ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
349 / 369

日常

しおりを挟む
翌日の空港への見送りは50人くらいのコンサートに来た武士達まで来てくれてびっくりするくらいの盛大な御見送りとなった。
非番の武士達らしく本日仕事の方々は城の門の所で万歳三唱をしてくれた。

「ファンになってくれたんでしょうかねー。」
王子が飛行船に乗り込んで満足そうな笑顔を見せた。
「本当に演歌のレコード販売しようか?儲かると良いなあ。」
会長は早速目論見中。

次に光国さん達に会うのは王子達と私達の結婚式となりそうだ。


そしてカインの叫びと共に出発し再びカインの絶叫と共に無事に帰国した。

2泊3日の弾丸ツアーは満足のいく結果。

私達の日常が戻ってきた。

学校へ行く。放課後にレッスンルームに集合。
でも、これも後3ヶ月で終わる。

卒業を間近に控えると寂しくなるもんだ。

「さあ。クリスマスミサコンサートの曲決めだよー。」
そろそろネタ切れだと会長が嘆いている。

「本当にプラゲって神に祈らないクリスマスソングしかないわよね。」
キャサリンも白紙のノートを見詰める。

クリスマスミサコンサートの曲を本当に決めないとならない時期になり本日は帰国早々に会議中。

「毎年これが1番面倒くさいな。」
ルイスも溜息を付く。

「ラブソング解禁にするかオリジナルを作るか。頑張って思い出すか?」
私がそう言うと悩むねと会長は項垂れた。


「僕達が歌詞を考えます!オリジナル作りましょうよ!そしてもう一曲はキャサリン達が思い出した曲を披露しませんか?」
王子が張り切った様子で手を上げた。

「え?僕達で?出来るかな。」
「少しは成長したと思うけど。」
カインとクライスは王子の発言にちょっと戸惑い気味。
「やりましょうよ。」
「多分、僕が1番考えるの下手そう。」
エミリアはやる気。ジョージは弱気。

「試すか。よし!僕らは思い出し班。考えよう。」
2組に分かれて開始。

「好きなクリスマスソングか冬の歌を試しに上げていこうか。」
会長に言われて考え出す。

歌詞まで覚えている曲だよなあ。

・・・。はい、去年も提案した恋人はサンタクロースしか思いつかない!!

ルイスは?
レプラコーンクリスマス?
「誰の曲だっけ?」
「TMネットワーク。」
あー。あー!なるほど懐かしいな。

会長は好きな曲にしたらしい。
「白い恋人達。桑田佳祐。」
歌詞を見せて貰うとこれもまた良い曲。

キャサリンはと言うと。
「粉雪。これしか出なかった。」
会長とキャサリンの曲は知らない曲だったけれど良い曲だなあ。

「迷うね。」
会長も全部良さげに見えてきたと腕組みして歌詞を眺め中。

王子達の方はと言うと頑張っている様子だ。

ちょっと5人で仲良くノートに書き込みしている。

「ちょっと見せて。」
どうぞと言われて覗き込む。

曲の題名は「ノネットのクリスマス」

今年も皆にお届けするよ

ノネットのクリスマスソング

受け取ってね    僕らの愛のメッセージ

キラキラのネオン

ピカピカのクリスマスツリー

一緒に歌おう

今年も来年もずっと

ノネットと一緒に


「うわぁ!めちゃくちゃ成長してる!」
びっくりした。
あんなに日記すら書けなかったのに?!

「会長、キャサリン、ルイスも!!」
これは見せねば。

「こいつは可愛い曲になりそうだねー。」
会長も感心しているし。

「作曲どうしようかしら?これ良いんじゃない?」
キャサリンは嬉しそうに王子に話し掛けている。

「俺より成長したんじゃない?」
ルイス・・。そうかも。

クリスマスはオリジナル曲と白い恋人達に決めた。

作曲は全員で。あと、歌詞ももう少し長くするかとなり私達もアイデアを出して完成しそうだ。

クリスマスミサコンサートのサンタ衣装も身長に合わせて補正しないとなあ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

【完結】100日後に処刑されるイグワーナ(悪役令嬢)は抜け毛スキルで無双する

みねバイヤーン
恋愛
せっかく悪役令嬢に転生したのに、もう断罪イベント終わって、牢屋にぶち込まれてるんですけどー。これは100日後に処刑されるイグワーナが、抜け毛操りスキルを使って無双し、自分を陥れた第一王子と聖女の妹をざまぁする、そんな物語。

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

お飾り公爵夫人の憂鬱

初瀬 叶
恋愛
空は澄み渡った雲1つない快晴。まるで今の私の心のようだわ。空を見上げた私はそう思った。 私の名前はステラ。ステラ・オーネット。夫の名前はディーン・オーネット……いえ、夫だった?と言った方が良いのかしら?だって、その夫だった人はたった今、私の足元に埋葬されようとしているのだから。 やっと!やっと私は自由よ!叫び出したい気分をグッと堪え、私は沈痛な面持ちで、黒い棺を見つめた。 そう自由……自由になるはずだったのに…… ※ 中世ヨーロッパ風ですが、私の頭の中の架空の異世界のお話です ※相変わらずのゆるふわ設定です。細かい事は気にしないよ!という読者の方向けかもしれません ※直接的な描写はありませんが、性的な表現が出てくる可能性があります

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~

こひな
恋愛
市川みのり 31歳。 成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。 彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。 貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。 ※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

悪役令嬢でも素材はいいんだから楽しく生きなきゃ損だよね!

ペトラ
恋愛
   ぼんやりとした意識を覚醒させながら、自分の置かれた状況を考えます。ここは、この世界は、途中まで攻略した乙女ゲームの世界だと思います。たぶん。  戦乙女≪ヴァルキュリア≫を育成する学園での、勉強あり、恋あり、戦いありの恋愛シミュレーションゲーム「ヴァルキュリア デスティニー~恋の最前線~」通称バル恋。戦乙女を育成しているのに、なぜか共学で、男子生徒が目指すのは・・・なんでしたっけ。忘れてしまいました。とにかく、前世の自分が死ぬ直前まではまっていたゲームの世界のようです。  前世は彼氏いない歴イコール年齢の、ややぽっちゃり(自己診断)享年28歳歯科衛生士でした。  悪役令嬢でもナイスバディの美少女に生まれ変わったのだから、人生楽しもう!というお話。  他サイトに連載中の話の改訂版になります。

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

処理中です...