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アルマーニ王子に電話をかける byカイン
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ジェファーソンに半強制的に連れられて城へ。
いや、何故か僕推しなアルマーニ王子への電話をするからって言う理由だけだよ?
「ジェファーソン。君、絶対面白がっているだろ?」
「いやいや。パルドデア国だけで1万枚売上突破ですよ?お礼しないと!」
で、僕がお礼?まあ、良いんだけど。
発売から数日でパルドデアではレコード1万枚突破と言う恐ろしい数字が出た。パルドデア国に回したためにボードウェン国では今、入荷待ち状態。
こんなに売れるとはねぇ。
「もしもし。ボードウェン国のジェファーソン・ボードウェンと申します。はい!お願いします!」
ジェファーソンは嬉しそうに電話を始めた。
「こんにちは!ジェファーソンです。この度は凄い売上ですね。本当にありがとうございます。え?まだまだ売れそうなんですか?」
それは凄い。
ジェファーソンは楽しそうにやり取りしている。
すっかり仲良しになった様で何よりだ。
「ちょっとだけ。お時間大丈夫ですか?」
「はい。良かった。電話代わりますね!」
はい!と受話器を渡される。うーん。。仕方ない。
「もしもし。あの、カインです。」
「カイン様ぁぁぁ!!?」
ビックリするくらいの大声で耳が痛いって。思わず受話器を耳から離す。
横でジェファーソンは必死で笑いをこらえている。
やはり面白がっている。
「レコード売上凄いですね。」
「はい!!カイン様とルイス様の歌が特に素晴らしかった。」
うっ。。改めてそう言われると照れるな。
「万里の河は最高ですよ!名曲です!本当に素晴らしい!」
「ありがとうございます。」
クソー。ジェファーソンが本当にニヤけてる。
だけど、一国の第2王子が大ファンって普通のファンより嬉しい。
「10月にボードウェン国に来られると聞きました。」
「はい!本当に楽しみです。デイビスとアンドレも一緒に行きます!」
アルマーニ王子は本当に嬉しそうな声で何か最近、ジェファーソンが良い人だー!と言っている意味が解る。
「えーと。僕、個人曲歌うので楽しみにしていて下さいね。」
「本当ですかーーー!!!」
声大きすぎる。
だからジェファーソン!ニヤニヤし過ぎだ!
「チケットってどの位置が良いんですか?」
「最前列真ん中で!!」
やっぱりかぶりつきで見るんですね。
「解りました。えーと。ジェファーソンに代わりますね。本当にありがとうございます。」
「あー。名残り惜しいです。解りました。」
と少し寂しそうな声。
はい!とジェファーソンに電話を代わる。
何か本当の大ファンって照れる。
「はい!勿論、チケット確保はお任せ下さい。はい!また!ありがとうございました。」
ジェファーソンはそう言って電話を切っていた。
「もー!本当に楽しんでいるだけだろ?」
「あはははは。面白かったー!カイン、照れすぎですよ!」
やっぱり嵌められた。クソー!何か悔しい。
お茶でも飲んで行きませんか?と誘われてリビングルームへ。
「何か第一印象が悪かったから変な感じだよね。」
「この変わりようが楽しいですよねー。」
ジェファーソンが本当にニヤニヤ。ちょっと虐めるか。
「良かったね。キャサリンの大ファンじゃなくて。」
そう言うとジェファーソンのニヤニヤが固まる。あははは。本当にキャサリンの事になるとヤキモチ王子だ。
「ファンは有難いです!うん!」
自分に言い聞かせる様にジェファーソンは頷く。
「少しは成長したね?」
「キャサリンの色んな事が解ったからかな。」
「そうだね。ルイスも姐さんも会長もね。」
僕だったら耐えられたかなって本当に思うよ。
「皆、辛かったり寂しかったんだろうね。」
そう言うとジェファーソンも寂しそうな顔で頷いた。
「隠し続けるのも大変だったでしょうし。ある意味パトリックに感謝ですね!」
「確かに。そう言えば我が家で扇風機が大活躍しているよ。」
本当に画期的で涼しい。
「早くルイスの所で販売してくれないかなあ。あと何台か欲しいんだよね。」
父と母の部屋にも欲しい。
「そうですよね。1度味わってしまうと各部屋に欲しくなる!」
各部屋って何台買うんだ?ジェファーソン。
「ねぇ。ジェファーソン。ノネット・クライムの事務所をちゃんと作った方が良いと思わない?売上管理とかさ。」
今、うちの親の弁護士事務所で売上管理もやっているんだけどなかなか最近、売上が多くなってきたからね。
「そうだよね。ラジオ局の一部屋をノネットの事務所で貰えるかルイスに聞いてみようか?」
「うんうん。収支をきちんとさせないと。」
「学校卒業したら練習場も必要ですよね?」
「そっか。レッスンルーム!」
それもいるのか。
「最近、会長に任せっきりだったから動きますよ。」
ジェファーソンがフフっと笑う。
行動開始したら早いからなあ。
ひとしきり話して城を出る。
ちょっと恥ずかしかったけど楽しかったな。また何かあったらアルマーニ王子には電話しても良いな。
コンサート。本当に頑張ろう。
いや、何故か僕推しなアルマーニ王子への電話をするからって言う理由だけだよ?
「ジェファーソン。君、絶対面白がっているだろ?」
「いやいや。パルドデア国だけで1万枚売上突破ですよ?お礼しないと!」
で、僕がお礼?まあ、良いんだけど。
発売から数日でパルドデアではレコード1万枚突破と言う恐ろしい数字が出た。パルドデア国に回したためにボードウェン国では今、入荷待ち状態。
こんなに売れるとはねぇ。
「もしもし。ボードウェン国のジェファーソン・ボードウェンと申します。はい!お願いします!」
ジェファーソンは嬉しそうに電話を始めた。
「こんにちは!ジェファーソンです。この度は凄い売上ですね。本当にありがとうございます。え?まだまだ売れそうなんですか?」
それは凄い。
ジェファーソンは楽しそうにやり取りしている。
すっかり仲良しになった様で何よりだ。
「ちょっとだけ。お時間大丈夫ですか?」
「はい。良かった。電話代わりますね!」
はい!と受話器を渡される。うーん。。仕方ない。
「もしもし。あの、カインです。」
「カイン様ぁぁぁ!!?」
ビックリするくらいの大声で耳が痛いって。思わず受話器を耳から離す。
横でジェファーソンは必死で笑いをこらえている。
やはり面白がっている。
「レコード売上凄いですね。」
「はい!!カイン様とルイス様の歌が特に素晴らしかった。」
うっ。。改めてそう言われると照れるな。
「万里の河は最高ですよ!名曲です!本当に素晴らしい!」
「ありがとうございます。」
クソー。ジェファーソンが本当にニヤけてる。
だけど、一国の第2王子が大ファンって普通のファンより嬉しい。
「10月にボードウェン国に来られると聞きました。」
「はい!本当に楽しみです。デイビスとアンドレも一緒に行きます!」
アルマーニ王子は本当に嬉しそうな声で何か最近、ジェファーソンが良い人だー!と言っている意味が解る。
「えーと。僕、個人曲歌うので楽しみにしていて下さいね。」
「本当ですかーーー!!!」
声大きすぎる。
だからジェファーソン!ニヤニヤし過ぎだ!
「チケットってどの位置が良いんですか?」
「最前列真ん中で!!」
やっぱりかぶりつきで見るんですね。
「解りました。えーと。ジェファーソンに代わりますね。本当にありがとうございます。」
「あー。名残り惜しいです。解りました。」
と少し寂しそうな声。
はい!とジェファーソンに電話を代わる。
何か本当の大ファンって照れる。
「はい!勿論、チケット確保はお任せ下さい。はい!また!ありがとうございました。」
ジェファーソンはそう言って電話を切っていた。
「もー!本当に楽しんでいるだけだろ?」
「あはははは。面白かったー!カイン、照れすぎですよ!」
やっぱり嵌められた。クソー!何か悔しい。
お茶でも飲んで行きませんか?と誘われてリビングルームへ。
「何か第一印象が悪かったから変な感じだよね。」
「この変わりようが楽しいですよねー。」
ジェファーソンが本当にニヤニヤ。ちょっと虐めるか。
「良かったね。キャサリンの大ファンじゃなくて。」
そう言うとジェファーソンのニヤニヤが固まる。あははは。本当にキャサリンの事になるとヤキモチ王子だ。
「ファンは有難いです!うん!」
自分に言い聞かせる様にジェファーソンは頷く。
「少しは成長したね?」
「キャサリンの色んな事が解ったからかな。」
「そうだね。ルイスも姐さんも会長もね。」
僕だったら耐えられたかなって本当に思うよ。
「皆、辛かったり寂しかったんだろうね。」
そう言うとジェファーソンも寂しそうな顔で頷いた。
「隠し続けるのも大変だったでしょうし。ある意味パトリックに感謝ですね!」
「確かに。そう言えば我が家で扇風機が大活躍しているよ。」
本当に画期的で涼しい。
「早くルイスの所で販売してくれないかなあ。あと何台か欲しいんだよね。」
父と母の部屋にも欲しい。
「そうですよね。1度味わってしまうと各部屋に欲しくなる!」
各部屋って何台買うんだ?ジェファーソン。
「ねぇ。ジェファーソン。ノネット・クライムの事務所をちゃんと作った方が良いと思わない?売上管理とかさ。」
今、うちの親の弁護士事務所で売上管理もやっているんだけどなかなか最近、売上が多くなってきたからね。
「そうだよね。ラジオ局の一部屋をノネットの事務所で貰えるかルイスに聞いてみようか?」
「うんうん。収支をきちんとさせないと。」
「学校卒業したら練習場も必要ですよね?」
「そっか。レッスンルーム!」
それもいるのか。
「最近、会長に任せっきりだったから動きますよ。」
ジェファーソンがフフっと笑う。
行動開始したら早いからなあ。
ひとしきり話して城を出る。
ちょっと恥ずかしかったけど楽しかったな。また何かあったらアルマーニ王子には電話しても良いな。
コンサート。本当に頑張ろう。
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