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西アン・デスに向けての修行
駆除屋のお仕事②
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「畜生!なんだこのシールド!」
警察官が結界を殴りつける。
「遅くなってすまねぇ。しかし、良く頑張ったな。」
ラズが俺の頭をポンと叩く。泣きそう。
やっぱり俺はカプリスメンバーが誰か居ないとダメなんだとつくづく思う。
「うん・・。よし!フィグさんとデードリッヒさんを俺は治癒させるから。」
ラズは頷き
「まあ、任せとけ。」
そう言って結界から出た。
「六根清浄。六根清浄。」
走りながら治癒する。先ずは俺の火傷。
まじでヒリヒリ所じゃ無い!激痛。
「フィグさん!!」
意識の無いフィグさんへ気を込める。
六根清浄。六根清浄。六根清浄。
目覚めろフィグさん。
俺は危険察知能力は無いがこっちの能力はあるかもしれない。
解る・・・。治療箇所。
フィグさん。脳挫傷だ。
難しいが脳に気を送る。損傷は軽度だ。良かった。
後は医者に任せるしかない。
デードリッヒさんへ向かう。
「腕、大丈夫ですか?」
「ああ。多分な。フィグは?」
フィグさんの状態を伝えると唇を噛み締めて辛そうだった。
「ちょっと待ってくださいね。」
デードリッヒさんにも唱える。
損傷は腕と後は背中の打撲か。
痛みは取れる筈。
「ありがとう。お前、凄いな。流石、カプリス。先にフィグを運ぶが良いか?」
俺は頷いてデードリッヒさんに手を貸した。
フィグさんをなるべく動かさないように転移魔法陣に乗せる。
「行ってください!」
デードリッヒさんはフィグさんと共に転移した。
・・・・・・・・・・・・
元締めもこれは予想してなかったんだろうな。
ミナキは良く頑張った。と言うか俺が来た瞬間の爆発的な異能力に少し驚いた。
本当に戦う覚悟した人間は強くなる。
「さーてと。殺りますか?」
結界から出た俺に警察官は殺気を放ちながらも少し後ずさりした。
そりゃそーだろな。
あんたと俺じゃレベルが違う。
今日は残念ながら銃持ってきてないんだよなあ。剣ならあるけれど。
一撃で死なせられなくて悪いね?
向かって来た警察官を避けて蹴り飛ばす。
「グッッ!!!」
警察官は立ち上がって手から炎の弾丸を放つ。
悪いなあ。その程度の炎って・・・。
時間もかけたくないし異能使うか。
――氷の墓石――
炎の弾丸諸共、凍っていく。
「すげー!!」
背後からミナキのはしゃぐ声が聞こえて笑えた。
見事に凍ったな。
氷の柱の完成。
で、これを斬るっと!!
俺は凍った警察官をぶった斬った。
後ろを振り返ってミナキに向かってピースサイン♪
「ラズ!!流石!!」
「お疲れ。」
駆け寄るミナキの頭を撫でる。
本当に無事で良かった。
もし何かあったら・・。
俺はウェンに殺される事になったかも知れない・・。怖い怖い・・・。
「ラズの異能初めて見た!!」
嬉しそうに興奮するミナキ。
「ガキの頃に3日程、冷凍庫に閉じ込められてから身に付いた異能だからなあ。あんまり好きじゃねーんだ。」
それに単純に銃や剣の体術の方が俺は好きって理由もある。
「まじで?!冷凍庫?」
ミナキのうわぁって顔がウケる。
「ほら、早く遺体運ぼうぜ。」
「了解!」
運ぼうとした時、駆除人が2人転移して来た。
「すみません!遅くなりました。」
「本当にご迷惑おかけしました!!」
知らない奴だけどとても低姿勢。そんでもってなかなか強者だ。
「あー。大丈夫。警察官は殺ったよ。」
そう言うとまたペコペコと頭を下げて遺体を運び始めた。
「あの。フィグさんとデードリッヒさんは?大丈夫ですか?」
ミナキが不安そうに聞くと
「ありがとう。うちの医療班が何とかしてるから大丈夫。」
そう言ってくれて俺もホッとした。
無事、駆除完了。
転移。
・・・・・・・・・・・・・
駆除屋に帰れたー!!
本当にめちゃくちゃ疲れた。
転移すると駆除人の皆さんと元締めが迎えてくれた。
「ミナキ。無事で良かった。本当に済まなかったね。」
元締めに頭を下げられてちょっとびっくりした。
こう言う事、想定内だと思っていたのに。
異世界人警官って言うのが想定外だったらしい。
駆除屋の皆さんは強いけれどカプリス程強くないらしい。なるほど。
「いえいえ。俺の方こそ弱いばかりでデードリッヒさんとフィグさんに怪我させてしまいました。改めてもっと強くならないといけないって思いました。」
本当に俺の課題。
もし、2人を仲間だと思っていたら・・。
俺は護れた。
「医療班の所に行って様子を見て来ると良い。」
元締めにそう言われてラズと2人の様子を伺いに行った。
外観はちょっと大きい一戸建て住宅に見えたが結構広いな。
改めて不思議な家だ。
あー。医療班の部屋ってイメージは学校の保健室だ。
白衣の医者らしき人が3人と看護師3人。
「あの、すみません。デードリッヒさんとフィグさんは大丈夫ですか?」
医者と看護師はこちらを見て
「君かあ!!素晴らしい異能者みたいだね!ありがとう。」
「フィグの治療は的確だったよ。」
そう言って握手を求めて来た。
閉まっていたカーテンが開きデードリッヒさんが顔を覗かせた。
腕には包帯を撒いているが元気そう。
「ありがとう。本当に助かったよ。」
そう笑顔で言われて良かったぁと安心した。
「あっ。フィグはこっちね。」
医者が隣のベッドのカーテンを開けると点滴を受けて頭に包帯を撒いて眠っているフィグさんがいた。
しかし、この部屋は手術するって雰囲気じゃないよなあ?
もしかして異能治療?
「フィグさんはやっぱり脳挫傷でした?」
そう聞くと医者は頷いて
「軽い脳挫傷でした。治癒魔法が早かったので多分、後遺症は残らないと思います。」
あっ。やっぱり異能治療みたいだな。
そう思うと脳内チップを入れるって言うのも異能って言うのは本当なのかも。
「ところで君!うちの医療班で働かないか!!」
「へ?いやいや。」
何やら勧誘が始まったのをラズが止めてくれた。
「そうか。カプリスか。上お得意様だね。残念だ。」
医者も看護師も残念そうだが致し方ない。
医療班の皆さんとデードリッヒさんに挨拶して部屋を出る。
「ラズ。めちゃくちゃ腹減った。」
「だろうなあ。相当、頑張ったし。」
ラズに飯行くか!と言われて食堂でたらふく食べて本日の駆除屋仕事は終了した。
警察官が結界を殴りつける。
「遅くなってすまねぇ。しかし、良く頑張ったな。」
ラズが俺の頭をポンと叩く。泣きそう。
やっぱり俺はカプリスメンバーが誰か居ないとダメなんだとつくづく思う。
「うん・・。よし!フィグさんとデードリッヒさんを俺は治癒させるから。」
ラズは頷き
「まあ、任せとけ。」
そう言って結界から出た。
「六根清浄。六根清浄。」
走りながら治癒する。先ずは俺の火傷。
まじでヒリヒリ所じゃ無い!激痛。
「フィグさん!!」
意識の無いフィグさんへ気を込める。
六根清浄。六根清浄。六根清浄。
目覚めろフィグさん。
俺は危険察知能力は無いがこっちの能力はあるかもしれない。
解る・・・。治療箇所。
フィグさん。脳挫傷だ。
難しいが脳に気を送る。損傷は軽度だ。良かった。
後は医者に任せるしかない。
デードリッヒさんへ向かう。
「腕、大丈夫ですか?」
「ああ。多分な。フィグは?」
フィグさんの状態を伝えると唇を噛み締めて辛そうだった。
「ちょっと待ってくださいね。」
デードリッヒさんにも唱える。
損傷は腕と後は背中の打撲か。
痛みは取れる筈。
「ありがとう。お前、凄いな。流石、カプリス。先にフィグを運ぶが良いか?」
俺は頷いてデードリッヒさんに手を貸した。
フィグさんをなるべく動かさないように転移魔法陣に乗せる。
「行ってください!」
デードリッヒさんはフィグさんと共に転移した。
・・・・・・・・・・・・
元締めもこれは予想してなかったんだろうな。
ミナキは良く頑張った。と言うか俺が来た瞬間の爆発的な異能力に少し驚いた。
本当に戦う覚悟した人間は強くなる。
「さーてと。殺りますか?」
結界から出た俺に警察官は殺気を放ちながらも少し後ずさりした。
そりゃそーだろな。
あんたと俺じゃレベルが違う。
今日は残念ながら銃持ってきてないんだよなあ。剣ならあるけれど。
一撃で死なせられなくて悪いね?
向かって来た警察官を避けて蹴り飛ばす。
「グッッ!!!」
警察官は立ち上がって手から炎の弾丸を放つ。
悪いなあ。その程度の炎って・・・。
時間もかけたくないし異能使うか。
――氷の墓石――
炎の弾丸諸共、凍っていく。
「すげー!!」
背後からミナキのはしゃぐ声が聞こえて笑えた。
見事に凍ったな。
氷の柱の完成。
で、これを斬るっと!!
俺は凍った警察官をぶった斬った。
後ろを振り返ってミナキに向かってピースサイン♪
「ラズ!!流石!!」
「お疲れ。」
駆け寄るミナキの頭を撫でる。
本当に無事で良かった。
もし何かあったら・・。
俺はウェンに殺される事になったかも知れない・・。怖い怖い・・・。
「ラズの異能初めて見た!!」
嬉しそうに興奮するミナキ。
「ガキの頃に3日程、冷凍庫に閉じ込められてから身に付いた異能だからなあ。あんまり好きじゃねーんだ。」
それに単純に銃や剣の体術の方が俺は好きって理由もある。
「まじで?!冷凍庫?」
ミナキのうわぁって顔がウケる。
「ほら、早く遺体運ぼうぜ。」
「了解!」
運ぼうとした時、駆除人が2人転移して来た。
「すみません!遅くなりました。」
「本当にご迷惑おかけしました!!」
知らない奴だけどとても低姿勢。そんでもってなかなか強者だ。
「あー。大丈夫。警察官は殺ったよ。」
そう言うとまたペコペコと頭を下げて遺体を運び始めた。
「あの。フィグさんとデードリッヒさんは?大丈夫ですか?」
ミナキが不安そうに聞くと
「ありがとう。うちの医療班が何とかしてるから大丈夫。」
そう言ってくれて俺もホッとした。
無事、駆除完了。
転移。
・・・・・・・・・・・・・
駆除屋に帰れたー!!
本当にめちゃくちゃ疲れた。
転移すると駆除人の皆さんと元締めが迎えてくれた。
「ミナキ。無事で良かった。本当に済まなかったね。」
元締めに頭を下げられてちょっとびっくりした。
こう言う事、想定内だと思っていたのに。
異世界人警官って言うのが想定外だったらしい。
駆除屋の皆さんは強いけれどカプリス程強くないらしい。なるほど。
「いえいえ。俺の方こそ弱いばかりでデードリッヒさんとフィグさんに怪我させてしまいました。改めてもっと強くならないといけないって思いました。」
本当に俺の課題。
もし、2人を仲間だと思っていたら・・。
俺は護れた。
「医療班の所に行って様子を見て来ると良い。」
元締めにそう言われてラズと2人の様子を伺いに行った。
外観はちょっと大きい一戸建て住宅に見えたが結構広いな。
改めて不思議な家だ。
あー。医療班の部屋ってイメージは学校の保健室だ。
白衣の医者らしき人が3人と看護師3人。
「あの、すみません。デードリッヒさんとフィグさんは大丈夫ですか?」
医者と看護師はこちらを見て
「君かあ!!素晴らしい異能者みたいだね!ありがとう。」
「フィグの治療は的確だったよ。」
そう言って握手を求めて来た。
閉まっていたカーテンが開きデードリッヒさんが顔を覗かせた。
腕には包帯を撒いているが元気そう。
「ありがとう。本当に助かったよ。」
そう笑顔で言われて良かったぁと安心した。
「あっ。フィグはこっちね。」
医者が隣のベッドのカーテンを開けると点滴を受けて頭に包帯を撒いて眠っているフィグさんがいた。
しかし、この部屋は手術するって雰囲気じゃないよなあ?
もしかして異能治療?
「フィグさんはやっぱり脳挫傷でした?」
そう聞くと医者は頷いて
「軽い脳挫傷でした。治癒魔法が早かったので多分、後遺症は残らないと思います。」
あっ。やっぱり異能治療みたいだな。
そう思うと脳内チップを入れるって言うのも異能って言うのは本当なのかも。
「ところで君!うちの医療班で働かないか!!」
「へ?いやいや。」
何やら勧誘が始まったのをラズが止めてくれた。
「そうか。カプリスか。上お得意様だね。残念だ。」
医者も看護師も残念そうだが致し方ない。
医療班の皆さんとデードリッヒさんに挨拶して部屋を出る。
「ラズ。めちゃくちゃ腹減った。」
「だろうなあ。相当、頑張ったし。」
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