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やだぁー。隠し子かしら?!
こっちからフッて来なさいよ!
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「ねえ。裁判って何されるの?」
編み込みは緩めに。ちょっとルーズが可愛くなる。
「生徒会長と役員達によって審議されて。謹慎か退学かなあ。イジメに対して厳しいから。」
グレースちゃんは大きく溜息を付いた。
何なの?生徒会長と言っても生徒でしょう。そんな謹慎や退学の権利がある学校なんて聞いた事ないわ。
「グレースちゃん。貴女の通っている学校は良い学校なのかもしれないけれど。少し可笑しいわよ?」
「そうなの?」
狭い世界に居ると解らないと言うか気づかないと言うか。
私は頷いて正論を述べた。
「学費を払っているのよ?普通、不適切な生徒だと判断して謹慎や退学にする権利は先生や校長だと思うわ。」
大御所見栄子さんが娘に通わせる学校だ。
私立の高そうな学校な気がするし。
「うちの学校・・普通じゃないんだ。」
グレースちゃんはボソッと呟いた。
「だから。謹慎や退学も断固拒否して来て良いと思うの。そして、彼氏はフッて来なさいよ。」
「・・・え?私が彼をフルの!!?」
グレースちゃんは凄くびっくりした声を上げた。
「だってー。婚約者が居るのに浮気する男よ?結婚前に解って良かったじゃないの!そう言う男の浮気癖って治らないと思うわ。」
本当にゲスは幾つになってもゲス男なのよ。
私も男だしちょっとはフラフラする気持ちも解るのよねぇ。
「そうなのか・・・。」
グレースちゃんは少し落ち込んだ顔をした。それでなくても浮気されて裁判までなって辛いのよね。
「でも!此処で貴女が身を引くのは癪よね?仮にも婚約者なのよ?そこは女のプライドにかけてグレースちゃんが彼を棄てなさい。」
うんうん。最初は後悔するかもしれない。でも、将来性を考えたら別の人を探す方が良いわ。
良し。
「ほら、出来たわ。」
グレースちゃんに鏡を見せた。
「わー!!!可愛い!」
暗かった顔に花が咲いた。
ルーズな編み込みヘアーはキツかった印象を更に可愛くした。
「私!!頑張る!ちゃんとイジメた理由も彼の事も全部暴露する!」
グレースちゃんは決意した様に立ち上がった。
「ねえ?生徒会長や生徒会役員は男性かしら?」
グレースちゃんは頷いた。
「じゃ。良い事教えてあげるわね。」
あざとい女にはあざとさで勝てってね!
「はい!ここで上目遣い!」
「こっ!こう?」
OKよ。
「はい。手を胸に当ててー!ごめんなさい。からのー。俯いて上目遣い!」
そんな事を教えていたらドアがノックされた。
「お嬢様。そろそろお時間です。」
学校へ行く時間だ。
1階に降りるとメイドさんにグレースちゃんの変身ぷりを褒められまくりで私も嬉しい。
後はギャラは後で振り込んで貰うとして。大御所見栄子さんに電話かメールしたら良いわね。
玄関までグレースちゃんをお見送り。
あのマネージャーだと思っていたイケメンは運転手さんだった。
「ねえ。アリスねーさんお願い。」
「なーに?」
玄関を出ようとする時に彼女は振り返った。
「私が学校から帰るまで家に居て欲しいの。どんな結果になっても話聞いて欲しいし。」
そうねぇ・・・。
私も知りたいし。
今日はもう仕事入って居ないし。
「いいわよ。でも、お邪魔していて良いのかしら?」
「勿論よ!リビングで寛いだりしていて。」
グレースちゃんはメイドさんにお昼ご飯のお願いもしてくれた。
有難くそうさせて貰おうかしら。
「行ってらっしゃーい!頑張るのよ!」
そう言って見送った。
どうか、無事に退学にも謹慎にもなりませんように。
さてと。
リビングルームで紅茶を出されて寛いでいるのだが。暇ね・・。
そうそう。大御所見栄子さんに連絡しないと。撮影中かしら?
先ずはメールっと。
スマホを取り出して首を捻る。
ここ、圏外・・・。
可笑しいわね?うーん。
立ち上がってウロウロ。参るわー。
ここも。ここも。窓際も。
電波が・・・。
そんな私を見てメイドさんがどうされました?と話しかけてきた。
「うーん。電波が悪いみたいで電話出来ないのよ。スマホ壊れたのかしら。」
「?お電話ですか?使われますか?」
彼女はこの家の電話をどうぞと進めてくれた。
それは助かる。
自分のスマホを見ながら電話番号をポチポチ押した。
『この電話は現在使われておりません・・・。』
え?!
またまたぁ。間違っちゃったのね。
何度もかけ直したけれど。使われておりませんとメッセージが流れた。
登録者以外は拒否?かしら。
そうかそうかも。
「すみません。ちょっと電波を求めて外へ出ますね。」
メイドさんに一声かけて外へ出た。
「いや。自宅電話よね。何故登録していないのかしら。」
ここ、豪邸町よねえ?大御所さん家よねえ?
近くをウロウロしたけれどやはり圏外。
豪邸公園まで行ってみようかしら。
スマホを見詰めながら歩く。
朝、タクシーを降りた辺りに来た途端に電波が入った。
「あー。良かった。電話しなきゃ。」
慌てて電話をしようとするとメール受信・・。
大御所さんから・・・。私が家に入った頃にメールが来ていた。
ん?
『アリスちゃん。今日は体調が優れないのでキャンセルでお願いします。ごめんなさい。』
あれ?
もう仕事しちゃったわよ?
大御所さんは仕事に出たって言ってたし。
グレースちゃんの体調が優れない?泣きすぎて?いや?顔を見せたくなかったのかもねぇ。
あらあら。私ったら無理矢理メイクしちゃったわ。
でも、結果オーライ♪
グレースちゃんは笑顔で学校に行ってくれたし。
あっ・・。お金どうしようかしら。勝手にしちゃったし。
気まづいわ。何て返事しよう。
一先ず・・・。
『お返事遅くなりました。申し訳ございません。また御連絡致します。』
ん。これで良し。
お金はグレースちゃんにお母さんに直でお願いして貰おーっと。
さて、大御所さん家に戻って寛ごうかしらぁ。
私はまた閑静な住宅街を歩き大御所さんのお宅へ戻った。
編み込みは緩めに。ちょっとルーズが可愛くなる。
「生徒会長と役員達によって審議されて。謹慎か退学かなあ。イジメに対して厳しいから。」
グレースちゃんは大きく溜息を付いた。
何なの?生徒会長と言っても生徒でしょう。そんな謹慎や退学の権利がある学校なんて聞いた事ないわ。
「グレースちゃん。貴女の通っている学校は良い学校なのかもしれないけれど。少し可笑しいわよ?」
「そうなの?」
狭い世界に居ると解らないと言うか気づかないと言うか。
私は頷いて正論を述べた。
「学費を払っているのよ?普通、不適切な生徒だと判断して謹慎や退学にする権利は先生や校長だと思うわ。」
大御所見栄子さんが娘に通わせる学校だ。
私立の高そうな学校な気がするし。
「うちの学校・・普通じゃないんだ。」
グレースちゃんはボソッと呟いた。
「だから。謹慎や退学も断固拒否して来て良いと思うの。そして、彼氏はフッて来なさいよ。」
「・・・え?私が彼をフルの!!?」
グレースちゃんは凄くびっくりした声を上げた。
「だってー。婚約者が居るのに浮気する男よ?結婚前に解って良かったじゃないの!そう言う男の浮気癖って治らないと思うわ。」
本当にゲスは幾つになってもゲス男なのよ。
私も男だしちょっとはフラフラする気持ちも解るのよねぇ。
「そうなのか・・・。」
グレースちゃんは少し落ち込んだ顔をした。それでなくても浮気されて裁判までなって辛いのよね。
「でも!此処で貴女が身を引くのは癪よね?仮にも婚約者なのよ?そこは女のプライドにかけてグレースちゃんが彼を棄てなさい。」
うんうん。最初は後悔するかもしれない。でも、将来性を考えたら別の人を探す方が良いわ。
良し。
「ほら、出来たわ。」
グレースちゃんに鏡を見せた。
「わー!!!可愛い!」
暗かった顔に花が咲いた。
ルーズな編み込みヘアーはキツかった印象を更に可愛くした。
「私!!頑張る!ちゃんとイジメた理由も彼の事も全部暴露する!」
グレースちゃんは決意した様に立ち上がった。
「ねえ?生徒会長や生徒会役員は男性かしら?」
グレースちゃんは頷いた。
「じゃ。良い事教えてあげるわね。」
あざとい女にはあざとさで勝てってね!
「はい!ここで上目遣い!」
「こっ!こう?」
OKよ。
「はい。手を胸に当ててー!ごめんなさい。からのー。俯いて上目遣い!」
そんな事を教えていたらドアがノックされた。
「お嬢様。そろそろお時間です。」
学校へ行く時間だ。
1階に降りるとメイドさんにグレースちゃんの変身ぷりを褒められまくりで私も嬉しい。
後はギャラは後で振り込んで貰うとして。大御所見栄子さんに電話かメールしたら良いわね。
玄関までグレースちゃんをお見送り。
あのマネージャーだと思っていたイケメンは運転手さんだった。
「ねえ。アリスねーさんお願い。」
「なーに?」
玄関を出ようとする時に彼女は振り返った。
「私が学校から帰るまで家に居て欲しいの。どんな結果になっても話聞いて欲しいし。」
そうねぇ・・・。
私も知りたいし。
今日はもう仕事入って居ないし。
「いいわよ。でも、お邪魔していて良いのかしら?」
「勿論よ!リビングで寛いだりしていて。」
グレースちゃんはメイドさんにお昼ご飯のお願いもしてくれた。
有難くそうさせて貰おうかしら。
「行ってらっしゃーい!頑張るのよ!」
そう言って見送った。
どうか、無事に退学にも謹慎にもなりませんように。
さてと。
リビングルームで紅茶を出されて寛いでいるのだが。暇ね・・。
そうそう。大御所見栄子さんに連絡しないと。撮影中かしら?
先ずはメールっと。
スマホを取り出して首を捻る。
ここ、圏外・・・。
可笑しいわね?うーん。
立ち上がってウロウロ。参るわー。
ここも。ここも。窓際も。
電波が・・・。
そんな私を見てメイドさんがどうされました?と話しかけてきた。
「うーん。電波が悪いみたいで電話出来ないのよ。スマホ壊れたのかしら。」
「?お電話ですか?使われますか?」
彼女はこの家の電話をどうぞと進めてくれた。
それは助かる。
自分のスマホを見ながら電話番号をポチポチ押した。
『この電話は現在使われておりません・・・。』
え?!
またまたぁ。間違っちゃったのね。
何度もかけ直したけれど。使われておりませんとメッセージが流れた。
登録者以外は拒否?かしら。
そうかそうかも。
「すみません。ちょっと電波を求めて外へ出ますね。」
メイドさんに一声かけて外へ出た。
「いや。自宅電話よね。何故登録していないのかしら。」
ここ、豪邸町よねえ?大御所さん家よねえ?
近くをウロウロしたけれどやはり圏外。
豪邸公園まで行ってみようかしら。
スマホを見詰めながら歩く。
朝、タクシーを降りた辺りに来た途端に電波が入った。
「あー。良かった。電話しなきゃ。」
慌てて電話をしようとするとメール受信・・。
大御所さんから・・・。私が家に入った頃にメールが来ていた。
ん?
『アリスちゃん。今日は体調が優れないのでキャンセルでお願いします。ごめんなさい。』
あれ?
もう仕事しちゃったわよ?
大御所さんは仕事に出たって言ってたし。
グレースちゃんの体調が優れない?泣きすぎて?いや?顔を見せたくなかったのかもねぇ。
あらあら。私ったら無理矢理メイクしちゃったわ。
でも、結果オーライ♪
グレースちゃんは笑顔で学校に行ってくれたし。
あっ・・。お金どうしようかしら。勝手にしちゃったし。
気まづいわ。何て返事しよう。
一先ず・・・。
『お返事遅くなりました。申し訳ございません。また御連絡致します。』
ん。これで良し。
お金はグレースちゃんにお母さんに直でお願いして貰おーっと。
さて、大御所さん家に戻って寛ごうかしらぁ。
私はまた閑静な住宅街を歩き大御所さんのお宅へ戻った。
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