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文化祭
アンディー君とグレースちゃん
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「アリスねーさん。本当に行くの?」
「学校じゃ話難いでしょ?」
「突然訪問して大丈夫かしら。メールしてみるわ。」
グレースちゃんはちょっと不安そうなので返事を待って出発。
「良かった。大丈夫だって。」
嬉しそうにグレースちゃんははにかんだ笑顔を見せる。
と言う訳で!アンディー君の家に行く事にした私達。
「ねえ。何、言うの?」
グレースちゃんが車の中で私の顔をまじまじと見詰めた。
「うーん。アンディー君が当日、何着るか?」
「ふーん?衣装か。私はドレスだな。」
やっぱりドレスなのね。
あの写真の歴代優勝した人達もダンスパーティーの様な衣装だった。
アンディー君の家に到着。
やっぱり豪邸ねぇ。
ベイリー家もそうだけど本当に住んでいる人に対して部屋数が多い。
お泊まりに来る人も?あまり居ないんだけど。
ルカ君は車でお留守番。
私とグレースちゃんは玄関のチャイムを鳴らした。
「これはグレース様。いらっしゃいませ。」
執事さん風の方が出迎えてくれた。
「お邪魔します。」
「おや。貴方は第2王子とダンスされた方ですね?」
執事さんは私に興味津々と言った顔をで微笑んだ。
「あー。はい。そうですね。踊りました。」
ちょっと照れくさい。
「やっぱり!どうぞアンディー様は客間でお待ちですよ。」
執事さんは嬉しそうに案内してくれた。
何処が何の部屋か覚えられないくらい広いわねぇ。
この前のパーティーした所では無い場所へは向かっているわね。
「どうぞ。」
執事さんが部屋をノックして扉が開けられた。
「アンディー。突然ごめんなさい。」
「いや。良いよ。何かパーティー以外で家に来るのは久しぶりだね。」
「私も御一緒で。ごめんなさい。」
グレースちゃんの後ろから付いて入って声をかけると少々驚き気味の顔をされたけど直ぐに笑ってくれた。
「グレースとベイリー夫人の専属メイクアップアーティストさんだね。この前の誕生日は面白かったよ!いらっしゃい。」
やっぱりダンスの事を言っていて思い出したのかクスクスと笑ってるし。
「姉に聞いたけれどルーカス様はかなり気に入られているみたいだよ?」
座ってと促されて席に着いた。
「そうなの?アリスねーさん!良かったじゃない!」
「えー?そう言われても・・・。」
確かに気に入られている感はメールからも感じるけど。ってそんな話をしに来た訳では無いって。
「グレースちゃん。本題に移りましょ。」
「あぁ!そうだったわね!」
アンディー君は首を傾げてグレースちゃんの顔を見た。
「どうかしたの?」
「えーと。アンディーは文化祭で何を着るの?」
グレースちゃんがそう聞くとアンディー君は少し考えて。
「うーん?コンテストの事?タキシードかな?グレースは・・勝ちたいの?」
ズバリ聞かれてグレースちゃんは言葉を詰まらせた。
フォロー入れないと!!
「あのね。アンディー君!提案があるの。」
「へ?提案?」
うんうん。
「2人は婚約者同士なのでお揃いしない?流行りものが良いわね。コスプレって解るかしら?」
グレースちゃんにもこのネタを話すのは初なので
「え?!コスプレ?!」
と隣で驚かれた。
「そうそう。やっぱり3年生最後の文化祭でしょ?楽しまなくちゃ!お揃いでコスプレ!2人でやれば尚、楽しいわよ!」
アンディー君とグレースちゃんはお互い見詰めあって複雑そうな顔。
抵抗あるのかしら。
でも、これが1番、2人で勝つ方法なのよね。
知らない後輩から見ても2人がペアだと解る格好をする。
そうすると2人一緒に票が入る。
もし、ダメでもジュリエットとアンディー君が優勝する事にはならないと思うのよね。
ジュリエットの事は今、彼はどう思っているのかしら・・・。
ちょーっと聞きづらいわね。
「変な格好じゃなければ良いですよ。」
アンディー君が苦笑しながらそう言った。
「え?アンディー、良いの?私も変な格好は嫌よ。」
もっと嫌がるかと思っていたけどアンディー君のノリがいい。
ちょっとちょっと!これは・・結構、グレースちゃんは脈アリじゃない?
行けるわ!勝てるわ!
「2人には街の名前にもなっている8人の王子と姫のコスプレをして貰います!」
『8人の王子と姫』は実際の王子達の話なのだがこの世界と言うかこの国ではめちゃくちゃメジャーな童話になっているそうだ。
所謂、元の世界のシンデレラとか白雪姫クラスの誰でも知ってるお話。
「あー!良いわね!」
「そうだね。あの話は好きだよ。」
グレースちゃんもアンディー君も納得した様に笑顔になった。
「第何王子にしよう?」
「迷うわね。王になった第1王子と姫?知的な第2王子と姫かしら?あー!でも、他も捨て難い!」
と2人で話し合いが始まった。
何か・・良いわね。傍から見たらラブラブだわ。
衣装は童話を見て作るとして。
私はちょっと無理だけどそう言うの得意なメイドさんいっぱい居るしね。
「やっぱり人気がある第1王子と姫にしようよ!衣装はメイドに作らせてさ!」
アンディー君は第1王子がお気に入りなのか。
「うん。良いわ。やっぱり英雄ですもの!」
グレースちゃんは乗り気のアンディー君とお揃い出来る事が本当に嬉しそう。
「じゃあ、グレース、作らせたら文化祭前に1度、我が家で着てみよう。」
「そうね。そうしましょう。」
微笑ましい会話を聞いていると私も提案した甲斐が有るわぁ。
話も纏まりアンディー君の家を後にした。
車の中でグレースちゃんが本当にウキウキしていて私もテンションが上がるわあ。
「本番、勝つわよ!」
「ええ!勿論!頑張るわ!」
後は衣装作成と。私は髪型と化粧の研究しないとね。
少しでもコスプレは本人に似る様にしないと。
楽しみになってきた。
「学校じゃ話難いでしょ?」
「突然訪問して大丈夫かしら。メールしてみるわ。」
グレースちゃんはちょっと不安そうなので返事を待って出発。
「良かった。大丈夫だって。」
嬉しそうにグレースちゃんははにかんだ笑顔を見せる。
と言う訳で!アンディー君の家に行く事にした私達。
「ねえ。何、言うの?」
グレースちゃんが車の中で私の顔をまじまじと見詰めた。
「うーん。アンディー君が当日、何着るか?」
「ふーん?衣装か。私はドレスだな。」
やっぱりドレスなのね。
あの写真の歴代優勝した人達もダンスパーティーの様な衣装だった。
アンディー君の家に到着。
やっぱり豪邸ねぇ。
ベイリー家もそうだけど本当に住んでいる人に対して部屋数が多い。
お泊まりに来る人も?あまり居ないんだけど。
ルカ君は車でお留守番。
私とグレースちゃんは玄関のチャイムを鳴らした。
「これはグレース様。いらっしゃいませ。」
執事さん風の方が出迎えてくれた。
「お邪魔します。」
「おや。貴方は第2王子とダンスされた方ですね?」
執事さんは私に興味津々と言った顔をで微笑んだ。
「あー。はい。そうですね。踊りました。」
ちょっと照れくさい。
「やっぱり!どうぞアンディー様は客間でお待ちですよ。」
執事さんは嬉しそうに案内してくれた。
何処が何の部屋か覚えられないくらい広いわねぇ。
この前のパーティーした所では無い場所へは向かっているわね。
「どうぞ。」
執事さんが部屋をノックして扉が開けられた。
「アンディー。突然ごめんなさい。」
「いや。良いよ。何かパーティー以外で家に来るのは久しぶりだね。」
「私も御一緒で。ごめんなさい。」
グレースちゃんの後ろから付いて入って声をかけると少々驚き気味の顔をされたけど直ぐに笑ってくれた。
「グレースとベイリー夫人の専属メイクアップアーティストさんだね。この前の誕生日は面白かったよ!いらっしゃい。」
やっぱりダンスの事を言っていて思い出したのかクスクスと笑ってるし。
「姉に聞いたけれどルーカス様はかなり気に入られているみたいだよ?」
座ってと促されて席に着いた。
「そうなの?アリスねーさん!良かったじゃない!」
「えー?そう言われても・・・。」
確かに気に入られている感はメールからも感じるけど。ってそんな話をしに来た訳では無いって。
「グレースちゃん。本題に移りましょ。」
「あぁ!そうだったわね!」
アンディー君は首を傾げてグレースちゃんの顔を見た。
「どうかしたの?」
「えーと。アンディーは文化祭で何を着るの?」
グレースちゃんがそう聞くとアンディー君は少し考えて。
「うーん?コンテストの事?タキシードかな?グレースは・・勝ちたいの?」
ズバリ聞かれてグレースちゃんは言葉を詰まらせた。
フォロー入れないと!!
「あのね。アンディー君!提案があるの。」
「へ?提案?」
うんうん。
「2人は婚約者同士なのでお揃いしない?流行りものが良いわね。コスプレって解るかしら?」
グレースちゃんにもこのネタを話すのは初なので
「え?!コスプレ?!」
と隣で驚かれた。
「そうそう。やっぱり3年生最後の文化祭でしょ?楽しまなくちゃ!お揃いでコスプレ!2人でやれば尚、楽しいわよ!」
アンディー君とグレースちゃんはお互い見詰めあって複雑そうな顔。
抵抗あるのかしら。
でも、これが1番、2人で勝つ方法なのよね。
知らない後輩から見ても2人がペアだと解る格好をする。
そうすると2人一緒に票が入る。
もし、ダメでもジュリエットとアンディー君が優勝する事にはならないと思うのよね。
ジュリエットの事は今、彼はどう思っているのかしら・・・。
ちょーっと聞きづらいわね。
「変な格好じゃなければ良いですよ。」
アンディー君が苦笑しながらそう言った。
「え?アンディー、良いの?私も変な格好は嫌よ。」
もっと嫌がるかと思っていたけどアンディー君のノリがいい。
ちょっとちょっと!これは・・結構、グレースちゃんは脈アリじゃない?
行けるわ!勝てるわ!
「2人には街の名前にもなっている8人の王子と姫のコスプレをして貰います!」
『8人の王子と姫』は実際の王子達の話なのだがこの世界と言うかこの国ではめちゃくちゃメジャーな童話になっているそうだ。
所謂、元の世界のシンデレラとか白雪姫クラスの誰でも知ってるお話。
「あー!良いわね!」
「そうだね。あの話は好きだよ。」
グレースちゃんもアンディー君も納得した様に笑顔になった。
「第何王子にしよう?」
「迷うわね。王になった第1王子と姫?知的な第2王子と姫かしら?あー!でも、他も捨て難い!」
と2人で話し合いが始まった。
何か・・良いわね。傍から見たらラブラブだわ。
衣装は童話を見て作るとして。
私はちょっと無理だけどそう言うの得意なメイドさんいっぱい居るしね。
「やっぱり人気がある第1王子と姫にしようよ!衣装はメイドに作らせてさ!」
アンディー君は第1王子がお気に入りなのか。
「うん。良いわ。やっぱり英雄ですもの!」
グレースちゃんは乗り気のアンディー君とお揃い出来る事が本当に嬉しそう。
「じゃあ、グレース、作らせたら文化祭前に1度、我が家で着てみよう。」
「そうね。そうしましょう。」
微笑ましい会話を聞いていると私も提案した甲斐が有るわぁ。
話も纏まりアンディー君の家を後にした。
車の中でグレースちゃんが本当にウキウキしていて私もテンションが上がるわあ。
「本番、勝つわよ!」
「ええ!勿論!頑張るわ!」
後は衣装作成と。私は髪型と化粧の研究しないとね。
少しでもコスプレは本人に似る様にしないと。
楽しみになってきた。
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