257 / 369
ラジオってなーに?
しおりを挟む
「行ってきましたよー!パルドデア大使館!」
王子は嬉しそうにレッスンルームへ入って来た。
「ちょっと早いんですけど来週の週末で良いですか?」
と物凄い笑顔。はっやー!!
「結局、どんな事するか解ったの?」
皆、興味津々だ。
「えーと?電波がね飛ぶんです。」
王子がニッコリと笑顔で誤魔化すように微笑んだ。
これ、理解出来て無いやつだな。
「電波が飛ぶとどうなるの?」
クライスが突っ込む。
「えーとね。周波数?って言うのがありましてー。それをラジオで合わせると音や声がラジオから聞こえる仕組みです。」
クライスは周波数?と首を傾げる。
きっと王子も理解出来てない。
問題はラジオがアマチュア無線くらいの大きさなのか小型化されているのかだなあ。
一家に1台置ける価格なのかも問題。
その辺は聞いて良いのかな?ちょっと様子見よう。
「ラジオの基地局から電波がね飛ぶんです。」
王子は悩みつつ絵に描いて見せている。
「何それ!?凄い発明!」
「え?このラジオを持っていれば全員で電話している感じですか?」
「電話か。なるほど。何か全然想像つかない!!」
口々に何とか理解しようと言う様子が解る。
前世でじいちゃんに無線は戦争辺りから発達したって聞いたけど。この世界、戦争ないもんな。有難い。
「此処がラジオ局とするとマイクから話した言葉が電気信号になってラジオの基地局へ飛んでそれからラジオから話声が聞こえる。」
王子、絵が以外に上手い。そして絵に描くと説明がしっかりしてきている。
「実際問題、見ないと全然解らないんですけどね!」
最後は苦笑い。
「それ高いの?機械。」
聞いてみよう。
「大きいのは安いけれど小さいのは高いとパルドデア人は言ってました。」
王子も現物は小型化された物しか見ていないそうで小型化された物も手で大きさを表してくれたけれどラジオにしては大きい。
「高いっていくらくらい?」
会長は心配そうに尋ねる。値段って普及に影響する。
「1万パルドデアドルに関税がかかるからもう少し高いかと。」
100万円って軽く言っちゃっていますが。そりゃ厳しい。
「その金額じゃ広まらないだろうなあ。」
ルイスも不服そうに言った。
「国内生産するのが1番ですね。」
王子もそこは解っていた。
何でも発売当初は高いんだろうなあ。
しかし、高いな。
「部品を輸入して国内で組み立てたらどうだろう?」
会長は自分は組み立てられる自信は無いけどねーと言いながら意見。
「交渉でしょうね。多分、パルドデアは本体を売りたいでしょうし。なかなか国同士の付き合いって大変なんですよ。」
と王子は溜息をついた。
何かそう言う経済のお話は習った気がする。
しかし脳内にあまり記憶されていない・・・。
料理の感じやこのラジオの発明、それにプラゲ国との付き合いを考えたらやっぱりパルドデア国は前世で言うアメリカ合衆国に相当する感じがする。
だとすると敵に回しちゃいけない国だなあ。
そこは任せるとして
「大きいラジオでいくらくらい?」
「それは10分の1くらいです。」
王子は大きさは不明ですがと付け加えた。それでも10万円かー。
庶民には買えないなー!
恐らく鉱石ラジオだろう。大きいってやつは。
まだまだラジオ放送が国民に広まるには時間がかかるだろうな。
「なかなか上手く行かないものね。」
キャサリンも同じ思いらしくちょっと残念そうだ。
「まあ、何事も挑戦です。来週!行きますよ!!」
王子は値段に落ち込む私達に気合いを入れる。
「だな!取り敢えず現物見よう。」
来週、初のパルドデア国訪問決定。
王子は嬉しそうにレッスンルームへ入って来た。
「ちょっと早いんですけど来週の週末で良いですか?」
と物凄い笑顔。はっやー!!
「結局、どんな事するか解ったの?」
皆、興味津々だ。
「えーと?電波がね飛ぶんです。」
王子がニッコリと笑顔で誤魔化すように微笑んだ。
これ、理解出来て無いやつだな。
「電波が飛ぶとどうなるの?」
クライスが突っ込む。
「えーとね。周波数?って言うのがありましてー。それをラジオで合わせると音や声がラジオから聞こえる仕組みです。」
クライスは周波数?と首を傾げる。
きっと王子も理解出来てない。
問題はラジオがアマチュア無線くらいの大きさなのか小型化されているのかだなあ。
一家に1台置ける価格なのかも問題。
その辺は聞いて良いのかな?ちょっと様子見よう。
「ラジオの基地局から電波がね飛ぶんです。」
王子は悩みつつ絵に描いて見せている。
「何それ!?凄い発明!」
「え?このラジオを持っていれば全員で電話している感じですか?」
「電話か。なるほど。何か全然想像つかない!!」
口々に何とか理解しようと言う様子が解る。
前世でじいちゃんに無線は戦争辺りから発達したって聞いたけど。この世界、戦争ないもんな。有難い。
「此処がラジオ局とするとマイクから話した言葉が電気信号になってラジオの基地局へ飛んでそれからラジオから話声が聞こえる。」
王子、絵が以外に上手い。そして絵に描くと説明がしっかりしてきている。
「実際問題、見ないと全然解らないんですけどね!」
最後は苦笑い。
「それ高いの?機械。」
聞いてみよう。
「大きいのは安いけれど小さいのは高いとパルドデア人は言ってました。」
王子も現物は小型化された物しか見ていないそうで小型化された物も手で大きさを表してくれたけれどラジオにしては大きい。
「高いっていくらくらい?」
会長は心配そうに尋ねる。値段って普及に影響する。
「1万パルドデアドルに関税がかかるからもう少し高いかと。」
100万円って軽く言っちゃっていますが。そりゃ厳しい。
「その金額じゃ広まらないだろうなあ。」
ルイスも不服そうに言った。
「国内生産するのが1番ですね。」
王子もそこは解っていた。
何でも発売当初は高いんだろうなあ。
しかし、高いな。
「部品を輸入して国内で組み立てたらどうだろう?」
会長は自分は組み立てられる自信は無いけどねーと言いながら意見。
「交渉でしょうね。多分、パルドデアは本体を売りたいでしょうし。なかなか国同士の付き合いって大変なんですよ。」
と王子は溜息をついた。
何かそう言う経済のお話は習った気がする。
しかし脳内にあまり記憶されていない・・・。
料理の感じやこのラジオの発明、それにプラゲ国との付き合いを考えたらやっぱりパルドデア国は前世で言うアメリカ合衆国に相当する感じがする。
だとすると敵に回しちゃいけない国だなあ。
そこは任せるとして
「大きいラジオでいくらくらい?」
「それは10分の1くらいです。」
王子は大きさは不明ですがと付け加えた。それでも10万円かー。
庶民には買えないなー!
恐らく鉱石ラジオだろう。大きいってやつは。
まだまだラジオ放送が国民に広まるには時間がかかるだろうな。
「なかなか上手く行かないものね。」
キャサリンも同じ思いらしくちょっと残念そうだ。
「まあ、何事も挑戦です。来週!行きますよ!!」
王子は値段に落ち込む私達に気合いを入れる。
「だな!取り敢えず現物見よう。」
来週、初のパルドデア国訪問決定。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

親切なミザリー
みるみる
恋愛
第一王子アポロの婚約者ミザリーは、「親切なミザリー」としてまわりから慕われていました。
ところが、子爵家令嬢のアリスと偶然出会ってしまったアポロはアリスを好きになってしまい、ミザリーを蔑ろにするようになりました。アポロだけでなく、アポロのまわりの友人達もアリスを慕うようになりました。
ミザリーはアリスに嫉妬し、様々な嫌がらせをアリスにする様になりました。
こうしてミザリーは、いつしか親切なミザリーから悪女ミザリーへと変貌したのでした。
‥ですが、ミザリーの突然の死後、何故か再びミザリーの評価は上がり、「親切なミザリー」として人々に慕われるようになり、ミザリーが死後海に投げ落とされたという崖の上には沢山の花が、毎日絶やされる事なく人々により捧げられ続けるのでした。
※不定期更新です。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる