5 / 36
進展させたいんだ!! feat.アキラ
今度こそ
しおりを挟む
昨日はドキドキやらモヤモヤやらで帰宅してから寝付き悪かった。
ベッドに入って目を閉じると脳裏にジュンの笑顔。
やっぱり!ジュンは最高に可愛い!
夢にまで見てしまった。
夢の内容は思い出さない様にしていた5年前の出来事だった。
思い起こすと!
ジュンと連絡が取れなくなった原因。
ゲイバレした30%、知らないうちに嫌われる発言をした70%な気がする。
そう言えば可愛いとか言っちゃったり身長とか思わず聞いた気がする・・。
想像より遥かに小柄で可愛くて。男に可愛いとか言われても嬉しく無かっただろうし。それに身長はコンプレックスだったんじゃないかなと・・・。
と言う訳で。
もし上書き出来て友達に戻れるならやり直すと言う方針で行こう!
本当は何故だったの?と聞きたいけれど。もう少し仲良くなってから。
うんうん。友達になる事から始めるのだ!
勝手に納得して出勤。
「ジュンの家、何処なんだろうな。」
昨日は駐車場前で別れた。彼の家はモールから徒歩圏内らしい。
仲良くなれたら行きたい。妄想が広がってしまう。
本日の勤務は11時から19時。だいたいうちの店は3パターンの勤務体制だ。
お店のオープン業務、昼と夕方ピークシフト、お店を閉めるクローズ業務に分かれている。
基本的に主婦や夜間学生、通信高校生が朝から。大学生やフリーターが夜に働いてくれている我が店舗。
店長は1ヶ月のマネージャー達の希望シフトの空きや人員の少ない時間に入る様にしている。
今日はマネージャーの休憩出し2時間だけはガッツリ働いて後は時々忙しい時だけ店に入って。後はぼちぼち衛生検査のプランもやらないと。
これが毎年面倒なイベントの1つだ。
フランチャイズと言えど大手企業の看板を背負っているSSSバーガーはこう言う本社からの衛生検査的な事が年に3回はある。
ストレスが溜まる。
でも、隣の店にはジュンが居るんだよなあ。そう思うと仕事も楽しい。
それから週末まで休憩も仕事上がりも被らず・・・。
挨拶くらいしか出来なかった。
話したいんだけど忙しい。お客様優先なのがサービス業。
しかしチャンスは日曜日の夜にやって来た。
夜ご飯のピークを終えた21時過ぎ。
フードコートのお客様も疎らになって閉店へ向けての業務を少しづつ始めた時間だった。
ダストボックスの上に溜まったイートイン用のトレイを回収しにフードコートに出たらジュンがまだ仕事中だった。
今日は夜勤だったか!やった!
急いで店にトレイを置きに戻りいそいそと隣へ。
「お疲れ様。」
話しかけるとジュンはちょっと驚いた顔をした後にニッコリ微笑んだ。
「お疲れ様。今日は夜勤務だったんだね?」
「お互いね。」
あー。どうしよう。誘いたいなあ。
先ずは確認。
「ねえ。明日って仕事、何時から?」
ジュンはニヤっと笑って
「やっと休み!!」
と言った。俺も!!とテンション上がるのを何とか抑えて。
「ねえ。閉店後、そこのファミレスでも行かない?小腹満たしに。」
行くと言ってくれぇー!
「うん。何かデザート食べたい!行こう!」
「じゃあ、閉店後にね!」
よっしゃっ!!と言いたい気持ちを必死に抑える。
やった!1週間ぶりくらいにまともに話せる。
デザートとか。可愛いなあ。
似合う・・・。何て言ったらまた気を悪くさせそう。気をつけなきゃ。
テンション上がるー。
さあ、閉店まで頑張ろう。
閉めたレジのお金を纏めて翌日のレジ金を作って金庫にしまう。
そして少しづつ使わない機器を洗って貰う。
SSSバーガーは分担業務のシステムがきっちりしていてそれは閉店業務もだ。
レジ閉めやお金管理、納金、売上報告をするマネージャー業務。
厨房の片付け担当、全ての洗い物担当、カウンターの掃除や翌日の補充担当。
皆でそれぞれ仕事を進める。
そうすると余程、閉店ギリギリまで忙しく無い限り30分で帰れる。
と言っても他店よりうちはギリギリまでお客様来るんだよね。
でも、運良く今日は普段より暇だった。
22時過ぎには終わった。
「お疲れー。」
「店長、お疲れ様でーす。」
アルバイトは先に帰してパソコン入力で本日の業務は終了する。
「アキラさーん?居る?」
店の方からジュンの声が聞こえた。
「居るよー!」
ちょっと大声で叫んだ。
もう終わったのか。早いな。急がないと。
「お疲れ様。勝手に入ってきたよ?」
「良いよ。誰も居ないし。」
マネージャールームにジュンが入って来た。
「あっ。うちより広い。」
「そうなの?」
たこ焼き屋の休憩室はこの狭さより狭いらしい。
この空間に2人きり・・・。
手を止め無いようにパソコンの画面を見詰めて急いで入力。
「終わったよ。行こうか。」
「うん。何か仕事してる姿。良いね。」
ジュンにそう言われてちょっと顔が赤くなりそうだった。
店を出ると何処の店舗も閉店、もしくは閉店作業中。
フードコートの明かりも薄暗くなりモール内もシーンと静かだ。
何時もは賑わって煩いくらいのゲームセンターもほぼ薄明かりで朝とはまた違う光景に見える。
「何か1人でバックヤード通るの恐くない?」
ジュンが営業している時間よりも暗く感じる従業員通路でそう言った。
「確かに閉店後は静か過ぎるよね。」
オバケ出てもジュンとなら。何て不純な思いでニヤケそう。
「お疲れ様でした。」
「お疲れ様です。」
従業員入口の警備のお兄さんに挨拶して俺達は駐車場に向かった。
ベッドに入って目を閉じると脳裏にジュンの笑顔。
やっぱり!ジュンは最高に可愛い!
夢にまで見てしまった。
夢の内容は思い出さない様にしていた5年前の出来事だった。
思い起こすと!
ジュンと連絡が取れなくなった原因。
ゲイバレした30%、知らないうちに嫌われる発言をした70%な気がする。
そう言えば可愛いとか言っちゃったり身長とか思わず聞いた気がする・・。
想像より遥かに小柄で可愛くて。男に可愛いとか言われても嬉しく無かっただろうし。それに身長はコンプレックスだったんじゃないかなと・・・。
と言う訳で。
もし上書き出来て友達に戻れるならやり直すと言う方針で行こう!
本当は何故だったの?と聞きたいけれど。もう少し仲良くなってから。
うんうん。友達になる事から始めるのだ!
勝手に納得して出勤。
「ジュンの家、何処なんだろうな。」
昨日は駐車場前で別れた。彼の家はモールから徒歩圏内らしい。
仲良くなれたら行きたい。妄想が広がってしまう。
本日の勤務は11時から19時。だいたいうちの店は3パターンの勤務体制だ。
お店のオープン業務、昼と夕方ピークシフト、お店を閉めるクローズ業務に分かれている。
基本的に主婦や夜間学生、通信高校生が朝から。大学生やフリーターが夜に働いてくれている我が店舗。
店長は1ヶ月のマネージャー達の希望シフトの空きや人員の少ない時間に入る様にしている。
今日はマネージャーの休憩出し2時間だけはガッツリ働いて後は時々忙しい時だけ店に入って。後はぼちぼち衛生検査のプランもやらないと。
これが毎年面倒なイベントの1つだ。
フランチャイズと言えど大手企業の看板を背負っているSSSバーガーはこう言う本社からの衛生検査的な事が年に3回はある。
ストレスが溜まる。
でも、隣の店にはジュンが居るんだよなあ。そう思うと仕事も楽しい。
それから週末まで休憩も仕事上がりも被らず・・・。
挨拶くらいしか出来なかった。
話したいんだけど忙しい。お客様優先なのがサービス業。
しかしチャンスは日曜日の夜にやって来た。
夜ご飯のピークを終えた21時過ぎ。
フードコートのお客様も疎らになって閉店へ向けての業務を少しづつ始めた時間だった。
ダストボックスの上に溜まったイートイン用のトレイを回収しにフードコートに出たらジュンがまだ仕事中だった。
今日は夜勤だったか!やった!
急いで店にトレイを置きに戻りいそいそと隣へ。
「お疲れ様。」
話しかけるとジュンはちょっと驚いた顔をした後にニッコリ微笑んだ。
「お疲れ様。今日は夜勤務だったんだね?」
「お互いね。」
あー。どうしよう。誘いたいなあ。
先ずは確認。
「ねえ。明日って仕事、何時から?」
ジュンはニヤっと笑って
「やっと休み!!」
と言った。俺も!!とテンション上がるのを何とか抑えて。
「ねえ。閉店後、そこのファミレスでも行かない?小腹満たしに。」
行くと言ってくれぇー!
「うん。何かデザート食べたい!行こう!」
「じゃあ、閉店後にね!」
よっしゃっ!!と言いたい気持ちを必死に抑える。
やった!1週間ぶりくらいにまともに話せる。
デザートとか。可愛いなあ。
似合う・・・。何て言ったらまた気を悪くさせそう。気をつけなきゃ。
テンション上がるー。
さあ、閉店まで頑張ろう。
閉めたレジのお金を纏めて翌日のレジ金を作って金庫にしまう。
そして少しづつ使わない機器を洗って貰う。
SSSバーガーは分担業務のシステムがきっちりしていてそれは閉店業務もだ。
レジ閉めやお金管理、納金、売上報告をするマネージャー業務。
厨房の片付け担当、全ての洗い物担当、カウンターの掃除や翌日の補充担当。
皆でそれぞれ仕事を進める。
そうすると余程、閉店ギリギリまで忙しく無い限り30分で帰れる。
と言っても他店よりうちはギリギリまでお客様来るんだよね。
でも、運良く今日は普段より暇だった。
22時過ぎには終わった。
「お疲れー。」
「店長、お疲れ様でーす。」
アルバイトは先に帰してパソコン入力で本日の業務は終了する。
「アキラさーん?居る?」
店の方からジュンの声が聞こえた。
「居るよー!」
ちょっと大声で叫んだ。
もう終わったのか。早いな。急がないと。
「お疲れ様。勝手に入ってきたよ?」
「良いよ。誰も居ないし。」
マネージャールームにジュンが入って来た。
「あっ。うちより広い。」
「そうなの?」
たこ焼き屋の休憩室はこの狭さより狭いらしい。
この空間に2人きり・・・。
手を止め無いようにパソコンの画面を見詰めて急いで入力。
「終わったよ。行こうか。」
「うん。何か仕事してる姿。良いね。」
ジュンにそう言われてちょっと顔が赤くなりそうだった。
店を出ると何処の店舗も閉店、もしくは閉店作業中。
フードコートの明かりも薄暗くなりモール内もシーンと静かだ。
何時もは賑わって煩いくらいのゲームセンターもほぼ薄明かりで朝とはまた違う光景に見える。
「何か1人でバックヤード通るの恐くない?」
ジュンが営業している時間よりも暗く感じる従業員通路でそう言った。
「確かに閉店後は静か過ぎるよね。」
オバケ出てもジュンとなら。何て不純な思いでニヤケそう。
「お疲れ様でした。」
「お疲れ様です。」
従業員入口の警備のお兄さんに挨拶して俺達は駐車場に向かった。
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
キンモクセイは夏の記憶とともに
広崎之斗
BL
弟みたいで好きだった年下αに、外堀を埋められてしまい意を決して番になるまでの物語。
小山悠人は大学入学を機に上京し、それから実家には帰っていなかった。
田舎故にΩであることに対する風当たりに我慢できなかったからだ。
そして10年の月日が流れたある日、年下で幼なじみの六條純一が突然悠人の前に現われる。
純一はずっと好きだったと告白し、10年越しの想いを伝える。
しかし純一はαであり、立派に仕事もしていて、なにより見た目だって良い。
「俺になんてもったいない!」
素直になれない年下Ωと、執着系年下αを取り巻く人達との、ハッピーエンドまでの物語。
性描写のある話は【※】をつけていきます。
【完結】僕の大事な魔王様
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
BL
母竜と眠っていた幼いドラゴンは、なぜか人間が住む都市へ召喚された。意味が分からず本能のままに隠れたが発見され、引きずり出されて兵士に殺されそうになる。
「お母さん、お父さん、助けて! 魔王様!!」
魔族の守護者であった魔王様がいない世界で、神様に縋る人間のように叫ぶ。必死の嘆願は幼ドラゴンの魔力を得て、遠くまで響いた。そう、隣接する別の世界から魔王を召喚するほどに……。
俺様魔王×いたいけな幼ドラゴン――成長するまで見守ると決めた魔王は、徐々に真剣な想いを抱くようになる。彼の想いは幼過ぎる竜に届くのか。ハッピーエンド確定
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/11……完結
2023/09/28……カクヨム、週間恋愛 57位
2023/09/23……エブリスタ、トレンドBL 5位
2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
2023/09/21……連載開始
初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
Ωの不幸は蜜の味
grotta
BL
俺はΩだけどαとつがいになることが出来ない。うなじに火傷を負ってフェロモン受容機能が損なわれたから噛まれてもつがいになれないのだ――。
Ωの川西望はこれまで不幸な恋ばかりしてきた。
そんな自分でも良いと言ってくれた相手と結婚することになるも、直前で婚約は破棄される。
何もかも諦めかけた時、望に同居を持ちかけてきたのはマンションのオーナーである北条雪哉だった。
6千文字程度のショートショート。
思いついてダダっと書いたので設定ゆるいです。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
運命の息吹
梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。
美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。
兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。
ルシアの運命のアルファとは……。
西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる