358 / 369
着付けの練習。そしてルイス兄が帰郷した
しおりを挟む
朝、プラゲ国から婚礼衣装が届いた。
「着付けの練習するか!!」
グレンさんが結構やる気で1度本気で着付けしてみるか!となった。
勿論、ルイスとグレンさん。私とローズさんで。
「良し!先ずはルナリーを着付けしてみるか。本当にちゃんと着付け出来ないと本番で恥かくからな!」
ローズさんが送られてきた着物の包みを開けた。
和紙に綺麗に折りたたんであってそういや和ダンスにスッポリ入る感じに作ってあるんだよなあ。と昔を思い出す。
「先ずはこれが下着になるんだよな。」
うんうん。
着物って結構色々着込むよね。四苦八苦しながらも何とか形になった。
赤い着物の上から白無垢を着る。
チラっと見せる感じがプラゲ国で流行っているそうだ。
「おー!出来たし!ルナリーめっちゃ綺麗だよ!」
鏡で確認した。
「わー!良いっすね!」
本当に上品で私でも綺麗に見える。
「じゃあ次はローズさんっすね。」
着物は脱いでシワにならないように綺麗に掛けておかねば。
ローズさんの着物は留袖だ。
「んじゃ着付けしていきまーす!」
「なあ。今日、アルフィが帰ってくるんだ。」
着付けをしながらローズさんはそう言った。
「お兄さんかあ。婚約者さんも?」
そうそうとローズさんは頷くが嬉しそうでは無い。
「どうしたんすか?」
ローズさんは悩みながら答えた。
「私達の事を話そうと思っているんだ。」
そうか。遂にその日が来たのか・・・。
「やっぱり、話しないとさ。私達も居心地悪いし。アルフィ達だけ違うからさあ。そのうちバレるかもしれないし。」
ローズさんは普段の豪快さが無くてまだ悩んでいる様に見えた。
「言いにくかったら私とルイスだけでも暴露しましょうか?ちょっと様子見るとか。」
「そうだなあ。でも・・・。」
親として辛いのは解る。
近親者ってそうかもなあ。
やっぱり私も自分の親には話せない。
「ほら。着付け完了ですよ。」
姉御完成。やっぱりドス持ってて欲しい格好だ。似合いすぎる!
「おっ!似合うじゃん。極妻みたいで良いなあ。」
ローズさんはかなり気に入った様だ。
着付け練習も完了しお昼ちょっと前くらいだった。
アルフィさんとブレンダさんが帰郷した。
「只今、帰りました。」
「ご無沙汰しております。」
相変わらず真面目なお2人に玄関先でご挨拶。
「結婚式楽しみにしてますよ。」
「私まで御招待有り難うございます。」
「こちらこそ。有り難うございます。」
2人でお辞儀。
「お昼ご飯食べましょう。」
「お兄様もブレンダさんもダイニングへどうぞ。」
私もルイスも相変わらず気を使う。
何か本当にこの人達は財閥と社長令嬢って雰囲気が凄いんだよなあ。
「おお。アルフィお帰りない。」
「お帰りなさい。ブレンダさんもどうぞお掛けになって。」
グレンさんもローズさんも余所行きモード。
「ただいま。お父様、お母様。」
「お邪魔致します。」
多分、この雰囲気がグレンさんもローズさんも疲れて来たんだろうなあ。
ルイス兄が滞在するのは2回目だけどやっぱり家の中が金持ちな感じになるんだもんなあ。
「取り敢えず、親父に聞いた。出方を待とう。」
ルイスにそう言われて了解と言って座った。
お昼はピザだった。マルゲリータ。
「やっぱりこの国、我が家の料理は美味しいですね。」
アルフィーさんが嬉しそうに食べている。
「本当に美味しいです。」
ブレンダさんも上品そうに食べる。
本当に言うのかなあ?
グレンさんとローズさんは当たり障りの無い無難な学校の話題などをしている。
「結婚式はジェファーソン君達と一緒になんだね?本当に仲良しだね。」
「王族と御一緒と言うのがびっくりしました。」
普通はそうだろうなあ。
異例なのは解る。
「小さい頃からジェファーソンとは仲良しでしたしね。ルナリーはキャサリンと親友ですし。」
私は横でうんうん。と頷く。
食事が終わり珈琲を飲みながらグレンさんが話すぞ!っと決意した様な顔を見せて私達と目を合わせた。
私達も緊張してきたぞ。
「着付けの練習するか!!」
グレンさんが結構やる気で1度本気で着付けしてみるか!となった。
勿論、ルイスとグレンさん。私とローズさんで。
「良し!先ずはルナリーを着付けしてみるか。本当にちゃんと着付け出来ないと本番で恥かくからな!」
ローズさんが送られてきた着物の包みを開けた。
和紙に綺麗に折りたたんであってそういや和ダンスにスッポリ入る感じに作ってあるんだよなあ。と昔を思い出す。
「先ずはこれが下着になるんだよな。」
うんうん。
着物って結構色々着込むよね。四苦八苦しながらも何とか形になった。
赤い着物の上から白無垢を着る。
チラっと見せる感じがプラゲ国で流行っているそうだ。
「おー!出来たし!ルナリーめっちゃ綺麗だよ!」
鏡で確認した。
「わー!良いっすね!」
本当に上品で私でも綺麗に見える。
「じゃあ次はローズさんっすね。」
着物は脱いでシワにならないように綺麗に掛けておかねば。
ローズさんの着物は留袖だ。
「んじゃ着付けしていきまーす!」
「なあ。今日、アルフィが帰ってくるんだ。」
着付けをしながらローズさんはそう言った。
「お兄さんかあ。婚約者さんも?」
そうそうとローズさんは頷くが嬉しそうでは無い。
「どうしたんすか?」
ローズさんは悩みながら答えた。
「私達の事を話そうと思っているんだ。」
そうか。遂にその日が来たのか・・・。
「やっぱり、話しないとさ。私達も居心地悪いし。アルフィ達だけ違うからさあ。そのうちバレるかもしれないし。」
ローズさんは普段の豪快さが無くてまだ悩んでいる様に見えた。
「言いにくかったら私とルイスだけでも暴露しましょうか?ちょっと様子見るとか。」
「そうだなあ。でも・・・。」
親として辛いのは解る。
近親者ってそうかもなあ。
やっぱり私も自分の親には話せない。
「ほら。着付け完了ですよ。」
姉御完成。やっぱりドス持ってて欲しい格好だ。似合いすぎる!
「おっ!似合うじゃん。極妻みたいで良いなあ。」
ローズさんはかなり気に入った様だ。
着付け練習も完了しお昼ちょっと前くらいだった。
アルフィさんとブレンダさんが帰郷した。
「只今、帰りました。」
「ご無沙汰しております。」
相変わらず真面目なお2人に玄関先でご挨拶。
「結婚式楽しみにしてますよ。」
「私まで御招待有り難うございます。」
「こちらこそ。有り難うございます。」
2人でお辞儀。
「お昼ご飯食べましょう。」
「お兄様もブレンダさんもダイニングへどうぞ。」
私もルイスも相変わらず気を使う。
何か本当にこの人達は財閥と社長令嬢って雰囲気が凄いんだよなあ。
「おお。アルフィお帰りない。」
「お帰りなさい。ブレンダさんもどうぞお掛けになって。」
グレンさんもローズさんも余所行きモード。
「ただいま。お父様、お母様。」
「お邪魔致します。」
多分、この雰囲気がグレンさんもローズさんも疲れて来たんだろうなあ。
ルイス兄が滞在するのは2回目だけどやっぱり家の中が金持ちな感じになるんだもんなあ。
「取り敢えず、親父に聞いた。出方を待とう。」
ルイスにそう言われて了解と言って座った。
お昼はピザだった。マルゲリータ。
「やっぱりこの国、我が家の料理は美味しいですね。」
アルフィーさんが嬉しそうに食べている。
「本当に美味しいです。」
ブレンダさんも上品そうに食べる。
本当に言うのかなあ?
グレンさんとローズさんは当たり障りの無い無難な学校の話題などをしている。
「結婚式はジェファーソン君達と一緒になんだね?本当に仲良しだね。」
「王族と御一緒と言うのがびっくりしました。」
普通はそうだろうなあ。
異例なのは解る。
「小さい頃からジェファーソンとは仲良しでしたしね。ルナリーはキャサリンと親友ですし。」
私は横でうんうん。と頷く。
食事が終わり珈琲を飲みながらグレンさんが話すぞ!っと決意した様な顔を見せて私達と目を合わせた。
私達も緊張してきたぞ。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する
みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!
ペトラ
恋愛
ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。
戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。
前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。
悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。
他サイトに連載中の話の改訂版になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる