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キッパリはっきり feat.ジュン
ぶっちゃけ憂鬱
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須佐さんが黒幕と知って完全にドン引きした。
ショックとはまた違う言い表し難い気持ち。
車に向かう道すら憂鬱な顔をしていたのだろう。アキラさんはかなり心配してくれている。
営業担当代わってからだから4年ぶりくらい?
そして久々に見た須佐さんの顔。
お得意様なら良い人だった。
正確にはあの日までは良い人だと思っていた。
鈍感な俺でも解る。好かれていたんだ。いや現在進行形?
好みじゃないのに。
そんな須佐さんが2人で話したいと言ってきた。
聞きたくないけど聞くしかない。
そして、バトルしかない。
そりゃ本社にとってはお得意様だよ?でも。
ある程度言っても良いよね。
アキラさんからOK出たし。
車の傍に居てくれるし。
憂鬱だけど助手席に乗り込んだ。
うっ・・気持ち悪い!!
わーすーれーてーたー!
「大濠君久しぶりだね。」
「ひっ久しぶりです・・・。」
閉め切っていた車に充満する甘ったるい香り。
気持ち悪い・・・この香り。たこ焼き屋勤務になって香水とか付けてる人居ないし。モールの従業員も殆ど付けて無いし。
たまにお客様に近寄らないでって事はあるけど!!
俺・・香水めっちゃ苦手やったわ。
忘れてた。それもあって夜系の営業先も居酒屋以外は断ったんやった。
最近、嗅ぐ事が無くなっていたので耐性が落ちてる!
「すみません。須佐さん。窓開けてください!」
「はー!?何言ってるの?!周りに聞かれたく無いんだけど。」
そうやって直ぐキレる。
「香水!嫌いなんです。」
俺は我慢出来なくてドアを開けた。
酸素・・・。
「はぁ。はぁ。すみません。香水無理なんです。当時は言えませんでしたけど。」
「これ。ブランドの高いやつなんだけど。」
須佐さんは不快そうな顔をしてそう言った。
そんなの関係ないし。
え?
俺が好きなんじゃないの?
何でそんな上から目線なの?
え?
こんな人だっけ?
「あの。大丈夫?」
少し遠くから見ていたアキラさんが不安そうに話し掛けてきた。
「お前には関係無い。黙ってろ!」
須佐さん?酔ってなくてもそんな人なの?
「須佐さん!アキラさんにそう言う風に言うの止めて下さい。」
少しキツめにそう言った。
「俺に対してそんな口の聞き方良く出来るね?本社に訴えようか?」
あぁ。やっぱりそう言う人だった。
何かあれば直ぐ会社を出してくる。
「あれから手広く初めてね?ガールズバーだけでは無いんだよ。キャバクラとホストクラブも経営しているんだ。君の会社にとって上お得意様なの。」
自慢げに俺を見てニヤっと笑った。
「それは凄いですね。」
だから何?と言いそうになったのをグッと堪えて一応、褒めた。
「東京に戻っておいで。営業成績トップになれるよ?こんな田舎の・・・たこ焼き屋なんて大濠君には似合わない。」
プッツン・・・。
「だから嫌がらせしてたんですか?」
「このゴールデンウィーク中、毎日毎日毎日毎日!!めっちゃ迷惑でしたよ?!!」
かなり大声を出してしまいアキラさんがまた心配そうなハラハラした顔をして声を掛けたそうにしているのが見えた。
落ち着かねば・・・。
「最終日には本社に訴えて無事に東京に戻る。君も戻れる?予定だったんだけどね。」
キレる俺に対してまたそんな事を言う。
「戻りません!!もう須佐さんと話す事は無いです。どうぞクレーム入れたいなら御自由に!」
俺はドアをガバッと開けて車外に出ようとした。
「待て!待ってくれ!!」
降りようとした手首を掴まれた。
「こう言う事を言うつもりは無くて。すまない。きちんと話を聞いてくれ。」
須佐さんは懇願する様に俺の手首を掴んだまま頭を下げた。
「解りました。」
またシートに座りドアは少しだけ開けたまま。
沈黙が流れた。
須佐さんは何と言おうか迷っている感じがした。
こっ酷く振るのは申し訳無いけど言うしか無いよな。
「えっと・・・。」
気まづそうに須佐さんは口を開いた。
ショックとはまた違う言い表し難い気持ち。
車に向かう道すら憂鬱な顔をしていたのだろう。アキラさんはかなり心配してくれている。
営業担当代わってからだから4年ぶりくらい?
そして久々に見た須佐さんの顔。
お得意様なら良い人だった。
正確にはあの日までは良い人だと思っていた。
鈍感な俺でも解る。好かれていたんだ。いや現在進行形?
好みじゃないのに。
そんな須佐さんが2人で話したいと言ってきた。
聞きたくないけど聞くしかない。
そして、バトルしかない。
そりゃ本社にとってはお得意様だよ?でも。
ある程度言っても良いよね。
アキラさんからOK出たし。
車の傍に居てくれるし。
憂鬱だけど助手席に乗り込んだ。
うっ・・気持ち悪い!!
わーすーれーてーたー!
「大濠君久しぶりだね。」
「ひっ久しぶりです・・・。」
閉め切っていた車に充満する甘ったるい香り。
気持ち悪い・・・この香り。たこ焼き屋勤務になって香水とか付けてる人居ないし。モールの従業員も殆ど付けて無いし。
たまにお客様に近寄らないでって事はあるけど!!
俺・・香水めっちゃ苦手やったわ。
忘れてた。それもあって夜系の営業先も居酒屋以外は断ったんやった。
最近、嗅ぐ事が無くなっていたので耐性が落ちてる!
「すみません。須佐さん。窓開けてください!」
「はー!?何言ってるの?!周りに聞かれたく無いんだけど。」
そうやって直ぐキレる。
「香水!嫌いなんです。」
俺は我慢出来なくてドアを開けた。
酸素・・・。
「はぁ。はぁ。すみません。香水無理なんです。当時は言えませんでしたけど。」
「これ。ブランドの高いやつなんだけど。」
須佐さんは不快そうな顔をしてそう言った。
そんなの関係ないし。
え?
俺が好きなんじゃないの?
何でそんな上から目線なの?
え?
こんな人だっけ?
「あの。大丈夫?」
少し遠くから見ていたアキラさんが不安そうに話し掛けてきた。
「お前には関係無い。黙ってろ!」
須佐さん?酔ってなくてもそんな人なの?
「須佐さん!アキラさんにそう言う風に言うの止めて下さい。」
少しキツめにそう言った。
「俺に対してそんな口の聞き方良く出来るね?本社に訴えようか?」
あぁ。やっぱりそう言う人だった。
何かあれば直ぐ会社を出してくる。
「あれから手広く初めてね?ガールズバーだけでは無いんだよ。キャバクラとホストクラブも経営しているんだ。君の会社にとって上お得意様なの。」
自慢げに俺を見てニヤっと笑った。
「それは凄いですね。」
だから何?と言いそうになったのをグッと堪えて一応、褒めた。
「東京に戻っておいで。営業成績トップになれるよ?こんな田舎の・・・たこ焼き屋なんて大濠君には似合わない。」
プッツン・・・。
「だから嫌がらせしてたんですか?」
「このゴールデンウィーク中、毎日毎日毎日毎日!!めっちゃ迷惑でしたよ?!!」
かなり大声を出してしまいアキラさんがまた心配そうなハラハラした顔をして声を掛けたそうにしているのが見えた。
落ち着かねば・・・。
「最終日には本社に訴えて無事に東京に戻る。君も戻れる?予定だったんだけどね。」
キレる俺に対してまたそんな事を言う。
「戻りません!!もう須佐さんと話す事は無いです。どうぞクレーム入れたいなら御自由に!」
俺はドアをガバッと開けて車外に出ようとした。
「待て!待ってくれ!!」
降りようとした手首を掴まれた。
「こう言う事を言うつもりは無くて。すまない。きちんと話を聞いてくれ。」
須佐さんは懇願する様に俺の手首を掴んだまま頭を下げた。
「解りました。」
またシートに座りドアは少しだけ開けたまま。
沈黙が流れた。
須佐さんは何と言おうか迷っている感じがした。
こっ酷く振るのは申し訳無いけど言うしか無いよな。
「えっと・・・。」
気まづそうに須佐さんは口を開いた。
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