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西アン・デスに向けての修行
出勤!
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2人が帰宅したらお風呂。
「これが―あ―ね。これが―い―。」
お風呂が沸くまで字の勉強。ローマ字みたいな感じ、日本語の平仮名みたいで覚えたら読める様になりそうだと言うことが解った。
問題はアルファベットと記号が混ざった感じを記憶だな。
紙に漢字の書き取り練習した時の様に何回も書いて覚えるしか無いなあ。
家庭教師ウェンは目の前じゃ無くて隣に座って居て何か距離感が近い。
教えて貰っているのだが何かイチャイチャ気味な気がするのは俺だけだろうか?
「これで、あいうえお。書けた。」
「ん?まあ、下手だけど読めるかな?」
覗き込むウェンの顔が近くてドキドキする。
「じゃ次ね。」
真面目なんだけど絶対密着し過ぎだ。
いや、これで良いんだ。心を開いて信頼して大好きって事。
ウェンが密着したいならそうしよう。
「ん?さっさと練習。」
「はーい。」
しかし、文字難しい。
全然、記憶に無いけれど初めての平仮名ってこんな感じだったのかなあ。
お風呂入って今日はもう寝る事に。
俺は恥ずかしながらやる気満々だったのだけれども・・・。
「明日から1週間は過酷だから。ゆっくり寝な。」
「うん。そうなんだけどね?」
優しく抱き締めるられて我慢っと言われてしまった。
「そんなにきついの?」
もう今日はピロートークだ。
「危険察知能力ってさ。」
腕枕のウェンが俺の顔をまじまじと見詰めて言った。
「危険な目に合わなきゃ身につかないんだよ?」
顔が固まる。やっぱりそうなのー?!
「本当はミナキを一生危険な目に合わせたくない。でも、24時間365日ずっと片時も離れないなんて不可能だよね?」
俺はうん。と頷いた。
俺はウェンを皆を護るためにこの世界に来たんだ。
「大丈夫!頑張る!ウェンを護りたいから。」
ウェンはギュっと抱き締めて
ありがとう。そう言って優しくおやすみのキスをしてくれた。
・・・・・・・・・・・・
朝、集合時間。ラズの部屋へ。
「おはようございます。」
「おー。おはよう。」
黒髪ポニーテールのラズ!!!
似合う。
「髪結ぶ事もあるんだね?」
「あー。たまに結ぶぜ?」
じゃ行くか。そう言われて1階駐車場へ。
ラズと2人で車で駆除人の元へ行く事になった。
「死体処理って運ぶの?」
「ボスに詳しく説明せずに連れて行けって言われてるんだよなあ。」
ラズは苦笑する。
ボス・・・。相変わらずドSだな。
「じゃあ。ラズは危険察知能力があんまり無かったの?」
これなら聞いても良いかな。
「そうだなあ。あるつもりだった。15歳くらい?でカプリスに拾って貰うまで苦労はしていたけれど皆よりは過酷じゃ無かったのかもなあ。」
ラズはそう言う。
「俺は元の世界で平和ボケしていたから全然解らないんだろうな。」
日本って平和だったし。普通に本当に人生の荒波も無く生きてきた。
「そのなあ。そう言う優しさがウェンには必要だったんだと思うんだ。だから身につけるのは今からで良いよ。」
ラズもボスと同じ様な事を言う。皆、ウェンの事心配していたんだろうな。
この前、エバーステイから戻ってきた小型機を止めたあたりにやって来た。
何の変哲もない民家に見える。
「取り敢えず不思議な異能者の集まりだから。」
ラズはそう言って車を降りた。
家の外観は普通の一戸建て住宅。
玄関でインターホンを鳴らすと鍵が開く音がした。
「入るぞ。」
俺はちょっと緊張しながらウェンに着いて中へ入った。
えっ?!
何?此処・・・。
入った瞬間の外観とのギャップに先ず驚いた。
「オフィス!?」
玄関入るとそこはオフィス。そうだ!24時間電話対応のテレビショッピングの受付の事務所みたいなイメージだ。
パソコンに向き合って電話対応やメール対応をしている異能者達。
「しー。静かに。」
ラズは行くぞと言ってオフィスゾーンを横目に建物の奥へ。
社長室?と言える感じのドアをラズはノックした。
「どうぞ。」
中から聞こえた声は男性。やっぱり社長?
そこはまた予想を裏切る部屋感。
「お久しぶりです!元締め!」
元締めって・・・。
そうだまさに極道な世界の様な空間だ。
部屋には左右対面でソファがありアジア系のスーツ姿の人達が10名座っていた。
そして部屋の奥の1人掛けソファに一際怖そうな方。元締めだろう。
「よう。ラズ!久しぶりだな。ボスから聞いてるよ。ようこそ萬所駆除屋へ。」
近くに寄ると圧が凄い。短髪の黒髪に鋭い目付き。
年齢は案外若そうだ。ボスと変わらないくらいかもしれない。でもボスとは真反対なタイプに見える。
「挨拶して。」
ラズに促されて頭を下げる。
「ミナキ・フールです。宜しくお願いします。」
「楽にして座りな。君は異世界人か?俺は張憂炎。異世界人ハーフだ。」
名前からして中国人異世界人のハーフか。
ピアスも口ピアスも無いし。見た目は完全にアジア人なんだがこの世界の方。
元締めに言われた様に手前のソファに2人で座った。
「さてと。何から説明すりゃ良いんだ?」
元締めはラズをチラリと見た。
「何も言っていません。ボス命令です!」
ラズがそう言うとニヤっと笑いそれで良いと言った。
「まあ、見るのが早い。今から仕事が入っている。行ってこい。」
「了解です。」
ラズは頷いて立ち上がった。
今から?!
俺も覚悟を決めて立ち上がる。
「ラズと新人!行くぞ。」
スーツ姿の2人も立ち上がった。
2人に着いて元締めの部屋を出る。
家の更に奥の部屋へ案内された。
「着替えるぞ。」
ラズに言われて棚にあった黒の長袖シャツと黒のズボンに黒の手袋を渡された。
「さっさとしろ新人。」
そう言われ慌てて着替える。
着替え終わるとこの部屋の奥の扉の前へ。
「ここからは極秘事項。一切の他言を禁ずる。」
「大丈夫だって。ベックさん。」
こいつ信用なるからとラズが俺の頭をポンと叩いた。
どちらもアジア系の人だが一重の人がベックさん。二重の人がナーブさんらしい。
扉が開かれると床一面に
魔法陣・・・?何やら本格的に異世界感がする。
「俺達はここから世界各地に転移する。」
転移魔法陣か!?
それで色んな各地から依頼しても駆除しに来てくれていたんだ!
「行く先はジ・パング郊外。気を引き締めろよ。」
そう言われて魔法陣の上に乗った。
「これが―あ―ね。これが―い―。」
お風呂が沸くまで字の勉強。ローマ字みたいな感じ、日本語の平仮名みたいで覚えたら読める様になりそうだと言うことが解った。
問題はアルファベットと記号が混ざった感じを記憶だな。
紙に漢字の書き取り練習した時の様に何回も書いて覚えるしか無いなあ。
家庭教師ウェンは目の前じゃ無くて隣に座って居て何か距離感が近い。
教えて貰っているのだが何かイチャイチャ気味な気がするのは俺だけだろうか?
「これで、あいうえお。書けた。」
「ん?まあ、下手だけど読めるかな?」
覗き込むウェンの顔が近くてドキドキする。
「じゃ次ね。」
真面目なんだけど絶対密着し過ぎだ。
いや、これで良いんだ。心を開いて信頼して大好きって事。
ウェンが密着したいならそうしよう。
「ん?さっさと練習。」
「はーい。」
しかし、文字難しい。
全然、記憶に無いけれど初めての平仮名ってこんな感じだったのかなあ。
お風呂入って今日はもう寝る事に。
俺は恥ずかしながらやる気満々だったのだけれども・・・。
「明日から1週間は過酷だから。ゆっくり寝な。」
「うん。そうなんだけどね?」
優しく抱き締めるられて我慢っと言われてしまった。
「そんなにきついの?」
もう今日はピロートークだ。
「危険察知能力ってさ。」
腕枕のウェンが俺の顔をまじまじと見詰めて言った。
「危険な目に合わなきゃ身につかないんだよ?」
顔が固まる。やっぱりそうなのー?!
「本当はミナキを一生危険な目に合わせたくない。でも、24時間365日ずっと片時も離れないなんて不可能だよね?」
俺はうん。と頷いた。
俺はウェンを皆を護るためにこの世界に来たんだ。
「大丈夫!頑張る!ウェンを護りたいから。」
ウェンはギュっと抱き締めて
ありがとう。そう言って優しくおやすみのキスをしてくれた。
・・・・・・・・・・・・
朝、集合時間。ラズの部屋へ。
「おはようございます。」
「おー。おはよう。」
黒髪ポニーテールのラズ!!!
似合う。
「髪結ぶ事もあるんだね?」
「あー。たまに結ぶぜ?」
じゃ行くか。そう言われて1階駐車場へ。
ラズと2人で車で駆除人の元へ行く事になった。
「死体処理って運ぶの?」
「ボスに詳しく説明せずに連れて行けって言われてるんだよなあ。」
ラズは苦笑する。
ボス・・・。相変わらずドSだな。
「じゃあ。ラズは危険察知能力があんまり無かったの?」
これなら聞いても良いかな。
「そうだなあ。あるつもりだった。15歳くらい?でカプリスに拾って貰うまで苦労はしていたけれど皆よりは過酷じゃ無かったのかもなあ。」
ラズはそう言う。
「俺は元の世界で平和ボケしていたから全然解らないんだろうな。」
日本って平和だったし。普通に本当に人生の荒波も無く生きてきた。
「そのなあ。そう言う優しさがウェンには必要だったんだと思うんだ。だから身につけるのは今からで良いよ。」
ラズもボスと同じ様な事を言う。皆、ウェンの事心配していたんだろうな。
この前、エバーステイから戻ってきた小型機を止めたあたりにやって来た。
何の変哲もない民家に見える。
「取り敢えず不思議な異能者の集まりだから。」
ラズはそう言って車を降りた。
家の外観は普通の一戸建て住宅。
玄関でインターホンを鳴らすと鍵が開く音がした。
「入るぞ。」
俺はちょっと緊張しながらウェンに着いて中へ入った。
えっ?!
何?此処・・・。
入った瞬間の外観とのギャップに先ず驚いた。
「オフィス!?」
玄関入るとそこはオフィス。そうだ!24時間電話対応のテレビショッピングの受付の事務所みたいなイメージだ。
パソコンに向き合って電話対応やメール対応をしている異能者達。
「しー。静かに。」
ラズは行くぞと言ってオフィスゾーンを横目に建物の奥へ。
社長室?と言える感じのドアをラズはノックした。
「どうぞ。」
中から聞こえた声は男性。やっぱり社長?
そこはまた予想を裏切る部屋感。
「お久しぶりです!元締め!」
元締めって・・・。
そうだまさに極道な世界の様な空間だ。
部屋には左右対面でソファがありアジア系のスーツ姿の人達が10名座っていた。
そして部屋の奥の1人掛けソファに一際怖そうな方。元締めだろう。
「よう。ラズ!久しぶりだな。ボスから聞いてるよ。ようこそ萬所駆除屋へ。」
近くに寄ると圧が凄い。短髪の黒髪に鋭い目付き。
年齢は案外若そうだ。ボスと変わらないくらいかもしれない。でもボスとは真反対なタイプに見える。
「挨拶して。」
ラズに促されて頭を下げる。
「ミナキ・フールです。宜しくお願いします。」
「楽にして座りな。君は異世界人か?俺は張憂炎。異世界人ハーフだ。」
名前からして中国人異世界人のハーフか。
ピアスも口ピアスも無いし。見た目は完全にアジア人なんだがこの世界の方。
元締めに言われた様に手前のソファに2人で座った。
「さてと。何から説明すりゃ良いんだ?」
元締めはラズをチラリと見た。
「何も言っていません。ボス命令です!」
ラズがそう言うとニヤっと笑いそれで良いと言った。
「まあ、見るのが早い。今から仕事が入っている。行ってこい。」
「了解です。」
ラズは頷いて立ち上がった。
今から?!
俺も覚悟を決めて立ち上がる。
「ラズと新人!行くぞ。」
スーツ姿の2人も立ち上がった。
2人に着いて元締めの部屋を出る。
家の更に奥の部屋へ案内された。
「着替えるぞ。」
ラズに言われて棚にあった黒の長袖シャツと黒のズボンに黒の手袋を渡された。
「さっさとしろ新人。」
そう言われ慌てて着替える。
着替え終わるとこの部屋の奥の扉の前へ。
「ここからは極秘事項。一切の他言を禁ずる。」
「大丈夫だって。ベックさん。」
こいつ信用なるからとラズが俺の頭をポンと叩いた。
どちらもアジア系の人だが一重の人がベックさん。二重の人がナーブさんらしい。
扉が開かれると床一面に
魔法陣・・・?何やら本格的に異世界感がする。
「俺達はここから世界各地に転移する。」
転移魔法陣か!?
それで色んな各地から依頼しても駆除しに来てくれていたんだ!
「行く先はジ・パング郊外。気を引き締めろよ。」
そう言われて魔法陣の上に乗った。
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