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また来たいね
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会長達が光国さんの家に行っている時に私とルイスは天守閣まで上がらせて貰っていた。
「すげー。プラゲが一望できるな。」
「何か不思議だよなあ。」
私達が居た世界とは違う。時代も違う。
でも、何故か懐かしい。
「歌舞伎座があそこって事はあっちが溜まり場?」
「あー。かもなあ。あの辺だ。」
ルイスがそっと肩を抱いて来た。
「暖かい。」
寄り添う様にくっ付く。
「コウジに3年、ルイスに2年半くらいかなあ?」
「何?」
「んー。好きになって?」
全然、思いは変わらない。結婚してもその前も。前世も今も。
「5年半かあ。俺、本当にルナリーが好きだ。」
「私も。これからもずっと好きなんだなあと思う。」
綺麗なプラゲの夕日。
『ルナリー。愛してる。』
そう言ったルイスの顔が赤い。いや、私もだ。
『日本語で言われるのって照れるもんだな。』
本当に何でこんなに照れるんだ。
『ルイス。私も愛してる。』
照れながら優しく優しくキスをする。
こう言うのも良いなあ。日が沈むまで城下町と夕日を眺めながら思い出話と将来の話と・・・。
ルイスとこの世界に生まれた事に感謝しかない。
・・・・・・・・・・・・
ジェファーソンと2人で城の庭園を散歩中。
「キャサリン。庭がお洒落ですよねぇ。」
本当に日本らしいと言うかプラゲらしい庭園。
春には桜が咲くんだろうなあ。
「春に1度来たいなあ。」
ジェファーソンに桜の話を聞かせた。ボードウェンには残念ながら桜の木は無い。
「プラゲ国民って桜が好きなのよ。」
でも、この松の木とかも良いなあ。和む。
「キャサリンのお勧めの春にまた来ましょうか。」
ジェファーソンの笑顔が優しくてこんな風に一緒に庭園をお散歩がとても幸せ。
「是非!!」
ジェファーソンが手をスっと繋いできた。
今では当たり前の様になっているんだけどまだこの手の温もりが嬉しくなる。
手から伝わる。ジェファーソンの熱が特別に感じる。
「ジェファーソン。幸せ。」
思わず手をギュッと握り返してそう言った。
「キャサリン。僕も。」
フフっとお互い見詰めあって微笑む。
「あっ!鯉がいるわ。」
やっぱり庭の規模が違うわね。
錦鯉だ!
「鯉?わー。凄く綺麗な柄だ。」
ジェファーソンは初めての錦鯉が珍しくて凄く子供みたいな笑顔を見せる。
「兄上が欲しがりそう。」
「確かにそうね。」
きっと魚も好きそう。
「うちの城にもこう言う池作ったら楽しそうですね。」
「池は・・無かったわね。」
うんうん。そう言えば無い。
ボードウェンの淡水魚って何が居るのかしら?
池と言えば鯉よねー。
「キャサリン。」
「なに?」
ジェファーソンが抱き締めてきた。
「今度は僕のお后としてプラゲに来ましょう。」
「はい。」
ドキドキしてそう答えるので精一杯だった。
お后って響き・・。めちゃくちゃ照れる。
ジェファーソンが微笑んで顔が近づく。
何度もしたキスだけど。
なんだろう。今日のキスは特別な感じがする。
甘くて幸せで。
「ジェファーソン。」
「何?」
「愛してる。」
ジェファーソンは照れた顔で満面の笑みを浮かべた。
「僕もこの世で1番キャサリンを愛しています。」
こう言った後で私達って物凄く照れるのよね。
お互いそんな顔で手を繋いで城へ戻った。
また来たい。
私の第2の故郷。
「すげー。プラゲが一望できるな。」
「何か不思議だよなあ。」
私達が居た世界とは違う。時代も違う。
でも、何故か懐かしい。
「歌舞伎座があそこって事はあっちが溜まり場?」
「あー。かもなあ。あの辺だ。」
ルイスがそっと肩を抱いて来た。
「暖かい。」
寄り添う様にくっ付く。
「コウジに3年、ルイスに2年半くらいかなあ?」
「何?」
「んー。好きになって?」
全然、思いは変わらない。結婚してもその前も。前世も今も。
「5年半かあ。俺、本当にルナリーが好きだ。」
「私も。これからもずっと好きなんだなあと思う。」
綺麗なプラゲの夕日。
『ルナリー。愛してる。』
そう言ったルイスの顔が赤い。いや、私もだ。
『日本語で言われるのって照れるもんだな。』
本当に何でこんなに照れるんだ。
『ルイス。私も愛してる。』
照れながら優しく優しくキスをする。
こう言うのも良いなあ。日が沈むまで城下町と夕日を眺めながら思い出話と将来の話と・・・。
ルイスとこの世界に生まれた事に感謝しかない。
・・・・・・・・・・・・
ジェファーソンと2人で城の庭園を散歩中。
「キャサリン。庭がお洒落ですよねぇ。」
本当に日本らしいと言うかプラゲらしい庭園。
春には桜が咲くんだろうなあ。
「春に1度来たいなあ。」
ジェファーソンに桜の話を聞かせた。ボードウェンには残念ながら桜の木は無い。
「プラゲ国民って桜が好きなのよ。」
でも、この松の木とかも良いなあ。和む。
「キャサリンのお勧めの春にまた来ましょうか。」
ジェファーソンの笑顔が優しくてこんな風に一緒に庭園をお散歩がとても幸せ。
「是非!!」
ジェファーソンが手をスっと繋いできた。
今では当たり前の様になっているんだけどまだこの手の温もりが嬉しくなる。
手から伝わる。ジェファーソンの熱が特別に感じる。
「ジェファーソン。幸せ。」
思わず手をギュッと握り返してそう言った。
「キャサリン。僕も。」
フフっとお互い見詰めあって微笑む。
「あっ!鯉がいるわ。」
やっぱり庭の規模が違うわね。
錦鯉だ!
「鯉?わー。凄く綺麗な柄だ。」
ジェファーソンは初めての錦鯉が珍しくて凄く子供みたいな笑顔を見せる。
「兄上が欲しがりそう。」
「確かにそうね。」
きっと魚も好きそう。
「うちの城にもこう言う池作ったら楽しそうですね。」
「池は・・無かったわね。」
うんうん。そう言えば無い。
ボードウェンの淡水魚って何が居るのかしら?
池と言えば鯉よねー。
「キャサリン。」
「なに?」
ジェファーソンが抱き締めてきた。
「今度は僕のお后としてプラゲに来ましょう。」
「はい。」
ドキドキしてそう答えるので精一杯だった。
お后って響き・・。めちゃくちゃ照れる。
ジェファーソンが微笑んで顔が近づく。
何度もしたキスだけど。
なんだろう。今日のキスは特別な感じがする。
甘くて幸せで。
「ジェファーソン。」
「何?」
「愛してる。」
ジェファーソンは照れた顔で満面の笑みを浮かべた。
「僕もこの世で1番キャサリンを愛しています。」
こう言った後で私達って物凄く照れるのよね。
お互いそんな顔で手を繋いで城へ戻った。
また来たい。
私の第2の故郷。
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