ヤンキー乙女ゲームの主人公になる!虐め?上等!夜露死苦!

美浪

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打ち上げ!やっぱりダミアンが心配

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無事コンサートも終わったし。ダミアンとの長年の蟠りも改善!

本当にスッキリした!



個室のあるレストランに到着。やっぱり個室が落ち着く。

皆、それぞれ好きなピザやデザートを注文。うん本当に楽しい。



「ジェファーソン御機嫌だね?」

クライスが笑顔で隣に座った。反対側には勿論キャサリン。



「やっぱりダミアンの件がスッキリしたからねー。」

本当に皆には感謝しかない。



「僕もスッキリしたよ。何だかんだでずっと気を使ってたんだよね。」

「実は私も。」

クライスとキャサリンにそう言われ反省。

「ごめんね。もしかしてルイスも?」

そう聞くと

「いや?そうでも無い。」

と相変わらずの発言だ。昔から気にしないタイプのルイスは本当に助けられて来た。

「本当にごめんね。しかし、なんでそんなに顔の事とか髪とか気にしてたんだろう?」



「あー。知ってるぞー。」

とルイスとルナリーが此方を見た。



「え?なんで知ってるの?!」

聞くと大司教様が心配でルイスの家に来たと言う。僕は色んな人に気を使わせてしまっていた。大反省だ。



しかし、ルイスとルナリーの話を聞くとちょっと腹が立ってきた。

「じゃあ、ダミアンはアーシェンバードの王様とお后様に愛されないで育ったって事?」



「うーん?皇太子、結構卑屈だったから解らないな。コンプレックスからの思い込みかも知れないし。」

ルイスはピザをモグモグ食べながら首を捻る。



「何とかしてあげたいなあ。」

でも、他人の家庭しかも王族だし。難題だ。



「ジェファーソン、もしかして企んでる?」

キャサリンがそう聞いて来たけど

「企みたいけど全然良い案が思い浮かばない。」

正直に答える。



「だよなあ。皇太子を可愛がって下さいってお願いするのも変だしな。」

ルナリーが最もな事を言う。



「エリザベス様に愛されたのが解ったから少し変わると思うんですけどねぇ。」

会長はパニーニにかぶり付きながら考え事をしている感じ。



「もし事実だったらどうする?」

カインが聞くがそれもどうしたら良いか解らない。こう言うのってモヤモヤする。



取り敢えず偵察したい。本当に事実かどうか。出来れば国民からも話を聞けたら最高だ。



「外交じゃ無くてプライベートで旅行でもする?」

ジョージとクライスはそこまで気になるならと提案。

プライベートかあ。うーん。

「バレるよねー。父と母に。」

そう呟くと皆もそれは面倒になるのか。と溜息をつく。



「あっ!良い方法あったよ。」

会長がポンっと手を打った。



「修学旅行!別にアーシェンバードでも良いんだよ?」

会長の話によると修学旅行の行先は普段は他市の観光地らしいが近隣諸国でも良いらしい。生徒会が決定権を握っていると言う。



「カイン生徒会長だしね。」

皆がカインを一斉に見た。



「それ、有りですね!修学旅行なら偵察を兼ねてアーシェンバードへ行ける。」



「まだ修学旅行先決定してないから確かに大丈夫か。去年と同じにしようかと思ってた。」

カインが良かったーと笑顔で頷く。



「僕はこっそり着いていくから。」

会長も勿論、行ってくれると助かる。



「いやー!本当に良かった。」

モヤモヤ解決すると本当に気分が良い。



その後は次のレコード販売の話やコンサートの話で盛り上がる。



夕方になりまた明日、学校で!と解散した。





「ジェファーソン!」

キャサリンが帰り際ピタっと横に寄り添う。

「今まで気を使わせてごめんね。」

謝ると笑顔で大丈夫ですよと言うキャサリン。本当に申し訳無かったなあ。



「ジェファーソン、やっぱり皇太子の事心配ですか?」

キャサリンが尋ねる。



「うん。最悪の事態って言うのをつい考えちゃうからね。」

キャサリンは首を傾げる。



「もしもだよ?」

僕は最悪の事態であってそうなるとは限らないと念を押す。



「お気に入りの弟を世継ぎにしたいとなったら?ダミアンはどうなるんだろう?」

キャサリンは口を噤んで難しい顔をした。

「他にもある近隣諸国の揉め事はボードウェンにも影響する。今後の外交とかさ。弟の人格も解らないし。」

ダミアンが王になったら今後の外交は弟がやる事になると思うし。



「兄上が苦労するのは見たくないしねー。国のトップが変わったら情勢がガラリと変わる国もある。」



キャサリンはうんうんと頷いた。



「お節介かもしれないけど。行く行くはボードウェンの為になるかな?と思ってるよ。」

本当に将来、大人になったらこれ以上に色々とやる事も増える。



「私も頑張ります!!」

キャサリンが笑顔で見詰める。

可愛い。

警護人が邪魔だ。キスくらい自由にしたい。



キャサリンの車まで送り乗る時にそっとキス。

「もう。ジェファーソンたら!」

思わぬキスにパッと顔を赤らめるキャサリンが可愛い。



「また明日ね!」

手を振り見送る。



さてと。修学旅行の計画立てよーっと!
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