと荒い息遣いのミナキの喘ぎに一気に入れたくなる衝動を抑えた。

半分くらい。
少しずつ動く。

「ウェ・・・ン。」
切なそうなミナキの目が俺を見詰める。

オーラがキラキラ輝いて。美しささえ覚える。

グッと奥まで。

「あぁ・・・。」
ミナキがまたイきそうで締まる。

切ない喘ぎ声と挿入の音の室内。

ミナキを抱き締めてキスをしながら動くとフルフルと震えながらミナキはまたイッた。
俺もイきそう。

ちょっと激しくしても大丈夫かな。

「ん・・あっ・・あっ・・。ウェン・・・。」
「ミナキ・・・。」
ビクビクっと俺の身体も震えて全てミナキの中に出し切った。

何時までも繋がっていたい・・・。でも抜かなきゃね。

ふぅ。やっと抱けた。欲求不満で死にそうな1週間だった。

身体を浄化すると。
まだ息の荒いミナキがありがとうと微笑む。

「ごめん。ムラムラが止まらなかった。」
そう言うとミナキも
「同じく。したかった。」
お互い照れ笑い。

俺、いつの間にか沢山笑う様になった。

ミナキに会うまでこんなに笑う事無かったな。

意識せずに顔が緩む。不思議。

会話も。こんなに人と話した事は無かった。カプリスメンバーとも。
だから俺は話すの下手。感情を伝えるのも下手。言葉が出ない。
もっと上手く愛の言葉のひとつも言える様になりたい。

何て思う自分の感情が不思議だ・・。

「ウェン。大好き。」
甘える様に抱き着いてくるミナキを抱き締める。
「ミナキ、俺も大好き。」

やっと一緒に寝れる。

そんな小さな幸せを噛み締める。

俺の腕の中でミナキが幸せそうに目を閉じた。

おやすみ。俺のミナキ。

目を閉じると・・・。やっぱり俺が先に寝そう・・。

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