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プラゲ国行き
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表向きは外交のお手伝い。本音はゆっくりプラゲ国を日本語を話しながら堪能したい!!
そんな私達を乗せた飛行船は今回も無事カインの叫びと共に飛び立った。
「だぁぁあぁぁー!!怖いー!」
「これが噂の恐怖症ってやつですね。うちの飛行船は最新型なので揺れにくい筈なのですが。」
パトリックがうーん?と首を傾げる中、ルイスと私で今日も怒鳴る睨む蔑む。
今回のプラゲ国行きはガードナー家の最新型飛行船で向かう事になった。
従来の飛行船より1~2時間も早く着く。
「はぁはぁ。確かにそう言われると上空に早く着いた気がする。」
カインの叫びが治まり通常運転となった。
プラゲ国に着いたら歌舞伎座の舞台の確認と晩餐会のメインディッシュ?鶏唐揚げと焼き鳥と試食をしないとならない。
アルマーニ王子達は午後到着、私達は8時着くらいなので4時間~5時間くらいしか余裕が無いのでバタバタだろう。
「ルナリー!恒例のトランプ大会やろーよ!」
元気になったカインがそう言うので座席後ろの絨毯が敷いてあるスペースに移動した。
「そこ。着替えスペースなんですけどね。仕切りカーテン付けてますし。まあ、良いか。」
パトリックに言われて見ると確かにカーテンでぐるっと囲めて広い試着室みたいになるんだなあ。
フカフカの絨毯は高そうで座り心地が良い。
「パトリック。将棋しませんか?」
大司教さんがプラゲ国から仕入れたんですよ!とワクワク顔で将棋盤を出している。
「やります!」
パトリックと大司教さんはテーブルで将棋をする様だ。
「えっ。俺もやりてーなあ。」
ルイスがそう言うと王子も興味を示して2人は観戦する事になった。
「将棋ってなーに?」
ジョージが聞いてきたのでチェスみたいな感じと教えておいた。
「チェスなら打てるかな。」
案外、嗜みみたいな感じで男性はやる人が多い。
勿論、私は解らない。
トランプ大会、将棋大会。そしてご飯。
まったりのんびり過ごす旅が楽しい。
夜はやっぱりごろ寝で就寝。
朝起きるとグレンさんとローズさんも隣に寝ていた。
「うわ!!まじか!」
ルイスの声で目が覚めた。
「また親父の顔見て目覚めるとか・・。」
ルイスは私と間違えて抱き着いたらグレンさんだったらしく飛び起きた様だ。
「キスされる所だったぞ!」
グレンさんは爆笑しているし。
「全く、困った親子だね。」
ローズさんもケラケラ笑う。
「そろそろ朝食にして着陸に備えましょう。」
パトリックが私らにも席に戻る様に呼びかけた。
プラゲ国!本当にワクワクしてきた。
「僕もワクワクしてきました。」
パトリックが外の景色を眺めてそう言った。
そしてカインの叫びよりもワクワク感で全然睨めないまま着陸してしまった。
「姐さんもルイスも酷いよ!本当に怖いんだからね!」
「解っているんだけどなあ。もう楽しみでさあ。」
カインも解るけどね。と言いつつ大きく無事着陸して良かったと大きな溜息をついた。
飛行船を降りると空気が何だかやっぱり懐かしい。
空港内に入ると・・・。ん?
『ようこそパルドデア国の皆様』
と英語で書かれた横断幕の様な物が壁に貼り付けてあった。
「パルドデア国の人が来る時は何時もこんなの出してんのかな?」
「なかなか外交苦労してそうだよなあ。」
日本って何だかんだで未来もこう言う立場は変わらない気がする。
「皆の衆!!こっちじゃ!」
光国さんの声だ!
「お久しぶりです!」
夏目さんも来てくれていた。
皆で駆け寄る。
「やあ!よう来てくれた!」
「こちらこそ。コンサートの準備などありがとう御座います!」
パトリックを紹介してバスで急いで歌舞伎座へ向かう事になった。
アルマーニ王子達が来るまでバタバタだ。
時代劇の様な風景は変わらずだが少しばかり現代的な明治時代の様な建物が増えたきがする。
歌舞伎座の位置が変わらないという事はこの辺は銀座だよなあ?
解らん。違い過ぎる。
「おお!歌舞伎座!」
パトリックが感動した様に微笑む。
中へ入り舞台裏に案内された。
靴を脱ぎ舞台へ上がる。
「うーん。舞台が特殊ですね。」
王子が改めてそう言えばそうだった。と舞台上から観客席を眺める。
「マイクってもしかして無いかも?」
会長が困った顔をした。
「普通、歌舞伎ってマイク使わないか。」
しまったな。
「光国殿!!観客席は何処まで埋まりますか?」
舞台から尋ねる。
「えーと。この桟敷席は埋める予定じゃ。」
真ん中より少し後ろか。
「静かに聞くなら聞こえるが微妙な所だな。」
マイクいるな。持ってくれば良かった。
「外務省にあると思います!9本ですよね?」
夏目さんが問い合わせてくれるという。
「コンセントある?」
色々と確認。こう言う事態になるとはちょっと想像していなかった。
電話で夏目さんが確認してくれて何とかマイクは揃った。
「いやあ。すまんかった。」
光国さんが謝ってきたけど伝えていなかったこちらも悪い。
「いえいえ。お気になさらず。この場をお借り出来るだけで嬉しいですよ。」
夏目さんは相変わらずボードウェン国の皆さんはそう言う所が素晴らしいですよねぇと褒めまくる。
今日はプラゲ国の皆様にパルドデア国の皆様の事もびっくりしてもらいたい所だ。
絶対、アルマーニ王子の態度にはびっくりするだろうなあ。
歌舞伎座での打ち合わせが終わり外務省に唐揚げと焼き鳥の試食に向かう事となった。
そんな私達を乗せた飛行船は今回も無事カインの叫びと共に飛び立った。
「だぁぁあぁぁー!!怖いー!」
「これが噂の恐怖症ってやつですね。うちの飛行船は最新型なので揺れにくい筈なのですが。」
パトリックがうーん?と首を傾げる中、ルイスと私で今日も怒鳴る睨む蔑む。
今回のプラゲ国行きはガードナー家の最新型飛行船で向かう事になった。
従来の飛行船より1~2時間も早く着く。
「はぁはぁ。確かにそう言われると上空に早く着いた気がする。」
カインの叫びが治まり通常運転となった。
プラゲ国に着いたら歌舞伎座の舞台の確認と晩餐会のメインディッシュ?鶏唐揚げと焼き鳥と試食をしないとならない。
アルマーニ王子達は午後到着、私達は8時着くらいなので4時間~5時間くらいしか余裕が無いのでバタバタだろう。
「ルナリー!恒例のトランプ大会やろーよ!」
元気になったカインがそう言うので座席後ろの絨毯が敷いてあるスペースに移動した。
「そこ。着替えスペースなんですけどね。仕切りカーテン付けてますし。まあ、良いか。」
パトリックに言われて見ると確かにカーテンでぐるっと囲めて広い試着室みたいになるんだなあ。
フカフカの絨毯は高そうで座り心地が良い。
「パトリック。将棋しませんか?」
大司教さんがプラゲ国から仕入れたんですよ!とワクワク顔で将棋盤を出している。
「やります!」
パトリックと大司教さんはテーブルで将棋をする様だ。
「えっ。俺もやりてーなあ。」
ルイスがそう言うと王子も興味を示して2人は観戦する事になった。
「将棋ってなーに?」
ジョージが聞いてきたのでチェスみたいな感じと教えておいた。
「チェスなら打てるかな。」
案外、嗜みみたいな感じで男性はやる人が多い。
勿論、私は解らない。
トランプ大会、将棋大会。そしてご飯。
まったりのんびり過ごす旅が楽しい。
夜はやっぱりごろ寝で就寝。
朝起きるとグレンさんとローズさんも隣に寝ていた。
「うわ!!まじか!」
ルイスの声で目が覚めた。
「また親父の顔見て目覚めるとか・・。」
ルイスは私と間違えて抱き着いたらグレンさんだったらしく飛び起きた様だ。
「キスされる所だったぞ!」
グレンさんは爆笑しているし。
「全く、困った親子だね。」
ローズさんもケラケラ笑う。
「そろそろ朝食にして着陸に備えましょう。」
パトリックが私らにも席に戻る様に呼びかけた。
プラゲ国!本当にワクワクしてきた。
「僕もワクワクしてきました。」
パトリックが外の景色を眺めてそう言った。
そしてカインの叫びよりもワクワク感で全然睨めないまま着陸してしまった。
「姐さんもルイスも酷いよ!本当に怖いんだからね!」
「解っているんだけどなあ。もう楽しみでさあ。」
カインも解るけどね。と言いつつ大きく無事着陸して良かったと大きな溜息をついた。
飛行船を降りると空気が何だかやっぱり懐かしい。
空港内に入ると・・・。ん?
『ようこそパルドデア国の皆様』
と英語で書かれた横断幕の様な物が壁に貼り付けてあった。
「パルドデア国の人が来る時は何時もこんなの出してんのかな?」
「なかなか外交苦労してそうだよなあ。」
日本って何だかんだで未来もこう言う立場は変わらない気がする。
「皆の衆!!こっちじゃ!」
光国さんの声だ!
「お久しぶりです!」
夏目さんも来てくれていた。
皆で駆け寄る。
「やあ!よう来てくれた!」
「こちらこそ。コンサートの準備などありがとう御座います!」
パトリックを紹介してバスで急いで歌舞伎座へ向かう事になった。
アルマーニ王子達が来るまでバタバタだ。
時代劇の様な風景は変わらずだが少しばかり現代的な明治時代の様な建物が増えたきがする。
歌舞伎座の位置が変わらないという事はこの辺は銀座だよなあ?
解らん。違い過ぎる。
「おお!歌舞伎座!」
パトリックが感動した様に微笑む。
中へ入り舞台裏に案内された。
靴を脱ぎ舞台へ上がる。
「うーん。舞台が特殊ですね。」
王子が改めてそう言えばそうだった。と舞台上から観客席を眺める。
「マイクってもしかして無いかも?」
会長が困った顔をした。
「普通、歌舞伎ってマイク使わないか。」
しまったな。
「光国殿!!観客席は何処まで埋まりますか?」
舞台から尋ねる。
「えーと。この桟敷席は埋める予定じゃ。」
真ん中より少し後ろか。
「静かに聞くなら聞こえるが微妙な所だな。」
マイクいるな。持ってくれば良かった。
「外務省にあると思います!9本ですよね?」
夏目さんが問い合わせてくれるという。
「コンセントある?」
色々と確認。こう言う事態になるとはちょっと想像していなかった。
電話で夏目さんが確認してくれて何とかマイクは揃った。
「いやあ。すまんかった。」
光国さんが謝ってきたけど伝えていなかったこちらも悪い。
「いえいえ。お気になさらず。この場をお借り出来るだけで嬉しいですよ。」
夏目さんは相変わらずボードウェン国の皆さんはそう言う所が素晴らしいですよねぇと褒めまくる。
今日はプラゲ国の皆様にパルドデア国の皆様の事もびっくりしてもらいたい所だ。
絶対、アルマーニ王子の態度にはびっくりするだろうなあ。
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