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進展させたいんや!その2 feat.ジュン
近くに居るのに
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お互いの気持ちが解ったあの日、DVDの返却日って事もあってアキラさんとはお外デートにした。
返却して借りて、本屋寄ったり、ちょっとドライブしたり。
そして晩御飯食べて翌日は早番だから帰宅と言う。
友達同士の遊びと何ら変わらない。
と言うよりあの日は俺がエッチな事するのに躊躇したって言う理由が大きいか。
好きやから即エッチって。したかったけどね。
でも軽くビビった俺。何かヘタレや。
ネットで調べたよ。
気持ちいいのかなあ?
やってみないと解らんよなあ。
それからアキラさん言ってた通りの日々になってしまった。
「これから暫く忙しくなるよー!覚悟して。そして最大ピークはゴールデンウィークだね。」
ふーん?そうなの?くらいの感覚で居た。
俺が人事異動するくらいだ。
店の学生がアルバイトを辞める時期でもあったのだ。
アキラさんとこのSSSバーガーみたいに人間は要らないけど最低3人は採用して育てないと俺がキツいと言う事が判明した。
人事把握不足やった。
リクルートして面接して教育して。
なかなか大変。脳内、標準語と関西弁ごちゃごちゃになるくらいしんどい毎日。
あぁ。今日も俺の天使は輝かしい笑顔で働いてるなあ。
目が合うとニッコリ微笑まれて癒される。アキラさん、こんなに近くに居るのにゆっくり話す暇も無いなんて。
今日が公立高校の入学式らしく少しましになる?っぽい。
でも、実力テスト期間は学生が午後から沢山来るよーと聞いた。
家で勉強しろや。と思っていても売上考えたら言えない・・・。
イチャイチャしたい。
何やあの高校生共は・・俺もアキラさんとイチャつきたいんじゃあー!
俺は明日休み。アキラさんのスケジュールは把握済。明日は午後出勤でゆっくり出来る筈なのでお誘いしてみた。
アキラさんは俺の家に来ると返事をくれた。
さあ。俺も癒してやりたいー。
鼻歌出そうな帰り道。
モールの1階の食品売り場へ向かった。
何か作ろう。帰宅は遅いからあまり重くはないけど美味いもの?
ごめん。重いもんしか作れん。
カレーでいいか。
人参、ジャガイモ、玉ねぎ、肉っとカレールーは市販やね。
アルコールどうしよう。ビール1本くらいにしとこうか。
アキラさんは翌日、仕事の時は殆ど飲まないそうやし。
後はお茶と。・・・泊まってくれるのかな。
泊まって欲しい!!
一応、翌朝の朝食も考えて食パンも買おう。
一足早くアパートに帰宅しカレーを作って待つ。
何かぁ。楽しいやん。
疲れも吹っ飛ぶ。
カレー出来たし先に風呂入るか。
ベッドも綺麗にしたし。
一応・・ゴムとかローションとか買ってあるし。
積極的過ぎるだろうか。
俺も良い年して初めてとかやしホンマに魔法使いになるんやないかと思っていたくらいだ。
って、童貞やったらなるんか?!
まあ、それは置いといて。
アキラさんから連絡も入り駐車場に車を停める音がした。
「あー。やっとゆっくり会える!」
思わず顔が緩む。
チャイムが鳴った。
「おかえり。」
そう言うとアキラさんは満面の笑みで
「ただいま!」
と言った。
「ジュンー!!」
玄関閉めるなり抱きつかれる。
「会いたかった。近くに居るのに。久しぶりな気がする。」
俺もギュっと抱きついた。
遠く離れていた俺達。
近くに居ると急に贅沢になった気がする。
もう少し。もっと。ずっと一緒に居たい。
「御飯あるよ。」
「カレー?」
そうそう。匂いでバレる。
アキラさんは俺の頭を優しく撫でておでこにチュッとキスしてくれた。
「ありがと。」
それだけで顔が赤くなる。
「いやいや。気にしないで。俺も食べたかったんやし。」
照れ隠ししながら台所へ向かう。
あーもー。おでこにチューとか!!
反則やで!
これでキスしたりしたら。どうなるんやろ!?!
身体持つかな・・・。
アキラさんは寛ぎモードで上着を脱いでネクタイを外した。
そんな事すらカッコよく見える。
「カレーどうぞ。」
「いただきます!!」
カレーは市販ルーだし美味しく出来た筈。
「美味しーい!!ジュン、料理上手いね!」
「褒めすぎ。」
照れるやん!
「ビール飲む?」
「あー。うん。じゃあ1本だけ。」
俺の考えが当たった。
「俺も1本だけ。」
「カンパーイ!」
俺のカレーを美味そうに食べるアキラさんの顔を見てるとそれだけで幸せな気分だ。
「そっちも仕事大変だろ?」
「そうなんよ。こんなにアルバイトが不足するとキツいとは思わなかった。」
サラリーマンの盲点。
今迄、営業やってたのにそういう事に気づかなかったなんて。本当にしょぼい営業マンやった。
「ゴールデンウィーク乗り越えたら少し暇になるよ。その後は夏休み。これは長いよー。」
「そうか。もう数人、バイト増やすかなあ。」
夏休みは主婦さん達はあんまり働けなくなるやろうし。
店長は色々と考える事多いな。
「うちは留学生が多くてね。今日2人、留学生と高校生採用したよ。」
「良いねぇ。後はトレーニングやろ?」
そうそう。とお互い頷きあった。
「ご馳走様。本当に美味しかった。何か疲れが吹っ飛んだ!」
「お粗末さまでした。良かった。えーと?」
どうしよう。
誘うか。どうするか。
「アキラさん・・・。風呂入る?」
ボソボソと聞こえるか聞こえないかの声かしか出なかった。
「え?」
アキラさんが俺を見詰める。
「泊まって良いのかな?」
そう聞いてきて小さく頷いた。
「じゃあ。入って来るね。」
「うん。」
ドキドキしながら俺はベッドに腰掛けてテレビを付けた。
返却して借りて、本屋寄ったり、ちょっとドライブしたり。
そして晩御飯食べて翌日は早番だから帰宅と言う。
友達同士の遊びと何ら変わらない。
と言うよりあの日は俺がエッチな事するのに躊躇したって言う理由が大きいか。
好きやから即エッチって。したかったけどね。
でも軽くビビった俺。何かヘタレや。
ネットで調べたよ。
気持ちいいのかなあ?
やってみないと解らんよなあ。
それからアキラさん言ってた通りの日々になってしまった。
「これから暫く忙しくなるよー!覚悟して。そして最大ピークはゴールデンウィークだね。」
ふーん?そうなの?くらいの感覚で居た。
俺が人事異動するくらいだ。
店の学生がアルバイトを辞める時期でもあったのだ。
アキラさんとこのSSSバーガーみたいに人間は要らないけど最低3人は採用して育てないと俺がキツいと言う事が判明した。
人事把握不足やった。
リクルートして面接して教育して。
なかなか大変。脳内、標準語と関西弁ごちゃごちゃになるくらいしんどい毎日。
あぁ。今日も俺の天使は輝かしい笑顔で働いてるなあ。
目が合うとニッコリ微笑まれて癒される。アキラさん、こんなに近くに居るのにゆっくり話す暇も無いなんて。
今日が公立高校の入学式らしく少しましになる?っぽい。
でも、実力テスト期間は学生が午後から沢山来るよーと聞いた。
家で勉強しろや。と思っていても売上考えたら言えない・・・。
イチャイチャしたい。
何やあの高校生共は・・俺もアキラさんとイチャつきたいんじゃあー!
俺は明日休み。アキラさんのスケジュールは把握済。明日は午後出勤でゆっくり出来る筈なのでお誘いしてみた。
アキラさんは俺の家に来ると返事をくれた。
さあ。俺も癒してやりたいー。
鼻歌出そうな帰り道。
モールの1階の食品売り場へ向かった。
何か作ろう。帰宅は遅いからあまり重くはないけど美味いもの?
ごめん。重いもんしか作れん。
カレーでいいか。
人参、ジャガイモ、玉ねぎ、肉っとカレールーは市販やね。
アルコールどうしよう。ビール1本くらいにしとこうか。
アキラさんは翌日、仕事の時は殆ど飲まないそうやし。
後はお茶と。・・・泊まってくれるのかな。
泊まって欲しい!!
一応、翌朝の朝食も考えて食パンも買おう。
一足早くアパートに帰宅しカレーを作って待つ。
何かぁ。楽しいやん。
疲れも吹っ飛ぶ。
カレー出来たし先に風呂入るか。
ベッドも綺麗にしたし。
一応・・ゴムとかローションとか買ってあるし。
積極的過ぎるだろうか。
俺も良い年して初めてとかやしホンマに魔法使いになるんやないかと思っていたくらいだ。
って、童貞やったらなるんか?!
まあ、それは置いといて。
アキラさんから連絡も入り駐車場に車を停める音がした。
「あー。やっとゆっくり会える!」
思わず顔が緩む。
チャイムが鳴った。
「おかえり。」
そう言うとアキラさんは満面の笑みで
「ただいま!」
と言った。
「ジュンー!!」
玄関閉めるなり抱きつかれる。
「会いたかった。近くに居るのに。久しぶりな気がする。」
俺もギュっと抱きついた。
遠く離れていた俺達。
近くに居ると急に贅沢になった気がする。
もう少し。もっと。ずっと一緒に居たい。
「御飯あるよ。」
「カレー?」
そうそう。匂いでバレる。
アキラさんは俺の頭を優しく撫でておでこにチュッとキスしてくれた。
「ありがと。」
それだけで顔が赤くなる。
「いやいや。気にしないで。俺も食べたかったんやし。」
照れ隠ししながら台所へ向かう。
あーもー。おでこにチューとか!!
反則やで!
これでキスしたりしたら。どうなるんやろ!?!
身体持つかな・・・。
アキラさんは寛ぎモードで上着を脱いでネクタイを外した。
そんな事すらカッコよく見える。
「カレーどうぞ。」
「いただきます!!」
カレーは市販ルーだし美味しく出来た筈。
「美味しーい!!ジュン、料理上手いね!」
「褒めすぎ。」
照れるやん!
「ビール飲む?」
「あー。うん。じゃあ1本だけ。」
俺の考えが当たった。
「俺も1本だけ。」
「カンパーイ!」
俺のカレーを美味そうに食べるアキラさんの顔を見てるとそれだけで幸せな気分だ。
「そっちも仕事大変だろ?」
「そうなんよ。こんなにアルバイトが不足するとキツいとは思わなかった。」
サラリーマンの盲点。
今迄、営業やってたのにそういう事に気づかなかったなんて。本当にしょぼい営業マンやった。
「ゴールデンウィーク乗り越えたら少し暇になるよ。その後は夏休み。これは長いよー。」
「そうか。もう数人、バイト増やすかなあ。」
夏休みは主婦さん達はあんまり働けなくなるやろうし。
店長は色々と考える事多いな。
「うちは留学生が多くてね。今日2人、留学生と高校生採用したよ。」
「良いねぇ。後はトレーニングやろ?」
そうそう。とお互い頷きあった。
「ご馳走様。本当に美味しかった。何か疲れが吹っ飛んだ!」
「お粗末さまでした。良かった。えーと?」
どうしよう。
誘うか。どうするか。
「アキラさん・・・。風呂入る?」
ボソボソと聞こえるか聞こえないかの声かしか出なかった。
「え?」
アキラさんが俺を見詰める。
「泊まって良いのかな?」
そう聞いてきて小さく頷いた。
「じゃあ。入って来るね。」
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ドキドキしながら俺はベッドに腰掛けてテレビを付けた。
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