ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

文字の大きさ
上 下
275 / 369

打ち合わせとラジオの評判

しおりを挟む
ラジオ局は新しくビルを建てずにマッケンジー家の空いていた3階建ての持ちビルを改装した。内装はまだ音響室とラジオ放送室以外は手付かずだ。

パルドデア国の様に近々また改装するらしい。

しかし、グレンさんやり手だなあ。ラジオ放送の権利取った様なものだ。



「ご飯何処行きます?」

「行きか帰りに教会寄りたい。大司教さんに反響聞きたいじゃん!」

確かに聞きたいですねーと意見も纏まり教会の近くのレストランへ向かう事になった。



本日はガッツリとイタリアン風レストラン。ピザ食べたい意見が多数。

「疲れた時は沢山食べたくなるよねー。」

「やっぱりピザ。」



個室にて食べながら話し合い。



「将来的にはラジオ放送を他にやる人を雇う事になるよね。」

会長はラジオ放送って殆どずっと流れているものなんだよと皆に説明する。



「コマーシャル!入れないと儲からないわ!」

「あー!確かにな。」

キャサリンの意見に私達は解ったがそうか。コマーシャルってこの世界まだ無いのか。

説明は会長が1番上手いので丸投げ。そうそう。流石会長。



「コマーシャル。。なるほど。解ったような解らないような。」

王子だけでなく皆も首を傾げる。



「例えば。国立管弦楽団のレコードが販売されるとするとその販売日や価格、曲目などをラジオ放送する。国立管弦楽団から放送手数料をいくらか貰う。それがコマーシャル。放送するだけで儲かる。」

会長が少し考えて説明すると

「画期的ですねー。頭良い!!」

と今度は納得してくれた。



「コマーシャルは別に何でも有りなんだよね。家電、車でもお店の紹介でも。」

うんうん。その事も今後考えていかなければね。



「明日もうちのレコード流します?」

「国立管弦楽団で暇な人いたらゲストに呼ぶとか?面白いかも!」

「声掛けてみましょうか?」

うん。本当に面白いかも。



「ニュースはまた新聞社から仕入れて、後は何か地方のイベントとかの情報あればまた面白いんだけどなあ。」

会長の意見に王子がいちいち納得している。



「そのうちリスナーからのハガキとかも欲しいよなあ。」

あれねー!と前世持ちだけ納得するのでまた説明。

多分、パルドデア国よりも直ぐに充実したラジオ放送が出来るようになると思う。楽しみだ。





「満腹だし、明日の原稿も出来たし!」

「行きますかー!」

店を出て大司教さんの元へ。



教会のコンサートも近々行わないとなあ。床も直ったし。



「こんにちはー。」

客間かな?大司教さんの姿が見当たら無い。



「大司教様、いらっしゃいますかー?」

ちょっと大きい声を出して見る。



やはり来客中だったのか奥の部屋から大司教さんは出てきた。

「おや!やはり様子見ですか?」

大司教さんは笑顔で迎えてくれた。



「来客中ですか?ちょっと見に来ただけだから大丈夫ですよ。」

王子は笑顔で私達の事は気になさらずと言った。



「来客と言うか。うーん?ちょっと違うかな。」

大司教さんは苦笑いしながらパトリック来てるんですよ。と小声で言った。

あー。なるほどと王子は冷めた様な笑い。



「今日集まったのは財閥や社長様方でしたね。まあ、高いですからねー。」

確かに。

「皆様、ラジオ自体にはそれは驚いていましたよ。」



「買ってやったぞ!!」

客間のドアから顔だけ見せてパトリックが一言。



「こら!パトリック!きちんと御挨拶するならして下さい。」

大司教お兄ちゃんが注意すると取り敢えず姿を見せてペコりと頭を下げた。



「一応、ガードナー家が高い方を1つお買い上げ。後の方々は迷われていましたね。また明日来ると言っておられました。」

大司教さんは未知の買い物ですからね即買いは難しいと言った。



「確かにそうですね。」

王子もそこは納得した様だ。



「もう少し盛り上げて行きますかね。買いたくなる様に。」

会長は考え込みながら頷く。



「購入者は少なくても放送回数を増やしたりしてお得感が必要でしょうね。」

大司教さんも何とか売れる方法を考えると言っている。



「すみません。もしラジオを小型化して安値にした場合は国交的には不味いですか?」

少しだけ近寄って来たパトリックがそう言った。



「出来るんですか?」

王子が質問すると



「もう1台購入して分解して見ようかと思っています。原理は解っていますが部品等を見たい。」

分解用に100万円か。すげぇな。



「半年から1年輸入したらパルドデア国も大丈夫だと思いますよ。」

王子がそう言うとパトリックは頷いた。

そして頭を下げてまた客間へ戻って行った。



「すみません。なかなか人見知りで。」

と大司教さんが上から目線か人見知りの2択しかないんですよね。と苦笑した。でも、可愛いんですよーと嬉しそう。



「先ずは3日間ですね。」

「国立管弦楽団に連絡します!」

「じゃ、私も!ブルーさんに電話しますね!」

と皆それぞれ盛り上がる様に考える。



明日の原稿をもう一度見直し本日は解散。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

わたしを捨てた騎士様の末路

夜桜
恋愛
 令嬢エレナは、騎士フレンと婚約を交わしていた。  ある日、フレンはエレナに婚約破棄を言い渡す。その意外な理由にエレナは冷静に対処した。フレンの行動は全て筒抜けだったのだ。 ※連載

【完結】内緒で死ぬことにした〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を、なぜわたしは生まれ変わったの?〜  

たろ
恋愛
この話は 『内緒で死ぬことにした  〜いつかは思い出してくださいわたしがここにいた事を〜』 の続編です。 アイシャが亡くなった後、リサはルビラ王国の公爵の息子であるハイド・レオンバルドと結婚した。 そして、アイシャを産んだ。 父であるカイザも、リサとハイドも、アイシャが前世のそのままの姿で転生して、自分たちの娘として生まれてきたことを知っていた。 ただアイシャには昔の記憶がない。 だからそのことは触れず、新しいアイシャとして慈しみ愛情を与えて育ててきた。 アイシャが家族に似ていない、自分は一体誰の子供なのだろうと悩んでいることも知らない。 親戚にあたる王子や妹に、意地悪を言われていることも両親は気が付いていない。 アイシャの心は、少しずつ壊れていくことに…… 明るく振る舞っているとは知らずに可愛いアイシャを心から愛している両親と祖父。 アイシャを助け出して心を救ってくれるのは誰? ◆ ◆ ◆ 今回もまた辛く悲しい話しが出てきます。 無理!またなんで! と思われるかもしれませんが、アイシャは必ず幸せになります。 もし読んでもいいなと思う方のみ、読んで頂けたら嬉しいです。 多分かなりイライラします。 すみません、よろしくお願いします ★内緒で死ぬことにした の最終話 キリアン君15歳から14歳 アイシャ11歳から10歳 に変更しました。 申し訳ありません。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

処理中です...