ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
314 / 369

最終日の夜は暇人達で語ろう会

しおりを挟む
最終日の晩御飯はスペイン風。

スペイン風の料理な様で具沢山なオムレツやコロッケっぽいやつ。生ハムにトマトスープ。サフランライス。

美味しくて好きな味ばかりだ。



夕食後、部屋でシャワーを浴びて今日は最終日のガールズトークか?と思っていたら。

「わー。爆睡してる・・。」

遊園地ではしゃぎ過ぎたのか最後のアスレチックが効いたのかキャサリンもエミリアも良く寝ていた。

アスレチック如きでは疲れない私はまだまだ元気だ。



流石にまだ20時30分なので眠くない。

ルイスと王子の部屋にでも行くか。



と言う訳で3階へ。

上がるとちょうど部屋から出てきたクライスと会った。

「もしかしてみんな寝た?」

クライスは苦笑して頷いた。

元気な奴の考える事は同じでクライスも王子の部屋に行こうかと部屋を出たらしい。



トントントントン!301号室をノックすると出てきたのは会長。

「いらっしゃい!」

会長も元気な暇人だったようだ。

「先にクライス達の部屋をノックしたんだけどね?風呂中だった?」

クライスは多分そうと笑う。



予想通りルイスと王子は元気だった。



「キャサリンも寝ちゃったんですか?」

「風呂上がったら2人とも。」

王子がちょっと残念そう。



「楽しい事が終わるのはあっという間だねー。」

しみじみと会長が言う。

「連日、過密スケジュールでしたしね。」

特に2日目と3日目が忙しかった。



「上手く行くと良いな。皇太子さんとこ。」



「ちょっと僕の下調べ不足でしたね。他国の歴史も詳しく学んでいればもっと早くにダミアンを救えたかもしれないのに。」

王子がちょっと落ち込んでいる。



「教科書で習う事なんて一通りだけだから仕方ないよ。」

会長が言うのも最もで詳しい内情までは習わない。まだテレビも無いし知らない国だらけのこの世界。



「プラゲ国なんて教科書に無いしな。」

ルイスがそう言うと確かにねと王子も納得して落ち込みから復活した。



「ボードウェン国って本当に平和だよね。」

クライスがしみじみとこの国に生まれて良かったと言う。本当にその通りだなあ。



「会長達が居た時代って平和でしたか?」

王子が聞いてきた。

難しい質問だな。



「うーん。平和と言えば平和なんだけど。それなりに犯罪はあったし。万人が平等では無かったし。戦争は無いけれど牽制し合う所はあったし。難しいね。」

会長、流石です。



「平等な社会って言うのは無理難題何でしょうね。犯罪も何時の時代もあるんですよね。」

王子もクライスもうんうんと納得している。


「来月はコンサートだね。いよいよ国立ホールか。」

会長が呟いた。

「あの広いホールで歌うと思うとワクワクしますよね!」

うんうん。

「アルマーニ王子達ってやっぱり最前列なの?」

そう聞くと王子はニッコリ笑顔でそうなんです!!と張り切って言った。



「最前列3席はご兄弟に確保しましたよ。」

「幸せそうに眺めるんだろうねー。」

うんまさにそうだろう。



「なあ?そろそろ生徒会長交代じゃねえーの?」

ルイスがふと聞いてきた。

「あっ本当だ。何か会長が何時までも会長だから。」

そう言うと何だよそれと笑われる。



「今度、誰が生徒会長なるんでしょうね?」

「卒業まで飛行船での遠征は出来なくなりそうだなぁ。」



「学校関係無しなら行けるか?」

何だかんだとカインを守らないといけない私達。



「文化祭ってコンサートやるのかね?」

「やりますよ。」

王子即答。やはりやるのか。10月も忙しくなりそうだ。





ひとしきり元気な暇人組で話し込んでから就寝。





翌日、朝ご飯を食べて帰郷。

修学旅行とダミアン皇太子の家族仲修復完了。

しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

親切なミザリー

みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。 ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。 ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。 こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。 ‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。 ※不定期更新です。

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

悪役令嬢カテリーナでございます。

くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ…… 気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。 どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。 40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。 ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。 40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

処理中です...