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メイド&執事喫茶
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着替えや打ち合わせもあるし今日は何時もより早めに登校。
皆も自慢の料理人のケーキ持参で登校。
ケーキの種類は『シブースト、ミルクレープ、フルーツタルト、シャルロット、シフォンケーキ、デコレーションケーキ、ガトーショコラ、パウンドケーキ、ティラミス。』
「どれも美味そうだなあ。」
「ワクワクよね。」
キャサリンとついケーキを眺める。
「ほらほら。接客の練習するよー。」
会長に呼ばれて集合。
「あくまでも!僕らはメイドと執事に今日は成りきります。」
会長がフフフっと企んだ様な顔をした。
「お帰りなさいませ。お嬢様。これで通します。」
まじかぁ。
キャサリンは普通よ?と言っている。
「男子生徒は?お坊ちゃまか?」
ルイスが尋ねると会長は
「そうだねぇ。ご主人様の方がしっくり来るよね?ねえ、キャサリン?」
「そうね。やっぱりご主人様かしら。」
2人は何か前世のメイドカフェの話をブツブツと話し合い中。
そう言う訳で、お嬢様とご主人様と呼ぶ事が決定した。
そしてぼちぼちお着替え。
改めて皆、似合うなー。
「カチューシャ付けたら可愛さアップだなあ。」
「俺だけはどうしても似合う気がしねぇんだが。」
ルイスが深く溜息を付いたが。こればかりは仕方ない。
「すみません。ジェファーソン様。生徒の皆様がもう並び初めました。」
外の会計担当のメイドさんが慌てた感じで入って来た。
早いなあ。まだ開店まで30分もある。
「100人になったらケーキセット販売出来なくなるから整列させて人数確認させよう。」
会長の指示で1人整列係の警護人を出した。
「大盛況だなあ。」
廊下が騒がしくなって来た。
「誰か顔見せに出ようか?」
客引きみたいなもんか。
「じゃ、私行ってくるよ。」
大会議室の外に出るとザワザワっと声が上がるとともに歓声が・・・。
「ルナリー様がぁぁぁ。」
カッコよすぎると言ったキャーキャーと黄色い声援の様な大騒ぎだ。
「はーい。静かになー。今日は来てくれてありがとう!」
顔を赤らめる女生徒達。
「すみません。ルナリー様。98人です。」
警護人が慌てた様子で駆け付けて来た。
まじか。あっ100人目並んだ。ヤバいな。もう超えそうだ。
大会議室に入りどうする?と意見を求める。
「僕が説明するよ。」
王子が僕も顔見せしたかったんだーと会議室の外へ出た。
キャー!!!ジェファーソン様よ!!
美しい!
私の2倍くらいの歓声だ。
「すみません。ケーキセットは限定100食分なのです。」
王子が大きな声で叫んだ。
「大変申し訳ないのですが。その警護人の所の方までとさせていただきます。」
後ろの生徒達がショックそうな顔をしている。
「今、100人目以降の並ばれている方はコーヒーと紅茶だけになりますが宜しいですか?」
王子がそう言うと悲鳴のような歓喜に満ちた声が上がった。
「これ以上は並ばせ無いで下さいね。」
警護人に訴えかけていざ!開店だ。
開店前に120人くらいの行列が出来た。
さあ、私も頑張るかな!
「お帰りなさいませお嬢様。」
優しく声をかけ大会議室に招き入れる。
中に入ると女生徒2人の感動した様な歓声が聞こえた。
倒れていないか心配だ・・・。
しばらく会計の所でドア係をしているとキャサリンがひょこっと顔を出した。
「満員よ。ちょっとストップしてね。」
キャサリンが顔を出しただけで待っている生徒達の歓声が上がる。
「ちょっとお待ち下さいね。お嬢様にご主人様方。」
そう言って中に入った。
おぉ。本当に満員だ。
幸せそうに生徒達は見つめている。
接客のひとつで顔を赤らめて可愛い。
しかし、これ皆、動かないんじゃねーか?
もう食べ終わっている子も居るし。
「これは考えて無かったな。時間制にすれば良かったか。」
会長がちょっと難しい顔をしている。
無下に追い出すのも可哀想だしな。
「あっ。僕、良い事思い付いたかも。」
カインがちょっと言ってみるね?とフロアーに出た。
「ご主人様、お嬢様方。この後、僕らノネット・クライムのコンサートも御座います。良いお席はお早めに。」
カインがそう言うと生徒達はザワザワと話始めた。
どうしましょう?コンサート!!
まだ居たいけど!やっぱりコンサートの席を確保したいわ。
そんな声が聞こえたかと思うと席が空き出した。
やるなぁ。カイン。
「お手柄だねー。カイン。」
クライスが凄いと褒めるとカインは当然!と言った顔。
その後、すっかりお客さんも入れ替わって接客開始だ。
「お帰りなさいませお嬢様。」
ジョージ様が可愛すぎるぅ!!うっとりと女生徒達は見詰める。
「コーヒーとシブーストですね。かしこまりました。」
エミリア様可愛い!!エミリアも女生徒ウケがめちゃくちゃ良い。
「お待たせしました。ご主人様。」
ルイス様・・・。可愛いですねー。
無理するな男子生徒達・・・。
見てると生徒たちの反応がいちいち面白くてあっという間の100人が終了した。
後の20人の生徒達にはコーヒーと紅茶。
「お嬢様、コーヒーだけで申し訳ございません。」
そんな風に仰らないで下さい!!と逆に恐縮される。
クライス様とケビン様のお揃いが可愛すぎる。
カイン様は大人っぽくて美しい。
皆、様々な感想。
でも、やっぱり1番ウケが良かったのはジョージだった。
メイド&執事喫茶無事閉店。
皆も自慢の料理人のケーキ持参で登校。
ケーキの種類は『シブースト、ミルクレープ、フルーツタルト、シャルロット、シフォンケーキ、デコレーションケーキ、ガトーショコラ、パウンドケーキ、ティラミス。』
「どれも美味そうだなあ。」
「ワクワクよね。」
キャサリンとついケーキを眺める。
「ほらほら。接客の練習するよー。」
会長に呼ばれて集合。
「あくまでも!僕らはメイドと執事に今日は成りきります。」
会長がフフフっと企んだ様な顔をした。
「お帰りなさいませ。お嬢様。これで通します。」
まじかぁ。
キャサリンは普通よ?と言っている。
「男子生徒は?お坊ちゃまか?」
ルイスが尋ねると会長は
「そうだねぇ。ご主人様の方がしっくり来るよね?ねえ、キャサリン?」
「そうね。やっぱりご主人様かしら。」
2人は何か前世のメイドカフェの話をブツブツと話し合い中。
そう言う訳で、お嬢様とご主人様と呼ぶ事が決定した。
そしてぼちぼちお着替え。
改めて皆、似合うなー。
「カチューシャ付けたら可愛さアップだなあ。」
「俺だけはどうしても似合う気がしねぇんだが。」
ルイスが深く溜息を付いたが。こればかりは仕方ない。
「すみません。ジェファーソン様。生徒の皆様がもう並び初めました。」
外の会計担当のメイドさんが慌てた感じで入って来た。
早いなあ。まだ開店まで30分もある。
「100人になったらケーキセット販売出来なくなるから整列させて人数確認させよう。」
会長の指示で1人整列係の警護人を出した。
「大盛況だなあ。」
廊下が騒がしくなって来た。
「誰か顔見せに出ようか?」
客引きみたいなもんか。
「じゃ、私行ってくるよ。」
大会議室の外に出るとザワザワっと声が上がるとともに歓声が・・・。
「ルナリー様がぁぁぁ。」
カッコよすぎると言ったキャーキャーと黄色い声援の様な大騒ぎだ。
「はーい。静かになー。今日は来てくれてありがとう!」
顔を赤らめる女生徒達。
「すみません。ルナリー様。98人です。」
警護人が慌てた様子で駆け付けて来た。
まじか。あっ100人目並んだ。ヤバいな。もう超えそうだ。
大会議室に入りどうする?と意見を求める。
「僕が説明するよ。」
王子が僕も顔見せしたかったんだーと会議室の外へ出た。
キャー!!!ジェファーソン様よ!!
美しい!
私の2倍くらいの歓声だ。
「すみません。ケーキセットは限定100食分なのです。」
王子が大きな声で叫んだ。
「大変申し訳ないのですが。その警護人の所の方までとさせていただきます。」
後ろの生徒達がショックそうな顔をしている。
「今、100人目以降の並ばれている方はコーヒーと紅茶だけになりますが宜しいですか?」
王子がそう言うと悲鳴のような歓喜に満ちた声が上がった。
「これ以上は並ばせ無いで下さいね。」
警護人に訴えかけていざ!開店だ。
開店前に120人くらいの行列が出来た。
さあ、私も頑張るかな!
「お帰りなさいませお嬢様。」
優しく声をかけ大会議室に招き入れる。
中に入ると女生徒2人の感動した様な歓声が聞こえた。
倒れていないか心配だ・・・。
しばらく会計の所でドア係をしているとキャサリンがひょこっと顔を出した。
「満員よ。ちょっとストップしてね。」
キャサリンが顔を出しただけで待っている生徒達の歓声が上がる。
「ちょっとお待ち下さいね。お嬢様にご主人様方。」
そう言って中に入った。
おぉ。本当に満員だ。
幸せそうに生徒達は見つめている。
接客のひとつで顔を赤らめて可愛い。
しかし、これ皆、動かないんじゃねーか?
もう食べ終わっている子も居るし。
「これは考えて無かったな。時間制にすれば良かったか。」
会長がちょっと難しい顔をしている。
無下に追い出すのも可哀想だしな。
「あっ。僕、良い事思い付いたかも。」
カインがちょっと言ってみるね?とフロアーに出た。
「ご主人様、お嬢様方。この後、僕らノネット・クライムのコンサートも御座います。良いお席はお早めに。」
カインがそう言うと生徒達はザワザワと話始めた。
どうしましょう?コンサート!!
まだ居たいけど!やっぱりコンサートの席を確保したいわ。
そんな声が聞こえたかと思うと席が空き出した。
やるなぁ。カイン。
「お手柄だねー。カイン。」
クライスが凄いと褒めるとカインは当然!と言った顔。
その後、すっかりお客さんも入れ替わって接客開始だ。
「お帰りなさいませお嬢様。」
ジョージ様が可愛すぎるぅ!!うっとりと女生徒達は見詰める。
「コーヒーとシブーストですね。かしこまりました。」
エミリア様可愛い!!エミリアも女生徒ウケがめちゃくちゃ良い。
「お待たせしました。ご主人様。」
ルイス様・・・。可愛いですねー。
無理するな男子生徒達・・・。
見てると生徒たちの反応がいちいち面白くてあっという間の100人が終了した。
後の20人の生徒達にはコーヒーと紅茶。
「お嬢様、コーヒーだけで申し訳ございません。」
そんな風に仰らないで下さい!!と逆に恐縮される。
クライス様とケビン様のお揃いが可愛すぎる。
カイン様は大人っぽくて美しい。
皆、様々な感想。
でも、やっぱり1番ウケが良かったのはジョージだった。
メイド&執事喫茶無事閉店。
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