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ルイスの週末
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「ただいまー!」
「ただいま!」
ルナリーと我が家に帰宅。週末が本当に待ち遠しい。別にエロとかそんなんじゃなくて。一緒にずっといられる幸せ感。
執事が笑顔でお帰りなさいませと迎えてくれる。
「ご主人様達はリビングルームですよ。」
察して教えてくれたが先ずは着替えたい。
「着替えてから行くよ。」
そう告げて2階のウォークインクローゼットルームへ向かう。
「衣装部屋があるって言うのが凄いよなあ。」
確かに贅沢だとは思う。大半はお袋のドレス部屋になっているんだが。
「これだけ今までパーティーに出たって事だよな。きつー!」
そう言ってドレスを脱ぎ出した。
「脱ぐとこ見たい。」
「アホ!」
笑いながらお互い着替える。
「脱いだら何時もの所に置いとけよー。」
洗濯や手入れは使用人がやってくれる。金持ちってそういう所楽だよなあ。とルナリーは贅沢だとブツブツ言っていた。
部屋着に着替え終わったのルナリーを背後から抱き締める。
「ルイスどした?」
「今日、ダンスも一緒じゃなかったし。」
イチャイチャしたかった。そのままルナリーの首筋にキスをする。
「こら!」
そう言いつつビクッとなる反応が可愛い。
「もう。今はダメだって。」
悶えるルナリーにこのまま続けたいけれど。これ以上やると絶対肘鉄が腹にくる展開だ。
ベッド以外じゃキスしかさせてくれないんだよなあ。
「エロ、ルイスー!」
「リビング行こうか。」
しらっと笑いながらルナリーの頭を撫でる。
「うちって家電扱っていたんだな?」
そういや特にうちの財閥が何をしてるかルナリーには言っていない。そんな事全然気にしていないのだ。
「家電メーカーあるなあ。輸出入もしてるし。」
「全然知らなかった!マッケンジーって名前の電気屋ないじゃん?」
言われて見れば確かにそうだな。
家業が何かなんてルナリーには興味無い。見ているのは目の前の人物。キャサリンやクライスの財閥が何をしているかも知らないだろう。
昔からそう言う奴だった。
リビングへ入ると今日はまだ酒を飲んでいない両親。良かったまともな話が出来そうだ。
「おー!お帰りー!」
「どうだったアメリアちゃん?」
「可愛いかった!」
「ジェファーソンと踊って来たぞ。」
2人にはクライスの話をしているので笑いだす。
「あの子は屈折しちゃっているからね。」
「御両親も仕方ないと思っているからなあ。」
そうなんだよなあ。最高の売れ残り物件?だったか最低のあだ名で御令嬢にコソコソ言われていると言っていた。売れ残り。俺も何処かでそう呼ばれていたかもしれない。全く気にしてなかったからなあ。
「あっ!親父!仕事の依頼だ。」
「そうそう!グレンさん!遂にね!」
ルナリーと顔を見合わせて微笑む。
何だ?と親父は笑う。
「ラジオの電波塔が完成した。パルドデアからラジオを輸入販売して欲しい。」
取り敢えず首都だけ完成した話をする。ラジオ局はまだでこれから視察に行く話。
「おー!漸くラジオかー!長かったなー!」
親父も嬉しそうだ。
「一儲け出来そうだな。」
ニヤリと笑う。確かに儲かりそうな話だ。
「突然、ジェファーソンがパルドデア行くとか言い出すと思うから覚悟しといて。」
あいつはいつも突っ走る。
「そーだな。俺は何時でも大丈夫だ。ラジオの凄さと良さを広めないとな。」
親父は腕組みして考える。
「テレビの宣伝が無いからなー。新商品の宣伝は何時も考えさせられる。まあ、新聞の1面使うかな。」
企んだ様な笑み。お袋も嬉しそうだ。
「やっぱり、ラジオのパーソナリティやりたいよなあ!」
「そりゃノネットで1番組持ってやるべきだろな。」
めちゃくちゃ楽しみだ。
「お前達の名前も広まるな。」
本当にそうなるだろう。
晩御飯は週末は和食よりになる。
米が嬉しい!
「今日は生姜焼き!!」
うおー!テンション上がり飯。
「醤油は神だな。」
ルナリーも嬉しそうだ。高級料理じゃないがこれが良い。
「あんまり料理のネタが浮かばないんだよね。昔も料理してなかったしさあ。」
お袋は料理人に伝えるのに苦労しているらしい。
「大司教さんにネタ貰ったらどうっすか?」
確かにあの人何でも詳しそう。
ご飯の後でラジオの話で盛り上がる。
深夜ラジオ世代だったし野球中継も子供の頃ラジオで聞いたりした。
何時もの様に酔っ払い2人を置いて風呂。
そして寝室へ。
2人で寝るのを覚えると1人の時に妙にベッドが広く感じる。
毎日、隣に居て欲しい。
「俺ってこんな寂しがり屋だったんだなあ。」
ブツブツと独り言。
「入るぞー!」
やっと来た!
両手を広げて待つが絶対、照れて飛び込んで来ない。
解って居てもやる。
「全くー!」
口を尖らせて可愛い事。そう思った瞬間バッと飛び込んで来た。
ギュッと抱き締める。
「ルナリー。」
抱き着いてきた彼女が愛しくて仕方ない。
「ルイス。いっぱいイチャイチャしような!」
腕の中で俺の顔を見上げるルナリー。
そのままキスをする。
好き過ぎる。
「望むところだ!いっぱいイチャイチャしてやる!」
ずっと抱き締めていたい。
明かりを消して押し倒した。
「ただいま!」
ルナリーと我が家に帰宅。週末が本当に待ち遠しい。別にエロとかそんなんじゃなくて。一緒にずっといられる幸せ感。
執事が笑顔でお帰りなさいませと迎えてくれる。
「ご主人様達はリビングルームですよ。」
察して教えてくれたが先ずは着替えたい。
「着替えてから行くよ。」
そう告げて2階のウォークインクローゼットルームへ向かう。
「衣装部屋があるって言うのが凄いよなあ。」
確かに贅沢だとは思う。大半はお袋のドレス部屋になっているんだが。
「これだけ今までパーティーに出たって事だよな。きつー!」
そう言ってドレスを脱ぎ出した。
「脱ぐとこ見たい。」
「アホ!」
笑いながらお互い着替える。
「脱いだら何時もの所に置いとけよー。」
洗濯や手入れは使用人がやってくれる。金持ちってそういう所楽だよなあ。とルナリーは贅沢だとブツブツ言っていた。
部屋着に着替え終わったのルナリーを背後から抱き締める。
「ルイスどした?」
「今日、ダンスも一緒じゃなかったし。」
イチャイチャしたかった。そのままルナリーの首筋にキスをする。
「こら!」
そう言いつつビクッとなる反応が可愛い。
「もう。今はダメだって。」
悶えるルナリーにこのまま続けたいけれど。これ以上やると絶対肘鉄が腹にくる展開だ。
ベッド以外じゃキスしかさせてくれないんだよなあ。
「エロ、ルイスー!」
「リビング行こうか。」
しらっと笑いながらルナリーの頭を撫でる。
「うちって家電扱っていたんだな?」
そういや特にうちの財閥が何をしてるかルナリーには言っていない。そんな事全然気にしていないのだ。
「家電メーカーあるなあ。輸出入もしてるし。」
「全然知らなかった!マッケンジーって名前の電気屋ないじゃん?」
言われて見れば確かにそうだな。
家業が何かなんてルナリーには興味無い。見ているのは目の前の人物。キャサリンやクライスの財閥が何をしているかも知らないだろう。
昔からそう言う奴だった。
リビングへ入ると今日はまだ酒を飲んでいない両親。良かったまともな話が出来そうだ。
「おー!お帰りー!」
「どうだったアメリアちゃん?」
「可愛いかった!」
「ジェファーソンと踊って来たぞ。」
2人にはクライスの話をしているので笑いだす。
「あの子は屈折しちゃっているからね。」
「御両親も仕方ないと思っているからなあ。」
そうなんだよなあ。最高の売れ残り物件?だったか最低のあだ名で御令嬢にコソコソ言われていると言っていた。売れ残り。俺も何処かでそう呼ばれていたかもしれない。全く気にしてなかったからなあ。
「あっ!親父!仕事の依頼だ。」
「そうそう!グレンさん!遂にね!」
ルナリーと顔を見合わせて微笑む。
何だ?と親父は笑う。
「ラジオの電波塔が完成した。パルドデアからラジオを輸入販売して欲しい。」
取り敢えず首都だけ完成した話をする。ラジオ局はまだでこれから視察に行く話。
「おー!漸くラジオかー!長かったなー!」
親父も嬉しそうだ。
「一儲け出来そうだな。」
ニヤリと笑う。確かに儲かりそうな話だ。
「突然、ジェファーソンがパルドデア行くとか言い出すと思うから覚悟しといて。」
あいつはいつも突っ走る。
「そーだな。俺は何時でも大丈夫だ。ラジオの凄さと良さを広めないとな。」
親父は腕組みして考える。
「テレビの宣伝が無いからなー。新商品の宣伝は何時も考えさせられる。まあ、新聞の1面使うかな。」
企んだ様な笑み。お袋も嬉しそうだ。
「やっぱり、ラジオのパーソナリティやりたいよなあ!」
「そりゃノネットで1番組持ってやるべきだろな。」
めちゃくちゃ楽しみだ。
「お前達の名前も広まるな。」
本当にそうなるだろう。
晩御飯は週末は和食よりになる。
米が嬉しい!
「今日は生姜焼き!!」
うおー!テンション上がり飯。
「醤油は神だな。」
ルナリーも嬉しそうだ。高級料理じゃないがこれが良い。
「あんまり料理のネタが浮かばないんだよね。昔も料理してなかったしさあ。」
お袋は料理人に伝えるのに苦労しているらしい。
「大司教さんにネタ貰ったらどうっすか?」
確かにあの人何でも詳しそう。
ご飯の後でラジオの話で盛り上がる。
深夜ラジオ世代だったし野球中継も子供の頃ラジオで聞いたりした。
何時もの様に酔っ払い2人を置いて風呂。
そして寝室へ。
2人で寝るのを覚えると1人の時に妙にベッドが広く感じる。
毎日、隣に居て欲しい。
「俺ってこんな寂しがり屋だったんだなあ。」
ブツブツと独り言。
「入るぞー!」
やっと来た!
両手を広げて待つが絶対、照れて飛び込んで来ない。
解って居てもやる。
「全くー!」
口を尖らせて可愛い事。そう思った瞬間バッと飛び込んで来た。
ギュッと抱き締める。
「ルナリー。」
抱き着いてきた彼女が愛しくて仕方ない。
「ルイス。いっぱいイチャイチャしような!」
腕の中で俺の顔を見上げるルナリー。
そのままキスをする。
好き過ぎる。
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ずっと抱き締めていたい。
明かりを消して押し倒した。
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