11 / 180
Caprice(カプリス)
ミッション
しおりを挟む
「自己紹介も終わったし3日後に決行するミッションの説明しようか。」
ボスが真面目な顔でハーミット様に俺にパソコン見せてあげてと言っている。
「エバーステイ博物館の見取り図。」
ハーミット様のパソコンには博物館の図面が載っていた。
「世界の宝石展があるんだけど。」
「盗むんですね?」
これはカプリス2回目の登場の事件か。どのくらいの時期かだいたい解ったぞ。
「話が早くて良かった。そう。ピジョンブランのネックレスとダイヤモンドのティアラ、サファイアのブレスレットがメインで盗みたい品かな。」
ハーミット様が画面を変えて写真を見せてくれた。めちゃくちゃ高そう。
日本で言うなら叶〇妹とかデ〇ィ夫人とかが身に付けてそう。いや?もっと凄いか。何カラットあるんだろう。
「ミナキはひたすら守りに徹して欲しい。と言うのも他のマフィアもこれを狙っている。恐らく警察とマフィアとうちのバトルになるだろう。」
警察にマフィア。確かにそうだった。マフィアの組織の名前とか忘れたけど。
「さて、ミッションだ。シアンとジハードはセフォルトファミリーの同行を探って欲しい。自分に被害が出ない程度なら遊んで良い。」
ボスがそう言うと2人はニヤっと笑った。
「アルージャは引き続き警察と政府の同行をハッキング。バニラとディードは博物館内を再調査。変更事項が無いか確認。」
了解。3人は頷く。
「後はウェン、ラズはミナキの相手をしてやってくれ。3日で異能力を強化。」
えぇぇ!!まじか!
「本番で使えないと意味無いからな。荒野でやるか。」
ハングマン様がそう言ってくれて俺はもう嬉しくて大きく頷いた。
「後の奴らは目立つ行動をしなければ自由。」
ボスは解散!!
と言って立ち上がった。
シアンはマフィアの偵察で浮かれている様で早く行こうとジハード様を急かしている。
マフィア相手に出来るからもうウズウズしている様だ。まあ、良いか。
俺は・・・・。ウェン様に修行して貰えるー!!!!
ヤバい。もう幸せ過ぎる。
「俺達も行動開始!」
「はい!!」
ガラっと4階の窓を開けハングマン様は飛び降りた。
「まじか。」
その俺の発言にチラリと蔑むような目でウェン様が見て無視して飛び降りて行った。
その目!!!堪らん!
「おりゃ!」
追い掛ける様に飛び降りる。力を抜いて身体のバネを使う様に。
フワリと浮くような感覚が起こりストっと着地した。
「出来た!」
勿論、褒めてもくれないが2人は待っていてくれた。
そして雑木林に入って行く。
「あの!ハングマン様!」
「ん?様?お前面白いな。ラズで良いよ?」
恐れ多くて呼べる気がしないが頑張る。
「俺もウェンで良い。」
「ええええ!!呼び捨て?!」
狼狽えると2人とも変な奴だなあと言う顔をする。
「いや、1番下っ端だし。多分年下だし。」
今まで彼等を呼び捨てにした事ないし!
「何歳?」
そう聞かれて19歳と答えた。
ウェン様何歳なんだろう?兎に角カプリスメンバーって年齢不詳。
「俺は24歳。確かに若いな。ボスは26歳。」
ハングマン様がそう答えた。年齢ゲット!
「俺、いくつ?」
「ウェンは?20歳くらい?」
知り合ったのがこの位の見た目だったから?と2人で何やら話をしている。やっぱり不詳なんだなあ。
「じゃあ。俺は20歳前後。ミナキと同じくらい。だから呼び捨てで。」
ウェン様は仲間内では結構喋るんだな。
知らなかった。そしてそれを知れて嬉しい。俺にもめちゃくちゃ話してくれるし。
「ウェンがこんなに話すのは珍しい。良かったな。」
ハングマン様がニヤっと笑う。
「結界は俺の異能発動するのに便利そう。」
ウェン様はシラっと答えた。そうだ。ウェン様の異能って発動に時間がかかる溜め系魔法だ。
「ウェンらしいな。あはは。ウェンはこう言う奴なんだよ。」
ハングマン様はそう言って悪いなあと言うが。
「是非とも利用して下さい!!それしか脳がないんで!」
ウェン様に利用されたい。これ本当にまじで。
「こいつやっぱりちょっと変な奴。面白いけど。」
俺の発言にフッと笑う。幸せ過ぎる。
雑木林を抜け荒野に着いた時には結構打ち解けていた。頑張って名前で呼べる様にしないと!
「さーて。異能力を伸ばすねえ。何するかな?」
ラズ様はやる気満々な様子でストレッチ中。名前の様付けなら何とかいけるかも。
「ラ・・ラズ・・ダメだー!ラズ様かウェン様が攻撃して俺が結界を発動すると言うのはどうでしょう?」
2人は苦笑しながらやるかと言ってくれた。
「ラズとバトル楽しそう。」
「負ける気はしないな。」
ニヤリと2人が笑い合う。
カプリスメンバーって全員好戦的なんだよね。
2人はじゃんけん中。先ずはラズ様と俺がコンビを組む。
護ろうと言う意思で発動するんだよなあ。
って2人の動きは何じゃーい!早い!
シアンもいつの間にか警察の背後に回って殺してたしな。
俺も動けるのだろうか?
「ボーッとするな!」
ラズ様から突っ込みが入り参戦。
まだ2人とも異能使ってない。ただの殴り合い。いや、避けてて当たってない。
ラズ様寄りに参戦。
ウェン様の目にゾクゾクっと悪寒が走る。
本当に強い。知ってたけれど。
ボス、シアン、ウェン様、ジハード様は誰が1番強いかと良くファンの間で討論されていた。
異能発動する事も出来ずにウェン様の蹴りをまともに食らって吹っ飛んだ。
「バカ!何やってんだ!!」
ラズ様の怒鳴り声が聞こえる。
クソ!好きだけどそれとこれとは別!
「油断大敵。」
ウェン様が剣を抜きラズ様に斬りかかる。
そう、この瞬間って何故か身体が無意識に動くんだ。
俺はラズ様の横に居た。
発動
――結界――
ラズ様も簡単に斬らせる気は無く刀を抜いていたが。
ウェン様は俺の結界の手前で寸止めしていた。
「これ斬れるかな?」
冷酷な目で俺の結界を見て
ウェン様の刀に異能の能力が加わり俺の結界はスパっと斬られて破壊された。
「これではダメだね?」
冷たく言い放たれる。
解っていたけどこんなに差があるんだ。
「俺が最初に見たやつより弱い。」
ラズ様が俺を冷ややかな目で見る。
手抜き?
そう言いたそうな。
「待てよ。アルージャが言ってたなあ。発動条件。もしかして仲間相手には本来の能力を発揮出ないのか?」
ラズ様にそう言われて。俺もハーミット様の言葉を思い出した。
「それでも、やらなきゃな。異能力が伸びてなかったらボスが煩い。次、ウェンと組め。」
ラズ様に言われてもう一度チャレンジする事にした。
ボスが真面目な顔でハーミット様に俺にパソコン見せてあげてと言っている。
「エバーステイ博物館の見取り図。」
ハーミット様のパソコンには博物館の図面が載っていた。
「世界の宝石展があるんだけど。」
「盗むんですね?」
これはカプリス2回目の登場の事件か。どのくらいの時期かだいたい解ったぞ。
「話が早くて良かった。そう。ピジョンブランのネックレスとダイヤモンドのティアラ、サファイアのブレスレットがメインで盗みたい品かな。」
ハーミット様が画面を変えて写真を見せてくれた。めちゃくちゃ高そう。
日本で言うなら叶〇妹とかデ〇ィ夫人とかが身に付けてそう。いや?もっと凄いか。何カラットあるんだろう。
「ミナキはひたすら守りに徹して欲しい。と言うのも他のマフィアもこれを狙っている。恐らく警察とマフィアとうちのバトルになるだろう。」
警察にマフィア。確かにそうだった。マフィアの組織の名前とか忘れたけど。
「さて、ミッションだ。シアンとジハードはセフォルトファミリーの同行を探って欲しい。自分に被害が出ない程度なら遊んで良い。」
ボスがそう言うと2人はニヤっと笑った。
「アルージャは引き続き警察と政府の同行をハッキング。バニラとディードは博物館内を再調査。変更事項が無いか確認。」
了解。3人は頷く。
「後はウェン、ラズはミナキの相手をしてやってくれ。3日で異能力を強化。」
えぇぇ!!まじか!
「本番で使えないと意味無いからな。荒野でやるか。」
ハングマン様がそう言ってくれて俺はもう嬉しくて大きく頷いた。
「後の奴らは目立つ行動をしなければ自由。」
ボスは解散!!
と言って立ち上がった。
シアンはマフィアの偵察で浮かれている様で早く行こうとジハード様を急かしている。
マフィア相手に出来るからもうウズウズしている様だ。まあ、良いか。
俺は・・・・。ウェン様に修行して貰えるー!!!!
ヤバい。もう幸せ過ぎる。
「俺達も行動開始!」
「はい!!」
ガラっと4階の窓を開けハングマン様は飛び降りた。
「まじか。」
その俺の発言にチラリと蔑むような目でウェン様が見て無視して飛び降りて行った。
その目!!!堪らん!
「おりゃ!」
追い掛ける様に飛び降りる。力を抜いて身体のバネを使う様に。
フワリと浮くような感覚が起こりストっと着地した。
「出来た!」
勿論、褒めてもくれないが2人は待っていてくれた。
そして雑木林に入って行く。
「あの!ハングマン様!」
「ん?様?お前面白いな。ラズで良いよ?」
恐れ多くて呼べる気がしないが頑張る。
「俺もウェンで良い。」
「ええええ!!呼び捨て?!」
狼狽えると2人とも変な奴だなあと言う顔をする。
「いや、1番下っ端だし。多分年下だし。」
今まで彼等を呼び捨てにした事ないし!
「何歳?」
そう聞かれて19歳と答えた。
ウェン様何歳なんだろう?兎に角カプリスメンバーって年齢不詳。
「俺は24歳。確かに若いな。ボスは26歳。」
ハングマン様がそう答えた。年齢ゲット!
「俺、いくつ?」
「ウェンは?20歳くらい?」
知り合ったのがこの位の見た目だったから?と2人で何やら話をしている。やっぱり不詳なんだなあ。
「じゃあ。俺は20歳前後。ミナキと同じくらい。だから呼び捨てで。」
ウェン様は仲間内では結構喋るんだな。
知らなかった。そしてそれを知れて嬉しい。俺にもめちゃくちゃ話してくれるし。
「ウェンがこんなに話すのは珍しい。良かったな。」
ハングマン様がニヤっと笑う。
「結界は俺の異能発動するのに便利そう。」
ウェン様はシラっと答えた。そうだ。ウェン様の異能って発動に時間がかかる溜め系魔法だ。
「ウェンらしいな。あはは。ウェンはこう言う奴なんだよ。」
ハングマン様はそう言って悪いなあと言うが。
「是非とも利用して下さい!!それしか脳がないんで!」
ウェン様に利用されたい。これ本当にまじで。
「こいつやっぱりちょっと変な奴。面白いけど。」
俺の発言にフッと笑う。幸せ過ぎる。
雑木林を抜け荒野に着いた時には結構打ち解けていた。頑張って名前で呼べる様にしないと!
「さーて。異能力を伸ばすねえ。何するかな?」
ラズ様はやる気満々な様子でストレッチ中。名前の様付けなら何とかいけるかも。
「ラ・・ラズ・・ダメだー!ラズ様かウェン様が攻撃して俺が結界を発動すると言うのはどうでしょう?」
2人は苦笑しながらやるかと言ってくれた。
「ラズとバトル楽しそう。」
「負ける気はしないな。」
ニヤリと2人が笑い合う。
カプリスメンバーって全員好戦的なんだよね。
2人はじゃんけん中。先ずはラズ様と俺がコンビを組む。
護ろうと言う意思で発動するんだよなあ。
って2人の動きは何じゃーい!早い!
シアンもいつの間にか警察の背後に回って殺してたしな。
俺も動けるのだろうか?
「ボーッとするな!」
ラズ様から突っ込みが入り参戦。
まだ2人とも異能使ってない。ただの殴り合い。いや、避けてて当たってない。
ラズ様寄りに参戦。
ウェン様の目にゾクゾクっと悪寒が走る。
本当に強い。知ってたけれど。
ボス、シアン、ウェン様、ジハード様は誰が1番強いかと良くファンの間で討論されていた。
異能発動する事も出来ずにウェン様の蹴りをまともに食らって吹っ飛んだ。
「バカ!何やってんだ!!」
ラズ様の怒鳴り声が聞こえる。
クソ!好きだけどそれとこれとは別!
「油断大敵。」
ウェン様が剣を抜きラズ様に斬りかかる。
そう、この瞬間って何故か身体が無意識に動くんだ。
俺はラズ様の横に居た。
発動
――結界――
ラズ様も簡単に斬らせる気は無く刀を抜いていたが。
ウェン様は俺の結界の手前で寸止めしていた。
「これ斬れるかな?」
冷酷な目で俺の結界を見て
ウェン様の刀に異能の能力が加わり俺の結界はスパっと斬られて破壊された。
「これではダメだね?」
冷たく言い放たれる。
解っていたけどこんなに差があるんだ。
「俺が最初に見たやつより弱い。」
ラズ様が俺を冷ややかな目で見る。
手抜き?
そう言いたそうな。
「待てよ。アルージャが言ってたなあ。発動条件。もしかして仲間相手には本来の能力を発揮出ないのか?」
ラズ様にそう言われて。俺もハーミット様の言葉を思い出した。
「それでも、やらなきゃな。異能力が伸びてなかったらボスが煩い。次、ウェンと組め。」
ラズ様に言われてもう一度チャレンジする事にした。
0
お気に入りに追加
117
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
とある文官のひとりごと
きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。
アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。
基本コメディで、少しだけシリアス?
エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座)
ムーンライト様でも公開しております。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる