352 / 369
クリスマスミサコンサート
しおりを挟む
本日はクリスマスミサコンサート。
教会の大礼拝堂は今年も満員御礼。そしてガヤガヤと座れずに外にも人が溢れていた。
「去年より増えましたねー。」
王子が控え室からそっと覗き見。
「若い人が増えたかも。」
そうそう。御令嬢や御子息率が本当に増えた。
大司教さんが出て来たので私達も控え室の扉を閉めた。
「着替えるか。」
ちゃんと伸びた身長に合わせてサンタ衣装は補正済。
「ジョージは本当に伸びたよなあ。」
補正していて思った。
「165センチになったよ。でもそろそろ限界かも。」
ジョージは他の男性陣を見て溜息を付いた。
皆、デカいもんなあ。
それがサンタ衣装になると可愛くなる。
「ミサコンサートも3回目。本当に早いわね。」
昨日、キャサリンはウエディングドレス選びをしたらしい。キャサリンのドレス姿って可愛いだろうなあ。王子じゃないけどワクワクする。
ちなみに私達は単車で楽しく郊外へ行ってきた。
今日が私の18歳の成人式に当たるのでマッケンジー家でお祝いする事になっている。初飲酒だ。
「普通の賛美歌も良いよね。」
会長が扉の外から聞こえる大学生コーラスをしみじみと聞き入っている。
「うん。ある意味歌えなくなったからなあ。ロックアレンジとかにしてみるか?」
ルイスも隣で頷く。
お客さんの望んでいるのは新しい曲。
それは仕方ないんだけどたまにはクラシックも歌いたいと思う私達。
「さあ、お待ちかね。ノネット・クライムの皆様に今年も登場して頂きましょう。」
大司教さんがそう言った途端。
拍手が巻き起こった。
「行きますか!」
王子が扉に手を掛ける。
「今年も頑張ろー!」「おー!!」
登場と共に更に拍手は大きくなった。
礼拝者の皆様。今日はクリスマスで神様に祈りに来たんだろー?
ノリはもうコンサートだ。
「メリークリスマス!!」
王子がフランクに挨拶をするとメリークリスマス!!と合わせた様に大きな声が返って来た。
「今年もノネット・クライムのクリスマスミサコンサート楽しんで下さいね。」
わっ!!と歓声が起きる。
「曲は明るい曲とちょっとしっとりした冬の曲を御用意しました。」
「では1曲目。ノネットのクリスマス」
拍手と歓声が起こった。
この作詞作曲オリジナル曲。多分大丈夫だと思うけれど。少し緊張する。
メインボーカルは交代で歌ったりハモったりする事にした。ピアノは王子でギターはルイス。
「今年も皆にお届けするよ。」
「ノネットのクリスマスソング。」
「受け取ってね。 僕らの愛のメッセージ。」
「皆と一緒に過したいんだ!」
「キラキラのネオン。」
「ピカピカのクリスマスツリー。」
「一緒に歌おう!!」
「キラキラのネオン。」
「ピカピカのクリスマスツリー。」
「今年も来年もずっと。ノネットと一緒に。」
「ノネットと一緒に。」
大丈夫だよな?とドキドキと反応を見ていたが途中のノリも良かったし。
歌い終わると拍手喝采とノネットコールと個人へのコールが始まった。
あー。良かったぁ。ホッとした。
会長やルイスにキャサリンの顔もホッとした様に見える。
ノネットコールが少し落ち着いた所で。
「では、次の曲です。白い恋人達。」
男性陣が前に出る。
ギターは私とエミリア。ピアノはキャサリンだ。
しっとりと時に激しく。
桑田佳祐さんの様な声は出せないがそこはオリジナルな感じで。
御令嬢達が幸せそうだ。
そして泣くね。やっぱり泣くよな。
座っているから倒れる事は無いけれど立ってたら倒れる御令嬢居そうだ。
大人のウケも良いし。
沢山の拍手喝采に包まれて。
無事に2曲終了。
「ありがとうございました!」
「良いクリスマスを!」
ノネットコールとアンコールが混じっているが控え室に退場した。
まだ拍手は続いている。
「去年もこんな感じだったねー。」
「アンコールはしなかったよね?」
「したよ。確か。」
カイン、キャサリン、ルイスがそんな感じで会話をしている。
「何か歌うか。」
アンコール鳴り止まないし。
と言う訳で再登場。
わぁ!!!と歓喜に満ちた歓声が聞こえた。
「アンコールありがとうございます。」
「1曲だけですよ?」
期待に満ちた礼拝者達の目がキラキラしてる。
「oh happy day!」
今年もアンコールはこれにした。
即座に歌えるし我が国ではメジャー曲になってきている。
会長が高らかに歌い上げる。
クライスとキャサリンとユニゾン。
礼拝者達も共に手拍子で一緒に盛り上がる。
「では、また来年!!」
「ありがとうございました!」
歓声と拍手の中で今度こそ退場。
控え室に入ると大司教さんが終わりの挨拶で纏めてくれている。
「お疲れ様ー!」
「今年も楽しかったですね。」
控え室に置いてあった。ジュースで乾杯。
「メリークリスマス!」
「メリークリスマス!!」
今年も礼拝者達達が帰るまで暫くかかるだろうなあ。
「今年はちょっとドキドキしたわ。」
「僕らの歌詞良かったですねー。」
王子が満足そう。
皆で作った曲もウケた事だし。これからも作っていけたら良いし。
大半の礼拝者達が帰宅した様なので大礼拝堂に出た。
私達の両親達もすっかり仲良くなって談笑している。
うちの両親とエミリアの両親はちょっと緊張しているけれど。
私達も両親の元へ。
皆、今年も褒められて嬉しそう。
「来てくれてありがとう。」
うちの両親も嬉しそうで何よりだ。
「ルナリーは冬休みはマッケンジー様のお宅に居るのよね?粗相の無いようにね!」
うんうん。それは大丈夫。
「んじゃ新学期前にまた帰るね。」
親は外面のグレンさんとローズさんにご挨拶して帰って行った。
「よーし。誕生日だ。酒だな。」
ローズさんが背後からガバっと肩を組んで来た。
「飲むぜー!」
グレンさんも。
と言う事でマッケンジー家で誕生日パーティーとなりました。
教会の大礼拝堂は今年も満員御礼。そしてガヤガヤと座れずに外にも人が溢れていた。
「去年より増えましたねー。」
王子が控え室からそっと覗き見。
「若い人が増えたかも。」
そうそう。御令嬢や御子息率が本当に増えた。
大司教さんが出て来たので私達も控え室の扉を閉めた。
「着替えるか。」
ちゃんと伸びた身長に合わせてサンタ衣装は補正済。
「ジョージは本当に伸びたよなあ。」
補正していて思った。
「165センチになったよ。でもそろそろ限界かも。」
ジョージは他の男性陣を見て溜息を付いた。
皆、デカいもんなあ。
それがサンタ衣装になると可愛くなる。
「ミサコンサートも3回目。本当に早いわね。」
昨日、キャサリンはウエディングドレス選びをしたらしい。キャサリンのドレス姿って可愛いだろうなあ。王子じゃないけどワクワクする。
ちなみに私達は単車で楽しく郊外へ行ってきた。
今日が私の18歳の成人式に当たるのでマッケンジー家でお祝いする事になっている。初飲酒だ。
「普通の賛美歌も良いよね。」
会長が扉の外から聞こえる大学生コーラスをしみじみと聞き入っている。
「うん。ある意味歌えなくなったからなあ。ロックアレンジとかにしてみるか?」
ルイスも隣で頷く。
お客さんの望んでいるのは新しい曲。
それは仕方ないんだけどたまにはクラシックも歌いたいと思う私達。
「さあ、お待ちかね。ノネット・クライムの皆様に今年も登場して頂きましょう。」
大司教さんがそう言った途端。
拍手が巻き起こった。
「行きますか!」
王子が扉に手を掛ける。
「今年も頑張ろー!」「おー!!」
登場と共に更に拍手は大きくなった。
礼拝者の皆様。今日はクリスマスで神様に祈りに来たんだろー?
ノリはもうコンサートだ。
「メリークリスマス!!」
王子がフランクに挨拶をするとメリークリスマス!!と合わせた様に大きな声が返って来た。
「今年もノネット・クライムのクリスマスミサコンサート楽しんで下さいね。」
わっ!!と歓声が起きる。
「曲は明るい曲とちょっとしっとりした冬の曲を御用意しました。」
「では1曲目。ノネットのクリスマス」
拍手と歓声が起こった。
この作詞作曲オリジナル曲。多分大丈夫だと思うけれど。少し緊張する。
メインボーカルは交代で歌ったりハモったりする事にした。ピアノは王子でギターはルイス。
「今年も皆にお届けするよ。」
「ノネットのクリスマスソング。」
「受け取ってね。 僕らの愛のメッセージ。」
「皆と一緒に過したいんだ!」
「キラキラのネオン。」
「ピカピカのクリスマスツリー。」
「一緒に歌おう!!」
「キラキラのネオン。」
「ピカピカのクリスマスツリー。」
「今年も来年もずっと。ノネットと一緒に。」
「ノネットと一緒に。」
大丈夫だよな?とドキドキと反応を見ていたが途中のノリも良かったし。
歌い終わると拍手喝采とノネットコールと個人へのコールが始まった。
あー。良かったぁ。ホッとした。
会長やルイスにキャサリンの顔もホッとした様に見える。
ノネットコールが少し落ち着いた所で。
「では、次の曲です。白い恋人達。」
男性陣が前に出る。
ギターは私とエミリア。ピアノはキャサリンだ。
しっとりと時に激しく。
桑田佳祐さんの様な声は出せないがそこはオリジナルな感じで。
御令嬢達が幸せそうだ。
そして泣くね。やっぱり泣くよな。
座っているから倒れる事は無いけれど立ってたら倒れる御令嬢居そうだ。
大人のウケも良いし。
沢山の拍手喝采に包まれて。
無事に2曲終了。
「ありがとうございました!」
「良いクリスマスを!」
ノネットコールとアンコールが混じっているが控え室に退場した。
まだ拍手は続いている。
「去年もこんな感じだったねー。」
「アンコールはしなかったよね?」
「したよ。確か。」
カイン、キャサリン、ルイスがそんな感じで会話をしている。
「何か歌うか。」
アンコール鳴り止まないし。
と言う訳で再登場。
わぁ!!!と歓喜に満ちた歓声が聞こえた。
「アンコールありがとうございます。」
「1曲だけですよ?」
期待に満ちた礼拝者達の目がキラキラしてる。
「oh happy day!」
今年もアンコールはこれにした。
即座に歌えるし我が国ではメジャー曲になってきている。
会長が高らかに歌い上げる。
クライスとキャサリンとユニゾン。
礼拝者達も共に手拍子で一緒に盛り上がる。
「では、また来年!!」
「ありがとうございました!」
歓声と拍手の中で今度こそ退場。
控え室に入ると大司教さんが終わりの挨拶で纏めてくれている。
「お疲れ様ー!」
「今年も楽しかったですね。」
控え室に置いてあった。ジュースで乾杯。
「メリークリスマス!」
「メリークリスマス!!」
今年も礼拝者達達が帰るまで暫くかかるだろうなあ。
「今年はちょっとドキドキしたわ。」
「僕らの歌詞良かったですねー。」
王子が満足そう。
皆で作った曲もウケた事だし。これからも作っていけたら良いし。
大半の礼拝者達が帰宅した様なので大礼拝堂に出た。
私達の両親達もすっかり仲良くなって談笑している。
うちの両親とエミリアの両親はちょっと緊張しているけれど。
私達も両親の元へ。
皆、今年も褒められて嬉しそう。
「来てくれてありがとう。」
うちの両親も嬉しそうで何よりだ。
「ルナリーは冬休みはマッケンジー様のお宅に居るのよね?粗相の無いようにね!」
うんうん。それは大丈夫。
「んじゃ新学期前にまた帰るね。」
親は外面のグレンさんとローズさんにご挨拶して帰って行った。
「よーし。誕生日だ。酒だな。」
ローズさんが背後からガバっと肩を組んで来た。
「飲むぜー!」
グレンさんも。
と言う事でマッケンジー家で誕生日パーティーとなりました。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

婚約破棄されなかった者たち
ましゅぺちーの
恋愛
とある学園にて、高位貴族の令息五人を虜にした一人の男爵令嬢がいた。
令息たちは全員が男爵令嬢に本気だったが、結局彼女が選んだのはその中で最も地位の高い第一王子だった。
第一王子は許嫁であった公爵令嬢との婚約を破棄し、男爵令嬢と結婚。
公爵令嬢は嫌がらせの罪を追及され修道院送りとなった。
一方、選ばれなかった四人は当然それぞれの婚約者と結婚することとなった。
その中の一人、侯爵令嬢のシェリルは早々に夫であるアーノルドから「愛することは無い」と宣言されてしまい……。
ヒロインがハッピーエンドを迎えたその後の話。

わたしを捨てた騎士様の末路
夜桜
恋愛
令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。
ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。
※連載

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる