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西アン・デスに向けての修行
計画
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ラフなTシャツとジーンズに着替えてアジトへ向かう。普段着の好みはウェンと俺は似ている。今度、服も一緒に買いに行きたいなあ。
でも、修行が優先かな。
そんな事を考えながらアジトへ入った。
「お疲れさん。」
ボスとシアンはもうアジトに居て食事中だった。ピザにグラタンにパスタ。
「朝ご飯食べ損ねたからね。」
「ミナキもウェンも食べるかい?」
時間はお昼。確かに腹減った。
「食べよっか!」
「そだね。」
冷凍庫を2人で物色。
「炒飯!」
「OK。」
2人前をチンして分ける。
食べているとハーミット様がやって来た。
「もー。朝からメールとかまだ寝てる時間。俺は夜型なんだ。」
入るなりブツブツ言いながらダイニングテーブルにパソコンを置いた。
「ハッキング完了。政府より警察の方がハッキング楽だからね。」
こいつこの前の生き残った奴だよね?と言って画面を見せてくれた。
写真の横に直筆で外海誠と書かれて居た。間違いない。
改めて著者近影を思い出した。ピアスと口ピアス。ファンの間では先生の趣味で政府や警察の異能の強いキャラはピアスに口ピアスをしていると言われていたんだったなあ。
「で?こいつは何者?」
ハーミット様も席に座りボスの食べていたピザを1枚取って食べだした。
「ミナキが今朝出くわしたんだ。」
ボスがそう言うとウェンとハーミット様の視線が俺に向いた。
2人にボスとシアンにした説明をした。
その話にボスが彼の異能の説明を付け加える。
「変な奴だな。」
「意図が解らん。」
ウェンもハーミット様も理解不能と苦笑する。
「確かに此奴には脳内チップは入って居ない。ほら此処。」
ハーミット様が指したパソコン画面。俺は読めないがそう書いてあるらしい。
「・・・ミナキを政府に引き込みたい?」
ウェンがそう言うと全員が有り得るなと呟いた。
「これ。携帯番号です。かけてません。登録も出来ないからしてません。」
ボスに渡した。
「大丈夫。俺達はミナキを信用しているよ。アルージャ、これ登録して。位置情報に使える。」
「ラッキーだったね。これは美味しい。」
ハーミット様は機械関連は何でも出来るんだな。電話はかけなくてもパソコン使えば異能と合わせてGPSも出来るのか。
「位置はジ・パング闘技場だね。」
まだ取材中か。
彼は本当に俺を仲間に引き込みたいのかな。本当にネタが欲しいのか。
もし、政府の本性を彼が知ってこの国に生まれた異能者達の境遇を知ったら・・少し歴史が変わらないかな。
「ミナキ?同郷の人物でも敵は敵だよ?」
ボスに言われて俺は頷いた。ちょっと見透かされていたかもしれない。
「大丈夫です。ただもしかしたら逆に利用出来るかも?とは考えていました。」
ボスはなるほどと言って考え込み始めた。
「提案。」
ハーミット様がニヤっと笑う。
「マフィアのデカい仕事を売る。」
ボスはそれで?と頷いた。
「西アン・デスの遺跡襲撃とマフィアのデカい仕事の日にちを合わせる。そうすれば?」
ハーミット様が不敵な笑みを浮かべた。
「西アン・デスにリュートは来ない。上手く行けばオーガも来ないか。」
ボスもニヤっと笑った。
記憶を辿る。遺跡編。主人公2人は居たぞ?それが居ないとなると盗める可能性は格段にが上がる。
「ミナキはネタ提供と言う電話をすれば良いだけだ。マフィアの情報は色んな所から入るしアルージャがハッキングしてくれるだろう。」
ボスの話に俺は頷いた。
アイデアとしては凄く良いと思うし。俺達も行動するが嘘は言っていない。
何か自分の思考がカプリス寄りになったなと思うけれど。
「相変わらず悪知恵の塊だな。」
ボスはハーミット様にニヤニヤ笑いながら話しかける。
「それ褒めてる?」
ハーミット様は苦笑い。
「アルージャは修行よりもハッキング優先になりそうだな。悪いが宜しく。」
「それが俺の仕事だよ。」
計画は着実に進んでいく。
色々と遺跡編を思い出してアイデアを出したいんだが政府目線で描いてある漫画は侵入経路とか全然解らない。
それに海誠先生は現場を見て描いたのかな?
想像も入っていたのかもしれない。
「どうした?ミナキ?難しい顔して。」
ボスに言われて我に返る。
「政府管轄国って入国する方法あるんですか?」
ボスが此方を見て
「ミナキは何かアイデアあるかい?」
と聞いた。
「うーん?飛行機?船?隣国から侵入?でもどれもバレそう。」
全然思い付かない。
「発想力だよ。と言ってもまだ確信持っている訳じゃないから。確定したら皆に発表するよ。」
発想力・・。ボスは良いアイデアが思い付いているんだよなあ。
「さて、予定1ヶ月の修行はきちんとやろう。此処に居ない奴らは?」
ボスが聞くと
「修行に出てるよ。」
とハーミット様は答えた。
皆、良い子だねとボスは微笑む。
「ミナキは実践が良いんだけどなあ。」
ボスは腕組みして難しい顔をして天井を見詰めた。
確かに実践で危険な目に合うと異能も体術さえも伸びた気はする。
でも、修行はウェンと行いたいなあ。
「よし!決めた!」
ボスが俺の顔を見詰めて企んだ様な笑いを見せた。
「ミナキは駆除人の所で修行しておいで!」
「えー!?駆除人?!」
ボスの気まぐれはカプリスの決定事項。
でも、修行が優先かな。
そんな事を考えながらアジトへ入った。
「お疲れさん。」
ボスとシアンはもうアジトに居て食事中だった。ピザにグラタンにパスタ。
「朝ご飯食べ損ねたからね。」
「ミナキもウェンも食べるかい?」
時間はお昼。確かに腹減った。
「食べよっか!」
「そだね。」
冷凍庫を2人で物色。
「炒飯!」
「OK。」
2人前をチンして分ける。
食べているとハーミット様がやって来た。
「もー。朝からメールとかまだ寝てる時間。俺は夜型なんだ。」
入るなりブツブツ言いながらダイニングテーブルにパソコンを置いた。
「ハッキング完了。政府より警察の方がハッキング楽だからね。」
こいつこの前の生き残った奴だよね?と言って画面を見せてくれた。
写真の横に直筆で外海誠と書かれて居た。間違いない。
改めて著者近影を思い出した。ピアスと口ピアス。ファンの間では先生の趣味で政府や警察の異能の強いキャラはピアスに口ピアスをしていると言われていたんだったなあ。
「で?こいつは何者?」
ハーミット様も席に座りボスの食べていたピザを1枚取って食べだした。
「ミナキが今朝出くわしたんだ。」
ボスがそう言うとウェンとハーミット様の視線が俺に向いた。
2人にボスとシアンにした説明をした。
その話にボスが彼の異能の説明を付け加える。
「変な奴だな。」
「意図が解らん。」
ウェンもハーミット様も理解不能と苦笑する。
「確かに此奴には脳内チップは入って居ない。ほら此処。」
ハーミット様が指したパソコン画面。俺は読めないがそう書いてあるらしい。
「・・・ミナキを政府に引き込みたい?」
ウェンがそう言うと全員が有り得るなと呟いた。
「これ。携帯番号です。かけてません。登録も出来ないからしてません。」
ボスに渡した。
「大丈夫。俺達はミナキを信用しているよ。アルージャ、これ登録して。位置情報に使える。」
「ラッキーだったね。これは美味しい。」
ハーミット様は機械関連は何でも出来るんだな。電話はかけなくてもパソコン使えば異能と合わせてGPSも出来るのか。
「位置はジ・パング闘技場だね。」
まだ取材中か。
彼は本当に俺を仲間に引き込みたいのかな。本当にネタが欲しいのか。
もし、政府の本性を彼が知ってこの国に生まれた異能者達の境遇を知ったら・・少し歴史が変わらないかな。
「ミナキ?同郷の人物でも敵は敵だよ?」
ボスに言われて俺は頷いた。ちょっと見透かされていたかもしれない。
「大丈夫です。ただもしかしたら逆に利用出来るかも?とは考えていました。」
ボスはなるほどと言って考え込み始めた。
「提案。」
ハーミット様がニヤっと笑う。
「マフィアのデカい仕事を売る。」
ボスはそれで?と頷いた。
「西アン・デスの遺跡襲撃とマフィアのデカい仕事の日にちを合わせる。そうすれば?」
ハーミット様が不敵な笑みを浮かべた。
「西アン・デスにリュートは来ない。上手く行けばオーガも来ないか。」
ボスもニヤっと笑った。
記憶を辿る。遺跡編。主人公2人は居たぞ?それが居ないとなると盗める可能性は格段にが上がる。
「ミナキはネタ提供と言う電話をすれば良いだけだ。マフィアの情報は色んな所から入るしアルージャがハッキングしてくれるだろう。」
ボスの話に俺は頷いた。
アイデアとしては凄く良いと思うし。俺達も行動するが嘘は言っていない。
何か自分の思考がカプリス寄りになったなと思うけれど。
「相変わらず悪知恵の塊だな。」
ボスはハーミット様にニヤニヤ笑いながら話しかける。
「それ褒めてる?」
ハーミット様は苦笑い。
「アルージャは修行よりもハッキング優先になりそうだな。悪いが宜しく。」
「それが俺の仕事だよ。」
計画は着実に進んでいく。
色々と遺跡編を思い出してアイデアを出したいんだが政府目線で描いてある漫画は侵入経路とか全然解らない。
それに海誠先生は現場を見て描いたのかな?
想像も入っていたのかもしれない。
「どうした?ミナキ?難しい顔して。」
ボスに言われて我に返る。
「政府管轄国って入国する方法あるんですか?」
ボスが此方を見て
「ミナキは何かアイデアあるかい?」
と聞いた。
「うーん?飛行機?船?隣国から侵入?でもどれもバレそう。」
全然思い付かない。
「発想力だよ。と言ってもまだ確信持っている訳じゃないから。確定したら皆に発表するよ。」
発想力・・。ボスは良いアイデアが思い付いているんだよなあ。
「さて、予定1ヶ月の修行はきちんとやろう。此処に居ない奴らは?」
ボスが聞くと
「修行に出てるよ。」
とハーミット様は答えた。
皆、良い子だねとボスは微笑む。
「ミナキは実践が良いんだけどなあ。」
ボスは腕組みして難しい顔をして天井を見詰めた。
確かに実践で危険な目に合うと異能も体術さえも伸びた気はする。
でも、修行はウェンと行いたいなあ。
「よし!決めた!」
ボスが俺の顔を見詰めて企んだ様な笑いを見せた。
「ミナキは駆除人の所で修行しておいで!」
「えー!?駆除人?!」
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